JP4185626B2

JP4185626B2 - Medical drain tube

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Publication number: JP4185626B2
Application number: JP15382999A
Authority: JP
Inventors: 正勝菊地; 龍夫野田
Original assignee: Kaneka Medix Corp
Current assignee: Kaneka Medix Corp
Priority date: 1999-06-01
Filing date: 1999-06-01
Publication date: 2008-11-26
Anticipated expiration: 2019-06-01
Also published as: JP2000342679A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に外科手術に際し、血液、漿液、膿などの体液を体外に排出するための医療用ドレーンチューブに関する。
【０００２】
【従来の技術】
医療用ドレーンチューブは外科用医療用具として多用されており、種々の形状およびサイズの製品が市販されている。
かかる医療用ドレーンチューブに対しては、次のようなことが要請されている。
（１）留置する際に、先端部によって臓器、血管などの組織を傷つけないこと。すなわち、先端部がある程度の柔軟性を有する低硬度のものであること。
（２）留置後において、臓器、血管などの体組織を圧迫損傷させることがないこと。
（３）血液、漿液、膿などの体液を絶えず排出できること。すなわち、排液流路が常に確保されていること。
（４）体壁に縫合固定する際に、縫合部分における内腔がつぶれないこと。すなわち、縫合部分がある程度高い硬度を有していること。
（５）感染防止に有用な排液バッグなどと容易に接続できること。
【０００３】
上記のような要請に対して、
（Ｉ）薄肉のチューブ（先端側）と、厚肉のストレートチューブ（後端側）とが隣接されてなる医療用ドレーンチューブ、および
（II）薄肉のチューブと、厚肉のストレートチューブとが隣接され、当該厚肉のストレートチューブにコネクターが接続されてなる医療用ドレーンチューブが提案されている（特開平１０−２３４４８号公報参照）。
【０００４】
しかしながら、上記（Ｉ）〜（II）のような医療用ドレーンチューブにあっては、薄肉のチューブと、厚肉のストレートチューブとの境界における周面（外周面および／または内周面）において、チューブ同士の接続に伴う段差が形成され、この段差部分に応力が集中し、当該段差部分においてキンクを生じてしまうという問題がある。
また、内周面に形成された段差によって、排出されるべき体液がチューブ内で滞留してしまうという問題もある。
さらに、上記の医療用ドレーンチューブを製造するに際しては、薄肉のチューブおよび厚肉のストレートチューブを別々に作製した後、両者を接着剤などによって接続する必要があり、製造工程が煩雑で、製造コストの低減を図ることができない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の第１の目的は、医療用ドレーンチューブに対し要請される事項を満足し、しかも、キンクを生じにくい医療用ドレーンチューブを提供することにある。
本発明の第２の目的は、排出させるべき体液をチューブ内に滞留させることのない医療用ドレーンチューブを提供することにある。
本発明の第３の目的は、簡単な工程により製造することができ、製造コストの低減を図ることのできる医療用ドレーンチューブを提供することにある。
本発明の第４の目的は、キンクした場合であっても、排液流路を十分に確保することができる医療用ドレーンチューブを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明のドレーンチューブは、先端から手元端に向かって連続的に肉厚が増加するよう構成され、
円周方向で０°乃至（１８０±２０）°の領域（α）の内壁に、各々長手方向に伸びる複数の凸起が円周方向に並んで形成され、当該凸起が形成された領域（α）に、内腔がつぶれたときに接触する領域（β）の内壁には凸起が形成されていない断面構造を有することを特徴とする。
また、本発明のドレーンチューブは、先端から手元端に向かって連続的に肉厚が増加するよう構成され、円周方向で０°乃至（６０±１０）°の領域（α１）、（１２０±１０）°乃至（１８０±１０）°の領域（α２）および（２４０±１０）°乃至（３００±１０）°の領域（α３）の内壁に、各々長手方向に伸びる複数の凸起が円周方向に並んで形成され、
円周方向で当該凸起が形成された領域（α１）、領域（α２）および領域（α３）に、内腔がつぶれたときに接触する領域（β１）、領域（β２）および領域（β３）の内壁には凸起が形成されていない断面構造を有することを特徴とする。
かかるドレーンチューブにあっては、先端から手元端に至る外径が一定であることが好ましい。
【０００７】
本発明のドレーンチューブは、一定の肉厚ｔで形成された先端部と、ｔからＴに肉厚が増加するよう形成された中間部と、一定の肉厚Ｔで形成された手元部とから構成され、前記先端部と前記中間部との境界における内周面および外周面、並びに前記中間部と前記手元部との境界における内周面および外周面の何れの面にも段差が存在せず、
円周方向で０°乃至（１８０±２０）°の領域（α）の内壁に、各々長手方向に伸びる複数の凸起が円周方向に並んで形成され、当該凸起が形成された領域（α）に、内腔がつぶれたときに接触する領域（β）の内壁には凸起が形成されていない断面構造を有することを特徴とする。
また、本発明のドレーンチューブは、一定の肉厚ｔで形成された先端部と、ｔからＴに肉厚が増加するよう形成された中間部と、一定の肉厚Ｔで形成された手元部とから構成され、前記先端部と前記中間部との境界における内周面および外周面、並びに前記中間部と前記手元部との境界における内周面および外周面の何れの面にも段差が存在せず、
円周方向で０°乃至（６０±１０）°の領域（α１）、（１２０±１０）°乃至（１８０±１０）°の領域（α２）および（２４０±１０）°乃至（３００±１０）°の領域（α３）の内壁に、各々長手方向に伸びる複数の凸起が円周方向に並んで形成され、
円周方向で当該凸起が形成された領域（α１）、領域（α２）および領域（α３）に、内腔がつぶれたときに接触する領域（β１）、領域（β２）および領域（β３）の内壁には凸起が形成されていない断面構造を有することを特徴とする。
【０００８】
かかるドレーンチューブにあっては、前記先端部の長さをＬ₁、前記中間部の長さをＬ₂、前記手元部の長さをＬ₃とするとき、下記の条件を具備することが好ましい。
【０００９】
（１）Ｌ₁＝１０〜２４０ｍｍ
（２）Ｌ₂＝１００〜６００ｍｍ
（３）Ｌ₃＝３０〜１００ｍｍ
（４）ｔ＝０．１〜２．０ｍｍ
（５）Ｔ＝１．０〜３．０ｍｍ
（６）Ｔ／ｔ＝１．１〜３０
（７）（Ｔ−ｔ）／Ｌ₂＝０．０００１５〜０．０２９
【００１０】
また、かかるドレーンチューブにあっては、先端部および中間部を含む長手方向の領域における外径が一定であることが好ましい。
【００１４】
また、先端部と中間部と手元部とから構成される本発明のドレーンチューブにあっては、前記先端部および前記中間部の内壁における周方向の全部または一部に、各々長手方向に伸びる複数の凸起が円周方向に並んで形成され、前記中間部の内壁に形成された凸起の高さが、先端部側から手元部側に向かって徐々に小さくなり、手元部との境界近傍で０となることが好ましい。
【００１５】
本発明のドレーンチューブにあっては、押出成形により一体的に成形されていることが好ましい。
また、本発明のドレーンチューブにあっては、シリコーンゴムにより形成されていることが好ましい。
【００１６】
【作用】
〔１〕先端から手元端に向かって連続的に肉厚が増加するので、チューブの周面（外周面および内周面）には段差が形成されない。従って、キンクが生じにくく、チューブ内において体液が滞留することもない。また、先端側が薄肉で柔軟なものとなるために、体組織に対する刺激性が小さい。さらに、縫合される部分（例えば、先端から２００〜３００ｍｍ）および体外に位置させる部分における肉厚がある程度大きく、高い硬度を有するものとなるので、縫合などによって固定する際に当該部分の内腔がつぶれるようなこともない。
【００１７】
〔２〕先端から手元端に至る外径が一定であることにより、縫合などにより体壁に固定することが容易となる。
【００１８】
〔３〕一定の肉厚ｔで形成された先端部は柔軟性を有するので体組織への刺激性が小さい。また、一定の肉厚Ｔで形成された手元部はある程度高い硬度（剛性）を有し、当該手元部に排液バッグなどを容易に接続することができる。さらに、中間部の肉厚が連続的に変化するのでキンクが生じにくく、しかも、縫合される部分および体外に位置させる部分における肉厚がある程度大きいものとなり、当該部分がつぶれるようなことはない。
【００１９】
〔４〕先端部の長さ（Ｌ₁）、中間部の長さ（Ｌ₂）、手元部の長さ（Ｌ₃）、先端部の肉厚（ｔ）および手元部の肉厚（Ｔ）、肉厚の比（Ｔ／ｔ）、並びに中間部における肉厚の変化率〔（Ｔ−ｔ）／Ｌ₂〕を特定の範囲に規定することにより、本発明の目的を確実に奏することができる。
【００２０】
〔５〕少なくとも先端部および中間部を含む長手方向の領域の外径が一定であることにより、縫合などにより体壁に固定することが容易となる。
【００２１】
〔６〕長手方向に伸びる凸起が形成されている領域〔円周方向で（θ₁）°乃至（θ₂）°〕と、当該凸起が形成されていない領域〔円周方向で（θ₁＋１８０）°乃至（θ₂＋１８０）°〕とが対向するような断面構造を有しているので、キンクによって内腔がつぶれて２つの領域が接触したときにも、排液流路を確実に確保することができる。
なお、長手方向に伸びる凸起が形成されている領域〔（θ₁）°乃至（θ₂）°〕の数は１つに限定されるものではないことは勿論であり、例えば、後述する図５（２）に示すドレーンチューブ５２にあっては、そのような領域として、α₁（０°乃至６０°）、α₂（１２０°乃至１８０°）およびα₃（２４０°乃至３００°）の３つの領域が設けられている。
【００２２】
〔７〕長手方向に伸びる凸起が形成されている領域（円周方向で０°乃至１８０°±２０°）と、当該凸起が形成されていない領域（円周方向で１８０°±２０°乃至３６０°）とが対向するような断面構造を有しているので、キンクによって内腔がつぶれて２つの領域が接触したときにも、排液流路を確実に確保することができる。
【００２３】
〔８〕長手方向に伸びる凸起が形成されている領域〔円周方向で０°乃至（６０±１０）°、（１２０±１０）°乃至（１８０±１０）°および（２４０±１０）°乃至（３００±１０）°〕と、当該凸起が形成されていない領域〔円周方向で（６０±１０）°乃至（１２０±１０）°、（１８０±１０）°乃至（２４０±１０）°および（３００±１０）°乃至３６０°〕とが対向するような断面構造を有しているので、キンクによって内腔がつぶれて２つの領域が接触したときにも、排液流路を確実に確保することができる。
【００２４】
〔９〕先端部および中間部の内壁に形成された凸起を利用する毛細管現象により排液効率の向上を図ることができる。また、手元部には凸起が形成されていないので、排液バッグなどを確実に接続することができる。さらに、中間部の内壁に形成された凸起の高さが、手元部側に向かって徐々に小さくなること（長手方向に段差が存在しないこと）により、当該中間部における内腔において排液が滞留することはない。
【００２５】
〔10〕押出成形によって一体的に成形することにより、チューブの肉厚を連続的に変化させて、段差の存在しない内周面および外周面を形成することができる。また、一体的に形成することにより製造コストの低減を図ることができ、しかも、接着剤による接続部分を有しないので、強固なチューブとすることができる。
【００２６】
〔11〕シリコーンゴムにより形成されたドレーンチューブは、良好な生体適合性を有するものとなる。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の医療用ドレーンチューブについて詳細に説明する。
＜第１の実施形態＞
図１は、本発明のドレーンチューブの一例を示す縦断面図であり、図１に示したドレーンチューブ１０は、先端１１から手元端１２に向かって連続的に肉厚が増加するよう構成されている。
かかる構成のドレーンチューブ１０によれば、チューブの周面（内周面および外周面）に段差が存在しないのでキンクが生じにくく、また、チューブ内周面に段差が存在しないことから、排出すべき体液がチューブ内において滞留することもない。
また、先端１１の近傍を形成する肉厚が小さく柔軟なものとなるため、ドレーンチューブ１０を留置する際に体組織を傷つけたり、留置後において体組織を圧迫損傷させたりすることはない。
さらに、縫合される部分（例えば、先端１１から２００〜３００ｍｍ）および体外に位置させる部分における肉厚がある程度大きく、高い硬度を有するものとなるので、縫合などによって体壁に固定する際などにおいて、当該部分の内腔がつぶれるようなこともない。
ドレーンチューブ１０の寸法の一例としては、全長が４００ｍｍ、先端１１における外径が６ｍｍ、先端１１における肉厚（最小肉厚）が０．２ｍｍ、手元端１２における外径が１０ｍｍ、手元端１２における肉厚（最大肉厚）が２．０ｍｍとされる。
【００２８】
＜第２の実施形態＞
図２は、本発明のドレーンチューブの他の例を示す縦断面図であり、図２に示すドレーンチューブ２０は、先端２１から手元端２２に向かって連続的に肉厚が増加し、かつ、先端２１から手元端２２に至る外径（チューブ全体の外径）が一定となるよう構成されている。
かかる構成のドレーンチューブ２０によれば、図１に示したドレーンチューブ１０による効果と同一の効果を奏することができるとともに、チューブ全体の外径が一定であることにより、縫合などにより体壁に固定することが容易となる。ドレーンチューブ２０の寸法の一例としては、全長が４００ｍｍ、外径が１０ｍｍ、先端２１における肉厚（最小肉厚）が０．１ｍｍ、手元端２２における肉厚（最大肉厚）が２．０ｍｍとされる。
【００２９】
＜第３の実施形態＞
図３は、本発明のドレーンチューブの他の例を示す縦断面図である。
図３に示すドレーンチューブ３０は、一定の肉厚ｔ（最小肉厚）で形成された先端部３１と、肉厚がｔからＴ（最大肉厚）まで増加するよう形成された中間部３２と、一定の肉厚Ｔで形成された手元部３３とから構成され、▲１▼ 先端部３１と中間部３２との境界Ｂ１における内周面、▲２▼ 先端部３１と中間部３２との境界Ｂ１における外周面、▲３▼ 中間部３２と手元部３３との境界Ｂ２における内周面、▲４▼ 中間部３２と手元部３３との境界Ｂ２における外周面の何れの周面にも段差が存在しないよう構成されている。
【００３０】
かかる構成のドレーンチューブ３０によれば、薄肉（最小肉厚ｔ）のチューブからなる先端部３１が柔軟性を有するので、当該ドレーンチューブ３０を留置する際に体組織を傷つけたり、留置後において体組織を圧迫損傷させたりすることはない。
また、厚肉（最大肉厚Ｔ）のチューブからなる手元部３３は、高い硬度（剛性）を有し、当該手元部３３に排液バッグなどを容易に接続することができる。
さらに、中間部３２の肉厚が連続的に変化するとともに、境界Ｂ１および境界Ｂ２における周面には段差が存在しないので、キンクが生じにくく、排出すべき体液が境界近傍におけるチューブ内で滞留することもない。
しかも、中間部３２のうち、体壁に縫合される部分および体外に位置される部分における肉厚がある程度大きいものとなり、縫合する際などに、当該部分の内腔がつぶれるようなことはない。
【００３１】
最小肉厚ｔのチューブからなる先端部３１の長さ（Ｌ₁）としては、１０〜２４０ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは４０〜１５０ｍｍとされる。
先端部３１の長さ（Ｌ₁）が過小である場合には、体組織への刺激性を十分に小さくすることが困難となる。他方、この長さ（Ｌ₁）が過大である場合には、体外に位置される部分の肉厚が十分に大きくならず、十分な内腔を確保することができない場合がある。
【００３２】
先端部３１の肉厚（ｔ）としては、０．１〜２．０ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは０．２〜０．５ｍｍとされる。
先端部３１の肉厚（ｔ）が過小である場合には、当該先端部３１の硬度が過小となり、チューブとしての強度が不足して、抜去する際などに切れやすくなる。他方、この肉厚（ｔ）が過大である場合には、当該先端部３１の硬度が過大となり、留置する際に体組織を傷つけたり、留置後において体組織を圧迫損傷させたりすることがある。
先端部３１における最小外径は、例えば４〜１２ｍｍとされる。
【００３３】
最大肉厚Ｔのチューブからなる手元部３３の長さ（Ｌ₃）としては、３０〜１００ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは４０〜８０ｍｍとされる。
手元部３３の長さ（Ｌ₃）が過小である場合には、排液バッグとの接続を確実に行うことができないことがある。他方、この長さ（Ｌ₃）が過大である場合には、チューブの剛性が高くなり過ぎて屈曲性に劣るため、無用な不快感や苦痛を被術者に与えることがある。
【００３４】
手元部３３の肉厚（Ｔ）としては、１．０〜３．０ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは１．２〜２．０ｍｍとされる。
手元部３３の肉厚（Ｔ）が過小である場合には、当該手元部３３の硬度が過小となって、排液バッグとの接続を確実に行うことができないことがある。他方、この肉厚（Ｔ）が過大である場合には、当該手元部３３における内径が過小となり、十分な排液流路を確保できないことがある。
【００３５】
先端部３１の肉厚に対する手元部３３の肉厚の比（Ｔ／ｔ）としては、１．１〜３０であることが好ましく、更に好ましくは５〜２０とされる。
比（Ｔ／ｔ）が過小である場合には、先端部３１が十分な柔軟性を有するものとならなかったり、手元部３３が十分な強度を有するものとならなかったりすることがある。他方、比（Ｔ／ｔ）が過大である場合には、先端部３１が十分な強度を有するものとならなかったり、手元部３３の硬くなり過ぎて、排液バッグとの接続が困難となったりすることがある。
手元部３３における最大外径は、例えば８〜１８ｍｍとされる。
【００３６】
先端部３１と手元部３３との間における中間部３２の長さ（Ｌ₂）としては、１００〜６００ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは１００〜３００ｍｍとされる。
中間部３２の長さ（Ｌ₂）が過小である場合には、肉厚の変化率が過大となり、キンク防止効果を十分に発揮することができないことがある。他方、この長さ（Ｌ₂）が過大である場合には、流路が長くなり過ぎ、当該流路において排液が滞留しやすくなる。
【００３７】
中間部３２における肉厚の変化率〔（Ｔ−ｔ）／Ｌ₂〕としては、０．０００１５〜０．０２９であることが好ましく、更に好ましくは０．００２〜０．０１８とされる。
この変化率が過小である場合には、必要な肉厚比（Ｔ／ｔ）を確保するためにチューブの全長が過大となってしまう。他方、この変化率が過大である場合には、キンク防止効果を十分に発揮することができないことがある。
【００３８】
ドレーンチューブ３０の全長としては、例えば１５０〜１０００ｍｍとされ、好ましくは２００〜６００ｍｍとされる。
【００３９】
＜第４の実施形態＞
図４は、本発明のドレーンチューブの他の例を示す縦断面図である。
図４に示すドレーンチューブ４０は、一定の肉厚ｔ’（最小肉厚）で形成された先端部４１と、肉厚がｔ’からＴ’（最大肉厚）まで増加するよう形成された中間部４２と、一定の肉厚Ｔ’で形成された手元部４３とから構成され、▲１▼ 先端部４１と中間部４２との境界Ｂ３における内周面、▲２▼ 先端部４１と中間部４２との境界Ｂ３における外周面、▲３▼ 中間部４２と手元部４３との境界Ｂ４における内周面、▲４▼ 中間部４２と手元部４３との境界Ｂ４における外周面の何れの周面にも段差が存在せず、かつ、チューブ全体の外径が一定であるよう構成されている。
【００４０】
かかる構成のドレーンチューブ４０によれば、図３に示したドレーンチューブ３０による効果と同一の効果を奏することができるとともに、チューブ全体の外径が一定であることにより、縫合などにより体壁に固定することが容易となる。
【００４１】
最小肉厚ｔ’のチューブからなる先端部４１の長さ（Ｌ₁'）としては、１０〜２４０ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは４０〜１５０ｍｍとされる。先端部４１の肉厚（ｔ’）としては、０．１〜２．０ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは０．２〜０．５ｍｍとされる。
【００４２】
最大肉厚Ｔ’のチューブからなる手元部４３の長さ（Ｌ₃'）としては、３０〜１００ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは４０〜８０ｍｍとされる。
手元部４３の肉厚（Ｔ’）としては、１．０〜３．０ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは１．２〜２．０ｍｍとされる。
【００４３】
先端部４１の肉厚に対する手元部４３の肉厚の比（Ｔ’／ｔ’）としては、１．１〜３０であることが好ましく、更に好ましくは５〜２０とされる。
【００４４】
先端部４１と手元部４３との間における中間部４２の長さ（Ｌ₂'）としては、１００〜６００ｍｍであることが好ましく、更に好ましくは１００〜３００ｍｍとされる。
【００４５】
中間部４２における肉厚の変化率〔（Ｔ’−ｔ’）／Ｌ₂〕としては、０．０００１５〜０．０２９であることが好ましく、更に好ましくは０．００２〜０．０１８とされる。
【００４６】
先端部４１、中間部４２および手元部４３の外径、すなわち、ドレーンチューブ４０の外径は、例えば２〜２０ｍｍとされ、好ましくは４〜１６ｍｍとされる。また、ドレーンチューブ４０の全長としては、例えば１５０〜１０００ｍｍとされ、好ましくは２００〜６００ｍｍとされる。
【００４７】
＜ドレーンチューブの横断面形状＞
図５（１）〜（４）は、それぞれ、本発明のドレーンチューブの横断面形状の一例を示す断面図である。図５（１）〜（４）に示すドレーンチューブの縦断面形状は、図１乃至図４に示した何れの形状であってもよい。
【００４８】
図５（１）に示したドレーンチューブ５１において、円周方向で０°乃至１８０°の範囲（α）における内壁には、横断面視において中高の凸起５１Ｍが長手方向（紙面の前後方向）に伸びるよう複数形成されており、他方、円周方向で１８０°乃至３６０°の範囲（β）の内壁にはそのような凸起が形成されていない。これにより、範囲（α）における内周面は凹凸面となり、他方、範囲（β）における内周面は円滑面となっている。
このような横断面構造のドレーンチューブ５１によれば、キンクにより内腔がつぶれて、範囲（α）における内周面（凹凸面）と、範囲（β）における内周面（円滑面）とが接触したときにも、排液流路を確実に確保することができる。
ここに、円周方向の全域にわたる内壁に凸起が形成されている場合には、キンクにより内腔がつぶれたときに、凹凸面同士が常に接触することとなり、凸部と凹部とが噛み合って、十分な排液流路を確保することができない。
【００４９】
図５（２）に示すドレーンチューブ５２において、円周方向で０°乃至６０の範囲（α₁）°、１２０°乃至１８０°の範囲（α₂）および２４０°乃至３００°の範囲（α₃）の内壁には、それぞれ、長手方向に伸びる凸起５２Ｍが複数形成されており、他方、円周方向で６０°乃至１２０°の範囲（β₁）、１８０°乃至２４０°の範囲（β₂）および３００°乃至３６０°の範囲（β₃）の内壁には、そのような凸起が形成されていない。これにより、範囲（α₁）〜（α₃）における内周面は凹凸面となり、範囲（β₁）〜（β₃）における内周面は円滑面となっている。
このような横断面構造のドレーンチューブ５２によれば、キンクにより内腔がつぶれて、凹凸面（α₁／α₂／α₃）と円滑面（β₂／β₃／β₁）とが接触したときにも、排液流路を確実に確保することができる。
【００５０】
図５（３）に示すドレーンチューブ５３においては、円周方向のほぼ全域に、長手方向に伸びる凸起５３Ｍが複数形成されるとともに、内腔を２つに分ける隔壁５３Ｗが形成されている。
このような横断面構造のドレーンチューブ５３によれば、キンクにより内腔がつぶれたときには、内周面（凹凸面）と、隔壁５３Ｗの表面（平滑面）とが接触することになるので、排液流路を確実に確保することができる。
【００５１】
図５（４）に示すドレーンチューブ５４においては、円周方向で０°乃至１８０°の範囲（α）における内壁に、長手方向に伸びる凸起５４Ｍが複数形成されるとともに、内腔を２つに分ける隔壁５４Ｗが形成されている。
このような横断面構造のドレーンチューブ５４によれば、キンクにより内腔がつぶれたときには、範囲（α）における内周面（凹凸面）と、隔壁５４Ｗの表面（平滑面）とが接触することになるので、排液流路を確実に確保することができる。
【００５２】
＜凸起の高さの変化状態＞
図６は、本発明のドレーンチューブにおける肉厚および凸起の高さの変化状態（長手方向の変化状態）を説明するための模式図である。
図６に示すドレーンチューブ６０は、一定の肉厚ｔ”で形成された先端部６１と、肉厚がｔ”からＴ”まで増加するよう形成された中間部６２と、一定の肉厚Ｔ”で形成された手元部６３とから構成され、▲１▼ 先端部６１と中間部６２との境界Ｂ５における内周面、▲２▼ 先端部６１と中間部６２との境界Ｂ５における外周面、▲３▼ 中間部６２と手元部６３との境界Ｂ６における内周面、▲４▼ 中間部６２と手元部６３との境界Ｂ６における外周面の何れにも段差が存在しないものである。
【００５３】
また、このドレーンチューブ６０には、先端部６１および中間部６２の内壁における周方向の全部または一部に、長手方向に伸びる凸起６０Ｍが形成されている。この凸起６０Ｍは、先端部６１において一定の高さｈで形成され、中間部６２において、高さがｈ（先端部６１との境界）から徐々に減少し、手元部６３との境界Ｂ６において０（凸起が消滅）となっている。
【００５４】
かかる構成のドレーンチューブ６０によれば、先端部６１および中間部６２の内壁に形成された凸起６０Ｍを利用した毛細管現象によって排液効率の向上を図ることができる。
また、手元部６３には凸起が形成されていないので、当該手元部６３の内腔に挿入される連結チューブなどを介して、感染防止に有用な排液バッグなどを確実に接続することができる。
さらに、中間部６２の内壁における凸起６０Ｍの高さが手元部６３側に向かって徐々に小さくなり、長手方向における段差が存在しないことにより、当該中間部６２における内腔において排液が滞留することはない。
【００５５】
＜ドレーンチューブの成形法＞
本発明のドレーンチューブは、押出成形により一体的に成形されていることが好ましい。
押出成形法で成形することにより、チューブの肉厚を連続的に変化させて段差のない周面を形成することができる。また、チューブの内壁における凸起の高さを連続的に変化させることができる。
【００５６】
また、押出成形法で一体的に形成することによれば、製造コストの低減を図ることができ、しかも、得られるドレーンチューブは、接着剤による接続部分を有しないので、強固なチューブとすることができる。
ここに、ドレーンチューブの肉厚および凸起の高さを連続的に変化させる方法としては、クロスヘッド形式の押出機を使用し、押出ヘッドにおける環状隙間の形状を適宜の機構によって変化させる方法を挙げることができる。
【００５７】
本発明のドレーンチューブを形成するための成形材料としては特に限定されるものではないが、良好な生体適合性を有することから、シリコーンゴムを用いることが好ましい。
【００５８】
＜ドレーンチューブの使用方法＞
本発明のドレーンチューブの使用方法としては、例えば図３に示したようなドレーンチューブ３０を使用する場合において、当該ドレーンチューブ３０を体壁の切開孔から体内に挿入し、先端部３１の開口が臓器の下などの部位に位置するよう誘導する。次いで、中間部３２（手元部３３との境界近傍のある程度厚肉の部分）を体壁で縫合固定するとともに、手元部３３の内腔に、排液バックと連結されたチューブを挿入することにより、ドレーンチューブ３０と排液バックとを接続する。その後、必要に応じて吸引しながら、排液処理を行う。
【００５９】
【実施例】
図４に示したような縦断面形状、および図５（１）に示したような横断面形状を有する本発明のドレーンチューブを押出成形により製造した。
具体的な仕様は下記のとおりである。
【００６０】
＜仕様＞
・構成材料：シリコーンゴム
・成形法：押出成形法
・先端部（４１）の長さ（Ｌ₁）：１００ｍｍ
・中間部（４２）の長さ（Ｌ₂）：２４０ｍｍ
・手元部（４３）の長さ（Ｌ₃）：６０ｍｍ
・全長（Ｌ₁＋Ｌ₂＋Ｌ₃）：４００ｍｍ
・先端部（４１）の肉厚（最小肉厚ｔ’）：０．２ｍｍ
・手元部（４３）の肉厚（最大肉厚Ｔ’）：２．０ｍｍ
・肉厚の比（Ｔ’／ｔ’）：１０．０
・肉厚の変化率〔（Ｔ’−ｔ’）／Ｌ₂〕：０．００７５
・外径（チューブ全体の外径）：１０ｍｍ
・凸起の形成領域：先端部および中間部の内壁（円周方向０°乃至１８０°）
・凸起の最大高さ：０．６ｍｍ
・凸起の高さの長手方向における変化状態：中間部において連続的変化（手元部との境界近傍で０）
【００６１】
上記のような構成のドレーンチューブ（４０）は、その先端部（４１）が適度な柔軟性を有し、その手元部（４３）は適度な剛性を有するものであった。また、連続的に肉厚が変化するよう形成された中間部（４２）、および当該中間部（４２）を介在させることによる段差のない周面構造により、当該ドレーンチューブ（４０）はキンクを生じにくく、また、使用の際に、チューブ内に体液が滞留するようなことはなかった。
また、当該ドレーンチューブ（４０）を強制的にキンクさせても、排液流路が確実に確保され、体液を常に排出できることができた。
【００６２】
【発明の効果】
本発明のドレーンチューブはよれば、以下のような効果が奏される。
（１）医療用ドレーンチューブに対して要請されている事項を満足し、しかも、キンクを生じにくい。
（２）排出させるべき体液をチューブ内に滞留させることがない。
（３）簡単な工程により製造することができ、製造コストの低減を図ることができる。
（４）キンクした場合であっても、排液流路を十分に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のドレーンチューブの一例を示す縦断面図である。
【図２】本発明のドレーンチューブの他の例を示す縦断面図である。
【図３】本発明のドレーンチューブの他の例を示す縦断面図である。
【図４】本発明のドレーンチューブの他の例を示す縦断面図である。
【図５】本発明のドレーンチューブの横断面形状の一例を示す断面図である。
【図６】本発明のドレーンチューブにおける肉厚および凸起の高さの変化状態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
１０ドレーンチューブ
１１先端
１２手元端
２０ドレーンチューブ
２１先端
２２手元端
３０ドレーンチューブ
３１先端部
３２中間部
３３手元部
Ｂ１境界
Ｂ２境界
４０ドレーンチューブ
４１先端部
４２中間部
４３手元部
Ｂ３境界
Ｂ４境界
５１ドレーンチューブ
５１Ｍ凸起
５２ドレーンチューブ
５２Ｍ凸起
５３ドレーンチューブ
５３Ｍ凸起
５３Ｗ隔壁
５４ドレーンチューブ
５４Ｍ凸起
５４Ｗ隔壁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a medical drain tube for discharging body fluids such as blood, serous fluid, and pus to the outside of a body mainly during a surgical operation.
[0002]
[Prior art]
Medical drain tubes are widely used as surgical medical devices, and products of various shapes and sizes are commercially available.
The following is required for such a medical drain tube.
(1) When indwelling, do not damage tissues such as organs and blood vessels by the tip. That is, the tip is of a low hardness having a certain degree of flexibility.
(2) After placement, body tissues such as organs and blood vessels should not be damaged by compression.
(3) The body fluid such as blood, serum, and pus can be discharged continuously. That is, the drainage channel is always secured.
(4) When the suture is fixed to the body wall, the lumen in the sutured portion is not collapsed. That is, the stitched portion has a certain degree of hardness.
(5) It can be easily connected to a drainage bag useful for preventing infection.
[0003]
In response to the above request,
(I) A medical drain tube in which a thin tube (front end side) and a thick straight tube (rear end side) are adjacent to each other; and
(II) A medical drain tube in which a thin-walled tube and a thick-walled straight tube are adjacent to each other and a connector is connected to the thick-walled straight tube has been proposed (see JP-A-10-23448). .
[0004]
However, in the medical drain tube as in the above (I) to (II), at the peripheral surface (outer peripheral surface and / or inner peripheral surface) at the boundary between the thin tube and the thick straight tube, There is a problem that a step is formed due to the connection between the tubes, stress is concentrated on the step portion, and kinks are generated in the step portion.
In addition, there is a problem that the body fluid to be discharged stays in the tube due to the step formed on the inner peripheral surface.
Furthermore, when manufacturing the above-mentioned medical drain tube, it is necessary to produce a thin tube and a thick straight tube separately, and then connect them with an adhesive, etc. Cannot be reduced.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made based on the above situation.
A first object of the present invention is to provide a medical drain tube that satisfies the requirements for a medical drain tube and that is unlikely to cause kinking.
A second object of the present invention is to provide a medical drain tube that does not retain body fluid to be discharged in the tube.
A third object of the present invention is to provide a medical drain tube that can be manufactured by a simple process and can reduce the manufacturing cost.
A fourth object of the present invention is to provide a medical drain tube capable of sufficiently securing a drainage flow path even when kinked.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  The drain tube of the present invention is configured so that the wall thickness continuously increases from the tip toward the proximal end,
  In the inner wall of the region (α) of 0 ° to (180 ± 20) ° in the circumferential direction,A plurality of protrusions each extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction,In the region (α) where the protrusion is formed,It has a cross-sectional structure in which no protrusion is formed on the inner wall of the region (β) that contacts when the lumen is collapsed.
Further, the drain tube of the present invention is configured so that the wall thickness continuously increases from the tip toward the proximal end, and the region (α1), (120 ±±) in the circumferential direction is 0 ° to (60 ± 10) °. A plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are circumferentially provided on the inner wall of the region (α2) of 10) ° to (180 ± 10) ° and the region (α3) of (240 ± 10) ° to (300 ± 10) °. Formed side by side,
The region (β1), the region (β2), and the region (β3) that come into contact with the region (α1), the region (α2), and the region (α3) in which the protrusions are formed in the circumferential direction when the lumen is collapsed. The inner wall has a cross-sectional structure in which no protrusion is formed.
  In such a drain tube, it is preferable that the outer diameter from the front end to the proximal end is constant.
[0007]
  The drain tube of the present invention includes a tip portion formed with a constant thickness t, an intermediate portion formed so that the thickness increases from t to T, and a hand portion formed with a constant thickness T. There are no steps on the inner peripheral surface and the outer peripheral surface at the boundary between the tip portion and the intermediate portion, and on the inner peripheral surface and the outer peripheral surface at the boundary between the intermediate portion and the proximal portion. ,
  In the inner wall of the region (α) of 0 ° to (180 ± 20) ° in the circumferential direction,A plurality of protrusions each extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction,In the region (α) where the protrusion is formed,It has a cross-sectional structure in which no protrusion is formed on the inner wall of the region (β) that contacts when the lumen is collapsed.
Further, the drain tube of the present invention includes a tip portion formed with a constant thickness t, an intermediate portion formed so that the thickness increases from t to T, and a hand portion formed with a constant thickness T. There are steps on the inner and outer peripheral surfaces at the boundary between the tip portion and the intermediate portion, and on both the inner and outer peripheral surfaces at the boundary between the intermediate portion and the proximal portion. Without
Region (α1) from 0 ° to (60 ± 10) ° in the circumferential direction, region (α2) from (120 ± 10) ° to (180 ± 10) °, and (240 ± 10) ° to (300 ± 10) A plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction on the inner wall of the ° region (α3),
The region (β1), the region (β2), and the region (β3) that come into contact with the region (α1), the region (α2), and the region (α3) in which the protrusions are formed in the circumferential direction when the lumen is collapsed. The inner wall has a cross-sectional structure in which no protrusion is formed.
[0008]
In such a drain tube, the length of the tip is L₁, The length of the intermediate portion is L₂, The length of the hand portion is L_ThreeIt is preferable that the following conditions are satisfied.
[0009]
(1) L₁= 10-240mm
(2) L₂= 100-600mm
(3) L_Three= 30-100mm
(4) t = 0.1 to 2.0 mm
(5) T = 1.0 to 3.0 mm
(6) T / t = 1.1-30
(7) (T−t) / L₂= 0.00015 to 0.029
[0010]
Moreover, in such a drain tube, it is preferable that the outer diameter in the area | region of the longitudinal direction containing a front-end | tip part and an intermediate part is constant.
[0014]
  Further, in the drain tube of the present invention composed of the tip portion, the intermediate portion, and the proximal portion, all or part of the tip portion and the inner wall of the intermediate portion in the circumferential directionA plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are arranged in the circumferential direction.It is preferable that the height of the protrusion formed and formed on the inner wall of the intermediate portion gradually decreases from the tip end side toward the hand portion side and becomes 0 near the boundary with the hand portion.
[0015]
The drain tube of the present invention is preferably integrally formed by extrusion.
The drain tube of the present invention is preferably formed of silicone rubber.
[0016]
[Action]
[1] Since the wall thickness continuously increases from the tip toward the proximal end, no step is formed on the peripheral surface (outer peripheral surface and inner peripheral surface) of the tube. Therefore, kinks are less likely to occur and body fluids do not stay in the tube. Moreover, since the tip side is thin and flexible, the irritation to the body tissue is small. Furthermore, since the thickness of the portion to be stitched (for example, 200 to 300 mm from the tip) and the portion positioned outside the body is somewhat large and has high hardness, the lumen of the portion is fixed when being fixed by suturing or the like. There will be no crushing.
[0017]
[2] Since the outer diameter from the distal end to the proximal end is constant, it can be easily fixed to the body wall by sewing or the like.
[0018]
[3] The tip formed with a constant thickness t has flexibility, and therefore is less irritating to the body tissue. Further, the hand portion formed with a constant thickness T has a certain degree of hardness (rigidity), and a drainage bag or the like can be easily connected to the hand portion. Further, since the thickness of the intermediate portion changes continuously, kinks are unlikely to occur, and the thickness of the portion to be stitched and the portion positioned outside the body is somewhat large, so that the portion does not collapse.
[0019]
[4] Length of tip (L₁), Length of intermediate part (L₂), Hand length (L_Three), Wall thickness (t) at the tip and wall thickness at the hand (T), thickness ratio (T / t), and rate of change in wall thickness at the middle [(T−t) / L₂] In a specific range can reliably achieve the object of the present invention.
[0020]
[5] Since the outer diameter of the longitudinal region including at least the distal end portion and the intermediate portion is constant, it can be easily fixed to the body wall by sewing or the like.
[0021]
[6] Region where protrusions extending in the longitudinal direction are formed [in the circumferential direction (θ₁) ° to (θ₂) °] and the region where the protrusion is not formed [in the circumferential direction (θ₁+180) ° to (θ₂+180) °], the drainage flow path can be reliably ensured even when the inner space is crushed by the kink and the two regions are in contact with each other.
In addition, a region [(θ₁) ° to (θ₂) °] is of course not limited to one. For example, in the drain tube 52 shown in FIG.₁(0 ° to 60 °), α₂(120 ° to 180 °) and α_ThreeThree regions (240 ° to 300 °) are provided.
[0022]
[7] A region where protrusions extending in the longitudinal direction are formed (0 ° to 180 ° ± 20 ° in the circumferential direction) and a region where protrusions are not formed (180 ° ± 20 ° in the circumferential direction) To 360 °), the drainage flow path can be reliably ensured even when the inner space is crushed by the kink and the two regions are in contact with each other.
[0023]
[8] Region in which protrusions extending in the longitudinal direction are formed [0 ° to (60 ± 10) °, (120 ± 10) ° to (180 ± 10) ° and (240 ± 10) ° in the circumferential direction] To (300 ± 10) °] and the region where the protrusion is not formed [(60 ± 10) ° to (120 ± 10) °, (180 ± 10) ° to (240 ± 10) in the circumferential direction] (300 ± 10) ° to 360 °), the drainage flow path is ensured even when the inner space is crushed by the kink and the two regions are in contact with each other. Can be secured.
[0024]
[9] The drainage efficiency can be improved by a capillary phenomenon using protrusions formed on the inner walls of the tip and intermediate portions. Moreover, since the protrusion is not formed in the hand part, a drainage bag etc. can be connected reliably. Further, the height of the protrusion formed on the inner wall of the intermediate portion gradually decreases toward the hand portion side (there is no step in the longitudinal direction), so that the drainage is discharged in the lumen in the intermediate portion. It will not stay.
[0025]
[10] By integrally forming by extrusion, the wall thickness of the tube can be continuously changed to form an inner peripheral surface and an outer peripheral surface without steps. In addition, the manufacturing cost can be reduced by integrally forming, and there is no connection portion made of an adhesive, so that a strong tube can be obtained.
[0026]
[11] A drain tube made of silicone rubber has good biocompatibility.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the medical drain tube of the present invention will be described in detail.
<First Embodiment>
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an example of the drain tube of the present invention. The drain tube 10 shown in FIG. 1 is configured so that the wall thickness continuously increases from the tip 11 toward the hand end 12. Yes.
According to the drain tube 10 having such a configuration, since there is no step on the peripheral surface (inner peripheral surface and outer peripheral surface) of the tube, kinks are unlikely to occur, and there is no step on the inner peripheral surface of the tube. Body fluid does not stay in the tube.
Moreover, since the thickness which forms the vicinity of the front-end | tip 11 becomes small and flexible, a body tissue is not damaged when the drain tube 10 is detained, and a body tissue is not damaged by compression after detention.
Furthermore, since the thickness of the portion to be stitched (for example, 200 to 300 mm from the tip 11) and the portion positioned outside the body is somewhat large and has high hardness, when fixing to the body wall by suturing or the like, The lumen of the part does not collapse.
As an example of the dimensions of the drain tube 10, the total length is 400 mm, the outer diameter at the distal end 11 is 6 mm, the wall thickness (minimum wall thickness) at the distal end 11 is 0.2 mm, the outer diameter at the proximal end 12 is 10 mm, The wall thickness (maximum wall thickness) is 2.0 mm.
[0028]
<Second Embodiment>
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing another example of the drain tube of the present invention. The drain tube 20 shown in FIG. 2 continuously increases in thickness from the tip 21 toward the proximal end 22, and The outer diameter from the tip 21 to the proximal end 22 (outer diameter of the entire tube) is configured to be constant.
According to the drain tube 20 having such a configuration, the same effect as that of the drain tube 10 shown in FIG. 1 can be obtained, and since the entire outer diameter of the tube is constant, it is fixed to the body wall by sewing or the like. Easy to do. As an example of the dimensions of the drain tube 20, the total length is 400 mm, the outer diameter is 10 mm, the thickness at the tip 21 (minimum thickness) is 0.1 mm, and the thickness at the proximal end 22 (maximum thickness) is 2.0 mm. Is done.
[0029]
<Third Embodiment>
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing another example of the drain tube of the present invention.
The drain tube 30 shown in FIG. 3 includes a tip portion 31 formed with a constant thickness t (minimum thickness), and an intermediate portion 32 formed so that the thickness increases from t to T (maximum thickness). And (1) an inner peripheral surface at the boundary B1 between the tip portion 31 and the intermediate portion 32, and (2) a boundary between the tip portion 31 and the intermediate portion 32. Step B on the outer peripheral surface of B1, (3) the inner peripheral surface at the boundary B2 between the intermediate portion 32 and the hand portion 33, and (4) the outer peripheral surface at the boundary B2 between the intermediate portion 32 and the hand portion 33 It is configured not to exist.
[0030]
According to the drain tube 30 having such a configuration, since the distal end portion 31 made of a thin tube (minimum thickness t) has flexibility, the body tissue is damaged when the drain tube 30 is placed, or the body after the placement is placed. It does not damage the tissue.
Further, the proximal portion 33 made of a thick-walled tube (maximum thickness T) has high hardness (rigidity), and a drainage bag or the like can be easily connected to the proximal portion 33.
Furthermore, since the thickness of the intermediate portion 32 continuously changes and there are no steps on the peripheral surfaces at the boundaries B1 and B2, kink is unlikely to occur, and body fluid to be discharged stays in the tube near the boundary. There is nothing.
Moreover, in the intermediate portion 32, the thickness of the portion sewn to the body wall and the portion located outside the body becomes somewhat large, and the lumen of the portion does not collapse when being sewn.
[0031]
The length of the tip 31 made of a tube having the minimum wall thickness t (L₁) Is preferably 10 to 240 mm, more preferably 40 to 150 mm.
Length of tip 31 (L₁) Is too small, it becomes difficult to sufficiently reduce the irritation to the body tissue. On the other hand, this length (L₁) Is excessive, the thickness of the portion located outside the body may not be sufficiently large, and a sufficient lumen may not be ensured.
[0032]
The thickness (t) of the tip 31 is preferably 0.1 to 2.0 mm, more preferably 0.2 to 0.5 mm.
When the wall thickness (t) of the distal end portion 31 is too small, the hardness of the distal end portion 31 is too small, the strength as a tube is insufficient, and the tip portion 31 is easily cut when being removed. On the other hand, when the thickness (t) is excessive, the hardness of the distal end portion 31 becomes excessive, and the body tissue may be damaged when placed, or the body tissue may be compressed and damaged after placement. .
The minimum outer diameter at the tip portion 31 is, for example, 4 to 12 mm.
[0033]
The length of the hand portion 33 made of a tube having the maximum wall thickness T (L_Three) Is preferably 30 to 100 mm, more preferably 40 to 80 mm.
Length of hand 33 (L_Three) Is too small, the connection with the drainage bag may not be reliably performed. On the other hand, this length (L_Three) Is excessively large, the rigidity of the tube becomes so high that it is inferior in flexibility, and unnecessary discomfort and pain may be given to the subject.
[0034]
The wall thickness (T) of the hand portion 33 is preferably 1.0 to 3.0 mm, and more preferably 1.2 to 2.0 mm.
When the thickness (T) of the hand portion 33 is too small, the hardness of the hand portion 33 becomes too small, and the connection with the drainage bag may not be reliably performed. On the other hand, when the wall thickness (T) is excessive, the inner diameter of the proximal portion 33 is excessively small, and a sufficient drainage channel may not be ensured.
[0035]
The ratio (T / t) of the thickness of the hand portion 33 to the thickness of the tip portion 31 is preferably 1.1 to 30, more preferably 5 to 20.
When the ratio (T / t) is excessively small, the tip portion 31 may not have sufficient flexibility or the hand portion 33 may not have sufficient strength. On the other hand, when the ratio (T / t) is excessive, the distal end portion 31 does not have sufficient strength, or the proximal portion 33 becomes too hard, making it difficult to connect to the drainage bag. Sometimes.
The maximum outer diameter of the hand portion 33 is, for example, 8 to 18 mm.
[0036]
The length of the intermediate part 32 between the tip part 31 and the hand part 33 (L₂) Is preferably 100 to 600 mm, more preferably 100 to 300 mm.
The length of the intermediate part 32 (L₂) Is excessively small, the rate of change in wall thickness becomes excessive, and the kink prevention effect may not be sufficiently exhibited. On the other hand, this length (L₂) Is excessive, the flow path becomes too long, and the drainage liquid tends to stay in the flow path.
[0037]
Rate of change in wall thickness at the intermediate portion 32 [(T−t) / L₂] Is preferably 0.00015 to 0.029, more preferably 0.002 to 0.018.
If this rate of change is too small, the total length of the tube will be excessive to ensure the required wall thickness ratio (T / t). On the other hand, if this rate of change is excessive, the kink prevention effect may not be fully exhibited.
[0038]
The total length of the drain tube 30 is, for example, 150 to 1000 mm, and preferably 200 to 600 mm.
[0039]
<Fourth Embodiment>
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing another example of the drain tube of the present invention.
The drain tube 40 shown in FIG. 4 has a tip 41 formed with a constant thickness t ′ (minimum thickness) and an intermediate formed so that the thickness increases from t ′ to T ′ (maximum thickness). And a proximal portion 43 formed with a constant thickness T ′, and (1) an inner peripheral surface at the boundary B3 between the tip portion 41 and the intermediate portion 42, and (2) the tip portion 41 and the intermediate portion. 42, the outer peripheral surface at the boundary B3, (3) the inner peripheral surface at the boundary B4 between the intermediate portion 42 and the hand portion 43, and (4) any peripheral surface at the outer peripheral surface at the boundary B4 between the intermediate portion 42 and the hand portion 43. Also, there is no step and the outer diameter of the entire tube is constant.
[0040]
According to the drain tube 40 having such a configuration, the same effect as that of the drain tube 30 shown in FIG. 3 can be obtained, and the entire outer diameter of the tube is constant, so that it is fixed to the body wall by sewing or the like. Easy to do.
[0041]
The length of the tip 41 (L₁') Is preferably 10 to 240 mm, and more preferably 40 to 150 mm. The wall thickness (t ′) of the tip 41 is preferably 0.1 to 2.0 mm, more preferably 0.2 to 0.5 mm.
[0042]
The length of the hand portion 43 made of the tube having the maximum wall thickness T ′ (L_Three') Is preferably 30 to 100 mm, and more preferably 40 to 80 mm.
The wall thickness (T ′) of the hand portion 43 is preferably 1.0 to 3.0 mm, and more preferably 1.2 to 2.0 mm.
[0043]
The ratio (T ′ / t ′) of the thickness of the hand portion 43 to the thickness of the tip portion 41 is preferably 1.1 to 30, and more preferably 5 to 20.
[0044]
The length of the intermediate part 42 between the tip part 41 and the hand part 43 (L₂') Is preferably 100 to 600 mm, more preferably 100 to 300 mm.
[0045]
Rate of change of wall thickness at the intermediate portion 42 [(T′−t ′) / L₂] Is preferably 0.00015 to 0.029, more preferably 0.002 to 0.018.
[0046]
The outer diameter of the distal end portion 41, the intermediate portion 42, and the hand portion 43, that is, the outer diameter of the drain tube 40 is, for example, 2 to 20 mm, and preferably 4 to 16 mm. The total length of the drain tube 40 is, for example, 150 to 1000 mm, and preferably 200 to 600 mm.
[0047]
<Drain tube cross-sectional shape>
5 (1) to 5 (4) are cross-sectional views showing examples of the cross-sectional shape of the drain tube of the present invention. The vertical cross-sectional shape of the drain tube shown in FIGS. 5 (1) to (4) may be any shape shown in FIGS.
[0048]
In the drain tube 51 shown in FIG. 5 (1), the inner wall in the range (α) in the range of 0 ° to 180 ° in the circumferential direction has a middle-high protrusion 51M in the longitudinal direction (the front-rear direction of the drawing) in the cross-sectional view. On the other hand, such protrusions are not formed on the inner wall in the range (β) of 180 ° to 360 ° in the circumferential direction. Thereby, the inner peripheral surface in the range (α) is an uneven surface, while the inner peripheral surface in the range (β) is a smooth surface.
According to the drain tube 51 having such a cross-sectional structure, the lumen is crushed by the kink, and the inner peripheral surface (uneven surface) in the range (α) and the inner peripheral surface (smooth surface) in the range (β) are formed. Even when contact is made, the drainage flow path can be reliably ensured.
Here, when protrusions are formed on the inner wall over the entire circumferential direction, when the lumen is crushed by the kink, the uneven surfaces always come into contact with each other, and the protrusions and the recesses mesh with each other. A sufficient drainage channel cannot be secured.
[0049]
In the drain tube 52 shown in FIG. 5 (2), the range from 0 ° to 60 in the circumferential direction (α₁) °, in the range of 120 ° to 180 ° (α₂) And a range of 240 ° to 300 ° (α_Three) Are formed with a plurality of protrusions 52M extending in the longitudinal direction, and on the other hand, in the circumferential direction, a range of 60 ° to 120 ° (β₁), 180 ° to 240 ° range (β₂) And in the range of 300 ° to 360 ° (β_Three) Is not formed on the inner wall. This allows the range (α₁) To (α_Three) Becomes an uneven surface, and the range (β₁) To (β_Three) Is a smooth surface.
According to the drain tube 52 having such a cross-sectional structure, the inner cavity is crushed by the kink, and the uneven surface (α₁/ Α₂/ Α_Three) And smooth surface (β₂/ Β_Three/ Β₁), The drainage flow path can be reliably ensured.
[0050]
In the drain tube 53 shown in FIG. 5 (3), a plurality of protrusions 53M extending in the longitudinal direction are formed almost all over the circumferential direction, and a partition wall 53W that divides the lumen into two is formed.
According to the drain tube 53 having such a cross-sectional structure, when the lumen is crushed by the kink, the inner peripheral surface (uneven surface) and the surface of the partition wall 53W (smooth surface) come into contact with each other. A liquid flow path can be ensured reliably.
[0051]
In the drain tube 54 shown in FIG. 5 (4), a plurality of protrusions 54M extending in the longitudinal direction are formed on the inner wall in the range (α) of 0 ° to 180 ° in the circumferential direction, and two lumens are provided. A partition wall 54W is formed.
According to the drain tube 54 having such a cross-sectional structure, when the lumen is crushed by the kink, the inner peripheral surface (uneven surface) in the range (α) and the surface of the partition wall 54W (smooth surface) are in contact with each other. As a result, the drainage flow path can be reliably secured.
[0052]
<Change in height of protrusion>
FIG. 6 is a schematic view for explaining a change state (change state in the longitudinal direction) of the thickness and the height of the protrusion in the drain tube of the present invention.
The drain tube 60 shown in FIG. 6 includes a tip portion 61 formed with a constant thickness t ″, an intermediate portion 62 formed so that the thickness increases from t ″ to T ″, and a constant thickness T ″. (1) an inner peripheral surface at the boundary B5 between the tip portion 61 and the intermediate portion 62, (2) an outer peripheral surface at the boundary B5 between the tip portion 61 and the intermediate portion 62, 3) There is no step on either the inner peripheral surface at the boundary B6 between the intermediate portion 62 and the hand portion 63, or (4) the outer peripheral surface at the boundary B6 between the intermediate portion 62 and the hand portion 63.
[0053]
Further, the drain tube 60 is formed with protrusions 60 </ b> M extending in the longitudinal direction on all or a part of the inner wall of the distal end portion 61 and the intermediate portion 62 in the circumferential direction. The protrusion 60M is formed at a constant height h at the distal end portion 61, the height gradually decreases from h (boundary with the distal end portion 61) at the intermediate portion 62, and at the boundary B6 with the hand portion 63. 0 (protrusion disappears).
[0054]
According to the drain tube 60 having such a configuration, drainage efficiency can be improved by a capillary phenomenon using the protrusions 60 </ b> M formed on the inner walls of the distal end portion 61 and the intermediate portion 62.
Further, since the hand portion 63 is not formed with a protrusion, it is possible to reliably connect a drainage bag or the like useful for preventing infection via a connecting tube or the like inserted into the lumen of the hand portion 63. it can.
Further, the height of the protrusion 60M on the inner wall of the intermediate portion 62 gradually decreases toward the hand portion 63, and there is no step in the longitudinal direction, so that the drainage is retained in the inner cavity of the intermediate portion 62. There is nothing.
[0055]
<Drain tube forming method>
It is preferable that the drain tube of the present invention is integrally formed by extrusion molding.
By forming by the extrusion method, the thickness of the tube can be continuously changed to form a peripheral surface without a step. Moreover, the height of the protrusion on the inner wall of the tube can be continuously changed.
[0056]
In addition, by integrally forming by the extrusion molding method, the manufacturing cost can be reduced, and the obtained drain tube does not have a connecting portion made of an adhesive, so that it should be a strong tube. Can do.
Here, as a method of continuously changing the thickness of the drain tube and the height of the protrusion, a method of using a crosshead type extruder and changing the shape of the annular gap in the extrusion head by an appropriate mechanism is used. Can be mentioned.
[0057]
Although it does not specifically limit as a molding material for forming the drain tube of this invention, Since it has favorable biocompatibility, it is preferable to use a silicone rubber.
[0058]
<How to use the drain tube>
As a method of using the drain tube of the present invention, for example, when using the drain tube 30 as shown in FIG. 3, the drain tube 30 is inserted into the body through an incision hole in the body wall, and the opening of the distal end portion 31 is opened. Guide it to a location such as under an organ. Next, by fixing the intermediate portion 32 (a part thicker in the vicinity of the boundary with the hand portion 33) with a body wall, and inserting a tube connected to the drainage bag into the lumen of the hand portion 33. The drain tube 30 and the drainage bag are connected. Thereafter, a drainage process is performed while suctioning as necessary.
[0059]
【Example】
A drain tube of the present invention having a longitudinal sectional shape as shown in FIG. 4 and a transverse sectional shape as shown in FIG. 5 (1) was produced by extrusion molding.
Specific specifications are as follows.
[0060]
<Specifications>
・ Constituent material: Silicone rubber
・ Molding method: extrusion molding method
-Length of tip (41) (L₁): 100 mm
-Length of intermediate part (42) (L₂): 240 mm
・ Length of hand (43) (L_Three): 60mm
・ Full length (L₁+ L₂+ L_Three: 400mm
-Thickness of the tip (41) (minimum thickness t '): 0.2 mm
-Thickness of the hand portion (43) (maximum thickness T '): 2.0 mm
-Thickness ratio (T '/ t'): 10.0
-Wall thickness change rate [(T'-t ') / L₂]: 0.0075
・ Outer diameter (outer diameter of the entire tube): 10 mm
Projection formation area: inner wall of the tip and middle (circumferential direction 0 ° to 180 °)
・ Maximum height of protrusion: 0.6mm
・ Change state of the height of the protrusion in the longitudinal direction: continuous change in the middle part (0 near the boundary with the hand part)
[0061]
As for the drain tube (40) of the above structures, the front-end | tip part (41) had moderate softness | flexibility, and the hand part (43) had moderate rigidity. Further, the drain tube (40) generates kinks due to the intermediate portion (42) formed so that the wall thickness continuously changes and the peripheral surface structure without steps by interposing the intermediate portion (42). In addition, body fluid did not stay in the tube during use.
Moreover, even if the drain tube (40) was forcibly kinked, the drainage flow path was ensured reliably and the body fluid could be always discharged.
[0062]
【The invention's effect】
According to the drain tube of the present invention, the following effects are exhibited.
(1) It satisfies the requirements for medical drain tubes and is less likely to cause kinking.
(2) The body fluid to be discharged is not retained in the tube.
(3) It can be manufactured by a simple process, and the manufacturing cost can be reduced.
(4) Even when kinked, a sufficient drainage flow path can be secured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an example of a drain tube of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view showing another example of the drain tube of the present invention.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing another example of the drain tube of the present invention.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing another example of the drain tube of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an example of a cross-sectional shape of the drain tube of the present invention.
FIG. 6 is a schematic diagram for explaining a change state of the thickness and the height of the protrusion in the drain tube of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Drain tube
11 Tip
12 Hand edge
20 Drain tube
21 Tip
22 Hand edge
30 Drain tube
31 Tip
32 Middle part
33 Hand
B1 border
B2 boundary
40 drain tube
41 Tip
42 Middle part
43 Hand
B3 boundary
B4 boundary
51 Drain tube
51M Protrusion
52 Drain tube
52M Convex
53 Drain tube
53M Convex
53W Bulkhead
54 Drain tube
54M Protrusion
54W bulkhead

Claims

It is configured so that the wall thickness increases continuously from the tip toward the proximal end,
A plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction on the inner wall of the region (α) of 0 ° to (180 ± 20) ° in the circumferential direction, and the region where the protrusions are formed ( A medical drain tube characterized by having a cross-sectional structure in which no protrusion is formed on the inner wall of the region (β) that is in contact with α) when the lumen is collapsed.

It is configured so that the wall thickness increases continuously from the tip toward the proximal end,
Region (α1) from 0 ° to (60 ± 10) ° in the circumferential direction, region (α2) from (120 ± 10) ° to (180 ± 10) °, and (240 ± 10) ° to (300 ± 10) A plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction on the inner wall of the ° region (α3),
The region (β1), the region (β2), and the region (β3) that come into contact with the region (α1), the region (α2), and the region (α3) in which the protrusions are formed in the circumferential direction when the lumen is collapsed. A medical drain tube characterized by having a cross-sectional structure in which no protrusion is formed on the inner wall .

The medical drain tube according to claim 1 or 2, wherein an outer diameter from the distal end to the proximal end is constant .

A tip formed with a constant thickness t;
  an intermediate portion formed to increase in thickness from t to T;
  It consists of a hand part formed with a certain thickness T,
  An inner peripheral surface and an outer peripheral surface at a boundary between the tip portion and the intermediate portion; and
  There is no step on any of the inner and outer peripheral surfaces at the boundary between the intermediate portion and the proximal portion,
  A plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction on the inner wall of the region (α) of 0 ° to (180 ± 20) ° in the circumferential direction, and the region where the protrusions are formed ( A medical drain tube characterized by having a cross-sectional structure in which no protrusion is formed on the inner wall of the region (β) that is in contact with α) when the lumen is collapsed.

A tip formed with a constant thickness t;
an intermediate portion formed to increase in thickness from t to T;
It consists of a hand part formed with a certain thickness T,
An inner peripheral surface and an outer peripheral surface at a boundary between the tip portion and the intermediate portion; and
There is no step on any of the inner and outer peripheral surfaces at the boundary between the intermediate portion and the proximal portion,
Region (α1) from 0 ° to (60 ± 10) ° in the circumferential direction, region (α2) from (120 ± 10) ° to (180 ± 10) °, and (240 ± 10) ° to (300 ± 10) A plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction on the inner wall of the ° region (α3),
The region (β1), the region (β2), and the region (β3) that come into contact with the region (α1), the region (α2), and the region (α3) in which the protrusions are formed in the circumferential direction when the lumen is collapsed. A medical drain tube characterized by having a cross-sectional structure in which no protrusion is formed on the inner wall .

The length of the tip is L _{1 1} , The length of the middle part is L _{2 2} , The length of the hand part is L _{3 Three} The medical drain tube according to claim 4 or 5, wherein the following conditions are satisfied.
  (1) L _{1 1} = 10-240mm
  (2) L _{2 2} = 100-600mm
  (3) L _{3 Three} = 30-100mm
  (4) t = 0.1 to 2.0 mm
  (5) T = 1.0 to 3.0 mm
  (6) T / t = 1.1-30
  (7) (T−t) / L _{2 2} = 0.00015 to 0.029

The medical drain tube according to any one of claims 4 to 6, wherein an outer diameter in a longitudinal region including the distal end portion and the intermediate portion is constant .

A plurality of protrusions extending in the longitudinal direction are formed side by side in the circumferential direction on the whole or a part of the inner wall of the tip part and the intermediate part, and the height of the protrusions formed on the inner wall of the intermediate part The medical drain tube according to any one of claims 4 to 7, wherein the diameter gradually decreases from the distal end side toward the proximal portion side and becomes 0 near the boundary with the proximal portion.

The medical drain tube according to any one of claims 1 to 8, wherein the medical drain tube is integrally formed by extrusion molding.

The medical drain tube according to any one of claims 1 to 9, wherein the medical drain tube is made of silicone rubber.