JP5691365B2 - 電力制御装置、電力制御方法、および給電システム - Google Patents

電力制御装置、電力制御方法、および給電システム Download PDF

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Description

本発明は、発電素子で生成された電力の供給を制御する電力制御装置、電力制御方法、および給電システムに関するものである。
環境保護対策として、二酸化炭素や汚染物質を排出しないクリーンなエネルギーの開発が求められている。とりわけ、近年、太陽光発電や風力発電の普及が拡大している。
特に、太陽光発電素子は、住宅の屋根等に配置可能な太陽電池(ソーラーパネル)の低価格化や高発電効率化が進み、一般家庭にも徐々に普及しつつある。
また、太陽光発電素子は、小型化も進み、太陽電池を搭載した携帯電話などの販売も始まっている。
太陽電池は、乾電池等の定電圧源と性質が異なり、端子間の電圧に依存した電流源としての性質を備える。
そのため、太陽電池から最大出力を得るには、太陽電池と接続する負荷の電圧を、太陽電池の最大動作点電圧と一致させる必要がある。
また、太陽電池の電流電圧特性において、電力が最大となる最大動作点(MPP:Maximum Power Point)は、ただ一点存在する。
しかし、太陽電池の電流電圧特性は照度や温度などの環境に依存して変化するため、最大動作点電圧を得る制御は太陽電池接続機器の動作時に行う必要がある。
このような、機器動作時に最大動作点を得るための制御は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御と呼ばれる。
このような太陽電池を用いて負荷である蓄電池に充電するための充電制御方法が種々提案されている。
一般的に、蓄電の端子開放電圧を閾値と比較することで満充電検知を行う充電制御方法が知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1の充電制御方法では、第1ステップにおいて一定時間間隔で充電と開放を繰り返す。第2ステップにおいて開放電圧が一定電圧以上の場合に充電を停止する。そして、第3ステップにおいて、電圧が充電再開電圧以下になると、再度第1ステップに戻り充電を再開する。
また、MPPT制御を実行する手法は多く提案されているが、直流経路における手法の一つとしては、次の技術が知られている(たとえば特許文献2参照)。
この技術は、太陽電池で発電される直流の電圧を昇圧または降圧して負荷で蓄電池を充電するDC−DCコンバータが適用される充電制御方式である。この充電制御方式では、入力電圧と出力電圧を比較し、比が一定以内の場合、DC−DCコンバータを負荷側から切り離し、太陽電池と蓄電池を直接接続する(直結)する。
特許第3795370号 特開昭62−154122号公報
しかしながら、特許文献1に開示された充電制御方法では、以下の不利益がある。
太陽電池の場合、開放時の発電電力は捨てられてしまうことから、開放時間の割合が高いと、満充電到達時間が長くなる。
開放から次の開放まで時間間隔が長いと、満充電検知が遅れて過充電してしまうおそれがある。
充電量がまだ少ない場合でも開放するため、充電時間が長くなる。
また、特許文献2に開示された充電制御方法では、入力電圧と出力電圧を比較し、比が一定以内の場合、昇圧から直結に切り替えるが、直結に切り替えた場合、比の閾値によっては最大動作点電力が少なくなったり、発電できない場合がある。
本発明は、太陽電池等の発電素子の最大動作点を維持するよう制御することができ、電力損失を回避することが可能な電力制御装置、電力制御方法、および給電システムを提供することにある。
本発明の第1の観点の電力制御装置は、発電素子が接続可能で、経路切替信号に応じて負荷側蓄電素子への電力経路を切り替える電力経路切替部と、上記電力経路切替部を介して供給される、上記発電素子で発電された電圧レベルを変換し、上記負荷側蓄電素子に供給可能な電圧変換部と、上記発電素子の開放電圧を測定する機能を有し、測定した開放電圧に基づいて上記発電素子の最大動作点電圧を得る特性測定回路と、上記発電素子の上記開放電圧および上記最大動作点電圧のうち少なくとも上記最大動作点電圧と上記負荷側蓄電素子の電圧との大小関係に応じて生成される切替閾値と、上記負荷側蓄電素子との比較結果に応じた上記経路切替信号を上記電力経路切替部に出力する制御部と、を有し、上記電力経路切替部は、上記経路切替信号に応じて、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路、または、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する。
本発明の第1の観点の電力制御方法は、発電素子を、当該発電素子で発電された電圧レベルを変換し、負荷側蓄電素子に供給可能な電圧変換部に接続するか、当該負荷側蓄電素子に直接接続するかの電力経路の切り替えを行うに際し、上記発電素子の開放電圧を測定し、測定した開放電圧に基づいて上記発電素子の最大動作点電圧を取得し、上記発電素子の上記開放電圧および上記最大動作点電圧のうち少なくとも上記最大動作点電圧と上記負荷側蓄電素子の電圧との大小関係に応じて切替閾値を設定し、上記負荷側蓄電素子と当該切替閾値との比較結果に応じて、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路、または、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する。
本発明の第2の観点の給電システムは、電力を発電する発電素子と、上記発電素子で発電された電力を蓄電する蓄電素子と、上記発電素子の電力を負荷側の上記蓄電素子に供給する電力制御装置と、を有し、上記電力制御装置は、発電素子が接続可能で、経路切替信号に応じて負荷側蓄電素子への電力経路を切り替える電力経路切替部と、上記電力経路切替部を介して供給される、上記発電素子で発電された電圧レベルを変換し、上記負荷側蓄電素子に供給可能な電圧変換部と、上記発電素子の開放電圧を測定する機能を有し、測定した開放電圧に基づいて上記発電素子の最大動作点電圧を得る特性測定回路と、上記発電素子の上記開放電圧および上記最大動作点電圧のうち少なくとも上記最大動作点電圧と上記負荷側蓄電素子の電圧との大小関係に応じて生成される切替閾値と、上記負荷側蓄電素子との比較結果に応じた上記経路切替信号を上記電力経路切替部に出力する制御部と、を含み、上記電力経路切替部は、上記経路切替信号に応じて、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路、または、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する。
本発明の第3の観点の電力制御装置は、発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行う制御部を有し、上記制御部は、上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、上記蓄電素子または上記発電素子の電圧または電流に応じて上記蓄電素子の端子開放時間間隔を変更する。
また、本発明の第3の観点の電力制御装置は、発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行う制御部を有し、上記制御部は、上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する。
本発明の第3の観点の電力制御方法は、発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行うに際し、上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、上記蓄電素子または上記発電素子の電圧または電流に応じて上記蓄電素子の端子開放時間間隔を変更する。
また、本発明の第3の観点の電力制御方法は、発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行うに際し、上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する。
本発明の第4の観点の給電システムは、電力を発電する発電素子と、上記発電素子で発電された電力を蓄電する蓄電素子と、上記発電素子の電力を上記蓄電素子に供給する電力制御装置と、を有し、上記電力制御装置は、発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行う制御部を有し、上記制御部は、上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する。
本発明によれば、太陽電池等の発電素子の最大動作点を維持するよう制御することができ、電力損失を回避することができる。
本発明の実施形態に係る給電システムの全体構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る発電素子としての太陽光発電パネルの等価回路を示す図である。 一般的な太陽電池の電流電圧特性を示す図である。 本実施形態に係る蓄電素子の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るパワースイッチ回路の構成例を示す図である。 本実施形態に係る特性測定回路の第1の構成例を示す回路図である。 本実施形態に係る昇圧直結切替制御の概念を説明するための太陽電池の電力電圧特性を示す図である。 本実施形態に係る昇圧系の電圧変換部の場合の発電素子の最大動作点電圧の検出系を示す回路図である。 本実施形態に係る昇圧直結切替制御の概念をより具体的に示す図である。 本実施形態に係る発電素子(太陽電池)の昇圧系に接続するか蓄電素子に直結するかを決定するため状態判定処理の第1例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る昇圧直結切替制御の概念をより簡易的に示す図である。 本実施形態に係る発電素子(太陽電池)の昇圧系に接続するか蓄電素子に直結するかを決定するため状態判定処理の第2例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る降圧直結切替制御の概念を説明するための太陽電池の電力電圧特性を示す図である。 本実施形態に係る降圧系の電圧変換部の場合の発電素子の最大動作点電圧の検出系を示す回路図である。 本実施形態に係る降圧直結切替制御の概念をより具体的に示す図である。 本実施形態に係る発電素子(太陽電池)の降圧系に接続するか蓄電素子に直結するかを決定するため状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る電圧変換部としての昇圧型スイッチングレギュレータの基本的な構成例を示す回路図である。 昇圧型スイッチングレギュレータの基本動作を説明するための図である。 図17の昇圧型スイッチングレギュレータの動作を説明するための図である。 図17のPFM制御部における動作周波数の変化を検出する検出系を備えた昇圧型スイッチングレギュレータの構成例を示す回路図である。 発電素子(太陽電池)のI−V特性が温度変化に応じて変化する様子を示す図である。 本実施形態に係る電圧変換部としての降圧型スイッチングレギュレータの基本的な構成例を示す回路図である。 本実施形態に係る逆流防止回路の構成例を示す回路図である。 本実施形態に係る蓄電素子(蓄電池)に対する第1の充電制御について説明するための図である。 本実施形態に係る蓄電素子(蓄電池)に対する第2の充電制御について説明するための図である。 本実施形態に係る電流電圧制限回路の構成例を示す回路図である。 本実施形態に係る電力制御装置の全体的な充電制御を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る電流電圧制限回路を電力制御装置の出力段だけでなく入力段にも配置した例を示す図である。 照度に対する電圧(開放電圧または最大動作点電圧)の変化率は、太陽電池の種類によって異なることを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
1.給電システムの全体構成
2.発電素子の構成例
3.蓄電素子の構成例
4.電力制御装置の構成例
5.異なる種類の太陽電池を用いる場合
<1.給電システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る給電システムの全体構成の一例を示す図である。
本給電システム10は、発電素子20、電力制御装置30、および蓄電素子40を主構成要素として有している。
また、給電システム10は、電力制御装置30に接続されたサーミスタ50を有する。
本給電システム10は、太陽電池等の発電素子20から二次電池である蓄電素子(バッテリ)40への充電(蓄電)を、日光下だけではなく、日陰や間接光、明るい室内等の日常の環境下で可能に構成されている。
特に、電力制御装置30は、発電素子20で発電した電力を無駄なく活用して充電に利用する充電制御LSIとして形成されている。
電力制御装置30は、Li+型(ポリマーを含む)二次電池を蓄電素子40として接続し、充電可能である。
電力制御装置30は、1または複数の発電素子20を接続可能である。本実施形態では1つの発電素子20を接続した例を示している。
本実施形態において、電力制御装置30は、単セルを含む任意の直列数のセルを利用可能である。
電力制御装置30は、各種発電素子20を利用可能であり、発電素子20の電力−電圧特性に依存せず最大効率が得られるように制御可能である。
電力制御装置30は、発電素子(太陽電池)20の最大電力動作点を追従する、MPPT制御を行うことにより、高効率で充電可能である。電力制御装置30は、単セルの発電素子20においてもMPPT制御が可能である。
電力制御装置30は、蓄電素子40への充電制御、および太陽電池の電力制御が可能である。
電力制御装置30は、蓄電素子の端子開放電圧を閾値電圧と比較することで満充電検知ができる蓄電池への充電制御を採用している。
そして、電力制御装置30は、蓄電素子40の電圧を監視し、蓄電池端子開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、充電を停止する充電制御を行うことが可能で、蓄電池の電圧が高いほど、蓄電素子の端子開放時間間隔が短くなるよう制御する。そして、電力制御装置30は、太陽電池等の発電素子20の出力が変動する電源から蓄電素子40への充電の場合、電源の出力が高いほど開放時間間隔が短くなるように制御する。
また、電力制御装置30は、蓄電素子端子開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、充電を停止する充電制御を行う際に、蓄電池端子を開放しないで、充電時の電圧が満充電電圧以上になるまでは、電池端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する。
これにより、電力制御装置30は、蓄電素子40への充電において、満充電検知時の充電損失を減らし、また過充電を防止することが可能となっている。
電力制御装置30は、昇圧型または降圧型のDC−DCコンバータ等の電圧変換部に入力して昇圧、降圧を行うか否か、電圧変換部を切り離して直結する等の切替制御が可能である。
電力制御装置30は、昇圧型のDC−DCコンバータにより電圧変換部が形成されている場合、発電素子20の出力に電圧変換部(昇圧回路)を通して蓄電池に充電するか、電圧変換部を通さないか、動かさないで蓄電素子に充電するかを切り替える制御を行う。
この際、電力制御装置30は、太陽電池等の発電素子20の開放電圧Vocと最大動作点電圧Vpmを求め、その間の電圧を切替点に設定する。
電力制御装置30は、降圧型のDC−DCコンバータにより電圧変換部が形成されている場合、発電素子20の出力に電圧変換部(降圧回路)を通して蓄電素子に充電するか、電圧変換部を通さないか、動かさないで蓄電素子に充電するかを切り替える制御を行う。
この際、電力制御装置30は、太陽電池等の発電素子20の最大動作点電圧Vpmを求め、最大動作点電圧Vpm以下の電圧を切替点に設定する。
これにより、電力制御装置30は、太陽電池等の発電素子20からの充電において、簡単な回路構成で発電効率の高い充電電力が得られる。
電力制御装置30は、蓄電素子40への充電開始および終了(満充電)を制御可能である。
電力制御装置30は、たとえば固定または可変の充電終了電圧に到達した時点で充電を停止する機能を有する。
電力制御装置30は、たとえば充電停止後に、固定または可変の充電開始電圧に到達した時点で充電を開始する機能を有する。
電力制御装置30は、たとえば外付けの電流制御抵抗により、高照度時の最大充電電流を制御可能である。この場合の電流制御閾値は、蓄電素子40に流れる充電電流を測定する抵抗を外付けすることにより設定可能である。
電力制御装置30は、蓄電素子40から発電素子20への逆流防止ダイオードのバイパス制御により逆流を防止しつつ、順方向電圧VFの損失を低減する機能を有する。
電力制御装置30は、蓄電素子40の開放電圧が一定値に到達したことを検出する満充電検出後、負荷駆動用端子から発電素子20の電力を出力する機能を有する。
電力制御装置30は、蓄電素子40が、電圧が所定電圧以下、たとえば2.7V以下等の過放電状態にあるとき、電圧が復帰するまで初期充電可能である。この場合、電力制御装置30は、たとえば外付けの電流制限抵抗を用いて、電流を小さくして(絞って)充電することが可能である。
電力制御装置30は、たとえば外部接続のサーミスタを用いて、0°C以下、もしくは60°C以上での充電を防止する機能を有している。
電力制御装置30は、たとえば外部イネーブル端子により、充電の停止およびスリープモードへの遷移を制御可能である。
また、電力制御装置30は、出力電力情報を出力可能に構成することも可能である。
以下、各部の具体的な構成および機能の一例について説明する。
以下では、発電素子20、蓄電素子40の構成および機能を説明した後、電力制御装置30の具体的な構成および機能について詳述する。
<2.発電素子の構成例>
発電素子20は、太陽光や風力などの自然エネルギーにより発電する機能を有し、発電した電力を電力制御装置30に供給する。
本実施形態において、発電素子20としては、太陽光の光電変換を利用した太陽光発電パネル、たとえば太陽電池が採用される。
図2は、本実施形態に係る発電素子としての太陽光発電パネルの等価回路を示す図である。
太陽光発電パネル(太陽電池)21は、図2の等価回路に示すように、光入力により電流が発生する。
図2では、光入力OPTを起電力(Iph)に置き換えて電流Ishを表現している。
さらに、図2では、太陽電池21の基盤、受光層、電極部の抵抗の総和を直列抵抗Rs、太陽電池21の損失抵抗をRshで示している。
図2では、太陽電池21の出力電流がId、出力電圧がVで示されている。
太陽電池21は、光入射量が多い(明るい)と電流は多くなり、光入射量が少ないと(暗いと)電流は少なくなる。図2の等価回路では、光の明るさが電流源の大きさで表されている。電圧が高くなると、電流は徐々に下がる。
この等価回路は、電流源22と、ダイオード23と、抵抗24とを並列接続し、さらに抵抗25を直列接続した構成になっている。
電流源22は光電流Iphを供給し、ダイオード23は理想ダイオードである。太陽電池21の端子間の電圧Vを上昇させると、電流源22からの電流Iphがダイオード23に流れるため、端子側に流れる電流Iは電圧Vの上昇とともに減少する。
図3は、一般的な太陽電池の電流電圧特性を示す図である。
太陽電池21は、端子間の電圧値が決まると、出力電流値が一意に定まる。
電流値が0の場合の端子間の電圧を開放電圧(Voc)と呼び、端子間の電圧値が0の場合の出力電流値を短絡電流(Isc)と呼ぶ。
上述のように、太陽電池の電流電圧特性のカーブにおいて、電力(=電圧×電流)が最大となる最大動作点はただ一点存在する。
この最大動作点における電流を最大動作点電流(Ipm)と呼び、最大動作点における電圧を最大動作点電圧(Vpm)と呼ぶ。
上述した太陽電池の特性のため、太陽電池から最大出力を得るには、太陽電池と接続する負荷の電圧を、太陽電池の最大動作点電圧と一致させる必要がある。
太陽電池の電流電圧特性は照度や温度などの環境に依存して変化するため、最大動作点電圧を得る制御を太陽電池接続機器の動作時に行う必要がある。
本実施形態では、電力制御装置30において、発電素子20の出力にDC−DCコンバータである電圧変換部を通して蓄電素子に充電するか、電圧変換部を通さないか、動かさないで蓄電素子に充電するかを切り替える制御が行われる。
この際、電力制御装置30は、昇圧型のDC−DCコンバータの場合、太陽電池等の発電素子20の開放電圧Vocと最大動作点電圧Vpmを求め、その間の電圧を切替点に設定する。電力制御装置は、降圧型のDC−DCコンバータの場合、太陽電池等の発電素子20の最大動作点電圧Vpmを求め、最大動作点電圧Vpm以下の電圧を切替点に設定する。
また、本実施形態では、電力制御装置30において、蓄電素子40の電圧を監視し、蓄電池端子開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、充電を停止する充電制御が行われ、蓄電素子の電圧が高いほど、蓄電素子の端子開放時間間隔が短くなるよう制御される。そして、電力制御装置30では、太陽電池等の発電素子20の出力が変動する電源から蓄電素子40への充電の場合、電源の出力が高いほど開放時間間隔が短くなるように制御される。
また、電力制御装置30において、充電制御を行う際に、蓄電池端子を開放しないで、充電時の電圧が満充電電圧以上になるまでは、蓄電池端子を開放しての満充電検知を行わないように制御される。
太陽電池21で得られる電力は直流であり、この直流電力(DC電力)が電力制御装置30に供給される。
<3.蓄電素子の構成例>
蓄電素子40は、電力制御装置30により供給された電力を蓄電する。
蓄電素子40は、たとえば、電気二重層キャパシタやリチウムイオン型二次電池などのように充電電圧が変化するものを採用することが可能である。
図4は、本実施形態に係る蓄電素子の構成例を示す図である。
図4の蓄電素子40は、組電池41、充電制御電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)42、放電制御FET43、ダイオード44、および電流検出抵抗45を有する。
蓄電素子40は、正極端子T1および負極端子T2が、負荷である電子機器の正極端子および負極端子に接続される。
蓄電素子40においては、電力制御装置30の制御の下、充電制御FET42、放電制御FET43、ダイオード44、および電流検出抵抗45を介して組電池41に対する充放電が行われる。
組電池41は、リチウムイオン二次電池等の二次電池であり、複数の電池セルを直列および/または並列接続した組電池である。
図4の例では、3個の電池セルが直列に接続された場合を示す。
本実施形態においては、電力制御装置30が、蓄電素子40の過充電や過放電を防止するための制御や充電の際に安全に充電できるように制御を行う。
蓄電素子40において、組電池41および組電池41内の電池セルそれぞれの電圧が所定時間毎に測定され、電流検出抵抗45を流れる電流の大きさおよび向きが所定時間毎に測定される。
蓄電素子40において、測定した電圧値および電流値に基づき、組電池41のいずれかのセルの電圧が過充電検出電圧になったときに充電制御FET42がOFFに制御される。
蓄電素子40において、組電池41の電圧が過放電検出電圧以下になったときに放電制御FET43がOFFに制御され、過充電や過放電が防止される。
ここで、リチウムイオン電池の場合、過充電検出電圧がたとえば4.2V±0.5Vと定められ、過放電検出電圧が2.4V±0.1Vと定められる。
組電池41に対する充電方式としては、一般に、CCCV(Constant Current Constant Voltage;定電流定電圧)充電方式が用いられる。
CCCV充電方式では、組電池41の電圧が所定の電圧に達するまでは定電流で充電(CC充電)し、組電池41の電圧が所定の電圧に達した後は定電圧で充電(CV充電)する。そして、充電電流が略0[A]に収束した時点で充電が終了となる。
<4.電力制御装置の構成例>
電力制御装置30は、図1に示すように、電圧変換部31、および電力経路部に含まれる電力経路切替部としてのパワースイッチ回路32を有する。
電力制御装置30は、特性測定回路33、第1の制御部34、第2の制御部35、逆流防止回路36、電流電圧制限回路37、およびスタートアップ回路38を主構成要素として有する。
電圧変換部31は、発電素子20で発電され、パワースイッチ回路32により選択的に供給される電圧を昇圧し、または降圧する機能を有する。
電圧変換部31は、昇圧し、または降圧して得られた電圧を、たとえばパワースイッチ回路32、逆流防止回路36を通して蓄電素子40に供給する。
電圧変換部31は、たとえばDC−DCコンバータにより構成される。
この電圧変換部31の具体的な構成については後で詳述する。
[パワースイッチ回路の構成例]
パワースイッチ回路32は、発電素子(太陽電池)20、電圧変換部(昇圧および降圧回路)31、および蓄電素子(二次電池)40間の接続関係を、第1の制御部34または第2の制御部35の制御に従って決定する機能を有する。
すなわち、パワースイッチ回路32は、電力経路切替部として機能する。
本実施形態に係るパワースイッチ回路32は、第1の制御部34または第2の制御部35の制御に従って、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続するか、発電素子20の出力を蓄電素子40側に直接接続する等の切替制御を行う。
図5は、本発明の実施形態に係るパワースイッチ回路32の構成例を示す図である。
図5のパワースイッチ回路32は、スイッチSW1,SW2を含んで構成されている。
スイッチSW1は、端子aが発電素子(太陽電池)20の電圧出力ラインに接続され、端子bが電圧変換部31の入力端子に接続され、端子cはスイッチSW2の端子cに接続されている。
スイッチSW2は、端子aが蓄電素子(蓄電池)40の電圧入力ラインに接続され、端子bが電圧変換部31の変換電圧の出力ラインに接続されている。
スイッチSW1およびSW2は、第1の制御部34による経路切替信号PATHを、たとえばハイレベルで受けると、端子aを端子bに接続し、ローレベルで受けると端子aを端子cに接続する。
このように、パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをハイレベルで受けると、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続する経路を形成する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをローレベルで受けると、電圧変換部31と負荷である蓄電素子40とを切り離して、発電素子20を蓄電素子40側に直接接続(直結)する経路を形成する。
次に、電力制御回路の特性測定回路33およびその測定結果に応じた第1の制御部34による電力経路や電圧変換部31等の制御について説明する。
[特性測定回路の構成例]
特性測定回路33は、発電素子(SC1)20の短絡電流Ish、開放電圧Vocを測定する機能を有する。
特性測定回路33は、昇圧回路および降圧回路を含む電圧変換部31を含む電力経路を選択した場合には、電圧変換部31でMPPT制御を行うための電流−電圧(I−V)測定を行う。
第1の制御部34は、特性測定回路33の測定結果に基づいてパワースイッチ回路32の電力経路の選択制御を行う。
第1の制御部34は、選択された電力経路にて回路が動作するとき、昇圧回路および降圧回路を含む電圧変換部31を含む電力経路を選択した場合には、たとえばI−V測定結果を基に電圧変換部31でのMPPT制御を行う。
[特性測定回路の制御法]
一般に、発電素子(太陽電池)による充電にて、エネルギー効率よく充電を行おうとするとき、MPPT制御を行い、昇圧回路を使うという方法が用いられている。
本実施形態では、エネルギー効率のよい充電のために、1個もしくは複数個の発電素子(太陽電池)の接続や電圧変換部(昇圧および降圧)回路の接続を判定結果に応じて変更して、太陽電池充電回路の回路構成を最適化可能となるような制御が行われる。
パワースイッチ回路32にて最適な回路構成を実現するために、特性測定回路33の測定結果を基に、パワースイッチ回路32に対し、最適な制御を行う。
特性測定回路33は、電力経路の選択のための情報を得るため、発電素子(SC1)20の開放電圧Vocおよび短絡電流Ishを測定する。
特性測定回路33は、測定結果を第1の制御部34に供給する。
特性測定回路33は、MPPT制御のために、発電素子(SC1)20の電圧VC1を測定する。
特性測定回路33は、測定結果を第1の制御部34および第2の制御部35に供給する。その場合、抵抗値Rの情報を含む。V/Rにより、動作時の電流Iが求まる。
なお、第1の制御部34は、第2の制御部35より充電処理を停止している旨を報知されると、パワースイッチ回路32の全てのスイッチを開放して発電素子20の出力と電圧供給ラインLV1との接続を遮断するように制御する。
[特性測定回路の具体的な構成例]
図6は、本実施形態に係る特性測定回路の構成例を示す回路図である。
発電素子(太陽電池)20が、そのときそのときの光の状況に応じてどれだけの電流および電圧を発生させているか発電素子の動作特性を見るために、つまり、電流および電圧の微小変化分を測定する必要がある。
これまでは、アンプを接続するなどして電流・電圧の変化分を増幅する方法が一般的であった。
本例では、発電素子(太陽電池)20がどのくらいの電流および電圧を発生させているのかを調べる手段として、キャパシタC1を用いた測定を行う。
本例では、図6に示すように、発電素子(太陽電池)20に直列にキャパシタC1を接続している。
また、図6の特性側的回路33Aでは、接続ノードND1と基準電位VSSとの間にキャパシタC1をリセットするためのスイッチングトランジスタQ1が接続されている。
スイッチングトランジスタQ1はNMOSFETにより形成され、ゲートにリセット信号RSTが選択的に供給される。
キャパシタC1への充電電圧をある一定の時間間隔で測定することにより、現環境下でのI-V特性を測定することが可能である。
Figure 0005691365
この特性側的回路33Aでは、単純な凸型のP-V特性でなくてもMPPを探すことが可能であり、いわゆる山登り処理をすることなく、電圧規制法で制御できる。
特に、開放電圧からのMPP推定で足りない場合は有効である。
また、電圧変換部31の昇圧回路のキャパシタを流用することができれば、追加部品なしで測定可能である。
[第1の制御部34によるパワースイッチ回路32の切替制御]
ここで、電圧変換部31が昇圧型DC−DCコンバータの場合、および降圧型DC−DCコンバータの場合の第1の制御部34によるパワースイッチ回路32の直結切替制御について説明する。
[昇圧直結切替制御]
まず、電圧変換部31が昇圧型DC−DCコンバータの場合の、第1の制御部34による昇圧直結切替制御について説明する。
図5に関連付けて説明したように、本実施形態の電力制御装置30は、基本的に昇圧系の電圧変換部31を通して給電素子(太陽電池)20から蓄電素子(蓄電池)40に充電する回路を構成を有している。
そして、第1の制御部34は、パワースイッチ回路32は、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続するか、発電素子20の出力を蓄電素子40側に直接接続する等の切替制御を行う。
図7は、本実施形態に係る昇圧直結切替制御の概念を説明するための太陽電池の電力電圧特性を示す図である。
第1の制御部34は、蓄電素子(蓄電池)40の電圧VBATを発電素子(太陽電池)20の最大動作点電圧Vpm、発電素子(太陽電池)20の開放電圧Vocと比較し、Vpm≦VBAT≦Vocを満たす電圧を昇圧直結切替制御の切替閾値とする。
すなわち、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが発電素子20の最大動作点電圧Vpm以上で、発電素子20の開放電圧Voc以下の電圧を切替閾値とする。
たとえば、第1の制御部34は、VBAT>(Vpm+Voc)/2を閾値とする。
すなわち、一例として、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の最大動作点電圧Vpmと発電素子20の開放電圧Vocの平均値より大きいか否かを判定する電圧Vddc_startを切替閾値とする。
第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の最大動作点電圧Vpm以下の場合、昇圧は不要と判断する。
また、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の開放電圧Voc以上の場合は昇圧を行う必要があると判断する。
したがって、この間の領域に切替閾値を設定することで、発電効率が大きく低下することはなくなる。
本実施形態においては、特性測定回路33において、定期的に開放電圧Vocを測定し昇圧系電圧変換部31に接続するか発電素子20と蓄電素子40を直結するか否かの判断をする。
この判断で用いられる最大動作点電圧Vpmは、測定した開放電圧に所定の係数Coef、たとえば0.8を乗算して、抵抗分割で求めることが可能である。
図8は、本実施形態に係る昇圧系の電圧変換部の場合の発電素子の最大動作点電圧の検出系を示す回路図である。
図8の最大動作点電圧の検出系MVDTBは、抵抗分割部RDVB10,RDVB20、およびコンパレータCMPB10を含んで構成されている。
検出系MVDTBは、たとえば抵抗分割部RDVB10,RDVB20が特性測定回路33に配置され、コンパレータCMPB10が第1の制御部34に配置される。
あるいは、検出系MVDTBのすべてを特性測定回路33に配置し、コンパレータCMPB10の判定結果を第1の制御部34に報知するように構成することも可能である。
抵抗分割部RDVB10は、発電素子20の電圧出力ラインと基準電位(ここでは接地電位)GND間の抵抗素子RB11、RB12を直列に接続して構成され、その接続ノードNDB11に抵抗分割した電圧が最大動作点電圧Vpmとして現れる。
抵抗分割部RDVB20は、測定した開放電圧Vocの供給ラインと最大動作点電圧Vpmの供給ラインとの間に抵抗素子RB21、RB22を直列に接続して構成され、その接続ノードNDB21に抵抗分割した閾値電圧{(Vpm+Voc)/2}として現れる。
コンパレータCMPB10は、蓄電素子40の電圧VBATと閾値電圧{(Vpm+Voc)/2}とを比較する。
コンパレータCMPB10は、電圧VBATが閾値電圧{(Vpm+Voc)/2}より高い場合には、昇圧が必要として、経路切替信号PATHをたとえばハイレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをハイレベルで受けると、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続する経路を形成する。
コンパレータCMPB10は、電圧VBATが閾値電圧{(Vpm+Voc)/2}以下に場合には、昇圧が不要として、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをローレベルで受けると、電圧変換部31と負荷である蓄電素子40とを切り離して、発電素子20を蓄電素子40側に直接接続(直結)する経路を形成する。
図9は、本実施形態に係る昇圧直結切替制御の概念をより具体的に示す図である。
上述したように、第1の制御部34は、Vpm≦VBAT≦Vocを満たす電圧を昇圧直結切替制御の切替閾値とする。
たとえば第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の最大動作点電圧Vpmと発電素子20の開放電圧Vocの平均値より大きいか否かを判定する電圧Vddc_startを切替閾値とする。
図9において、PWRLは昇圧した場合の変換ロスによる発電電力低下分を示している。PWRBは昇圧した場合の電力を示し、PWRDは直結(直付け)した場合の電力を示している。
図9中、符号Xで示す領域は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以下の領域である。この領域Xにおいては、最大動作点電圧Vpmを含み、MPP付近にあることから昇圧分のロスの方が大きい。したがって、この領域Xでは昇圧しないで直付けした方が得である。この場合、経路切替信号PATHはローレベルに設定される。
符号Yで示す領域は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以上で開放電圧Voc以下にある領域である。
この領域では、基本的に昇圧した方が得である。ここで、発電素子20による発電出力電圧がある程度の電圧以下であると動作上に影響を及ぼす場合があることから、本実施形態では、この発電出力電圧について最低補償閾値電圧Vddc_minを設定している。
そして、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾地電圧Vddc_minより低い(Vpm<Vddc_min)場合は直付けする。その理由は、昇圧したいが、最大動作点電圧Vpmが小さいために、昇圧しても損失の方が大きいからである。この場合、経路切替信号PATHはローレベルに設定される。
一方、Vpm≧Vddc_minの場合は昇圧する。この場合、経路切替信号PATHはハイレベルに設定される。
符号Zで示す領域は、基本的に昇圧しないと発電することができない領域である。
ただし、Vpm<Vddc_minの場合は開放し、Vpm≧Vddc_minの場合は昇圧する。昇圧する場合、経路切替信号PATHはハイレベルに設定される。
図10は、本実施形態に係る発電素子(太陽電池)の昇圧系に接続するか蓄電素子に直結するかを決定するため状態判定処理の第1例を示すフローチャートである。
まず、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_startより高いか否かを判定する(ST1)。
ステップST1で、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以下であると判定した場合には、第1の制御部34は、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをローレベルで受けると、電圧変換部31と負荷である蓄電素子40とを切り離して、発電素子20を蓄電素子40側に直接接続(直結)する経路を形成する。
ステップST1において、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_startより高いと、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_min以上であるか否かを判定する(ST2)。
ステップST2において、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_min以上であると判定すると、第1の制御部34は、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをハイレベルで受けると、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続する経路を形成する。
ステップST2において、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_minより小さいと判定すると、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが開放電圧Vocより低いか否かの判定を行う(ST3)。
ステップST3において、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_minより小さいと判定すると、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをローレベルで受けると、電圧変換部31と負荷である蓄電素子40とを切り離して、発電素子20を蓄電素子40側に直接接続(直結)する経路を形成する。
ステップST3において、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_min以上であると判定すると、端子を開放する。この端子開放箇所としては、たとえば図1におけるパワースイッチ回路3の端子Voutとなる。
図11は、本実施形態に係る昇圧直結切替制御の概念をより簡易的に示す図である。
図11の例は、図9の具体例をより簡易的に示している。
この場合も、第1の制御部34は、Vpm≦VBAT≦Vocを満たす電圧を昇圧直結切替制御の切替閾値とする。
たとえば第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の最大動作点電圧Vpmと発電素子20の開放電圧Vocの平均値より大きいか否かを判定する電圧Vddc_startを切替閾値とする。
図11の例は、切替閾値電圧Vddc_startより低いX領域と高いY領域のみに場合分けして昇圧直結の切替制御を行う。
図11中、符号X2で示す領域は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以下の領域である。この領域X2においては、最大動作点電圧Vpmを含み、MPP付近にあることから昇圧分のロスの方が大きい。したがって、この領域Xでは昇圧しないで直付けした方が得である。この場合、経路切替信号PATHはローレベルに設定される。
符号Y2で示す領域は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以上にある領域である。
この領域では、基本的に昇圧する必要がある。
ただし、Vpm<Vddc_minの場合は開放し、Vpm≧Vddc_minの場合は昇圧する。昇圧する場合、経路切替信号PATHはハイレベルに設定される。
図12は、本実施形態に係る発電素子(太陽電池)の昇圧系に接続するか蓄電素子に直結するかを決定するため状態判定処理の第2例を示すフローチャートである。
まず、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_startより高いか否かを判定する(ST1A)。
ステップST1Aで、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以下であると判定した場合には、第1の制御部34は、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをローレベルで受けると、電圧変換部31と負荷である蓄電素子40とを切り離して、発電素子20を蓄電素子40側に直接接続(直結)する経路を形成する。
ステップST1Aにおいて、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_startより高いと、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_min以上であるか否かを判定する(ST2A)。
ステップST2において、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_min以上であると判定すると、第1の制御部34は、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをハイレベルで受けると、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続する経路を形成する。
ステップST2Aにおいて、最大動作点電圧Vpmが最低補償閾値電圧Vddc_minより小さいと判定すると、第1の制御部34は、端子を開放する。この端子開放箇所としては、たとえば図1におけるパワースイッチ回路3の端子Voutとなる。
以上のように、本実施形態においては、簡単な回路で精度よく昇圧する、しない(太陽電池と蓄電池を直結)の判定が可能である。
[降圧直結切替制御]
次に、電圧変換部31が降圧型DC−DCコンバータの場合の、第1の制御部34による昇圧直結切替制御について説明する。
図5に関連付けて説明したように、本実施形態の電力制御装置30は、基本的に降圧系の電圧変換部31を通して給電素子(太陽電池)20から蓄電素子(蓄電池)40に充電する回路を構成を有している。
そして、第1の制御部34は、昇圧系の場合と同様に、パワースイッチ回路32は、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続するか、発電素子20の出力を蓄電素子40側に直接接続する等の切替制御を行う。
図13は、本実施形態に係る降圧直結切替制御の概念を説明するための太陽電池の電力電圧特性を示す図である。
第1の制御部34は、蓄電素子(蓄電池)40の電圧VBATを発電素子(太陽電池)20の最大動作点電圧Vpmと比較し、VBAT≦Vpmを満たす電圧を降圧直結切替制御の切替閾値とする。
すなわち、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが発電素子20の最大動作点電圧Vpm以下の電圧を切替閾値とする。
たとえば、第1の制御部34は、VBAT≦Vpm×0.9を閾値とする。
すなわち、一例として、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の最大動作点電圧Vpmの90%の電圧以下か否かを判定する電圧Vddc_startを切替閾値とする。
第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の最大動作点電圧Vpm以上(VBAT≧Vpm)の場合、降圧は不要と判断する。
したがって、この以外の領域に切替閾値を設定することで、発電効率が大きく低下することはなくなる。
本実施形態においては、特性測定回路33において、定期的に開放電圧Vocを測定し降圧系電圧変換部31に接続するか発電素子20と蓄電素子40を直結するか否かの判断をする。
この判断で用いられる最大動作点電圧Vpmは、測定した開放電圧に所定の係数Coef、たとえば0.8を乗算して、抵抗分割で求めることが可能である。
図14は、本実施形態に係る降圧系の電圧変換部の場合の発電素子の最大動作点電圧の検出系を示す回路図である。
図14の最大動作点電圧の検出系MVDT2は、抵抗分割部RDVD10,RDVD20、およびコンパレータCMPD10を含んで構成されている。
検出系MVDT2は、たとえば抵抗分割部RDVD10,RDVD20が特性測定回路33に配置され、コンパレータCMPD10が第1の制御部34に配置される。
あるいは、検出系MVDTのすべてを特性測定回路33に配置し、コンパレータCMPD10の判定結果を第1の制御部34に報知するように構成することも可能である。
抵抗分割部RDVD10は、発電素子20の電圧出力ラインと基準電位(ここでは接地電位)GND間の抵抗素子RD11、RD12を直列に接続して構成され、その接続ノードNDD11に抵抗分割した電圧が最大動作点電圧Vpmとして現れる。
抵抗分割部RDVD20は、最大動作点電圧Vpmの供給ラインと基準電位間に抵抗素子RD21、RD22を直列に接続して構成され、その接続ノードNDD21に抵抗分割した閾値電圧Vddc_startとして現れる。
コンパレータCMPD10は、蓄電素子40の電圧VBATと閾値電圧Vddc_startとを比較する。
コンパレータCMPD10は、電圧VBATが閾値電圧Vddc_startより低い場合には、降圧が必要として、経路切替信号PATHをたとえばハイレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをハイレベルで受けると、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続する経路を形成する。
コンパレータCMPD10は、電圧VBATが閾値電圧Vddc_start以上の場合には、降圧が不要として、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをローレベルで受けると、電圧変換部31と負荷である蓄電素子40とを切り離して、発電素子20を蓄電素子40側に直接接続(直結)する経路を形成する。
図15は、本実施形態に係る降圧直結切替制御の概念をより具体的に示す図である。
上述したように、第1の制御部34は、VBAT≦Vpmを満たす電圧を降圧直結切替制御の切替閾値とする。
たとえば第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが、発電素子20の最大動作点電圧Vpmより低いか否かを判定する電圧Vddc_startを切替閾値とする。
図15において、PWRLは昇圧した場合の変換ロスによる発電電力低下分を示している。
図15中、符号Xで示す領域は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以下の領域である。この領域Xにおいては、降圧する。この場合、経路切替信号PATHはハイレベルに設定される。
符号Yで示す領域は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以上にある領域である。
この領域では、基本的に降圧せずに直結(直付け)した方が得である。
この領域Xにおいては、降圧できない、またはMPP付近にあることから降圧分のロスの方が大きい。したがって、この領域Xでは降圧しないで直付けした方が得である。この場合、経路切替信号PATHはローレベルに設定される。
ここで、発電素子20による発電出力電圧がある程度の電圧以上であると動作上に影響を及ぼす場合があることから、本実施形態では、この電出力電圧について最高補償閾値電圧Vddc_maxを設定している。
図16は、本実施形態に係る発電素子(太陽電池)の降圧系に接続するか蓄電素子に直結するかを決定するため状態判定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_startより低いか否かを判定する(ST11)。
ステップST11で、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_start以上であると判定した場合には、第1の制御部34は、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをローレベルで受けると、電圧変換部31と負荷である蓄電素子40とを切り離して、発電素子20を蓄電素子40側に直接接続(直結)する経路を形成する。
ステップST11において、第1の制御部34は、蓄電素子40の電圧VBATが切替閾値電圧Vddc_startより低いと、最大動作点電圧Vpmが最高補償閾値電圧Vddc_max以下であるか否かを判定する(ST12)。
ステップST2において、最大動作点電圧Vpmが最高補償閾値電圧Vddc_max以下であると判定すると、第1の制御部34は、経路切替信号PATHをローレベルでパワースイッチ回路32に出力する。
パワースイッチ回路32は、経路切替信号PATHをハイレベルで受けると、発電素子20を電圧変換部31に接続してその出力を蓄電素子40側に接続する経路を形成する。
以上のように、本実施形態においては、簡単な回路で精度よく降圧する、しない(太陽電池と蓄電池を直結)の判定が可能である。
[電圧変換部31の具体的な構成例]
図17は、本実施形態に係る電圧変換部としての昇圧型スイッチングレギュレータの基本的な構成例を示す回路図である。
このスイッチングレギュレータ31Aは、発電素子側キャパシタC31、インダクタL31、ダイオードD31、二次電池側キャパシタC32、および動作電圧制御部310を主構成要素として構成されている。スイッチングレギュレータは、DC−DCコンバータを構成する。
動作電圧制御部310は、スイッチングトランジスタ(SW)Q31、入力電圧検出部としてのコンパレータ311、およびPFM(パルス周波数変調)制御部312を有する。
コンパレータ311は、第1の制御部34により供給される可変リファレンス電圧Vrefと発電素子(太陽電池)20で発電された電圧である入力電圧VIとを比較する。
コンパレータ310は、入力電圧VIがリファレンス電圧Vrefを超えると出力がハイレベルに切り替わる。
PFM制御部312は、コンパレータ311の出力により固定幅のパルスを発生し、所定時間、スイッチングトランジスタQ31をオンさせる。
PFM制御部312は、イネーブル信号ENによりイネーブル状態となり、リセット信号RSTによりリセット可能に構成される。
図18は、昇圧型スイッチングレギュレータの基本動作を説明するための図である。
昇圧型スイッチングレギュレータは、自励発振によるスイッチング動作を行う。
入力に接続した発電素子(太陽電池)20の動作点(動作電圧)を制御する。
入力は発電素子20で発電された電圧であり、出力は蓄電素子40(二次電池(Li+電池)であり、発電素子(太陽電池)20の動作点制御によりMPPTを行う。
昇圧型スイッチングレギュレータは、基本的に、図18に示すように、スイッチングトランジスタQ31がオンすると、流れ込む電流により、インダクタL31にエネルギーが蓄えられる。
スイッチングトランジスタQ31がオフすると、インダクタL31が蓄えたエネルギーを放出する。
これにより、入力電圧VIにインダクタL31のエネルギーが上積みされる。その結果、入力電圧は昇圧される。
次に、上記基本動作を踏まえて、本実施形態に係る図17の昇圧型スイッチングレギュレータの動作を説明する。
図19は、図17の昇圧型スイッチングレギュレータの動作を説明するための図である。
<1>入力電圧VIがリファレンス電圧Vrefを超えると、コンパレータ311の出力がハイレベルになる。
<2>コンパレータ311の出力に応答して、PFM制御部312が固定幅のパルスを発生する(SW=ON)。これにより、インダクタL31のエネルギーが放出される。
<3>入力電圧VIがリファレンス電圧Vrefより低くなると、コンパレータ311の出力はローレベルとなり、スイッチングトランジスタQ31がオフする。
これにより、インダクタ31に蓄えられたエネルギーの放出からインダクタL31へのエネルギーの充電動作となる。
以上の動作が繰り返される。


この場合、発電素子(太陽電池)20はリファレンス電圧Vref付近の電圧で動作する。
このリファレンス電圧Vrefを第1の制御部34が変えることで、発電素子(太陽電池)20の動作点(動作電圧)を制御可能である。
なお、本実施形態では、昇圧しない時は、コンパレータ・PFM制御回路をシャットダウンするシャットダウン機能を持たせることも可能である。
また、上記したように、自励発振が何らかの理由でストップしてしまったときにリセットをかけるリセット機能を持たせることも可能である。
また、スイッチングトランジスタQ31のオン時間はインダクタL31のピーク電流に影響することから、入力電流、接続する発電素子(太陽電池)によってオン時間を変えるように構成することも可能である。
PFMパルス幅(スイッチON時間)は、インダクタL31のピーク電流が一定範囲以内に収まるように調整する必要がある。
定格、ノイズ、効率などの観点から、場合によってはレンジ毎に数種類から選択できるようにすることが望ましい。
また、電圧変換部を以下のように構成することも可能である。
スイッチング周波数の変化から周囲環境変化を検知する。
この場合、Δt毎にスイッチング回数をカウントし、前回との差分をとる。
スイッチング周波数の変化を測定し、周波数が高くなると、発電量が増大したことに相当することから、リファレンス電圧Vrefを変更し、パスを切り替える。
周波数が低くなると、発電量は減少したことに相当し、これに応答してリファレンス電圧Vrefを変更し、パスを切り替え、昇圧動作を停止する。
また、スイッチング周波数から電流を測定する。
リファレンス電圧Vref、スイッチングトランジスタQ31のON時間を固定とすると、スイッチング周波数は入力電流に依存する。
これにより、スイッチング周波数から電流を算出することが可能である。
ここで、スイッチング周波数の増減に応じてリファレンス電圧Vrefを変更する具体的な構成例について説明する。
図20は、図17のPFM制御部における動作周波数の変化を検出する検出系を備えた昇圧型スイッチングレギュレータの構成例を示す回路図である。
図20においては、理解を容易にするために図17と同一構成部分は同一符号をもって表している。
図20のスイッチングレギュレータ31Bは、図17の構成に加えて、OFFタイミング検出部313、充電終了検出部314、カウンタ315、レジスタ316、および減算器317を有する。
OFFタイミング検出部313、および充電終了検出部314はコンパレータにより構成可能である。
スイッチングトランジスタQ31のソースと基準電位VSS間に抵抗R31が接続され、その接続点によりノードND31が形成されている。
OFFタイミング検出部313は、閾値Vref1とノードND31の電位を比較して、スイッチングトランジスタQ31のOFFタイミングを検出し、その検出結果をPFM制御部312に出力する。
充電終了検出部314は、出力電圧(ダイオードのカソード側電位)と閾値Vref2とを比較して、充電終了を検出し、その検出結果をPFM制御部312に出力する。
太陽電池である発電素子20の電流の変化(照度の変化)により、変圧回路であるPFM制御部312の動作周波数が変化する。
発電素子20の電流の変化(照度の変化)によりインダクタL31のチャージ時間が変化する。この場合、電流が多いほどチャージ時間は短くなる。
変圧回路(PFM)を使用している場合、スイッチング周波数の変化で照度の変化を測定可能である。
この手法は、定期的に変圧回路であるPFM制御部312を止めて開放電圧を測る手法に比べ、ADCを使わないので低電力周波数の変化をトリガとして制御可能である。
図20の例では、スイッチングトランジスタQ31のゲート制御信号をカウンタ315でカウントすることで周波数を測定可能である。
太陽電池である発電素子20の電流が大きいほど周波数は高いと判断できる。
太陽電池太陽電池である発電素子20の電流が小さいほど周波数は低いかスイッチングが停止状態にあると判断できる。
そして、第1の制御部34の制御部の下、周波数の変化が既定以上になった場合,I−V特性(あるいは短絡電流)を測定しなおし、MPPT制御をやり直す。
また、変化が大きくなった場合に測定しなおすように構成することも可能である。
周波数の測定は、変圧回路であるPFM制御部312のスイッチングパルス信号をカウンタ315でカウントする。そしてM定期的にカウンタ値をポーリングし、減算器317で差分を求めることで実現可能である。
追従トリガを周波数の変化とすることにより、MPPTのずれを測定する回数を減らし制御電力を低減することが可能となる。
また、MTTP制御において、温度変化に応じた制御を行うことも可能である。
図21は、発電素子(太陽電池)のI−V特性が温度変化に応じて変化する様子を示す図である。
図21に示すように、発電素子(太陽電池)のI−V特性が温度変化に応じて変化することから、第2の制御部35でサーミスタ50を監視して、その検出温度情報を第1の制御部34に供給する。
第1の制御部34は、温度情報に応じてあらかじめ温度と対応つけた係数を選択して、たとえばMTTP制御のリファレンス電圧Vrefにその係数を乗算して温度変換に追従したMTTP制御を行う。
この場合、常温25°Cを中心として、±10〜15程度の通常温度範囲では、通常のMTTP制御を行い、通常温度範囲より高い温度範囲では第1の係数を用い、低い温度範囲では第2の係数を用いる等、種々の態様が可能である。
ここでのMTTP制御は、電圧変換部31の制御だけでなく、パワースイッチ回路32の電力経路の接続切り替えにも適用可能である。
なお、以上の説明では、電圧変換部31を昇圧型スイッチングレギュレータとしたが、図22に示すような降圧型スイッチングレギュレータ31Cを適用することも可能である。
基本的に、この降圧型スイッチングレギュレータ31Cは、昇圧型とインダクタL31、ダイオードD31との接続形態が異なる以外は同様の構成を有している。
したがって、図20の回路構成もそのまま適用可能である。
[逆流防止回路の構成例]
図23は、本実施形態に係る逆流防止回路の構成例を示す回路図である。
逆流防止回路36は、パワースイッチ回路32の出力から蓄電素子40への電圧供給ラインLVに配置される。
この逆流防止回路36は、抵抗R41、PMOSFETにより形成されるスイッチングトランジスタQ41、ダイオードD41、およびコンパレータ361を有する。
電圧供給ラインLV1の発電素子側ノードND41と蓄電素子40側ノードND42との間に、抵抗R41およびスイッチングトランジスタQ41が直列に接続され、スイッチングトランジスタQ41に並列に逆流防止用ダイオードD41が接続されている。
コンパレータ361は、ノードND41の電位とノードND42の電位を比較し、その結果によりスイッチングトランジスタQ41をオン、オフする。
逆流防止回路36は、蓄電素子40から発電素子(太陽電池)20への逆流防止ダイオードのバイパス制御を行う。
逆流防止回路36は、逆流を防止しつつ、順方向電圧VFによる損失を低減する。
ノードND41の電位がノードND42の電位より高く逆流となる状態でない場合には、逆流未検出としてコンパレータ361の出力がローレベルとなる。
その結果、スイッチングトランジスタQ41はオンし、逆流防止用ダイオードD41をバイパスする。
ノードND42の電位がノードND41の電位より高く逆流となる状態である場合は、逆流検出としてコンパレータ361の出力がハイレベルとなる。
その結果、スイッチングトランジスタQ41はオフし、逆流防止用ダイオードD41のみの接続ラインとする。
なお、上記構成においては、逆流防止回路による損失が、ダイオード接続による損失よりも小さくなるようにする必要がある。
MOSFETのオン抵抗だけで逆流を検出できるようにすることも可能である。
コンパレータ361の消費電力をできるだけ抑えることが望ましい。
また、二次電池の特性を利用して逆流防止を行うことも可能である。
この場合、充電中に電池電圧が急激に低下したら逆流防止用ダイオードD41のみの接続ラインとする(充電電圧 > 放電電圧)。
[蓄電素子の充電制御]
次に、第2の制御部35を中心とした蓄電素子(蓄電池)40に対する充電制御について説明する。
図24は、本実施形態に係る蓄電素子(蓄電池)40に対する第1の充電制御について説明するための図である。
図24において、横軸が時間を示し、縦軸が蓄電素子40の電圧VBATを示している。
そして、図24において、FVはほぼ満充電とみさせる電圧を、FVOは満充電開放電圧を、VCRGは充電電圧をそれぞれ示している。
さらに、図24において、P1〜P10(Pn)は蓄電素子40の端子を開放して蓄電素子40の電圧VBATを測定(監視)する測定ポイントを示している。
そして、図24において、D1〜D9は隣接する測定ポイント間の時間間隔を示し、D1>D2>D3>D4>D5>D6>D7>D8>D9の関係にある。
すなわち、第2の制御部35は、蓄電素子40の電圧VBATに応じて蓄電素子40の端子を開放して蓄電素子40の電圧VBATを測定(監視)する測定ポイント間隔を動的に変えるように制御する。
本実施形態では、第2の制御部35は、蓄電素子40の電圧VBATが高くなるに従って測定ポイント間隔が短くなるように制御する。
前述したように、本実施形態に係る電力制御装置30は、蓄電素子40の端子開放電圧を閾値電圧と比較することで満充電検知ができる蓄電池への充電制御を採用している。
そして、電力制御装置30の第2の制御部35は、蓄電素子40の電圧を監視し、蓄電素子40の端子開放時の電圧VBATがある満充電電圧FV以上に達した場合に次のような制御を行う。
第2の制御部35は、たとえば制御信号CTL35により充電を停止する充電制御を行うことが可能で、制御信号CTL35により蓄電素子40の電圧VBATが高いほど、蓄電素子40の端子開放時間間隔Dが短くなるよう制御する。
また、電力制御装置30は、太陽電池等の発電素子20の出力が変動する電源から蓄電素子40への充電の場合、特性測定回路33から供給される発電素子(電源)20の出力電圧VC1が高いほど開放時間間隔Dが短くなるように制御する。
このように、本実施形態に係る第2の制御部35は、制御信号CTL35により蓄電素子40の開放電圧測定時間間隔Dを動的に変える機能を有する。
第2の制御部35は、開放電圧測定時間間隔Dを蓄電素子4の電圧VBATに依存して変更する。具体的には、蓄電素子40の電圧VBATが高いほど、測定時間間隔Dを短くする。
また、第2の制御部35は、発電素子(太陽電池)20の出力電圧VC1に依存して変更する。具体的には、発電素子(太陽電池)20の出力電圧VC1が高いほど、測定時間間隔Dを短くする。
なお、第2の制御部35は、開放電圧測定時間間隔Dを蓄電素子4の電圧VBATおよび発電素子(太陽電池)20の出力電圧VC1に依存して変更することも可能である。
第2の制御部35は、蓄電素子40の電圧が満充電開放電圧以上になった場合も、蓄電素子40または発電素子20の電圧に応じて蓄電素子の端子開放時間間隔を変更する制御を行う。
このような充電制御により、蓄電素子(蓄電池)への充電において、満充電検知時の充電損失を減らし、また過充電を防止することが可能となる。
図25は、本実施形態に係る蓄電素子(蓄電池)40に対する第2の充電制御について説明するための図である。
図25の第2の充電制御が図24の充電制御と異なる点は、充電電圧が満充電開放電圧FVO付近に達するまで、蓄電素子40の端子を開放しない。
これにより、蓄電素子40の開放による充電損失を少なくする。
すなわち、開放前に満充電電圧FVに達してから、蓄電素子40の端子を開放しての測定を開始する。
この場合、開放電圧測定時間間隔Dは一定でもよく、また第1の充電制御方法と同様に、蓄電素子4の電圧VBATに依存して変更するように構成することも可能である。
第2の充電制御方法では、電力制御装置30の第2の制御部35は、蓄電素子端子開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、次にように制御する。
第2の制御部35は、充電を停止する充電制御を行う際に、蓄電素子40の端子を開放しないで充電時の電圧が満充電電圧FVO以上になるまでは、蓄電素子40の端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する。
これにより、電力制御装置30は、蓄電素子40への充電において、満充電検知時の充電損失を減らし、また過充電を防止することが可能となっている。
[充電制御]
次に、電力制御装置30の電流電圧制限回路37による蓄電素子40への充電制御について説明する。
図26は、本実施形態に係る電流電圧制限回路の構成例を示す回路図である。
電流電圧制限回路37は、電圧供給ラインに配置されるMOSFETQ51、Q52、誤差アンプ371〜373、定電流源I51,I52、外付けの抵抗R51〜R55を有する。
電流電圧制限回路37では、MOSFETQ51、Q52のゲート電位を誤差アンプ371〜373で制御する。
制御電圧として、電圧レギュレーションの場合は誤差アンプ371に与えられる基準電圧Vref1である。
電流レギュレーションの場合は、制御電圧として蓄電素子(BAT)40のR55のパスから定電流源I51、I52で電流を引っ張った場合の電圧ドロップ分とする。
また、最大制限と初期充電制限の2種類の制御を設ける。
[ΔV検出手法]
CV充電になってから、たとえば5分などの周期でΔV検出を開始する。
周期を5分としたのは発電素子(太陽電池)20の出力電力性能や蓄電素子40の充電容量等による。
ΔV検出中に充電を停止し、蓄電素子40の開放電圧を測定する。
充電を停止する時間は2秒、3秒などである。停止時間はADCや蓄電素子40の性能等による。
本実施形態においては、蓄電素子40への開放前の充電電圧と、蓄電素子端子の開放時の電圧との差分をΔVとして測定し、その差分ΔVが一定値以下、たとえば50mVなどの値以下の場合、充電を停止する。
[全体の充電制御]
次に、電力制御装置30による蓄電素子40への充電制御について説明する。
図27は、本実施形態に係る電力制御装置の全体的な充電制御を説明するためのフローチャートである。
ここで、第2の制御部35は、サーミスタ50の検出結果等を踏まえたパワースイッチ回路32等への制御を行う。
以下の説明では、この第2の制御部35、スタートアップ回路38の動作も含めて全体的な充電制御について説明する。
まず、MPPT充電をOFF(ST101)、初期充電をOFF(ST102)した状態で、発電素子20による入力電圧VINが、蓄電素子40の電圧VBATより高いか否かの判定が行われる(ST103)。
ステップST103で入力電圧VINが、蓄電素子40の電圧VBATより高いと判定すると、ローでアクティブの充電イネーブル信号EN Xがローレベルであるか否かを判定する(ST104)。
充電イネーブル信号EN Xがローレベルであると、サーミスタ50による温度が0°以下でなく(ST105)、60°以上でない場合に(ST106)、初期充電がONになる(ST107)。
これにより、発電素子20で発電された電力による蓄電素子40に対する初期充電が行われる。そして、ステップST103の処理に戻る。
また、ステップST105〜ST107で否定的な判定結果が得られた場合、初期充電をOFFのままで(ST108)、ステップST103の処理に戻る。
ステップST103で入力電圧VINが、蓄電素子40の電圧VBATより低いと判定すると、初期充電がOFFになり(ST109)、MTTP充電がOFFに保持される(ST110)。
次に、蓄電素子40の電圧VBATが、満充電時の4.2Vに制限をかけた4.1Vより低いか否かの判定が行われる(ST111)。
蓄電素子40の電圧VBATが、4.1Vより低い場合には、発電素子20−1,20−2による入力電圧VINが、蓄電素子40の電圧VBATより高いか否かの判定が行われる(ST112)。
入力電圧VINが、蓄電素子40の電圧VBATより高い場合には、ステップST103の処理に戻り、低い場合には充電系回路の起動閾値電圧VSCENより起動電圧VSTARTが低いか否かの判定が行われる(ST113)。
起動閾値電圧VSCENより起動電圧VSTARTが高い場合はステップST109からの処理に戻る。
起動閾値電圧VSCENより起動電圧VSTARTが低い場合には次のようになる。
すなわち、サーミスタ50による温度が0°以下でなく(ST114)、60°以上でない場合で(ST115)、充電イネーブル信号EN Xがローレベルである場合に(ST116)、MTTP充電をONになる(ST117)。
これに伴い、たとえば電圧変換部31が適用されるようにスイッチングが行われている場合に、MPPT充電制御が行われる(ST118)。
MPPT充電制御後、MPPT充電がOFFにされ(ST119)、蓄電素子40の電圧VBATが、満充電時の4.2Vより低いか否かの判定が行われる(ST120)。
蓄電素子40の電圧VBATが、満充電時の4.2Vより低い場合には、入力電圧VINが、蓄電素子40の電圧VBATより高いか否かの判定が行われ(ST121)、高い場合にはステップST103からの処理に戻る。
入力電圧VINが、蓄電素子40の電圧VBATより低い場合には、発電素子20の出力電圧VC1が電圧VTHRより低いか否かの判定が行われる(ST122)。
そして、出力電圧VC1が電圧VTHRより低い場合にはステップST103からの処理に戻り、高い場合には、ステップST114からの処理に戻る。
また、ステップST120で、蓄電素子40の電圧VBATが、満充電時の4.2Vより高いと判定されると、システム給電機能がONとなる(ST123)。
そして、蓄電素子40の電圧VBATが、満充電時の4.2Vに制限をかけた4.1Vより低いか否かの判定が行われ(ST124)、低い場合にシステム給電機能がOFFにされ(ST125)、ステップST103からの処理に戻る。
なお、電流電圧制限回路37が電力供給を制限しているときは、逆流防止回路36の逆流防止機能を停止させるように制御することも可能である。
この制御は、電流電圧制限回路37が直接的に行うように構成することも可能であり、また、第1の制御部34または第2の制御部35により制御するように構成することも可能である。
また、第2の制御部35が、二次電池である蓄電素子40の電圧VBATを監視して満充電時には電圧変換部31をオフにするように制御を行うことも可能である。
また、図28に示すように、電流電圧制限回路37−2を発電素子202の接続部に配置して、発電素子20の発電した電力が一定値以上の場合には供給電力を制限するように構成することも可能である。
この場合も、電流電圧制限回路37−2が電力供給を制限しているときは、逆流防止回路36の逆流防止機能を停止させるように制御することも可能である。
図28の構成では、電力制御装置30の入力段と出力段に電流電圧制限回路を配置した場合を例示しているが、いずれか一方に配置するように構成することも可能である。
<5.異なる種類の太陽電池を用いる場合>
図29は、照度に対する電圧(開放電圧または最大動作点電圧)の変化率は、太陽電池の種類によって異なることを示す図である。
アモルファスシリコン(a-Si)は照度に対する電圧の変化率が少ない。
結晶シリコン(c-Si)は照度に対する電圧の変化率が大きい。
そして、電圧の変化率の多い太陽電池の出力は、電圧(開放電圧または最大動作点電圧)がV1以下の場合は電圧変換部31としてのDC-DCコンバータで昇圧するよう制御する。
また、電圧が電定電圧V2以上の場合はDC-DCコンバータで降圧するよう制御する。電圧がV1とV2の間にある場合、DC-DCコンバータを通さないで、発電素子20と蓄電素子40側を直結して出力する。
本実施形態の給電システムによれば、太陽電池等の発電素子20から二次電池である蓄電素子(バッテリ)40への充電(蓄電)を、日光下だけではなく、日陰や間接光、明るい室内等の日常の環境下で可能となる。
特に、太陽電池等の発電素子の最大動作点を維持するよう制御することができ、電力損失を回避することができる。
また、本発明の実施形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
10・・・給電システム、20・・・発電素子、30・・・電力制御装置、31・・・電圧変換部、32・・・パワースイッチ回路(電力経路切替部)、33・・・特性測定回路、34・・・第1の制御部、35・・・第2の制御部、36・・・逆流防止回路、37・・・電流電圧制限回路、38・・・スタートアップ回路、40・・・蓄電素子。

Claims (38)

  1. 発電素子が接続可能で、経路切替信号に応じて負荷側蓄電素子への電力経路を切り替える電力経路切替部と、
    上記電力経路切替部を介して供給される、上記発電素子で発電された電圧レベルを変換し、上記負荷側蓄電素子に供給可能な電圧変換部と、
    上記発電素子の開放電圧を測定する機能を有し、測定した開放電圧に基づいて上記発電素子の最大動作点電圧を得る特性測定回路と、
    上記発電素子の上記開放電圧および上記最大動作点電圧のうち少なくとも上記最大動作点電圧と上記負荷側蓄電素子の電圧との大小関係に応じて生成される切替閾値と、上記負荷側蓄電素子との比較結果に応じた上記経路切替信号を上記電力経路切替部に出力する制御部と、を有し、
    上記電力経路切替部は、
    上記経路切替信号に応じて、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路、または、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する
    電力制御装置。
  2. 上記電圧変換部は、
    入力電圧を昇圧する昇圧系を含み、
    上記制御部は、
    上記発電素子の上記最大動作点電圧以上で上記開放電圧以下の電圧を上記切替閾値とし、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合には、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力し、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上の場合には、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力する
    請求項1記載の電力制御装置。
  3. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最低補償閾値電圧以上のときに、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力する
    請求項2記載の電力制御装置。
  4. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上で上記開放電圧以下の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最低補償閾値電圧より低いときには、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力する
    請求項3記載の電力制御装置。
  5. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が上記開放電圧以上の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最低補償閾値電圧より低いときには、上記蓄電素子側端子を開放する
    請求項3または4記載の電力制御装置。
  6. 上記電圧変換部は、
    入力電圧を降圧する降圧系を含み、
    上記制御部は、
    上記発電素子の上記最大動作点電圧以下の電圧を上記切替閾値とし、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合には、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力し、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上の場合には、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力する
    請求項1記載の電力制御装置。
  7. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最高補償閾値電圧以下のときに、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力する
    請求項6記載の電力制御装置。
  8. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最高補償閾値電圧より高いときに、上記電力経路切替部に対して上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成するように上記経路切替信号を出力する
    請求項7記載の電力制御装置。
  9. 電力供給ラインの電位より負荷側の電位が高くなる場合に、上記負荷側からの逆流を防止する機能を含む逆流防止回路を含む
    請求項1から8のいずれか一に記載の電力制御装置。
  10. 上記発電素子の電力を負荷側の蓄電素子に供給し充電し、当該供給電力を制限可能な制限回路で、上記蓄電素子への供給電圧が満充電電圧より低い電圧になるように電力供給を制限する制限回路を含む
    請求項1から9のいずれか一に記載の電力制御装置。
  11. 上記発電素子の電力を負荷側の蓄電素子に供給し充電し、当該供給電力を制限可能な制限回路で、上記蓄電素子への供給電圧が満充電電圧より低い電圧になるように電力供給を制限する制限回路を含み、
    上記制御部は、
    上記制限回路が電力供給を制限しているときは、上記逆流防止回路の逆流防止機能を停止させる
    請求項記載の電力制御装置。
  12. 発電素子を、当該発電素子で発電された電圧レベルを変換し、負荷側蓄電素子に供給可能な電圧変換部に接続するか、当該負荷側蓄電素子に直接接続するかの電力経路の切り替えを行うに際し、
    上記発電素子の開放電圧を測定し、
    測定した開放電圧に基づいて上記発電素子の最大動作点電圧を取得し、
    上記発電素子の上記開放電圧および上記最大動作点電圧のうち少なくとも上記最大動作点電圧と上記負荷側蓄電素子の電圧との大小関係に応じて切替閾値を設定し、
    上記負荷側蓄電素子と当該切替閾値との比較結果に応じて、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路、または、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する
    電力制御方法。
  13. 上記電圧変換部は、
    入力電圧を昇圧する昇圧系を含み、
    上記発電素子の上記最大動作点電圧以上で上記開放電圧以下の電圧を上記切替閾値とし、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合には、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成し、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上の場合には、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成する
    請求項12記載の電力制御方法。
  14. 上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最低補償閾値電圧以上のときに、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成する
    請求項13記載の電力制御方法。
  15. 上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上で上記開放電圧以下の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最低補償閾値電圧より低いときには、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する
    請求項14記載の電力制御方法。
  16. 上記蓄電素子の電圧が上記開放電圧以上の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最低補償閾値電圧より低いときには、上記蓄電素子側端子を開放する
    請求項14または15記載の電力制御方法。
  17. 上記電圧変換部は、
    入力電圧を降圧する降圧系を含み、
    上記発電素子の上記最大動作点電圧以下の電圧を上記切替閾値とし、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合には、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成し、
    上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以上の場合には、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する
    請求項12記載の電力制御方法。
  18. 上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最高補償閾値電圧以下のときに、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路を形成する
    請求項17記載の電力制御方法。
  19. 上記蓄電素子の電圧が上記切替閾値以下の場合で、上記発電素子の上記最大動作点電圧があらかじめ設定した上記発電素子による発電出力電圧についての最高補償閾値電圧より高いときに、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する
    請求項18記載の電力制御方法。
  20. 電力を発電する発電素子と、
    上記発電素子で発電された電力を蓄電する蓄電素子と、
    上記発電素子の電力を負荷側の上記蓄電素子に供給する電力制御装置と、を有し、
    上記電力制御装置は、
    発電素子が接続可能で、経路切替信号に応じて負荷側蓄電素子への電力経路を切り替える電力経路切替部と、
    上記電力経路切替部を介して供給される、上記発電素子で発電された電圧レベルを変換し、上記負荷側蓄電素子に供給可能な電圧変換部と、
    上記発電素子の開放電圧を測定する機能を有し、測定した開放電圧に基づいて上記発電素子の最大動作点電圧を得る特性測定回路と、
    上記発電素子の上記開放電圧および上記最大動作点電圧のうち少なくとも上記最大動作点電圧と上記負荷側蓄電素子の電圧との大小関係に応じて生成される切替閾値と、上記負荷側蓄電素子との比較結果に応じた上記経路切替信号を上記電力経路切替部に出力する制御部と、を含み、
    上記電力経路切替部は、
    上記経路切替信号に応じて、上記発電素子を上記電圧変換部に接続して当該出力を上記蓄電素子側に接続する経路、または、上記発電素子を蓄電素子側に直接接続する経路を形成する
    給電システム。
  21. 発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行う制御部を有し、
    上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子または上記発電素子の電圧または電流に応じて上記蓄電素子の端子開放時間間隔を変更可能で、
    上記発電素子の出力電圧が高いほど上記蓄電素子の端子開放時間間隔が短くなるよう制御する
    電力制御装置。
  22. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子の電圧が高いほど上記蓄電素子の端子開放時間間隔が短くなるよう制御する
    請求項21記載の電力制御装置。
  23. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が満充電開放電圧以上になった場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下になった場合も、上記蓄電素子または上記発電素子の電圧または電流に応じて上記蓄電素子の端子開放時間間隔を変更する制御を行う
    請求項21または22に記載の電力制御装置。
  24. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する
    請求項21から23のいずれか一に記載の電力制御装置。
  25. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が満充電電圧に達してから、蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行うように制御する
    請求項24記載の電力制御装置。
  26. 発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行う制御部を有し、
    上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する
    電力制御装置。
  27. 上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧が満充電電圧に達してから、蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行うように制御する
    請求項26記載の電力制御装置。
  28. 電力供給ラインの電位より負荷側の電位が高くなる場合に、上記負荷側からの逆流を防止する機能を含む逆流防止回路を含む
    請求項21から27のいずれか一に記載の電力制御装置。
  29. 上記発電素子の電力を負荷側の蓄電素子に供給し充電し、当該供給電力を制限可能な制限回路で、上記蓄電素子への供給電圧が満充電電圧より低い電圧になるように電力供給を制限する制限回路を含む
    請求項21から28のいずれか一に記載の電力制御装置。
  30. 上記発電素子の電力を負荷側の蓄電素子に供給し充電し、当該供給電力を制限可能な制限回路で、上記蓄電素子への供給電圧が満充電電圧より低い電圧になるように電力供給を制限する制限回路を含み、
    上記制御部は、
    上記制限回路が電力供給を制限しているときは、上記逆流防止回路の逆流防止機能を停止させる
    請求項28記載の電力制御装置。
  31. 発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行うに際し、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子の電圧が高いほど上記蓄電素子の端子開放時間間隔が短くなるよう制御する
    電力制御方法。
  32. 発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行うに際し、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記発電素子の出力電圧が高いほど上記蓄電素子の端子開放時間間隔が短くなるよう制御する
    電力制御方法。
  33. 上記蓄電素子の電圧が満充電電圧に達するまでは、蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する
    請求項31または32記載の電力制御方法。
  34. 発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行うに際し、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する
    電力制御方法。
  35. 発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行うに際し、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する
    電力制御方法。
  36. 上記蓄電素子の電圧が満充電電圧に達してから、蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行うように制御する
    請求項35記載の電力制御方法。
  37. 電力を発電する発電素子と、
    上記発電素子で発電された電力を蓄電する蓄電素子と、
    上記発電素子の電力を上記蓄電素子に供給する電力制御装置と、を有し、
    上記電力制御装置は、
    発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行う制御部を有し、
    上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子または上記発電素子の電圧または電流に応じて上記蓄電素子の端子開放時間間隔を変更可能で、
    上記発電素子の出力電圧が高いほど上記蓄電素子の端子開放時間間隔が短くなるよう制御する
    給電システム。
  38. 電力を発電する発電素子と、
    上記発電素子で発電された電力を蓄電する蓄電素子と、
    上記発電素子の電力を上記蓄電素子に供給する電力制御装置と、を有し、
    上記電力制御装置は、
    発電素子で発電された電力の負荷側蓄電素子の充電制御を行う制御部を有し、
    上記制御部は、
    上記蓄電素子の電圧を監視し、上記蓄電素子端子の開放時の電圧が満充電電圧以上に達した場合、または上記蓄電素子への開放前の充電電圧と上記蓄電素子端子の開放時の電圧との差分が一定値以下に達した場合、充電を停止する充電制御を行い、かつ、
    上記蓄電素子の電圧が上記満充電電圧に達するまでは、上記蓄電素子端子を開放しないで蓄電素子端子を開放しての満充電検知を行わないように制御する
    給電システム。
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