JPH06332554A - 太陽光発電システムの制御方法 - Google Patents

太陽光発電システムの制御方法

Info

Publication number
JPH06332554A
JPH06332554A JP5121401A JP12140193A JPH06332554A JP H06332554 A JPH06332554 A JP H06332554A JP 5121401 A JP5121401 A JP 5121401A JP 12140193 A JP12140193 A JP 12140193A JP H06332554 A JPH06332554 A JP H06332554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
circuit
inverter
main circuit
inverter main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5121401A
Other languages
English (en)
Inventor
Ro Chiyou
路 丁
Yasuhiro Makino
康弘 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP5121401A priority Critical patent/JPH06332554A/ja
Publication of JPH06332554A publication Critical patent/JPH06332554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】単相3線式の商用電力系統と連系されて使用さ
れる太陽光発電システムの制御方法に関し、商用電力系
統とのトランスレスの連系に際して、インバータを構成
する電子部品の所要耐圧の低減を図り、太陽光発電シス
テムの低価格化及び小型化を実現することを目的とす
る。 【構成】太陽電池と昇圧回路40とインバータ主回路と
を有した太陽光発電システムの商用電力系統との連系に
際して、太陽電池の出力電力がほぼ最大となるように、
インバータ主回路に対してパルス幅変調制御を行うとと
もに、インバータ主回路の入力電圧V2が耐電圧より低
い一定電圧を越えるときに、インバータ主回路の入力電
圧V2の上昇を抑えるように昇圧回路40の昇圧比を調
整するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単相3線式の商用電力
系統と連系されて使用される太陽光発電システムの制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】単相3線式線路は、負荷平衡時の電圧降
下及び電力損失が単相2線式に比べて少なく経済的に有
利であることから、住宅などの低圧需要家に電力を供給
するための配電方式として大多数の低圧電灯線に採用さ
れている。
【0003】一方、近年における地球環境保護意識の高
まりによって、環境汚染のないクリーンエネルギー、中
でも太陽電池を利用した太陽光発電が注目されている。
太陽光発電では発電電力が日射量に応じて大きく変動す
るので、電力の安定供給及び余剰発電電力の有効利用を
図るために、ビルや一般家庭に設置された太陽光発電シ
ステム(太陽電池とインバータとからなる)は、商用電
力系統との連系による使用が望ましい。つまり、通常は
太陽光発電システムと商用電力系統との並列運転により
負荷に対する給電が行われ、自家に必要な電力の一部又
は全部が太陽光発電によって賄われるとともに、太陽電
池の発電電力が余った場合には商用電力系統へのいわゆ
る逆潮流が行われる。
【0004】さて、一般に、直流電力の単相交流電力へ
の変換には、図6に示すように、自己ターンオフ機能を
有したスイッチング素子である4つの半導体デバイス
(例えばIGBT)Q1〜4と、これらのそれぞれに対
して逆並列接続された4つの帰還ダイオードD1〜4と
からなる単相ブリッジ形のインバータ主回路22が用い
られる。
【0005】インバータ主回路22では、周知のように
半導体デバイスQ1,Q4の組と半導体デバイスQ2,
Q3の組とに分け、各組を交互に開閉(スイッチング)
することによって、半導体デバイスQ1,Q2の接続点
と半導体デバイスQ3,Q4の接続点との間に階段波状
の電圧が得られる。そして、スイッチング信号に適当な
パルス幅変調(PWM)を施すことによって、出力電圧
波形を正弦波形に近づけることができる。
【0006】なお、インバータ主回路22の入力直流電
圧は、原理的には出力交流電圧の波高値(実効値の約
1.4倍)であればよいが、実際には半導体デバイスQ
1〜4の電圧降下、フィルタ回路の電圧降下、及び直流
電源(太陽電池)の温度特性などを考慮して、出力交流
電圧(実効値)の2倍程度の値に設定される。
【0007】インバータ主回路22の出力線形式は単相
2線式である。したがって、従来では、図7(a)に示
すように、太陽電池10及びインバータ20Aからなる
太陽光発電システムは、単3式トランスと呼称される線
式変換用の変成器30を用いて単相3線式の商用電力系
統と連系されていた。その際、一般家庭用の低圧電灯線
のように単相3線式線路の中性線Nと各電圧線R,Sと
の間の電圧が100Vrmsの場合、インバータ20A
の出力電圧は100Vrmsとされ、太陽電池10とし
て最適動作電圧(出力電力が最大となる電圧)が200
V程度のものが使用されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】太陽光発電システムの
小型軽量化及び低価格化の上で、変成器30による連系
は不利である。すなわち、太陽光発電システムにおいて
も、各種の電気回路装置と同様にトランスレス化が望ま
れている。
【0009】そこで、図7(b)に示すように、商用電
力系統との連系に際して、インバータ20Bの出力電圧
を200Vrmsとし、インバータ主回路22の各出力
端子を変成器30を介さずに各電圧線R,Sと接続する
ことが考えられる。
【0010】その場合、太陽電池10とインバータ20
Bとの間の屋内配線の線間電圧を安全基準で定められた
上限値300Vより低くする必要があるので、インバー
タ主回路22の直流入力として必要な400Vの電圧
(出力電圧の2倍の電圧)を得るために、開放電圧(最
大電圧)が300Vより低い太陽電池10を使用すると
ともに、太陽電池10の出力電圧を400Vに昇圧する
昇圧回路40をインバータ主回路22の前段に設けるこ
とになる。
【0011】ここで、一般に使用されるシリコン太陽電
池では、単結晶系と多結晶系とアモルファス系とで若干
の違いはあるものの、開放電圧は最適動作電圧の約1.
5倍である。したがって、太陽電池10として従来と同
様に最適動作電圧が200V程度のものを使用し、昇圧
回路40の昇圧比を「2」とすれば、安全基準に適合し
且つ商用電力系統とのトランスレスの連系が可能な太陽
光発電システムを実現することができる。
【0012】ところが、このような太陽光発電システム
では、その運転開始時点などにおいて、昇圧回路40の
出力電圧が太陽電池10の開放電圧の2倍の600(=
200×1.5×2)Vに達する可能性がある。このた
め、インバータ主回路22の入力のリップルを低減する
ための平滑コンデンサC0、及びインバータ主回路22
の各半導体デバイスQ1〜4に600V以上の耐圧が要
求されることから、インバータ20Bの高価格化及び大
型化が避けられないという問題が生じる。また、半導体
デバイスQ1〜4は耐圧が高いほどスイッチング損失が
大きい。
【0013】本発明は、上述の問題に鑑み、商用電力系
統とのトランスレスの連系に際して、インバータを構成
する電子部品の所要耐圧の低減を図り、太陽光発電シス
テムの低価格化及び小型化を実現することを目的として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御方法は、上述の課題を解決するため、直流電力を出力
する太陽電池と、前記直流電力をスイッチング制御によ
って昇圧する昇圧回路と、昇圧後の前記直流電力を交流
電力に変換するためのインバータ主回路とを有した太陽
光発電システムの商用電力系統との連系に際して、前記
太陽電池の出力電力がほぼ最大となるように、前記イン
バータ主回路に対してパルス幅変調制御を行うととも
に、前記インバータ主回路の入力電圧が耐電圧より低い
一定電圧を越えるときに、前記インバータ主回路の入力
電圧の上昇を抑えるように前記昇圧回路の昇圧比を調整
するものである。
【0015】請求項2の発明に係る制御方法は、前記イ
ンバータ主回路の入力電圧が耐電圧を越えるときには、
前記昇圧回路を動作停止状態にするものである。
【0016】
【作用】通常は、インバータ主回路に対するパルス幅変
調制御により、太陽電池の動作点が最適動作点又はその
近辺に維持され、昇圧回路は太陽電池の出力電圧を交流
への変換に必要な電圧に昇圧して出力する。このとき、
昇圧比はほぼ「2」である。
【0017】これに対して、例えば、太陽光発電システ
ムの運転開始から動作が安定するまでの過渡期、日射量
が急激に変化した場合などにおいて、太陽電池の出力電
圧が開放電圧に近づき、それにともなってインバータ主
回路の入力電圧が耐電圧より低い一定電圧に近づいたと
きには、昇圧回路はインバータ主回路の入力電圧の上昇
を抑えるように昇圧比を小さくする。
【0018】
【実施例】図1は本発明の実施に係る太陽光発電システ
ム1を商用電力系統2に接続した状態を示すブロック図
である。
【0019】太陽光発電システム1は、最適動作電圧が
200V程度の太陽電池10と、電圧形電流制御方式の
インバータ20とから構成され、図示しない積算電力計
や分電盤などからなる配電装置4を介して単相3線式の
商用電力系統(電圧線間の電圧は200Vrms、周波
数は50/60Hz)2と連系されている。配電線3に
は各種の電化製品などの負荷Zが接続されている。
【0020】インバータ20は、入力側のノイズフィル
タ21、太陽電池10の出力電圧V1を昇圧するチョッ
パ方式の昇圧回路40、耐電圧550Vの平滑コンデン
サC0、昇圧回路40の出力電圧V2を200Vrms
の交流電圧に変換するための単相ブリッジ形のインバー
タ主回路22、インバータ主回路22のPWMスイッチ
ング制御などを行うインバータ制御部23、高調波成分
の少ない出力を得るための逆L形の出力フィルタ24、
継電器25、出力側のノイズフィルタ26、遮断器2
7、出力電流を検出するための変流器28、及び太陽光
発電システム1と商用電力系統2との連系点Pxの電圧
(すなわち配電線3上の系統電圧)の位相及び波形を検
出するための変圧器29などから構成されている。
【0021】継電器25は、系統電圧(ここでは中性線
と一方の電圧線との間の電圧)が規定範囲の上限値10
7(101+6)ボルトになったときにインバータ制御
部23によって遮断状態とされ、これによって実質的に
連系が解除される。つまり、インバータ20は連系保護
機能を有している。
【0022】図2は図1のインバータ制御部23の構成
を示すブロック図である。インバータ制御部23は、差
動増幅器(エラーアンプ)231,233、乗算器23
2、PWMパルス生成部234、及び系統電圧の基準周
波数成分を抽出するためのバンドパスフィルタ235を
有したフィードバック制御系であり、インバータ20の
出力状態が適正になるようにパルス幅を調整した複数組
のPWMパルスをスイッチング信号としてインバータ主
回路22へ出力する。
【0023】PWMパルス生成部234は、位相反転回
路241、三角波信号発生回路242、コンパレータ2
43,244、論理回路245、及びスイッチング駆動
用のドライバ回路246からなる。
【0024】インバータ制御部23では、日射量に応じ
て変動する直流入力電圧(太陽電池の出力電圧)V1と
基準電圧Vrefとの差を示す入力誤差信号Saが生成
され、この入力誤差信号Saと系統電圧の基本周波数成
分に対応した信号Sbとの乗算によって、制御の目標値
を示す電流指令値信号Siが生成される。すなわち、入
力誤差信号Saによってインバータ20の出力電流の大
きさ(振幅)が設定され、系統電圧によって出力電流の
位相が設定される。
【0025】そして、電流指令値信号Siに対して実際
の出力電流の位相を示す信号Scに応じた補正及び適当
な増幅が施され、その後にPWMパルス生成部234内
で、電流指令値信号Si及びその位相反転信号と20k
Hz程度の変調用三角波信号Sfとの比較、及び適当な
論理演算によって所定のPWMパルスが生成される。
【0026】これにより、インバータ20においては、
太陽電池10の出力電圧V1を基準電圧Vrefに一致
させるように出力電流を調整する入力電圧一定制御が行
われる。
【0027】基準電圧Vrefとしては、太陽電池10
の発電電力をできるだけ効率よく利用するために、太陽
電池10の出力電力が最大となる最適動作電圧に近い値
(ここでは200V)に設定されている。
【0028】つまり、太陽電池10の出力特性の一例を
示す図4において、日射量が変動すると太陽電池10の
出力特性は曲線CV1〜3のように変化する。これらの
曲線CV1〜3において、最適動作点(最大電力点とも
いう)はP1〜3のように変化するので、インバータ2
0においては、日射量が変動した場合であっても太陽電
池10が常に最適動作点P1〜3で動作するように最大
電力点追尾制御を行うことが望ましい。しかし、図4か
らも理解できるように、最適動作点P1〜3における電
圧(最適動作電圧)の変化は小さいので、制御回路の簡
単化のために、太陽電池10の出力電圧V1が最適動作
電圧の変動範囲内における中央近辺の一定の電圧(例え
ば200V)となるように基準電圧Vrefが設定され
ているのである。
【0029】図3は図1の昇圧回路40の構成を示すブ
ロック図である。昇圧回路40は、周知の回路構成のチ
ョッパ部50と、チョッパ部50のスイッチング制御を
行うチョッパ制御部60とから構成されている。
【0030】チョッパ部50においては、スイッチング
用の半導体デバイス53がオン状態の期間Tonに、太
陽電池10から平滑コンデンサ51を介してリアクトル
52に電流が流れ込み、半導体デバイス53がオフ状態
の期間Toffに、その以前にリアクトル52に蓄えら
れた電荷エネルギーが、逆流防止用のダイオード54及
び放電用の抵抗55からなる出力部を経てインバータ主
回路22側へ移る。
【0031】このようなチョッパ部50における昇圧比
(V2/V1)は、(1)式によって表される。 V2/V1=(Ton+Toff)/ Toff …(1) すなわち、半導体デバイス53のオンオフの周期T(=
Ton+Toff)において、期間Toffが短いほど
昇圧比が増大する。
【0032】一方、チョッパ制御部60は、コンパレー
タ61,67,68、論理積回路62,69、ドライバ
回路63、差動増幅器(エラーアンプ)64、及びアッ
テネータ65,66から構成されている。
【0033】コンパレータ61は、出力誤差信号Spと
上述の三角波信号Sfとを比較し、半導体デバイス53
のスイッチングを規定する論理信号S61を出力する。
出力誤差信号Spは、電圧V2をアッテネータ66によ
り適当に降圧したフィードバック電圧V2aと予め設定
された昇圧基準電圧Vzとの差を示す信号である。論理
信号S61は、信号ゲートとして設けられた論理積回路
62を介してドライバ回路63へ入力され、半導体デバ
イス53を駆動するためのスイッチング信号S53の生
成に用いられる。
【0034】これにより、チョッパ制御部50において
は、電圧V2が昇圧基準電圧Vzに対応した一定の上限
電圧(例えば450V)と一致するように、スイッチン
グ信号S53のパルス幅を調整するPWMスイッチング
制御が行われ、その結果として電圧V2は、図5に示す
ように、太陽電池10の出力電圧V1が日射量にほぼ比
例して増大するにも係わらず450Vに制限される。
【0035】ただし、このようなPWMスイッチング制
御は、入力側の電圧V1が安全基準の上限電圧300V
より低く、且つ出力側の電圧V2がチョッパ部40の後
段の各部の耐電圧550Vよりも低い場合に限られる。
すなわち、アッテネータ65,66とコンパレータ6
7,68と論理積回路69とによって、電圧V1,V2
の少なくとも一方が所定の電圧以上であることが検出さ
れた場合には、上述の論理積回路62の出力がローレベ
ル(ノンアクティブ)となり、実質的に昇圧回路40の
動作が停止状態となる。
【0036】次に、以上の構成のインバータ20の通常
動作について説明する。まず、太陽電池10の出力特性
が曲線CV2となるような日射量であったとする。そし
て、チョッパ制御部60が出力電圧V2を一定の値(4
50V)とするようにPWM制御を行い、これによって
太陽電池10が動作点aで動作しているとする。このと
き、インバータ制御部23によって入力電圧V1が一定
の値(200V)となるようにPWM制御が行われるの
で、その電圧V1を維持すべく昇圧回路40からインバ
ータ主回路22に電流が供給される。
【0037】このような状態において、日射量が低下
し、太陽電池10の出力特性が曲線CV2から曲線CV
3に変化したとする。インバータ制御部23が何らの制
御を行わない場合には、太陽電池10の動作点はa点か
らb点に移行するが、入力電圧一定制御が行われている
ので、動作点は曲線CV3上のb1点となる。これはイ
ンバータ主回路22がインピーダンス変換器として作用
しているためである。
【0038】そうすると、入力電圧一定制御によるパル
ス幅の変化により、昇圧回路40の出力電圧V2が当然
に変化しようとする。昇圧回路40は、出力電圧V2が
変化しないようにPWM制御を行う。このとき、昇圧回
路40の側から見るとインバータ主回路22は負荷とな
っているのであるが、インバータ制御部23がPWM制
御を行うことによってインバータ主回路22のインピー
ダンスは変化することになる。インバータ主回路22の
インピーダンスの変化は昇圧回路40の入力電圧V1を
変化させることになるため、昇圧回路40もまたPWM
制御を行う。このことによりまた昇圧回路40の出力電
圧V2が変化するため、インバータ制御部23もPWM
制御を行う。
【0039】以上の一連の動作を繰り返すことによっ
て、昇圧回路40及びインバータ主回路22の制御は最
終的に収束し、上述の一定の電圧を維持した状態で安定
する。また、日射量が増加し、太陽電池10の出力特性
が曲線CV2から曲線CV1に変化した場合には、上述
と同様に動作点がc1点となるようにPWM制御が行わ
れる。
【0040】上述の実施例によれば、昇圧回路40の昇
圧比が固定ではなく、後段のインバータ主回路22の入
力電圧V2を450Vに制限するように調整されるの
で、市販の汎用部品の中では耐電圧が最大の550Vで
ある電解コンデンサを平滑コンデンサC0として用いる
ことができ、耐電圧が550Vを越える特殊な電解コン
デンサを用いる場合に比べて、平滑コンデンサC0の部
品価格を大幅に抑えることができる。また、インバータ
主回路22の半導体デバイスQ1〜4の耐電圧も同様に
低減することができ、スイッチング損失を最小限に抑え
ることができる。
【0041】上述の実施例において、昇圧回路40の出
力電圧V2の制限値を450Vに限定する必要はなく、
インバータ主回路22によって200Vrmsを得る上
で必要となる最低値(400V程度)と平滑コンデンサ
C0などの耐電圧550Vとの間の適当な値(例えば5
00V)に設定すればよい。
【0042】上述の実施例において、昇圧回路40の出
力電圧V2が0〜450Vのときは太陽電池10の出力
電圧V1に係わらず昇圧比を一定値Nとし、電圧V1が
(450/N)を越えるときに、昇圧比をNより小さい
値として電圧V2の上昇を抑えるようにしてもよい。
【0043】上述の実施例において、チョッパ方式の昇
圧回路40に代えて、DC−DCコンバータなどの他の
方式のスイッチングレギュレータを用いることができ
る。また、インバータ制御部23の回路構成、インバー
タ主回路22の素子の種類などは本発明の主旨に沿って
種々変更することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、商用電力系統とのトラ
ンスレスの連系に際して、インバータを構成する電子部
品の所要耐圧の低減を図り、太陽光発電システムの低価
格化及び小型化を実現することができる。
【0045】請求項2の発明によれば、電子部品の所要
耐圧の低減を図りつつ、太陽光発電システムの安全性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に係る太陽光発電システムを商用
電力系統に接続した状態を示すブロック図である。
【図2】図1のインバータ制御部の構成を示すブロック
図である。
【図3】図1の昇圧回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】太陽電池の出力特性の一例を示すグラフであ
る。
【図5】日射量と昇圧回路の入出力電圧との関係を示す
グラフである。
【図6】単相ブリッジ形のインバータ主回路の構成を示
す回路図である。
【図7】従来の制御方法によるインバータと単相3線式
線路との接続形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 太陽光発電システム 2 商用電力系統 10 太陽電池 22 インバータ主回路 40 昇圧回路 V1 太陽電池の出力電圧 V2 インバータ主回路の入力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 F 9181−5H M 9181−5H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電力を出力する太陽電池と、前記直流
    電力をスイッチング制御によって昇圧する昇圧回路と、
    昇圧後の前記直流電力を交流電力に変換するためのイン
    バータ主回路とを有し、商用電力系統と連系されて使用
    される太陽光発電システムの制御方法であって、 前記太陽電池の出力電力がほぼ最大となるように、前記
    インバータ主回路に対してパルス幅変調制御を行うとと
    もに、 前記インバータ主回路の入力電圧が耐電圧より低い一定
    電圧を越えるときに、前記インバータ主回路の入力電圧
    の上昇を抑えるように前記昇圧回路の昇圧比を調整する
    ことを特徴とする太陽光発電システムの制御方法。
  2. 【請求項2】前記インバータ主回路の入力電圧が耐電圧
    を越えるときには、前記昇圧回路を動作停止状態にする
    ことを特徴とする請求項1記載の太陽光発電システムの
    制御方法。
JP5121401A 1993-05-24 1993-05-24 太陽光発電システムの制御方法 Pending JPH06332554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121401A JPH06332554A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 太陽光発電システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5121401A JPH06332554A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 太陽光発電システムの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06332554A true JPH06332554A (ja) 1994-12-02

Family

ID=14810270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5121401A Pending JPH06332554A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 太陽光発電システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06332554A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1141832A (ja) * 1997-07-17 1999-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 太陽電池発電システム及び方法
JP2001209445A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 系統連系インバータ制御装置
EP1271742A2 (en) * 2001-06-29 2003-01-02 SANYO ELECTRIC Co., Ltd. System interconnection electric power generator and control method therefor
JP2013225191A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Hitachi Ltd 太陽光発電用電力変換装置
JP2015208220A (ja) * 2014-04-16 2015-11-19 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 系統連系インバータシステムの制御装置
JP2017510229A (ja) * 2013-12-18 2017-04-06 エスエムエイ ソーラー テクノロジー アクティエンゲゼルシャフトSMA Solar Technology AG 上流側dc/dcコンバータを備える太陽光発電インバータ、およびパワー半導体の温度調節
CN110173648A (zh) * 2019-05-08 2019-08-27 平潭煜想时代科技有限公司 基于不带蓄电池通过市电并网太阳能路灯及其控制方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1141832A (ja) * 1997-07-17 1999-02-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 太陽電池発電システム及び方法
JP2001209445A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 系統連系インバータ制御装置
JP4622021B2 (ja) * 2000-01-28 2011-02-02 パナソニック株式会社 系統連系インバータ制御装置
EP1271742A2 (en) * 2001-06-29 2003-01-02 SANYO ELECTRIC Co., Ltd. System interconnection electric power generator and control method therefor
EP1271742A3 (en) * 2001-06-29 2003-03-05 SANYO ELECTRIC Co., Ltd. System interconnection electric power generator and control method therefor
US6809942B2 (en) 2001-06-29 2004-10-26 Sanyo Electric Co., Ltd. System interconnection electric power generator and control method therefor
JP2013225191A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Hitachi Ltd 太陽光発電用電力変換装置
JP2017510229A (ja) * 2013-12-18 2017-04-06 エスエムエイ ソーラー テクノロジー アクティエンゲゼルシャフトSMA Solar Technology AG 上流側dc/dcコンバータを備える太陽光発電インバータ、およびパワー半導体の温度調節
JP2015208220A (ja) * 2014-04-16 2015-11-19 エルエス産電株式会社Lsis Co., Ltd. 系統連系インバータシステムの制御装置
US9793823B2 (en) 2014-04-16 2017-10-17 Lsis Co., Ltd Controller for grid tied inverter system
CN110173648A (zh) * 2019-05-08 2019-08-27 平潭煜想时代科技有限公司 基于不带蓄电池通过市电并网太阳能路灯及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2156542B1 (en) Prediction scheme for step wave power converter and inductive inverter topology
EP1766491B1 (en) Output power factor control of pulse-width modulated inverter
KR102243121B1 (ko) 전력 변환 장치 및 3상 교류 전원 장치
US6058035A (en) Method and apparatus for supplying AC power to commercial power line by using sunlight
US5625539A (en) Method and apparatus for controlling a DC to AC inverter system by a plurality of pulse-width modulated pulse trains
Herrmann et al. Low cost DC to AC converter for photovoltaic power conversion in residential applications
KR100763135B1 (ko) 태양광 발전 시스템 및 그 제어방법
US20050226017A1 (en) Inverter
US20050105224A1 (en) Inverter apparatus connected to a plurality of direct current power sources and dispersed-power-source system having inverter apparatus linked to commercial power system to operate
US20140217827A1 (en) Apparatus for and method of operation of a power inverter system
JP2000324852A (ja) 太陽光発電用電流形インバータ装置
WO1996018937A1 (en) Grid connected bi-directional converter including a pwm, dc-dc chopper, and energy storage/supply device
KR20040014328A (ko) 전력변환장치 및 발전장치
Fujita A three-phase voltage-source solar power conditioner using a single-phase PWM control method
JP3284266B2 (ja) インバータ装置およびその起動方法
JP3386295B2 (ja) 連系形電力変換装置
WO2012014182A1 (en) Method and device for maximizing the electrical power produced by a generator, particularly a generator based on a renewable power source
JPH06332554A (ja) 太陽光発電システムの制御方法
CA2207449A1 (en) Mains rectifier circuit
US6175510B1 (en) Direct conversion uninterruptible power supply
JP3311424B2 (ja) 太陽光発電システムの電力制御方法および電力制御装置
JPH10289025A (ja) 太陽光発電システムにおけるパワーコンディショナ
Hashemzadeh et al. Direct Power Control of PWM Three-Phase Rectifier Using the Predictive Method: Aims to Reduce THD
EP2421134A1 (en) Current-fed quadratic buck converter
JP3591297B2 (ja) 太陽光発電システム