JP3044650B2 - 電力変換装置のノイズ低減装置 - Google Patents

電力変換装置のノイズ低減装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバ−タ装置等のスイ
ッチング素子を含む電力変換装置におけるノイズ低減装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示す従来のインバ−タ装置は、交
流電源1にラインフィルタ2を介して接続された整流回
路3と、整流回路3の一対の出力端子間に接続された平
滑用コンデンサ4と、平滑用コンデンサ4に接続された
インバ−タ回路5とから成る。ラインフィルタ2は3相
交流電源1と整流回路3との間の3本の電力ラインにそ
れぞれ直列に接続されたリアクトルLから成り、高周波
ノイズ成分を除去する。インバ−タ回路5はIGBT
(絶縁ゲ−トバイポ−ラトランジスタ)等のスイッチン
グ素子Qを含み、このオン・オフによってパルス幅変調
(PWM)された出力電圧V0 を発生する。図1ではイ
ンバ−タ回路5の負荷として三相誘導電動機6が接続さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでインバ−タ回
路5の出力電圧V0 はパルス的電圧であるので、誘導電
動機6の各巻線とグランドとの間の静電容量即ちストレ
−トキャパシタンスCに洩れ電流Ic がC・dv/dt
で流れる。スイッチング素子Qが第三世代IGBTの場
合、dv/dtは3000v/μs程度なので、静電容
量を1000pFとすれば約3Aのパルス電流が流れ
る。このパルス電流は高周波のコモンモ−ドノイズとし
て交流電源1と誘導電動機6とグランドから成る回路を
流れる。ラインフィルタ2はノイズ除去の作用を有する
が、スイッチング素子Qのオン・オフ周波数の上昇にと
もないノイズ除去効果を十分に得ることができなくな
る。図1の電源1は三相であるが、単相の場合において
も同様にコモンモ−ドのノイズが発生する。また、三相
誘導電動機6の中点が接地されている場合にも洩れ電流
即ち零相電流がコモンモ−ドノイズとして流れる。上述
のようなコモンモ−ドノイズは感電の発生や、地絡ブレ
−カの動作の原因になる。なお、スイッチング素子を含
む電力変換装置においては、電源1から負荷としての電
動機6に至る回路を循還して流れるノ−マルモ−ドも問
題になる。ノイズはリアクトルまたはリアクトルとコン
デンサの組み合せから成るフィルタによってある程度除
去することができるが、ノイズ除去効果を高めるために
は大きなリアクトルを使うことが必要になり、ノイズフ
ィルタが大型且つ高価になる。
【0004】そこで、本発明の目的は、電力変換装置の
ノイズ低減装置の小型化、低コスト化及び高性能化を図
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願請求項1の発明は、交流電源に接続された整流回
路と、前記整流回路の一対の直流出力端子間に接続され
た平滑用コンデンサと、前記平滑用コンデンサに接続さ
れたインバ−タ回路とから成り、前記インバ−タ回路の
スイッチング素子のオン・オフに基づいて電力を変換す
る電力変換装置におけるノイズ低減装置であって、前記
インバ−タ回路の負荷からグランドに流れる洩れ電流を
ノイズ電流として検出するために前記交流電源と前記整
流回路との間に接続された洩れ電流検出手段と、前記
電流検出手段で検出された洩れ電流に応答して前記
電流と逆向きの補償電流を形成し、この補償電流を前
記電力変換装置の洩れ電流の流れているラインに供給す
る補償電流供給回路とを備え、前記補償電流供給回路
は、前記平滑用コンデンサの一端とグランドとの間に接
続された第1の電流制御素子と前記平滑用コンデンサの
他端とグランドとの間に接続された第2の電流制御素子
との内の少なくとも一方を有し、前記第1及び第2の電
流制御素子は前記洩れ電流検出手段で検出された電流に
応答して前記補償電流を供給するものであることを特徴
とするノイズ低減装置に係わるものである。また、請求
項2の発明は、交流電源に接続された整流回路と、前記
整流回路の一対の直流出力端子間に接続された平滑用コ
ンデンサと、前記平滑用コンデンサに接続されたインバ
−タ回路と、前記交流電源と前記整流回路との間の電力
ライン間に接続された第1及び第2のラインフィルタ用
コンデンサの直列回路を含むラインフィルタとから成
り、前記インバ−タ回路のスイッチング素子のオン・オ
フに基づいて電力を変換する電力変換装置におけるノイ
ズ低減装置であって、前記交流電源と前記第1及び第2
のラインフィルタ用コンデンサの直列回路との間に接続
されたノ−マルモ−ドノイズ検出手段と、前記ノ−マル
モ−ドノイズ検出手段で検出されたノ−マルモ−ドノイ
ズ電流に応答して前記ノ−マルモ−ドノイズ電流と逆向
きのノイズ補償電流を形成し、このノイズ補償電流を前
記電力変換装置のノ−マルモ−ドノイズ電流の流れてい
るラインに供給するノイズ補償電流供給回路とを備え、
前記ノイズ補償電流供給回路は、前記平滑用コンデンサ
の一 端と前記第1及び第2のラインフィルタ用コンデン
サの相互接続点との間に接続された第1の電流制御素子
と、前記相互接続点と前記平滑用コンデンサの他端との
間に接続された第2の電流制御素子との内の少なくとも
一方を有し、前記第1及び第2の電流制御素子は前記ノ
−マルモ−ドノイズ検出手段で検出されたノ−マルモ−
ドノイズに応答して前記ノイズ補償電流を供給するもの
であることを特徴とするノイズ低減装置に係わるもので
ある。
【0006】
【発明の作用効果】各請求項の発明によれば、第1及び
第2の電流制御素子の一方又は両方の働きによってノイ
ズ成分を打ち消すための補償電流を注入することができ
る。即ちアクテイブフィルタ動作によってノイズを低減
することができる。従って、各請求項の発明によれば、
リアクトル等の受動素子に基づくフィルタに比べて、ノ
イズ低減装置の小型化、低コスト化及び高性能化が可能
になる。また、請求項の発明によれば、コモンモ−ド
ノイズの低減を容易且つ良好に達成することができる。
また、請求項の発明によれば、ノ−マルモ−ドノイズ
の低減を容易且つ良好に達成することができる。
【0007】
【第1の実施例】次に、図2及び図3を参照して第1の
実施例のインバ−タ装置を説明する。図2に示すインバ
−タ装置は、交流電源1にラインフィルタ2を介して接
続されたブリッジ型全波整流回路3と、この整流回路3
の一対の出力端子間に接続された平滑用コンデンサ4
と、この平滑用コンデンサ4に接続された三相インバ−
タ回路5とから成る。ラインフィルタ2は一対の交流電
源ライン間に接続され且つ互いに直列に接続された第1
及び第2のラインフィルタ用コンデンサC1 、C2 と一
対の交流電源ラインにそれぞれ直列に接続された第1及
び第2のリアクトルL1 、L2 とから成る。なお、コン
デンサC1 、C2 は比較的低容量の高周波コンデンサで
あり、リアクトルL1 、L2 は比較的インダクタンスが
小さいものである。
【0008】インバ−タ回路5は、ソ−スがサブストレ
−トに接続された構造の絶縁ゲ−ト型電界効果トランジ
スタから成る第1及び第2のスイッチング素子Q1 、Q
2 の直列回路を一対の直流電源ライン間に接続し、更に
第3及び第4のスイッチング素子Q3 、Q4 の直列回路
と第5及び第6のスイッチング素子Q5 、Q6 の直列回
路とを一対の直流電源ライン間に接続した周知の三相ブ
リッジ型インバ−タである。第1〜第6のスイッチング
素子Q1 〜Q6 は制御回路7から供給されたPWMパル
スによって周知の方法でオン・オフ制御される。
【0009】インバ−タ回路5の三相出力ラインは図2
で概略的に示されている1.5kWの三相誘導電動機6
の各相巻線に接続されている。電動機6はグランドとの
間に静電容量Cを有している。従って、インバ−タ回路
5から出力されるパルス状電圧を電動機6に印加する
と、グランドに洩れ電流即ちコモンモ−ドのノイズ電流
が流れる。なお、電源1側における洩れ電流の経路は、
電源1の接地ライン(図示せず)、ラインフィルタ用コ
ンデンサC1 、C2 の接続点とグランドとの間、及び交
流電源ラインのストレ−トキャパシタンスである。
【0010】図2のインバ−タ装置は、ノイズ検出手段
としての洩れ電流検出器8と、ノイズ補償電流供給回路
9とから成るノイズ低減装置を有する。洩れ電流検出器
8はフエライトから成る環状コア13と2つの1次巻線
n1a、n1bと1つの2次巻線n2 とから成る零相CTで
あって、一対の電源ラインの電流の差から成る洩れ電流
(零相電流成分)Iseを検出する。このため。2つの1
次巻線n1a、n1bは交流電源1と整流回路3との間の一
対の電源ラインにそれぞれ直列に接続されている。な
お、コア13の断面積は50mm2 であり、1次巻線n1
a、n1b及び2次巻線n2 のタ−ン数は10である。
【0011】ノイズ補償電流供給回路9は、第1及び第
2の電流制御素子としての第1及び第2のトランジスタ
Tr1、Tr2と、第1及び第2のダイオ−ドD1 、D2
と、結合コンデンサCb とから成る。NPN型の第1の
トランジスタはTr1は平滑用コンデンサ4の一端と電動
機6の鉄心又はフレ−ム又はカバ−との間に静電容量が
1000pF、耐圧1vKの結合コンデンサCb を介し
て接続されている。PNP型の第2のトランジスタTr2
は平滑用コンデンサ4の他端と電動機6の鉄心又はフレ
−ム又はカバ−との間に結合用コンデンサCb を介して
接続されている。第1のトランジスタTr1はNPN型で
あり、第2のトランジスタTr2はPNP型であり、第1
及び第2のトランジスタTr1、Tr2は互いに逆の極性を
有する。第1及び第2のトランジスタTr1、Tr2のベ−
ス(制御端子)は零相電流検出器8の一方の出力ライン
に接続され、第1及び第2のトランジスタTr1、Tr2の
相互接続点は零相電流検出器8の他方の出力ラインに接
続されている。従って、第1及び第2のトランジスタT
r1、Tr2は互いに逆に動作する。第1及び第2のダイオ
−ドD1 、D2 は第1及び第2のトランジスタTr1、T
r2を保護するためにこれ等に逆並列に接続されている。
なお、第1及び第2のトランジスタTr1、Tr2は高電流
増幅率、高周波、高耐圧であることが要求され、hfe
200、fT =140μHz 、VCEO =±160Vのも
のである。また電動機6のカバ−はア−ス線によってグ
ランドに接続されている。
【0012】次に、図2のインバ−タ装置の動作を説明
する。電源1の交流電圧は整流回路3で整流される。整
流回路3の出力電圧は平滑用コンデンサ4で平滑されて
インバ−タ回路5の入力電圧となる。三相インバ−タ回
路5の第1〜第6のスイッチグ素子Q1 〜Q6 は周知の
PWMパルスでオン・オフ制御される。三相誘導電動機
6はインバ−タ回路5の出力電圧で駆動される。
【0013】図1で説明したように負荷としての電動機
6とグランドとの間には静電容量Cがある。従って、イ
ンバ−タ回路5からパルス的に電圧が印加される毎に静
電容量Cを通って洩れ電流即ち零相電流Ic が流れる。
洩れ電流検出器8は整流回路3の入力ラインにおいて洩
れ電流を検出し、第1及び第2のトランジスタTr1、T
r2を駆動する。洩れ電流検出器8即ちCTの巻数比Nは
小さい方がよい。実際の零相電流の値I01と洩れ電流検
出器8の出力電流I02との間にはI01=NI02の関係が
ある。洩れ電流検出器8の出力電流I02が第1及び第2
のトランジスタTr1、Tr2のベ−スに流入すると、これ
がトランジスタTr1、Tr2で増幅される。第1のトラン
ジスタTr1がオンの時には、平滑用コンデンサ4と第1
のトランジスタTr1と結合コンデンサCb と電動機6の
静電容量Cとインバ−タ回路5の下側のスイッチング素
子Q2 、Q4 、Q6 のいずれかとから成る閉回路にノイ
ズ補償電流が流れ、電動機6の洩れ電流即ち零相電流を
打ち消す。第1のトランジスタTr1の電流増幅率をhfe
とすれば、第1のトランジスタTr1を通して供給される
補償電流Ic1はhfe02である。I02はNI01であるの
で、Ic1は次式で示される。 Ic1=hfe02 =hfe(NI01) 洩れ電流検出器8の1次側の電流I01は次式で示され
る。 I01=Ic −Ic1 =Ic −hfe(NI01) 従って、I01の値は次式で決定される。 I01=Ic /(1+Nhfe) この式から明らかなようにNhfeの値を大きくすると、
交流電源ラインにおける電流(洩れ電流成分)I01は小
さく成る。今、N=1、hfe=100とすれば I01=Ic /101 となり、電動機6の洩れ電流を1/100以下にするこ
とができる。
【0014】第2のトランジスタTr2がオンの時には、
平滑用コンデンサ4とインバ−タ回路5の上側のスイッ
チング素子Q1 、Q3 、Q5 のいずれかと電動機6の静
電容量Cと結合コンデンサCb と第2のトランジスタT
r2の閉回路でノイズ補償電流Ic1が流れる。このノイズ
補償電流によるノイズ低減効果は第1のトランジスタT
r1がオンの時と同様に生じる。図2のノイズ低減制御系
は、比例制御フィ−ドバック系となっており、アクテイ
ブ的に洩れ電流を補償する。なお、結合コンデンサCb
はDCカット用であり、耐圧試験の時に必要になる。
【0015】図3は図2の洩れ電流Ic と補償電流Ic1
とア−ス線の電流I0 の測定波形を示す。これから明ら
かなように洩れ電流を補償前の2%以下にすることがで
きる。また、図2の回路では第1及び第2のトランジス
タのTr1、Tr2が互いに逆極性であるから、1つの2次
巻線n2 の出力で2つのトランジスタTr1、Tr2の制御
が可能になり、回路構成が簡単になる。
【0016】
【第2の実施例】次に、図4を参照して第2の実施例の
インバ−タ装置を説明する。但し、図4において図2と
実質的に同一の部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。図4のインバ−タ装置は、ノ−マルモ−ドノ
イズ検出器8a及びノ−マルノイズを低減するためのノ
イズ補償電流供給回路9aを有する。ノ−マルモ−ドノ
イズ検出器8aは、電源1とラインフィルタ2との間に
設けられたトランス即ちCT11とノイズ成分抽出用フ
ィルタ12とから成る。CT11は、一対の交流電源ラ
インに直列に接続された第1及び第2の1次巻線n1a、
n1b と出力巻線n2とを環状磁性体コア13に巻回すこ
とににって構成されている。CT11の出力巻線n2 に
は1次巻線n1a、n1bの電流の和が得られる。ノ−マル
モ−ドノイズは正常な電流と同様に流れるので、ノイズ
電流と正常電流は周波数によって区別する。電源1は商
用交流電源であって例えば50Hzの低周波であるの
で、2次巻線n2 に接続されたフィルタ12は、電源1
の交流電圧の周波数よりも高い周波数成分を抽出するよ
うに構成する。
【0017】フィルタ12の一方の出力ラインはNPN
型の第1のトランジスタTr1のベ−スとPNP型の第2
のトランジスタTr2のベ−スとに接続され、他方の出力
ラインは第1及び第2のトランジスタTr1、Tr2の相互
接続点に接続されている。
【0018】第1のトランジスタTr1のコレクタは図2
と同様に平滑用コンデンサ4の上側端子に接続され、第
2のトランジスタTr2のコレクタは平滑用コンデンサ4
の下側端子に接続されている。第1及び第2のトランジ
スタTr1、Tr2の相互接続点はラインフィルタ2の2つ
のコンデンサC1 、C2 の相互接続点に接続されてい
る。
【0019】図4のインバ−タ回路5のスイッチング素
子Q1 〜Q6 は図2と同様に例えば20kHz程度の高
い周波数でオン・オフされる。図4の回路において、第
1及び第2のトランジスタTr1、Tr2によるノイズ補償
電流の供給が行われない場合には、第1〜第6のスイッ
チング素子Q1 〜Q6 のオン・オフによってノ−マルモ
−ドのノイズが発生する。ノ−マルモ−ドのノイズは、
例えば電源1とリアクトルL1 と整流回路3の上側ダイ
オ−ドとインバ−タ回路5の上側のスイッチング素子と
電動機6とインバ−タ回路5の下側のスイッチング素子
と整流回路3の下側のダイオ−ドとリアクトルL2 との
閉回路に流れる。リアクトルL1 及びL2 は高周波ノイ
ズを抑制する作用を有するが、ノイズの全部を除去する
ことはできない。従って、電源1にノイズ電流が流れ
る。そこで、図4の回路ではノ−マルモ−ドノイズ検出
器8aによって高周波のノ−マルモ−ドノイズを検出
し、これによって第1及び第2のトランジスタTr1、T
r2を駆動する。第1のトランジスタTr1がオンの時に
は、これによってノイズ成分を打ち消すための補償電流
が供給される。
【0020】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図2の回路を変形して図5に示すようにライン
フィルタ2を洩れ電流検出器8と整流回路3との間に接
続することができる。 (2) 図2の電源1を三相交流電源とし、整流回路3
を三相ブリッジ整流回路とし、洩れ電流検出器8を三相
の零相電流検出器とすることができる。 (3) スイッチング素子Q1 〜Q6 をバイポ−ラトラ
ンジスタとすること、トランジスタTr1、Tr2をFET
等の別の電流制御素子にすることができる。 (4) インバ−タ回路5を単相インバ−タ回路にする
ことができる。 (5) 1つの方向のノイズ成分のみを抑制する場合に
は第1及び第2のトランジスタTr1、Tr2の内の一方を
省くことができる。 (6) 誘導電動機6の3つの巻線の中点即ち三相負荷
の中点をグランドに接続する回路に対しても本発明を適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のインバ−タ装置を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例のインバ−タ装置を示す
回路図である。
【図3】図2の各部の電流を示す波形図である。
【図4】第2の実施例のインバ−タ装置を示す回路図で
ある。
【図5】変形例のインバ−タ装置を示す回路図である。
【符号の説明】
5 インバ−タ回路 6 誘導電動機 8 洩れ電流検出器 Tr1、Tr2 補償電流供給用トランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続された整流回路と、前記
    整流回路の一対の直流出力端子間に接続された平滑用コ
    ンデンサと、前記平滑用コンデンサに接続されたインバ
    −タ回路とから成り、前記インバ−タ回路のスイッチン
    グ素子のオン・オフに基づいて電力を変換する電力変換
    装置におけるノイズ低減装置であって、前記インバ−タ回路の負荷からグランドに流れる洩れ電
    流をノイズ電流として検出するために前記交流電源と前
    記整流回路との間に接続された洩れ電流検出手段と、 前記洩れ電流検出手段で検出された洩れ電流に応答して
    前記洩れ電流と逆向きの補償電流を形成し、この補償電
    流を前記電力変換装置の洩れ電流の流れているラインに
    供給する補償電流供給回路とを備え、前記補償電流供給
    回路は、前記平滑用コンデンサの一端とグランドとの間
    に接続された第1の電流制御素子と前記平滑用コンデン
    サの他端とグランドとの間に接続された第2の電流制御
    素子との内の少なくとも一方を有し、前記第1及び第2
    の電流制御素子は前記洩れ電流検出手段で検出された電
    流に応答して前記補償電流を供給するものであることを
    特徴とするノイズ低減装置。
  2. 【請求項2】 交流電源に接続された整流回路と、前
    記整流回路の一対の直流出力端子間に接続された平滑用
    コンデンサと、前記平滑用コンデンサに接続されたイン
    バ−タ回路と、前記交流電源と前記整流回路との間の電
    力ライン間に接続された第1及び第2のラインフィルタ
    用コンデンサの直列回路を含むラインフィルタとから成
    り、前記インバ−タ回路のスイッチング素子のオン・オ
    フに基づいて電力を変換する電力変換装置におけるノイ
    ズ低減装置であって、 前記交流電源と前記第1及び第2のラインフィルタ用コ
    ンデンサの直列回路との間に接続されたノ−マルモ−ド
    ノイズ検出手段と、 前記ノ−マルモ−ドノイズ検出手段で検出されたノ−マ
    ルモ−ドノイズ電流に応答して前記ノ−マルモ−ドノイ
    ズ電流と逆向きのノイズ補償電流を形成し、このノイズ
    補償電流を前記電力変換装置のノ−マルモ−ドノイズ電
    流の流れているラインに供給するノイズ補償電流供給回
    路と を備え、前記ノイズ補償電流供給回路は、前記平滑
    用コンデンサの一端と前記第1及び第2のラインフィル
    タ用コンデンサの相互接続点との間に接続された第1の
    電流制御素子と、前記相互接続点と前記平滑用コンデン
    サの他端との間に接続された第2の電流制御素子との内
    の少なくとも一方を有し、前記第1及び第2の電流制御
    素子は前記ノ−マルモ−ドノイズ検出手段で検出された
    ノ−マルモ−ドノイズ に応答して前記ノイズ補償電流を
    供給するものであることを特徴とするノイズ低減装置。
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