JPH07115339A - ラインフィルタおよびラインフィルタのインピーダンス変化方法 - Google Patents

ラインフィルタおよびラインフィルタのインピーダンス変化方法

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JPH07115339A
JPH07115339A JP5259919A JP25991993A JPH07115339A JP H07115339 A JPH07115339 A JP H07115339A JP 5259919 A JP5259919 A JP 5259919A JP 25991993 A JP25991993 A JP 25991993A JP H07115339 A JPH07115339 A JP H07115339A
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JP
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coil
transformer
line
current
line filter
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JP5259919A
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English (en)
Inventor
Takeo Senda
竹男 仙田
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HANSHIN DENSEN KK
Original Assignee
HANSHIN DENSEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アースを用いることなく、特定の帯域幅や減
衰量を自由に設定することができるようなラインフィル
タおよびラインフィルタのインピーダンス変化方法を提
供する。 【構成】 単相電源コード1に内蔵されたラインフィル
タ11は、商用電源に差し込まれるプラグ3,5に接続
されたライン線7,9を一次側コイルとして用いる第1
および第2変成器13,15と、第1変成器13の二次
側コイルにピックアップされたノイズ電流を増幅する増
幅部17と、増幅部17に電力供給を行なう電源部19
とを備え、増幅部17で増幅された電流は、第2変成器
の二次側コイルに出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラインフィルタおよ
びラインフィルタのインピーダンス変化方法に関し、特
に、10kHz〜100MHz以上の広帯域周波数にわ
たりノイズまたは特定の周波数を極めて大きな減衰度で
減衰し、交流電源ライン、低周波ラインまたは直流ライ
ンに伝わる高周波ノイズ等によって起こる各種電子機器
の誤動作、およびこれらの機器の正常な動作が妨害され
ることを阻止するとともに、ラインへの有害な電磁波伝
送または輻射を防止することができ、バンドパスフィル
タ、低域または高域通過フィルタ、特定帯域周波数に対
する通過電力量調整フィルタとして応用され、様々なエ
レクトロニクス産業部門に貢献することができるような
ラインフィルタおよびラインフィルタのインピーダンス
変化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器のデジタル化が進
み、家庭を含む様々な分野でノイズを発生するノイズ源
は増加している。たとえば、ライン線から各種電子機器
に侵入してくるノイズにはノーマルモードノイズとコモ
ンモードノイズがあり、その発生メカニズム、伝達モー
ドともに異なる。このようなノイズが侵入すると、各種
電子機器は誤動作を生じる。また、各種電子機器内にお
いてもノイズが発生することもあるため、そのノイズが
電源に送り込まれれば、ノイズを発生した各種電子機器
は他の各種電子機器にとってノイズ源となってしまう。
そのため、ライン線を伝わるノイズを吸収することがで
きるものとしてラインフィルタが提案された。
【0003】従来のコモンモードノイズに対するライン
フィルタは、たとえばフェライトやこれに類する磁性体
にライン線を貫通させるか、またはN回巻き付けて電磁
誘導を利用したものである。すなわち、巻数Nの二乗は
ラインフィルタのインピーダンスに比例し、そのインピ
ーダンスによる電流阻止効果はライン線を流れようとす
る電流により発生する逆起電力に起因する。したがっ
て、ラインフィルタを構成する巻数Nや磁性体によって
決定されたインピーダンスによって、目的周波数の阻止
が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、国際無線障
害特別委員会(CISPR)は、伝導ノイズ、つまりラ
イン線を伝わるノイズを30MHz以下としている。と
ころが実際には、ノイズが伝わるラインをアンテナとす
るアンテナ実効長は、30MHz電磁波長の1/4以下
の場合がある。また、ライン線に定在波が1/4波長の
整数倍でのった場合にも、30MHz以上のノイズがラ
イン線を伝わってしまう。したがって、ノイズの出口に
設けるラインフィルタは、有効周波数ができるだけ高い
周波数に対して及ぶことのできるものが現在望まれてい
る。
【0005】しかし、従来のラインフィルタがノイズを
吸収する作用エネルギーは、主にインダクタンスに働く
ノイズ自身のエネルギーに依存する。そのため、トロイ
ダルコア等に巻かれたライン線の巻数が多いとストレー
トキャパシティが増大し、高域周波数がバイパスしてし
まうため、高域周波数に関してのフィルタ効果は薄れて
いた。
【0006】一方、ノイズをより防止するために、ライ
ンフィルタを備える電源コードには、接地用のプラグと
交流電圧用のプラグによる3つのプラグが設けられてい
る場合がある。しかし、商用電源は、2つのプラグが差
し込まれるものがほとんどであり、2つのプラグしか設
けられていない電源コードであっても、ノイズを十分に
そのライン線から吸収できるラインフィルタを備えさせ
る必要がある。
【0007】ゆえに、この発明は、上記のような問題を
解決し、ライン線を伝わる高周波数のノイズを十分に吸
収し、2つのプラグしか差し込むことのできない商用電
源で用いられる電源コードであっても、接地線を必要と
せず、ノイズを十分にライン線から吸収することのでき
るようなラインフィルタおよびラインフィルタのインピ
ーダンス変化方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るラ
インフィルタのインピーダンス変化方法は、第1のコア
と、第2のコアと、第1および第2のコアにまたがって
巻かれた第1のコイルと、第1のコイルに電磁結合され
た第2のコイルとを備えたラインフィルタにおいて、第
1のコイルに流れる電流を検出して増幅し、第2のコイ
ルに増幅された電流を流すことによって、第1のコイル
のインピーダンスを変化させる。
【0009】請求項2の発明に係るラインフィルタは、
ノイズ電流を吸収するラインフィルタであって、一次側
コイルと二次側コイルとを含む第1のトランスと、一次
側コイルと二次側コイルとを含む第2のトランスと、第
1のトランスの一次側コイルにノイズ電流が流れること
によって第1のトランスの二次側コイルに電磁誘導され
たノイズ電流を増幅する増幅手段とを備え、増幅手段で
増幅されたノイズ電流を第2のトランスの二次側コイル
に流し、第2のトランスの一次側コイルのインピーダン
スを変化させる。
【0010】請求項3では、請求項2の第1のトランス
の一次側コイルと第2のトランスの一次側コイルは接続
されて、第1のコアと第2のコアにまたがって巻かれ
る。
【0011】請求項4では、請求項3の第1および第2
のコアは、異なる固有電気振動周波数帯を有する複数の
コアを含む。
【0012】請求項5では、請求項2の増幅手段は増幅
器を含み、増幅器に対する電源電圧,バイアス電圧,出
力位相および増幅度を調整して、第2のトランスの一次
側コイルのインピーダンスを変化させる。
【0013】
【作用】この発明に係るラインフィルタおよびラインフ
ィルタのインピーダンス変化方法は、2つのトランスを
用い、第1のトランスの一次側コイルからノイズ電流を
二次側コイルにピックアップし、ピックアップされたノ
イズ電流を増幅して第2のトランスの二次側コイルに流
すことで、第1のトランスの一次側コイルに直列で接続
された第2のトランスの一次側コイルのインピーダンス
を変化させることができる。
【0014】
【実施例】図1は、この発明の一実施例によるラインフ
ィルタを内蔵した単相電源コードの斜視図である。図1
を参照して、ラインフィルタの構成の概略を説明する。
【0015】単相電源コード1は、接地用のプラグを備
えてなく、商用電源に入力されるプラグ3,5を備え、
ラインフィルタ11を内蔵する。ラインフィルタ11
は、第1変成器(図面ではT1 と表わす。)13,第2
変成器(図面ではT2 と表わす。)15,第1変成器1
3によってピックアップされるノイズを増幅する増幅部
17および増幅部17に電力を供給する電源部19を含
む。プラグ3,5は、第1変成器13および第2変成器
15を介して、それぞれライン線7,9に接続される。
【0016】図2は、この発明の一実施例によるライン
フィルタによってコモンモードノイズを吸収する方法の
原理を説明するための図であり、図3は、図2に示すラ
インフィルタの要部等価回路図である。
【0017】図1に示した単相電源コードが内蔵するラ
インフィルタについて、図2および図3を用いて詳細に
説明する。なお、三相、直流、低周波信号等に関しての
ラインフィルタも以下に示すような原理を用いればよ
い。
【0018】まず、図2を参照して、ライン線7,9に
おけるプラグ側に接続されるライン端をライン端A,B
とし、各種電子機器側に接続されるライン端をライン端
C,Dとする。ライン線7,9は、第1変成器13のコ
アに巻かれた第1巻線27および第2変成器15のコア
に巻かれた一次巻線29でもあり、電源電流による磁束
が第1および第2変成器13,15に影響しないように
平行に配線される。なお、図示していないがライン端C
とライン端Dは、各種電子機器を介して直列に接続され
る。また、第1変成器13のコアには二次巻線23が巻
かれ、第2変成器15のコアには二次巻線25が巻かれ
る。ただし、一次巻線27,29は、巻数が少なく、二
次巻線23,25は、位相を遅らせる程度は巻かれてい
る。第1変成器13の二次巻線23は、一方を増幅部1
7の大きいスルーレートの位相反転増幅器(図面ではA
NPで表わす。)21に接続され、他方を接続点Eで位
相反転増幅器21に接続され、さらに、接地された接続
点Fを介して、第2変成器15の二次巻線25の一端に
接続される。第2変成器15の二次巻線25の他方は位
相反転増幅器21に接続される。第1変成器13の二次
巻線23を流れた電流は、位相反転増幅器21で位相を
反転されかつ増幅されて、第2変成器15の二次巻線2
5を流れる。
【0019】ライン線7,9の第2変成器15とライン
端C,Dの間には、ライン線7に対して接続点Gが設け
られ、ライン線9に対して接続点Hが設けられる。ライ
ン線7は、接続点Gで第2バイパスコンデンサ(図面で
はC2 と表わす。)33に接続され、ライン線9は、接
続点Hで第1バイパスコンデンサ(図面ではC1 と表わ
す。)31に接続される。第1および第2バイパスコン
デンサ31,33は、ともに接地された整流器(図面で
はDで表わす。)35に接続され、これにより、整流器
35は、電力を受けることとなり、その出力を増幅部1
7の位相反転増幅器21に入力する。なお、ラインが直
流ラインや信号ラインである場合に、位相反転増幅器2
1が比較的大きな直流電源を必要とするときには他の方
法を用いなくてはならない。
【0020】次に、動作について原理を含め、図2の第
1変成器13,第2変成器15および増幅部17の等価
回路図である図3を用いて説明する。ノイズがライン線
7,9のライン端A,Bまたはライン端C,Dのどちら
か側から入ってもノイズは吸収されるのであるが、説明
を簡単にするために、ライン端A,Bからノイズが侵入
してきたものとする。また、図3に示すように、図2に
おける第1変成器13の一次巻線27を抵抗値R1 の第
1抵抗45と自己インダクタンスL1 の第1コイル3
7、二次巻線23を抵抗値R2 の第2抵抗47と自己イ
ンダクタンスL2の第2コイル39、第2変成器15の
一次巻線29を抵抗値R3 の第3抵抗49と自己インダ
クタンスL3 の第3コイル41、二次巻線25を抵抗値
4 の第4抵抗と自己インダクタンスL4 の第4コイル
43に変換する。さらに、第1変成器13における第1
コイル37と第2コイル39に対する相互インダクタン
スはM1 であり、第2変成器15における第3コイル4
1と第4コイル43に対する相互インダクタンスはM2
である。
【0021】これらの仮定によって、第1変成器13に
おける一次巻線27のインピーダンスZ1 ,二次巻線2
3のインピーダンスZ2 ,第2変成器15における一次
巻線29のインピーダンスZ3 および二次巻線25のイ
ンピーダンスZ4 は、第(1)式のように表わされる。
次に、第1変成器13の一次巻線27に電流I1 が流
れ、第2変成器15の一次巻線15に電流I3 が流れた
とすると、第1変成器13の二次巻線23および第2変
成器15の二次巻線25にはそれぞれ誘導起電力e2
4 が発生する。その誘導起電力e2 ,e4 は、フェラ
イトコア自体の抵抗が無視されれば、それぞれ第(2)
式および第(3)式のように表わされる。同様に、第1
変成器13の二次巻線29に電流I2 が流れ、第2変成
器15の二次巻線43に電流I4 が流れたとすると、第
1変成器13の一次巻線27および第2変成器15の一
次巻線29に発生する誘導起電力e1 ,e3 はそれぞれ
第(4)式および第(5)式のように表わされる。
【0022】さらに、第1変成器13の一次巻線27に
おける電位差がE1 であるとすれば、第1変成器13に
対してキルヒホッフの法則が適用され、その関係は第
(6)式のように表わされる。第(6)式を計算して電
流I1 ,I2 を導くと、第(7)式のように表わすこと
ができ、電流I2 は第2コイル39を流れたことにより
電流I1 に対して位相を90°遅らせていることがわか
る。電流I2 は、位相反転増幅器21を通過すると、増
幅され、第(8)式に示すような電流I1 に対して27
0°遅らせた電流I5 となる。電流I5 が第4コイル4
3を流れれば、電流I4 は第(9)式に示されるように
電流I1 に対して同位相の電流となる。ただし、これ
は、第1および第2変成器13,15の一次巻線,二次
巻線23,25,27,29のインピーダンスZ1 ,Z
2 ,Z3 ,Z4 のリアクタンス分が同じ程度であった場
合である。
【0023】したがって、第1変成器13の一次巻線2
7および第2変成器15の一次巻線29の巻数が少な
く、位相のずれが少なければ、電流I1 と電流I3 が略
同位相であるため、電流I3 と電流I4 も同位相とな
る。さらに、第3コイル41と第4コイル43は、第2
変成器15のフェライトコアに同心上に巻かれており、
増幅された電流I4 が電流I3 に比べて大きな電流であ
ることから、電流I4 が第4コイル43に流れることで
第3コイル41に生じる第(5)式に示されるような誘
導起電力e3 は、電流I3 が第3コイル41に流れるこ
とで生じる逆起電力に比べて大きい。
【0024】したがって、あたかも第2変成器15の第
3コイル41の自己インダクタンスL3 が増大したよう
に見える。すなわち、仮に第3コイル41に等価逆起電
力eL3 が起こったとすれば、自己インダクタンスL3e
との間に第(10)式に示されるような関係が成り立
つ。なお、i3 は第3コイル41に流れる偏位電流であ
り、i4 は第4コイルに流れる偏位電流である。さら
に、自己インダクタンスL 3eは、第(11)式に示され
るような関係をもち、第3抵抗49の実効抵抗値をR3e
とすれば、実効インピーダンスZ3eはR3e+jωL3e
表わされ、i3 ≪i 4 であるため、Z3e≫Z3 という関
係が成り立つ。したがって、極めて大きなインピーダン
スがライン線7または9に押し入れられたことに等しい
結果が生じるので、そのインピーダンスを調整すれば、
目的周波数は阻止される。なお、図2に示した整流器3
5は、位相反転増幅器21の電源として働くが、整流器
35のインピーダンスは、第1および第2バイパスコン
デンサ31,33のインピーダンスに比べて極めて小さ
くしておく。これによって、ライン線7,9に伝わるノ
ーマルモードノイズはバイパスすることになる。
【0025】
【数1】
【0026】図4は、この発明の一実施例によるライン
フィルタの第1および第2の変成器,ライン線,ライン
線からノイズをピックアップするピックアップ線および
ライン線に増幅されたノイズを出力する出力線の状態を
示す図である。図5は、この発明の一実施例のラインフ
ィルタの実際の回路図であり、図6は、図5の等価回路
図である。図7は、この発明の他の実施例のラインフィ
ルタの実際の回路図であり、図8は、図7の等価回路図
である。
【0027】図4を参照して、ライン線53は、第1変
成器13および第2変成器15のそれぞれが異なる材質
の2つのフェライトコアで構成されたコアに貫通して巻
かれ、第1変成器13に巻かれた部分が一次巻線27で
あり、第2変成器15に巻かれた部分が二次巻線29で
ある。一方、第1変成器13の二次巻線23は、ライン
線53を伝わるノイズ電流をピックアップするピックア
ップ線55でもあり、第2変成器15の二次巻線25
は、ライン線53に増幅されたノイズ電流を出力する出
力線57でもある。このように複数の異なる材質のコア
が組合わされることで、ピックアップ線55でピックア
ップされるノイズサンプルと出力線57から出力される
増幅されたノイズサンプルとの関係が様々となり、フィ
ルタ効果として広帯域性が現われる。なお、変成器のコ
アの組合せは、2個に限定されるものでない。さらに、
ピックアップ線55によってピックアップされたノイズ
サンプルを増幅し出力線57に流すためには、図5また
は図7に示すような回路を用いればよい。
【0028】図5を参照して、図5は、図2に示した回
路をさらに具体的にしたものであり、図2と特に異なる
部分は、増幅器としてトランジスタ59を用いているこ
とである。それに伴い、第1変成器13の二次巻線23
はトランジスタ59のベース(図面ではBで表わす。)
端子に一方を接続され、他方を+BIASに接続される
とともにコンデンサ64を介して接地される。第2変成
器15の二次巻線25は、トランジスタ59のコレクタ
(図面ではCで表わす。)端子に接続され、他方を+E
CCに接続される。さらにトランジスタ59のエミッタ
(図面ではEで表わす。)端子は、並列につながれた抵
抗61とコンデンサ63を介して接地される。
【0029】以下、図5に示した回路の等価回路図であ
る図6を用いて、図2に示したラインフィルタの原理を
説明するうえで省略したノイズが各種電子機器側から侵
入してきた場合をも含めて動作を簡単に説明する。
【0030】まず、たとえばライン線53の電源側であ
る上方から第1コイル37に電流I 1 =10μAが入力
されたとする。第1コイル37に電流が流れたことで、
+BIASから第2コイル39に電流が流れ、その電流
は位相反転増幅器21でたとえば1000倍されて、電
流I5 =10000μAとなる。電流I5 は第4コイル
43を流れて電流I4 になることで、第3コイル41に
流れる電流I3 を10/10010に絞ることとなる。
したがって、電流I3 として第3コイル41から出力さ
れる電流は、0.01μAということとなり、これに伴
って第1コイル37を流れる電流I1 も0.01μAと
なる。それゆえに次の瞬間には、電流I 5 は0.01×
1000=10μAしか流れないため、今度は電流I3
を0.01/10.01に絞り込むと思われるが、第4
コイル43に流れた電流I4 が10μAと小さいため実
際には絞り込めず、第1コイル37を流れる電流I1
急に増大してしまう。このような繰返しが行なわれるこ
とで第3コイル41を流れる電流I3 の偏位電流i3
第4コイル43を流れる電流I4 の偏位電流i4 の比で
あるi4 /i3 はある値に落ち着き、第(11)式を満
たすこととなる。
【0031】一方、たとえばライン線53の各種電子機
器側である下方から第3コイル41に電流I3 が10μ
A入力されたとする。この電流I3 はそのまま電流I1
となり、第1コイル37も流れる。第1コイル37に電
流が流れたことで+BIASから第2コイル39に電流
1 が流れ、その電流は位相反転増幅器で1000倍さ
れて電流I5 =10000μAとなる。この電流I5
第4コイル43を流れることで第3コイル41を流れる
電流I3 はやはり10/10010倍に絞られ、電流I
3 は0.01μAとなる。これにより、第1コイル37
を流れる電流I 1 も0.01μAとなり、次の瞬間には
電流I5 は0.01×1000=10μAとなる。第3
コイル41には、下方から10μAの電流が流れ込もう
としているので、電流I3 は10/20=2分の1に絞
られ、0.5μAになる。この0.5μAの電流I3
電流I1 として第1コイル37を流れるため、今度は再
び大きな絞りを生み出すこととなる。このような繰返し
により、この場合にも第3コイル41を流れる偏位電流
3 と第4コイル43を流れる電流I4 の偏位電流i4
の比であるi4 /i3 はある値に落ち着き、第(11)
式を満たすこととなる。
【0032】なお、もし上方から第1コイル37に流れ
込む電流I1 が絞り込みが100%になることで0アン
ペアとなった場合には電流I2 も0アンペアとなるた
め、第(11)式に示したi4 /i3 は無限大となら
ず、一定の値に落ち着くはずであり、下方から第3コイ
ル41に流れ込む電流が絞り込まれて電流I1 が0アン
ペアとなった場合にも同様にi4 /i3 は無限大となら
ず一定の値に落ち着くはずである。
【0033】ところで、図5に示した実施例において、
位相反転増幅器が1つしか用いられてなく、省スペース
のラインフィルタを省電力で動作させることができる
が、第2コイル39に誘起されたサンプルノイズのうち
高域周波数の一部を接地に落ち込ませるという欠点や上
記したようにノイズがライン線53の各種電子機器側か
らきた場合の阻止能力が電源側からきた場合の阻止能力
よりも小さいという欠点がある。これらの欠点を補うた
めには図7に示すような回路のラインフィルタを用いれ
ばよい。
【0034】図7を参照して、この実施例では増幅器と
して2つのトランジスタを用いる。これに伴い第1変成
器13の二次巻線23は、一方をトランジスタ65のベ
ース端子に接続され、他方をトランジスタ66のベース
端子に接続され、途中から+BIASに接続される。第
2変成器15の二次巻線25は、一方をトランジスタ6
5のコレクタ端子に接続され、他方をトランジスタ66
のコレクタ端子に接続され、途中から+ECCに接続さ
れる。トランジスタ66,65のエミッタ端子は接地さ
れた簡易定電流源用抵抗68に接続される。なお、抵抗
68のかわりに定電流源を用いてもよい。このように構
成された回路の等価回路図である図8を参照して、トラ
ンジスタ65,66として表わした位相反転増幅器2
1,22についての対称性があることがわかる。したが
って、ノイズ電流が、電源側から第1コイル37に流れ
てもまた各種電子機器側から第3コイル41に流れても
同等の増幅が行なわれ、目的周波数の阻止が行なわれ
る。
【0035】以上のことをまとめると、電流を絞り込む
ことができるのは、ノイズ波形が極めて短時間に鋭く変
化するにもかかわらず、たとえば1MHzの場合におけ
る1000000分の数ヘルツの間の位相や波形を同位
相、同波形と考えてよいことに依存している。しかし、
このことのみでは絞り込みは可能でなく、さらに条件と
して、第1変成器13および第2変成器15を流れる電
流は電流量がずれた電流であり、第1変成器13および
第2変成器15のそれぞれのコアの固有電気振動に共振
していなければならない。このことはすなわち、第1変
成器13と第2変成器15とを1つにまとめてしまうと
電流I4 が1つの変成器に対して影響を与えることとな
り、位相反転増幅器21に100パーセントに近い負帰
還を与えてしまうことであり、これでは、ラインフィル
タのフィルタ効果は行なわれない。したがって、第1変
成器13と第2変成器15に対して巻線は、図4に示し
たように部分的に貫通させるかまたはそれぞれを分けて
巻かなければならない。
【0036】なお、増幅器として用いたトランジスタに
対する電源電圧、バイアス電圧、出力位相および増幅度
を調整すれば、第2変成器のインピーダンスを変化させ
ることができるため、目的周波数の阻止は容易に行なわ
れる。
【0037】図9は、実験に用いたラインフィルタの一
具体例の構成を説明するための図であり、図10は、図
9に示すようなラインフィルタを用いて、ACラインア
ース間コモンモードノイズに対しての減衰特性を実験し
た装置の概略を示した図であり、図11は、その実験結
果を示したグラフである。特に、図11においては、ラ
イン線の巻線を変えた場合の縦軸を減衰特性デジベルと
し、横軸をそれに対して片対数をとった周波数としてい
る。
【0038】図9を参照して、内径8mm,外径14m
mおよび高さ6.5mmのコア70を2つ、同じ内径、
外径で高さ4.5mmのコア71を2つ用意し、それを
直列に並べてコンプレックスコアとする。そして、径
1.0mmのライン線7,9がペアでコンプレックスコ
アを貫通して5回巻かれ、径0.3mmの巻線が2つの
コア70に7回巻かれてピックアップ線55になり、径
0.3mmの巻線が2つのコア71に5回巻かれて出力
線57になる。また、ピックアップ線55の出力は、増
幅器(AMP)21に入力され、増幅器21の出力は出
力線57に入力される。ピックアップ線55と出力線5
7の巻線回数は相関関係にあり、一方の巻線数を増やす
ときは一方を減らす。合計巻線回数はトロイダルコアに
より決まりほぼ一定である。なお、実験ではライン線の
巻数を3回,5回,9回,13回,17回と変化させた
が、巻数3回,9回,13回の場合のライン線の径は、
0.6mmで行なった。
【0039】このような構成のラインフィルタを図10
に示すような実験装置として用いたネットワークアナラ
イザに装着させる。ネットワークアナライザは、ライン
フィルタのライン線のそれぞれを端子L間および端子N
間に接続する装着部74と、装着部74に4dBMの出
力を発振する内部抵抗50Ωの発振器を含む出力部75
と、装着部74からの出力が入力される50Ωの内部抵
抗をもつ入力部76とを備える。そして、装着部74の
端子には、ライン線がその間に接続される端子L,Nの
他に端子Eが設けられており、端子Lの一方と端子Nの
一方はともに接続されて、出力部75に接続され、端子
Eの一方は接地される。また、端子Lの他方は、入力部
76に接続され、端子Nの他方は50Ωの抵抗に接続さ
れて接地され、端子Eの他方も接地される。このような
装着部73に装着されたライン線からピックアップ線5
5を介してピックアップしたノイズを増幅器21に入力
して増幅し、それを出力線57に出力すると、図11に
示すような結果が得られた。
【0040】図11を参照して、オペアンプに利得帯域
幅積(GBW)があるように、減衰器に対して減衰帯域
幅積という考え方を適用すると、0dBのラインと各線
とで囲まれた総面積の広さが減衰特性を表わすとみなせ
る。したがって、減衰器をONの状態にしなくても、同
じ径0.6mmのライン線で巻数を3回,9回,13
回,17回と変化させていくと、この図における低周波
数帯域では減衰効果が巻数を大きくすればするほど良く
なっていることが各破線からわかる。しかし、高周波数
帯域では逆に巻数を大きくすればするほど減衰効果が悪
くなっている。そこで、径1.0mmで巻数5回のライ
ン線に対して、増幅器をON状態またはOFF状態にし
て、減衰特性を比較してみる。増幅器がONの状態にな
ったことを示す実線がOFF状態を示す破線に比べてほ
とんどの周波数域において減衰特性を顕著に表わしてい
るので、この発明の効果がいかに大きいかがわかる。
【0041】以上のように、コモンモードノイズに対し
ての減衰効果がこの発明によっていかに大きいかを示し
たが、次に、ノーマルモードノイズに対しての減衰効果
についても説明する。
【0042】図12は、図9に示すようなラインフィル
タを用いて、ACラインアース間ノーマルモードノイズ
に対しての減衰特性を実験した装置の概略を示した図で
あり、図13は、図12の増幅器用電源を説明するため
の図であり、図14は、実験結果を示したグラフであ
る。
【0043】図12ないし図14を参照して、コモンモ
ードノイズに対しての実験を示した図9ないし図11と
異なることについて説明する。
【0044】図12において、異なることは、ノーマル
モードノイズについての実験であるため、装着部74の
端子Nの一方は、出力部75の出力が入力されるのでな
く、50Ωの抵抗に接続されて接地されている。
【0045】また、図13に示すように、ライン線に相
当するACライン78,79のそれぞれが1.2μFの
バイパスコンデンサ31,33に接続され、バイパスコ
ンデンサ31,33はツェナーダイオードを含む整流器
35に接続されている。整流器35の一方は、コンデン
サ80とダイオード81,82に接続される。ツェナー
ダイオード82の他方は、抵抗84,83を介して整流
器35の他方に接続され、ツェナーダイオード81の他
方は抵抗83を介して整流器35の他方に接続され、コ
ンデンサ84の他方は整流器35の他方に接続される。
ツェナーダイオード81と抵抗83,84との接続点か
ら電源電圧VCCが増幅器21に入力され、ツェナーダ
イオード82と抵抗84との接続点から基板電圧VBB
が増幅器21に入力される。
【0046】このようにして、実際に使用する状態と同
条件の増幅器21に対する電源が用いられ、図12に示
すネットワークアナライザ73にラインフィルタが装着
されて図14に示すような実験結果が得られた。
【0047】図14を参照して、図11で示したコモン
モードノイズの減衰特性と同様に増幅器がON状態でな
く、ライン線の巻数が3回、9回、13回、17回と変
化させていくと、各破線で示されるように図における比
較的低周波数帯域では巻数が巻かれるごとに減衰特性が
良くなっている。
【0048】しかし、約1MHz以上になると、巻数を
変えても減衰特性に変化がなくなっている。そこで、
1.0mmで巻数5回のライン線に対して、増幅器をO
N状態またはOFF状態にして減衰特性を比較してみ
る。増幅器がON状態になったことを示す実線がOFF
状態を示す破線に比べて減衰特性が顕著に表わされてい
ることがわかる。
【0049】以上のように、この発明によるラインフィ
ルタがノーマルモードノイズおよびコモンモードノイズ
に対しても広い周波数帯域に対して減衰効果があること
がわかるとともに、高周波数帯域に関しては特にノーマ
ルモードノイズに対して大きな減衰効果があることがわ
かった。
【0050】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ノイズ
電流を第1変成器の一次側コイルから二次側コイルにピ
ックアップして増幅し、第1変成器の一次側コイルに直
列で接続された一次側コイルを備える第2変成器の二次
側コイルに流すことで、フィルタ効果としての減衰量お
よび帯域幅を変えることができる。さらに、変成器を構
成するコアを異なる固有電気振動特性のもので組合わせ
ることで、非常に広帯域なまたは帯域幅のフィルタ効果
を作り出すことができる。さらに、第1および第2変成
器の一次側コイルの巻数を少なくすることもできるので
ストレートキャパシティを抑えることができ高域の減衰
効果を増加させることもできる。さらに、第1および第
2変成器を構成するコイルの自己インダクタンス,相互
インダクタンスおよび増幅器の増幅度を調整することに
よってフィルタ効果としての帯域幅および減衰量を自由
に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるラインフィルタを内
蔵した単相電源コードの斜視図である。
【図2】この発明に一実施例によるラインフィルタによ
ってコモンモードノイズを吸収する方法の原理を説明す
るための図である。
【図3】図2に示すラインフィルタの要部等価回路図で
ある。
【図4】この発明の一実施例によるラインフィルタの第
1および第2変成器、ライン線、ライン線からノイズを
ピックアップするピックアップ線およびライン線に増幅
されたノイズを出力する出力線の状態を示す図である。
【図5】この発明の一実施例によるラインフィルタの具
体的な回路図である。
【図6】図5の等価回路図である。
【図7】この発明の他の実施例のラインフィルタの具体
的な回路図である。
【図8】図7の等価回路図である。
【図9】実験で用いたラインフィルタの一具体例の構成
を説明するための図である。
【図10】ACラインアース間コモンモードノイズに対
しての減衰特性を実験した装置の概略を示した図であ
る。
【図11】図10に示した実験装置によって得られた実
験結果のグラフである。
【図12】ACラインアース間ノーマルモードノイズに
対しての減衰特性を実験した装置の概略を示した図であ
る。
【図13】図12の増幅器用電源を説明するための図で
ある。
【図14】図12に示した実験装置で得られた実験結果
のグラフである。
【符号の説明】
7,9,53 ライン線 13 第1変成器 15 第2変成器 23,25 二次巻線 27,29 一次巻線 37 第1コイル 39 第2コイル 41 第3コイル 43 第4コイル 55 ピックアップ線 57 出力線 70,71 コア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のコアと、第2のコアと、前記第1
    および第2のコアにまたがって巻かれた第1のコイル
    と、前記第1のコイルに電磁結合された第2のコイルと
    を備えたラインフィルタにおいて、 前記第1のコイルに流れる電流を検出して増幅し、前記
    第2のコイルに増幅された電流を流すことによって、前
    記第1のコイルのインピーダンスを変化させるラインフ
    ィルタのインピーダンス変化方法。
  2. 【請求項2】 ノイズ電流を吸収するラインフィルタで
    あって、 一次側コイルと二次側コイルを含む第1のトランスと、 一次側コイルと二次側コイルを含む第2のトランスと、 前記第1のトランスの一次側コイルにノイズ電流が流れ
    ることによって前記第1のトランスの二次側コイルに電
    磁誘導されたノイズ電流を増幅する増幅手段とを備え、 前記増幅手段で増幅されたノイズ電流を前記第2のトラ
    ンスの二次側コイルに流し、前記第2のトランスの一次
    側コイルのインピーダンスを変化させることを特徴とす
    る、ラインフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記第1のトランスの一次側コイルと前
    記第2のトランスの一次側コイルは接続されるととも
    に、第1のコアと第2のコアにまたがって巻かれること
    を特徴とする、請求項2記載のラインフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のコアは、異なる固
    有電気振動周波数帯を有する複数のコアを含む、請求項
    3記載のラインフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記増幅手段は増幅器を含み、前記増幅
    器に対する電源電圧,バイアス電圧,出力位相および増
    幅度を調整して、前記第2のトランスの一次側コイルの
    インピーダンスを変化させることを特徴とする、請求項
    2記載のラインフィルタ。
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