JP6314927B2 - ノイズフィルタ実装構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コモンモードノイズを除去するノイズフィルタ実装構造に関する。
モバイル機器内の集積回路素子と、ディスプレイやカメラモジュールとの間の信号インタフェースとして、mipi D−PHY規格が規定されている。D−PHY規格においては、2本のワイヤを伝送される信号が相互に逆相の関係を有する差動伝送方式が用いられる。差動伝送方式が採用される伝送線路において、伝送される信号にほとんど影響を与えず、かつコモンモードノイズを除去するノイズフィルタとして、コモンモードチョークコイルが用いられる。このコモンモードチョークコイルは、相互に結合する2つのコイルを含む。2つのコイルが、それぞれ2本のワイヤに直列に挿入される。
mipi D-PHY 規格書 v1.2 (http://mipi.org/specifications/physical-layer#D-PHY Specification)
近年3本のワイヤを有する伝送方式(mipi C−PHY規格)が提案されている。mipi C−PHY規格の伝送方式では、mipi D−PHY規格の伝送方式に比べて信号伝送の高速化が可能である。mipi C−PHY規格の伝送方式で伝送される信号に対するノイズ対策が求められている。
3本のワイヤのうち2本のワイヤのみに着目すると、2本のワイヤを伝送されるmipi C−PHY規格の電気信号は、必ずしも相互に逆相にはなっていない。このため、3本のワイヤから選択された2本のワイヤの各組に従来のコモンモードチョークコイルを挿入すると、信号波形が崩れてしまう。その結果、正常なデータ転送を行うことが困難になる。
本発明の目的は、3本のワイヤを含む伝送線路のコモンモードノイズを効果的に除去することが可能なノイズフィルタ実装構造を提供することである。
本発明の第1の観点によるノイズフィルタ実装構造は、
基板に形成された3本のワイヤを含み、前記ワイヤの各々がグランドレベルとは異なる3値レベルの信号を伝送する伝送線路と、
前記伝送線路に挿入されるコモンモードチョークコイルと
を有し、
前記コモンモードチョークコイルは、相互に結合する3つのコイルと、前記コイルの各々の両端に接続される3対の外部電極とを含み、
3つの前記コイルが、それぞれ3本の前記ワイヤに直列に挿入されるように、前記外部電極が前記伝送線路に接続されている。
3つのコイルが相互に結合することにより、3本のワイヤを伝送される信号の波形の乱れを抑制することができる。さらに、コモンモードノイズが伝送されることを抑制することができる。
本発明の第2の観点によるノイズフィルタ実装構造においては、第1の観点によるノイズフィルタ実装構造に加えて、
3つの前記コイルから選択される2つの前記コイルの間の結合係数が、いずれの2つの前記コイルの組み合わせにおいても等しい。
3本のワイヤを伝送される信号の波形の乱れを、より抑制することができる。
本発明の第3の観点によるノイズフィルタ実装構造は、第1及び第2の観点によるノイズフィルタ実装構造に加えて、
さらに、3本の前記ワイヤにそれぞれ接続された静電気放電保護素子を有する。
伝送線路に接続されるコンポーネントの静電破壊を防止することができる。
本発明の第4の観点によるノイズフィルタ実装構造においては、第1及び第2の観点によるノイズフィルタ実装構造に加えて、
前記コモンモードチョークコイルが、
前記基板に形成されたグランド導体に接続されるグランド端子と、
3つの前記コイルの各々の一方の端部と、前記グランド端子との間に挿入された静電気放電保護構造と
を有する。
伝送線路に接続されるコンポーネントの静電破壊を防止することができる。さらに、部品点数及び部品の実装面積の削減を図ることができる。
3つのコイルが相互に結合することにより、3本のワイヤを伝送される信号の波形の乱れを抑制することができる。さらに、コモンモードノイズが伝送されることを抑制することができる。
図1Aは、実施例1によるノイズフィルタ実装構造の平面図であり、図1Bは、コモンモードチョークコイル20の等価回路図であり、図1Cは、コモンモードチョークコイル20の斜視図である。 図2Aは、コモンモードチョークコイルが挿入されていない伝送線路を伝送された電気信号の波形を示すグラフであり、図2Bは、コモンモードチョークコイルが挿入されている伝送線路を伝送された電気信号の波形を示すグラフである。 図3Aは、シミュレーション対象の伝送線路とコモンモードチョークコイルとの接続構成を示す図であり、図3Bは、図3Aに示した伝送線路を伝送された電気信号の波形を示すグラフである。 図4Aは、コモンモードチョークコイルが挿入されていない伝送線路を伝送された同相の電気信号の波形を示すグラフであり、図4Bは、コモンモードチョークコイルが挿入されている伝送線路を伝送された同相の電気信号の波形を示すグラフである。 図5Aは、実施例2によるノイズフィルタ実装構造の平面図であり、図5Bは、コモンモードチョークコイル及び静電気放電保護素子の等価回路図であり、図5Cは、コモンモードチョークコイル及び静電気放電保護素子の他の構成例の等価回路図である。 図6Aは、実施例3によるノイズフィルタ実装構造の平面図であり、図6Bは、コモンモードチョークコイル及び静電気放電保護素子の等価回路図であり、図6Cは、コモンモードチョークコイル及び静電気放電保護素子の他の構成例の等価回路図である。
図1Aから図4Bまでの図面を参照して、実施例1によるノイズフィルタ実装構造について説明する。
図1Aに、実施例1によるノイズフィルタ実装構造の平面図を示す。基板10に、第1のコンポーネント11及び第2のコンポーネント12が実装されている。基板10には、例えばプリント基板が用いられる。第1のコンポーネント11は、例えばアプリケーションプロセッサであり、第2のコンポーネント12は、例えばカメラモジュール、ディスプレイモジュール等である。
第1のコンポーネント11と第2のコンポーネント12とが、伝送線路13で接続されている。伝送線路13により、第1のコンポーネント11と第2のコンポーネント12とが、例えばmipi C−PHY規格のインタフェースで接続される。伝送線路13は、3本のワイヤ14A、14B、14Cを含む。3値レベルの電気信号が、3本のワイヤ14A、14B、14Cによって伝送される。ワイヤ14A、14B、14Cは、例えば相互に平行に配置された等長の3本のプリント配線で構成される。伝送線路13に、コモンモードチョークコイル20が挿入されている。
図1Bに、コモンモードチョークコイル20の等価回路図を示す。コモンモードチョークコイル20は、相互に磁気的に結合する3つのコイル21A、21B、21C、及び3対の外部電極22A、22B、22Cを含む。3つのコイル21A、21B、21Cから選択される2つのコイルの間の結合係数が、いずれの2つのコイルの組み合わせにおいても等しくなるように、コモンモードチョークコイル20を構成することが好ましい。コイル21A、21B、21Cの両端が、それぞれ外部電極22A、22B、22Cに接続される。3本のコイル21A、21B、21Cが、ワイヤ14A、14B、14C(図1A)に直列に挿入されるように、外部電極22A、22B、22Cが伝送線路13に接続されている。
3本のワイヤ14A、14B、14Cに同一方向の電流が流れるとき、3つのコイル21A、21B、21Cによって発生する磁束が相互に強め合う。
図1Cに、コモンモードチョークコイル20の斜視図の一例を示す。フェライトコアの胴部(巻芯部)24に巻き付けられた3本のワイヤにより、コイル21A、21B、21Cが構成される。コイル21Aのワイヤ、コイル21Bのワイヤ、及びコイル21Cのワイヤは、この順番に整列して巻き付けられており、3つのコイル21A、21B、21Cの巻方向は同一である。胴部24の両端に、それぞれ鍔部25が装着されている。鍔部25の各々に、外部電極22A、22B、22Cが形成されている。
図1Cでは、コモンモードチョークコイル20として巻線型のものを示したが、コモンモードチョークコイル20として、積層型または薄膜型のものを用いることも可能である。
mipi C−PHY規格においては、伝送線路13の3本のワイヤ14A、14B、14C(図1A)を伝送される電気信号は、ハイ(H)レベル、ミドル(M)レベル、及びロー(L)レベルのいずれかの電圧レベルを取る。さらに、同一の電圧レベルの電気信号が複数のワイヤに同時に現れることはない。3本のワイヤ14A、14B、14Cの電圧変化量は打ち消し合う。すなわち、3本のワイヤ14A、14B、14Cの電圧変化量の合計は0である。
3本のワイヤ14A、14B、14Cの各々の電圧変化量は、電流変化量にほぼ比例する。このため、3本のワイヤ14A、14B、14Cを流れる電流変化量の合計も0になる。電流変化量の合計が0であるため、コモンモードチョークコイル20に含まれる3つのコイル21A、21B、21Cによって発生する磁束の変化が打ち消しあう。従って、コモンモードチョークコイル20は、3本のワイヤ14A、14B、14Cを通って伝送される電気信号に対して、実質的にインピーダンスとして働かない。このため、伝送線路13(図1A)に挿入されたコモンモードチョークコイル20は、3本のワイヤ14A、14B、14Cを通って伝送される電気信号の波形に影響を与えない。
コモンモードチョークコイル20が3本のワイヤ14A、14B、14Cを通って伝送される電気信号の波形に影響を与えないことを、シミュレーションによって確認した。以下、図2A及び図2Bを参照して、シミュレーション結果について説明する。
図2Aは、コモンモードチョークコイル20が挿入されていない伝送線路13(図1A)を通って伝送された電気信号の波形を示し、図2Bは、コモンモードチョークコイル20が挿入されている伝送線路13(図1A)を通って伝送された電気信号の波形を示す。横軸は経過時間を単位「ns」で表し、縦軸は信号レベルを単位「V」で表す。シミュレーションの条件として、コイル21A、21B、21Cの各々の自己インダクタンスを0.15μHとし、2つのコイルの結合係数を0.99とした。ここでは、「結合係数」として、着目する2つのコイル以外の3つ目のコイルの両端を開放したときの値を採用した。
図2A及び図2Bの太い実線、細い実線、及び破線は、それぞれワイヤ14A、14B、14Cを通って伝送された電気信号の波形を示す。図2A及び図2Bに示した電気信号の元の波形は同一である。電気信号は、約0.1V、約0.25V、及び約0.4Vの3値のいずれかを取る。同一の信号レベルが同時に複数のワイヤに現れることはない。3本のワイヤ14A、14B、14Cを通って伝送される電気信号の信号レベルの変化量の総和は0である。
図2Aと図2Bとを比較すると、コモンモードチョークコイル20(図1A)を挿入しても、伝送線路13(図1A)を通って伝送される電気信号の波形は、ほとんど乱れていないことがわかる。このように、3本のワイヤ14A、14B、14Cを通って伝送される電気信号の変化量の総和が0になる場合、電気信号の波形の乱れを抑制することができる。
比較のために、従来の2本のワイヤからなる伝送線路に適用されるコモンモードチョークコイルを、3本のワイヤからなる伝送線路に挿入した構成を採用したノイズフィルタ実装構造についてシミュレーションを行なった。
図3Aに、シミュレーション対象の伝送線路とコモンモードチョークコイルとの接続構成を示す。3本のワイヤ14A、14B、14Cから選択された2本のワイヤに対して、それぞれ2ワイヤ用のコモンモードチョークコイル30A、30B、30Cが挿入されている。
2ワイヤ用のコモンモードチョークコイル30A、30B、30Cは、2本のワイヤを通って伝送される電気信号が相互に逆相である場合に、電気信号の波形に影響を及ぼさない。ところが、3本のワイヤ14A、14B、14Cから選択された2本のワイヤを通って伝送される電気信号は、相互に逆相であるとはいえない。このため、コモンモードチョークコイル30A、30B、30Cは、ワイヤ14A、14B、14Cを伝送される電気信号に対してインダクタンス(インピーダンス)として働く。ワイヤ14A、14B、14Cを伝送される電気信号の波形は、このインピーダンスの影響を受ける。
図3Bに、図3Aに示した伝送線路を通って伝送された電気信号の波形を示す。元の波形は、図2A及び図2Bに示した電気信号の元の波形と同一である。コモンモードチョークコイル30A、30B、30Cの影響を受けて、波形が乱れていることがわかる。
図1A〜図1Cに示した3つのコイル21A、21B、21Cを含むコモンモードチョークコイル20を用いることにより、3本のワイヤ14A、14B、14Cを伝送されるmipi C−PHY規格の電気信号の波形の乱れを抑制することが可能になる。
上記実施例において、3本のワイヤ14A、14B、14Cを通って同相の電気信号が伝送される場合には、3つのコイル21A、21B、21Cによって発生する磁束の変化が、相互に強め合う。このため、同相の電気信号に対しては、コモンモードチョークコイル20がインダクタンス(インピーダンス)として働く。伝送線路13に挿入されたコモンモードチョークコイル20は、同相のコモンモードノイズに対してインピーダンスとして働くため、3本のワイヤ14A、14B、14Cに発生するコモンモードノイズを抑制する効果を有する。
コモンモードチョークコイル20が電気信号の波形に与える影響を小さくするために、3つのコイル21A、21B、21Cから選択される2つのコイルの間の結合係数が、いずれの2つのコイルの組み合わせにおいても等しくなるように、コモンモードチョークコイル20を構成することが好ましい。さらに、コモンモードチョークコイル20を構成する3つのコイル21A、21B、21Cの間の結合度を大きくすることが好ましい。具体的には、3つのコイル21A、21B、21Cから選択された2つのコイルの間の結合係数を0.9以上にすることが好ましい。
コモンモードチョークコイル20が、3本のワイヤ14A、14B、14Cに発生するコモンモードノイズを抑制することを、シミュレーションによって確認した。以下、図4A及び図4Bを参照して、シミュレーション結果について説明する。シミュレーション対象のコモンモードチョークコイル20は、図2Bのシミュレーションの対象としたコモンモードチョークコイル20と同一の構成のものである。
図4Aは、コモンモードチョークコイル20が挿入されていない伝送線路13(図1A)を通って伝送された同相の電気信号の波形を示し、図4Bは、コモンモードチョークコイル20が挿入されている伝送線路13(図1A)を通って伝送された同相の電気信号の波形を示す。横軸は経過時間を単位「ns」で表し、縦軸は信号レベルを単位「V」で表す。3本のワイヤ14A、14B、14Cに同相で、かつ同一の大きさの電気信号が加わる。図4A及び図4Bでは、3本のワイヤ14A、14B、14Cを通って伝送された3つの電気信号が重なって示されている。
図4A及び図4Bを比較すると、コモンモードチョークコイル20を挿入することにより、同相の電気信号の振幅が低下することがわかる。このシミュレーション結果からわかるように、図1Aに示したノイズフィルタ実装構造は、コモンモードノイズを抑制する効果を有する。
次に、図5Aから図5Cまでの図面を参照して、実施例2によるノイズフィルタ実装構造について説明する。以下、図1Aから図4Bまでの図面を参照して説明した実施例1との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図5Aに、実施例2によるノイズフィルタ実装構造の平面図を示す。基板10、第1のコンポーネント11、第2のコンポーネント12、伝送線路13、及びコモンモードチョークコイル20の構成は、実施例1の構成と同一である。実施例2においては、伝送線路13の3つのワイヤ14A、14B、14Cに、それぞれ静電気放電保護素子15A、15B、15Cが接続されている。
図5Bに、コモンモードチョークコイル20及び静電気放電保護素子15A、15B、15Cの等価回路図を示す。図5Bに示した例では、静電気放電保護素子15A、15B、15Cとして、ツェナーダイオードが用いられている。3つのツェナーダイオードのカソードが、それぞれワイヤ14A、14B、14Cに接続されており、アノードは、基板10(図5A)のグランド導体に接続されている。
図5Cに示すように、静電気放電保護素子15A、15B、15Cとして、ツェナーダイオードに代えて、バリスタ、ギャップ方式を採用した素子等を使用してもよい。
3本のワイヤ14A、14B、14Cに、それぞれ静電気放電保護素子15A、15B、15Cを接続することにより、第1のコンポーネント11及び第2のコンポーネント12の静電破壊を防止することができる。
次に、図6Aから図6Cまでの図面を参照して、実施例3によるノイズフィルタ実装構造について説明する。以下、図5Aから図5Cまでの図面を参照して説明した実施例2との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図6Aに、実施例3によるノイズフィルタ実装構造の平面図を示す。基板10、第1のコンポーネント11、第2のコンポーネント12、及び伝送線路13の構成は、実施例2の構成と同一である。実施例2においては、静電気放電保護素子15A、15B、15C(図5A)として、個別の素子が用いられている。これに対し、実施例3においては、コモンモードチョークコイル20が、静電気放電保護構造を含む。
コモンモードチョークコイル20は、3つのコイル21A、21B、21C(図1B)に接続される3対の外部電極22A、22B、22Cの他に、グランド端子27を含む。グランド端子27は、基板10のグランド導体に接続される。
図6Bに、実施例3で用いられるコモンモードチョークコイル20の等価回路図を示す。コモンモードチョークコイル20は、3つのコイル21A、21B、21C、及び3つの静電気放電保護構造26A、26B、26Cを含む。
コイル21Aの両端が、それぞれ1対の外部電極22Aに接続されており、コイル21Bの両端が、それぞれ1対の外部電極22Bに接続されており、コイル21Cの両端が、それぞれ1対の外部電極22Cに接続されている。静電気放電保護構造26A、26B、26Cは、それぞれコイル21A、21B、21Cの一方の端部と、グランド端子27との間に挿入されている。図6Bに示した例では、静電気放電保護構造26A、26B、26Cがツェナーダイオードで構成される。3つのツェナーダイオードのアノードがグランド端子27に接続されており、3つのツェナーダイオードのカソードが、それぞれコイル21A、21B、21Cの一方の端部に接続されている。
図6Cに示すように、静電気放電保護構造26A、26B、26Cをバリスタで構成することも可能である。さらに、静電気放電保護構造を26A、26B、26Cを、微小ギャップを挟んで対向する2つの導体パターンで構成することも可能である。
実施例3においても、実施例2と同様に、第1のコンポーネント11及び第2のコンポーネント12の静電破壊を防止することができる。さらに、静電気放電保護構造26A、26B、26Cがコモンモードチョークコイル20に内蔵されているため、部品点数、及び実装面積を削減することができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 ノイズフィルタ実装構造
11 第1のコンポーネント
12 第2のコンポーネント
13 伝送線路
14A、14B、14C ワイヤ
15A、15B、15C 静電気放電保護素子
20 コモンモードチョークコイル
21A、21B、21C コイル
22A、22B、22C 外部電極
24 胴部(巻芯部)
25 鍔部
26A、26B、26C 静電気放電保護構造
27 グランド端子
30A、30B、30C 2ワイヤ用のコモンモードチョークコイル

Claims (4)

  1. 基板に形成されたグランド導体と、
    前記基板に形成された3本のワイヤを含み、前記ワイヤの各々が前記グランド導体のレベルとは異なる3値レベルの信号を伝送する伝送線路と、
    前記伝送線路に挿入されるコモンモードチョークコイルと
    を有し、
    前記コモンモードチョークコイルは、相互に結合する3つのコイルと、前記コイルの各々の両端に接続される3対の外部電極とを含み、
    3つの前記コイルが、それぞれ3本の前記ワイヤに直列に挿入されるように、前記外部電極が前記伝送線路に接続されているノイズフィルタ実装構造。
  2. 3つの前記コイルから選択される2つの前記コイルの間の結合係数が、いずれの2つの前記コイルの組み合わせにおいても等しい請求項1に記載のノイズフィルタ実装構造。
  3. 基板に形成された3本のワイヤを含み、前記ワイヤの各々が3値レベルの信号を伝送する伝送線路と、
    前記伝送線路に挿入されるコモンモードチョークコイルと
    を有し、
    前記コモンモードチョークコイルは、相互に結合する3つのコイルと、前記コイルの各々の両端に接続される3対の外部電極とを含み、
    3つの前記コイルが、それぞれ3本の前記ワイヤに直列に挿入されるように、前記外部電極が前記伝送線路に接続されており、
    さらに、3本の前記ワイヤにそれぞれ接続された静電気放電保護素子を有するノイズフィルタ実装構造。
  4. 基板に形成された3本のワイヤを含み、前記ワイヤの各々が3値レベルの信号を伝送する伝送線路と、
    前記伝送線路に挿入されるコモンモードチョークコイルと
    を有し、
    前記コモンモードチョークコイルは、相互に結合する3つのコイルと、前記コイルの各々の両端に接続される3対の外部電極とを含み、
    3つの前記コイルが、それぞれ3本の前記ワイヤに直列に挿入されるように、前記外部電極が前記伝送線路に接続されており、
    前記コモンモードチョークコイルは、
    前記基板に形成されたグランド導体に接続されるグランド端子と、
    3つの前記コイルの各々の一方の端部と、前記グランド端子との間に挿入された静電気放電保護構造と
    を有するノイズフィルタ実装構造。
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