JPH0523791A - 精密鋳造用ワツクス模型の処理方法とその処理液及びその鋳型 - Google Patents

精密鋳造用ワツクス模型の処理方法とその処理液及びその鋳型

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JPH0523791A
JPH0523791A JP33814191A JP33814191A JPH0523791A JP H0523791 A JPH0523791 A JP H0523791A JP 33814191 A JP33814191 A JP 33814191A JP 33814191 A JP33814191 A JP 33814191A JP H0523791 A JPH0523791 A JP H0523791A
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wax model
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロストワックス精密鋳造法におけるワックス模
型とスラリーとの付着性を改善し、鋳型の剥離及び割れ
の発生を防止する。 【構成】ワックス模型にワックスより親水性又はアルコ
ールに濡れ易い膜を形成させる液に接触させたのち、処
理液の基材を除去してワックス模型表面にスラリーとの
付着性の良い皮膜を形成する精密鋳造用ロストワックス
模型の製法とその処理液及び鋳型とその製法。 【効果】鋳型の製作工程において、コーティング層の剥
離及びクラックが発生せず、急速乾燥が可能になり、鋳
型製作工程が短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロストワックス精密鋳
造法に係り、特にワックス模型の処理液と処理方法及び
その鋳型と鋳型の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロストワックス精密鋳造法では、ワック
ス模型の洗浄処理が実施されている。ロストワックス精
密鋳造法の主流はスラリーとスタッコを交互にコーティ
ングし乾燥固化するセラミックシェル鋳型を用いるセラ
ミックシェル精密鋳造法である。ワックス模型は、離型
剤を散布した金型にワックスを注入して成形されるた
め、ワックス模型の表面には、離型剤の油脂分が付着し
ている。模型表面にスラリーをコーティングする前にこ
の油脂分を除去するとともに模型表面を活性化するた
め、洗浄処理が行なわれる。ワックス模型の洗浄処理が
不十分の場合は、模型表面にスラリーが充分付着せず、
乾燥固化時にコーティング層の剥離またはコーティング
層にクラックが発生し、鋳型の品質が問題になる。従
来、特開昭58−196142号,特開平2−307648 号に記載の
如く、ワックス模型の洗浄液は油脂分を除去し、ワック
スの新鮮な面を出し活性化するトリクロールエチレン,
トリクロールエタン等の塩素化炭化水素系有機溶剤,ト
リクロルトリフルオルエタン(フロン)などの塩素化フ
ッ素化炭化水素系有機溶剤,アセトン,メチルエチルケ
トン等のケトン系有機溶剤が一般的に使用されている。
ワックス表面の活性化の小さいアルコール及び水性洗剤
(水に界面活性剤を添加)は不十分な洗浄能力ながら安
全性の高い洗浄液として用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】いずれの洗浄処理も、
スラリーとの付着性は充分ではなく、迅速乾燥した場合
はコーティング層に剥離または著しいクラックが発生す
るため、1,2層コーティングは少なくとも2時間以上
のゆっくりした乾燥を行っている。しかし、この場合も
コーティング層のクラックは完全に防止出来なかった。
【0004】本発明の目的はスラリーとの付着性の良い
ワックス模型表面にすることにより、コーティング層の
剥離,クラックがなく、鋳型製作工程を短縮できる精密
鋳造用ワックス模型処理方法とその処理液及び鋳型とそ
の製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワックス模型
の表面に、該ワックスにくらべ親水性の膜またはアルコ
ールに濡れ易い膜を形成する工程を含む精密鋳造用ワッ
クス模型の処理方法にある。
【0006】本発明は、ワックス模型の表面に、親水性
の膜またはアルコールに濡れ易い膜を形成しうる組成物
を接触させることによって行なわれるが、液中への浸
漬,液の塗布又は散布によって行うことができ、特に浸
漬が好ましい。
【0007】本発明は、前述の親水性の膜またはアルコ
ールに濡れ易い膜を形成した後、膜が形成されたワック
ス膜型の表面に、耐火物を含むスラリーを塗布し固化さ
せることにより、ワックス模型の表面に鋳型を形成する
工程、および鋳型が形成されたワックス模型から脱ロウ
する工程を含むことを特徴とする精密鋳造用ワックス模
型の製造方法にある。
【0008】本発明は、有機溶剤または界面活性剤含有
水溶液によりワックス模型を洗浄する工程、および洗浄
されたワックス模型を、前述の膜形成剤を含む組成物に
接触させる工程を含むことを特徴とする。
【0009】本発明は、乾燥したときに親水性の膜また
はアルコールに濡れ易い膜を表面に形成しうる物質を含
むワックスからなり、そのワックスを用いて模型を成型
する工程、又はおよび該模型を、乾燥したときに親水性
の膜またはアルコールに濡れ易い膜を形成しうる物質と
相溶性を有する液体媒体に接触させる工程を含むことを
特徴とする。
【0010】本発明は、乾燥したときに親水性の膜また
はアルコールに濡れ易い膜を形成しうる物質を含むこと
を特徴とする精密鋳造用ワックスまたはワックス模型に
ある。
【0011】本発明はコロイダルシリカをバインダーと
するジルコンフラワー及びジルコンサンドによって形成
された鋳型面となる1層又は2層からなる初期層と、該
初期層上に形成されたコロイダルシリカをバインダーと
するジルコンフラワー及びシャモットサンドからなる複
数層を有することを特徴とする精密鋳造用鋳型にある。
【0012】本発明は、ワックス模型の表面に該ワック
スにくらべ親水性又はアルコールに濡れ易い膜を形成し
得る組成物を接触させる工程、該膜が形成されたワック
ス模型の表面にコロイダルシリカをバインダーとするジ
ルコンフィラを有するスラリーとジルコンサンドとを交
互に付着固化させて1層は2層からなる初期層を形成さ
せる工程、該初期層上にコロイダルシリカとバインダー
とするジルコンフィラを有するスラリーとシャモットサ
ンドとを交互に複数回くり返して付着固化させて複数層
の耐火層を形成させる工程、および該ワックス模型上に
形成された鋳型から脱ロウする工程を有し、又脱ロウ後
に焼成された鋳型に溶融金属を鋳込むことを特徴とする
精密鋳造用鋳型の製造方法又は鋳造方法にある。
【0013】
【作用】本発明において、「親水性の膜またはアルコー
ルに濡れ易い膜」とは、この膜が耐火物を含む水スラリ
ーまたは耐火物を含むアルコールスラリーに対しワック
スにくらべて親和性を有し、スラリーがこの膜上に均一
に塗布され得る性質をいう。好ましくは、この膜に対す
る上記のようなスラリーのワックスに対する接触角が9
0゜以下となる膜である。この膜と上記のようなスラリ
ーとが高い親和性を有する結果、この膜と固化したスラ
リー層との接着力は、固化したスラリー層とワックス面
との接着力よりも大になる。
【0014】膜形成剤とは、熱可塑性合成樹脂,熱硬化
性合成樹脂,酸素硬化性合成樹脂,熱可塑性天然樹脂,
熱硬化性天然樹脂,酸素硬化性天然樹脂である。
【0015】その具体例はポリ酢酸ビニール,ポリ塩化
ビニール,ポリビニールアセタール,ポリビニールアル
コール,ポリビニールホルマール,ポリビニールブチラ
ール,ポリビニールエーテル,ホリスチレン,ポリエチ
レン,ナイロン,エチルセルローズ,アセチルセルロー
ズ,プロピオン酸セルローズ,酢酸セルローズ,ニトリ
ルゴム,ネオプレンゴム,ブタジエンゴム,アクリル樹
脂,フラン樹脂,尿素樹脂,フェノール樹脂,でん粉,
カゼインの中の一種以上、それらの混合物または共重合
体である。
【0016】液状媒体は好ましくは沸点が100℃以下
で蒸発熱が540cal/g 以下の無機または有機の揮発
性の液体が好ましい。液状媒体が水の場合は、膜形成剤
の分散及びワックスとの濡れ性を増すため、アルコー
ル,グリコールなどの多価アルコールや界面活性剤を添
加することが好ましい。
【0017】界面活性剤としては、脂肪酸モノカルボン
酸塩,N−アシロイルグルタミン酸塩,アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩,スルホこはく酸ジアルキルエステル,
硫酸アルキル塩,硫酸アルキルポリオキシエチレン塩,
リン酸アルキル塩などのアニオン系、アルキルアミン
塩,アルキルトリメチルアンモニウム塩,アルキルジメ
チルベンジルアンモニウム塩などのカチオン系、グリセ
リン脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪酸エステル,ショ
糖脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル,脂肪酸アルカノ
ールアミドなどの非イオン系、ラウリルジメチル酢酸ベ
タインなどの両性系界面活性剤である。
【0018】組成物の液状媒体が有機溶剤の場合はベン
ゼン,ヘキサン,オクタン,石油エーテル,石油ベンゼ
ン,ケロシン,トルエン,キシレンなどの炭化水素類、
トリクロルエタン,トリクロルエチレン,四塩化炭素,
トリクロルトリフルオルエタン、などのハロゲン化炭化
水素類、エタノール,プロパノール,ブタノールなどの
アルコール類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル
などのエーテル類、アセトン,メチルエチルケトンなど
のケトン類、酢酸メチル,酢酸ブチルなどのエステル
類、ギ酸,酢酸などの脂肪酸、各種グレゾール,各種窒
素化合物の単体及び混合物が使用できる。
【0019】組成物には、ワックス模型表面への付着状
態が肉眼で見られるように顔料,染料等を添加するのが
好ましい。色は薄赤色が好ましい。
【0020】ワックス模型に膜形成剤を含む組成物を接
触させる方法は、塗布,浸漬および散布の何れでも良
く、模型の状態と組成物の性質によって選択できる。
【0021】模型表面から膜形成剤を含む液体媒体を除
く方法は、形成される膜に損傷を与えず、模型に余分な
応力を加えない、自然乾燥,通風乾燥等によってワック
スの軟化点未満の温度で液体媒体を蒸発するのが良い。
なお、基材の蒸発初期は均一な膜が形成されるように、
模型を回転または反転することが望ましい。
【0022】模型成形時に過度の油脂分を使用した場合
は、この油脂分を予め軽減することがその後の膜形成に
効果的である。このため、脱脂に効果のある有機溶剤,
水性洗剤等で軽く前処理することができる。
【0023】膜形成剤粉末を混合したワックスで成形し
た模型をその膜形成剤の液体媒体に接触させて、模型の
表面に薄い膜を形成することも出来る。この場合、膜形
成剤粉末はワックスで覆われていることが多いので、こ
の場合の液体媒体はワックスを溶解するものが効果的で
ある。
【0024】ワックス模型の表面に形成する皮膜は薄す
ぎると油脂分を包含できずまた厚すぎると模型の寸法を
大きくする。ワックス模型に対する膜形成剤の付与量
は、3−50重量%、好ましくは30−50重量%であ
る。膜形成剤の濃度は液体媒体1リットルに対して0.
5 〜100g程度が望ましいが、液体の粘度,模型の
形状,精密鋳造品の要求寸法精度に応じて決めることが
できる。
【0025】本発明における処理液はイソプロピルアル
コール1リットルに対しポリビニルブチラール1〜10
g及び赤色顔料0.0005〜0.05g;メチルエチル
ケトン1リットルにアクリル樹脂5〜15g及び赤色顔
料0.0005〜0.05g;トルエン1リットルにスチ
レン樹脂1〜10g及び赤色顔料0.0005〜0.05
g;固形分20〜60重量%のスチレンブタジエン共重
合ラテックス0.2 〜1リットル,5〜20重量%のア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液0.5〜5リ
ットル及び水5〜20リットルが好ましい。
【0026】従来の鋳型製作法においては、模型からの
コーティング層の剥離,コーティング層のクラック発生
及び鋳型製作に長時間を要した。この理由は、模型の表
面にバインダーと耐火物粉末を混合したスラリー状耐火
物を、さらにこの上に粒状耐火物を施し乾燥し始める
と、バインダー中の溶媒の蒸発によって模型は温度低下
し収縮を開始する。乾燥の進行にともなって溶媒の蒸発
量が少なくなり、模型の温度は乾燥雰囲気温度に向かっ
て上昇し、模型は膨張過程に移る。この時点までは、コ
ーティング層はまだ固化が不十分であり、模型の収縮膨
張に追従できる。しかし、さらに乾燥が進行するとコー
ティング層は乾燥収縮しながら固化し、模型の膨張に追
従できずに模型表面から剥離し、コーティング層にクラ
ックが発生する。乾燥速度が大であると溶媒の蒸発速度
が大となり、乾燥初期の模型の温度低下も大となって、
その後の温度回復過程での膨張量も大となり、剥離及び
クラックも発生し易い。
【0027】特に、乾燥固化し初回コーティング層の上
に2回目のコーティング層を施すと、初回コーティング
層にバインダーが浸透し、溶媒蒸発量が大となり模型の
収縮も大きい。乾燥固化した初回コーティング層はバイ
ンダーの浸透によっては軟化しないから、模型の収縮時
にコーティング層は圧縮されて曲げられ、模型から剥離
する。2回目コーティング層の乾燥進行にともなって模
型が温度回復して膨張段階になると、初回コーティング
層が曲げられたまま伸ばされるのでクラックが生じる。
3回以降のコーティング層においても同様な現象が起き
るが、乾燥速度が小さくなるため、模型の収縮膨張は2
回目コーティング時より小さい。
【0028】初回コーティング層の剥離及びクラックを
防止するためには、溶媒の蒸発量を少なくし、乾燥速度
を小さくして模型の収縮膨張を押さえること、及び乾燥
過多を避けることが有効である。しかし、複雑形状品の
製造に特徴をもつ精密鋳造法では、鋳造品の大きさ,形
状が広範囲に変化している。バインダーの量を少なくす
ればスラリー状耐火物の粘度上昇となり、模型狭部への
コーティング及び均一厚さのコーティングができず、付
着厚さも増大するので、溶媒の蒸発量の低減はさほど期
待できない。また、複雑形状の模型各部の乾燥固化の速
さは一様ではなく、細孔や凹部が乾燥固化したときには
平面や凸部は乾燥過多になる。
【0029】本発明者はこのような模型の収縮膨張及び
乾燥過多によってコーティング層の剥離を生じ、延いて
はコーティング層にクラックを引き起こすことを見出し
た。また、ワックス模型の表面はコーティング層との密
着性が悪く、この密着性を改善すれば、コーティング層
の剥離及びクラックを防止できると考え、コーティング
層との密着性のよい薄い膜をワックス模型表面に形成す
ることによって、実用性の高いかつコーティング層の剥
離及びクラックの発生を防止できるワックス模型処理方
法を見出した。
【0030】本発明におけるワックス模型処理方法で
は、ワックス模型の表面に新たに皮膜を形成することが
特徴であり、この皮膜の上に形成されたコーティング層
はコーティング層が乾燥固化した後も模型との密着性に
優れ、模型との剥離が生じないために、コーティング層
にクラックが発生しない。乾燥速度を大にしても模型と
の剥離が生じないため、鋳型製作時間が大幅に短縮でき
る。
【0031】本発明は12%Cr系耐熱鋼からなるスチ
ームタービン用羽根(動翼,静翼),ガスタービン用コ
ンプレッサー用羽根,ガスタービン用動翼(Ni基超合
金),静翼(Co基超合金又はNi基超合金),原子炉
燃料用サポート(18−8系ステンレス鋳鋼)等各種製
品のロストワックス精密鋳造品に用いられる。
【0032】前述のNi基超合金として、重量で、C
0.15% 以下,Si1%以下,Mn1%以下,Cr5
〜15%,Al3〜10%,Ti1.5 〜5%と、Ta
5%以下,Re5%以下,W10%以下,Mo10%以
下,Zr5%以下,V5%以下の少なくとも1種と、残
部のNiを45%以上を有する合金、Co基超合金とし
て、C0.15〜0.3%,Si1%以下,Mn2%,C
r15〜25%,W10%以下,Mo10%以下,N
b,Zr,V,Ta,Tiの少なくとも1種と、残部の
Coを45%以上を有する合金が適用される。
【0033】
【実施例】
実施例1 メチルエチルケトン10リットルにアクリル樹脂100
g溶解した液に金型から離型し易くするために用いられ
るシリコーンオイルが付着したワックス模型を10秒間
浸漬し、30秒通風乾燥して2時間自然乾燥後、表1の
条件でスラリーとスタッコの鋳型材をコーティングし乾
燥固化した。これを水蒸気によるオートクレーブ脱ロウ
し、900℃焼成後、鋳型の初層面を観察した。その結
果、初層コーティング層にはクラックは発生しなかっ
た。比較のため、同じワックス模型を30体積%トリク
ロルエタン/エタノール混合液及びエタノールに各30
秒間浸漬し、2時間自然乾燥後同じ鋳型材をコーティン
グし乾燥固化した。その結果、初層コーティング層にク
ラックが発生していた。
【0034】従来ワックス模型は鋳型材をコーティング
する前にシリコンオイルのクリーニングと砂つきを良く
する表面を粗面にするためにトリクロールエタン,トリ
クロールエチレン,アセトン,ケトン等でエッチングが
行なわれていたが、本発明ではこれらが不要になった。
尚、後者の処理は不要であるが、前者の処理はやっても
よい。クリーニングには、フロン,アルコール+トリク
ロールエタン,石けん水等が用いられる。
【0035】
【表1】
【0036】実施例2 トルエン1リットルにスチレン樹脂4g溶解した液をワ
ックス模型表面に刷毛塗りし、2時間自然乾燥後、表1
の条件でスラリーとスタッコの鋳型材をコーティングし
乾燥固化した。これを水蒸気によるオートクレーブ脱ロ
うし、900℃焼成後、鋳型の初層面を観察した。その
結果、コーティング層にクラックは発生しなかった。比
較のため、同じワックス模型をトリクロルトリフルオル
エタン15秒間浸漬し、2時間自然乾燥後同じ鋳型材を
コーティングし乾燥固化した。その結果、初層コーティ
ング層にクラックが生じた。
【0037】実施例3 固形分40重量%のスチレンブタジエン共重合ゴムラテ
ックス0.5リットル,16重量%アルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム水溶液1.0 リットルと水10リ
ットル混合した水溶液をワックス模型表面に刷毛塗り
し、12時間自然乾燥後、表1の条件でスラリーとスタ
ッコの鋳型材をコーティングし乾燥固化した。これをオ
ートクレーブ脱ロウし、900℃焼成後、鋳型の初層面
を観察した。その結果、コーティング層にクラックは発
生しなかった。比較のため、同じワックス模型を市販の
30重量%界面活性剤入り中性洗剤の5体積%混合水に
3分間浸漬し、12時間自然乾燥後同じ鋳型材をコーテ
ィングし乾燥固化した。その結果、初層コーティング層
にクラックが生じた。
【0038】実施例4 アクリル樹脂粉末を重量比で1:1に混合したワックス
を用いて模型を成形し、メチルエチルケトンに該ワック
ス模型を10秒間浸漬し、2時間自然乾燥後、表1の条
件でスラリーとスタッコの鋳型材をコーティングし乾燥
固化した。これをオートクレーブ脱ロウし、900℃焼
成後、鋳型の初層面を観察した。その結果、初層コーテ
ィング層にクラックは発生しなかった。
【0039】実施例5 イソプロピルアルコール1リットルにポリビニルブチラ
ール樹脂5g,赤色顔料0.003g 溶解した液にワッ
クス模型を3秒間浸漬し、5時間自然乾燥後、表1の鋳
型材をコーティングし乾燥固化した。これをオートクレ
ーブ脱ロウし、900℃焼成後、鋳型の初層面を観察し
た。その結果、コーティング層にクラックは発生しなか
った。
【0040】次に、この鋳型を用い、SCM415(C
r−Mo鋼),原子炉内構造物としてSCS13(オー
ステナイト鋼),AC4C(Al−12%Si系合金)
を大気中にて鋳造を行い、又ガスタービンブレードとし
てNi基超合金,ノズルとして翼が1つであるものにつ
いてCo基超合金を用いて真空中で鋳造を行った。いず
れも良好な鋳物を得ることができた。
【0041】実施例6 イソプロピルアルコール1リットルにポリビニルブチラ
ール樹脂10g,赤色顔料0.003g 溶解した液,メ
チルエチルケトン1リットルにアクリル樹脂10g,顔
料0.003g 溶解した液及びトルエン1リットルにス
チレン樹脂5g,顔料0.003g 溶解した液のそれぞ
れにワックス模型を3秒間浸漬し、2時間自然乾燥後、
表1の初層鋳型材をコーティングし2時間乾燥固化し
た。このコーティング表面にセロハンテープを貼ってか
らテープを剥がした。その結果、セロハンテープにはコ
ーティング面の付着は無かった。これは上記3種いずれ
の液で形成した皮膜とも、コーティング面と皮膜との付
着強さがセロハンテープとコーティング面のそれよりも
大であることになる。比較のため、同じワックス模型を
トリコロルトリフルオルエタンに15秒間浸漬し、2時
間乾燥した後、表1の初層鋳型材をコーティングし2時
時間乾燥固化した。このコーティング表面にセロハンテ
ープを貼ってからテープを剥がした。その結果、セロハ
ンテープがコーティング面と接触した部分全面にコーテ
ィング層が付着していた。
【0042】実施例7 外径30mm,内径280mm,長さ200mmの(部品名;
水受け、一方の側面はフランジがあり、もう一方の側面
は直径70mmの穴あり側板がある)筒状ワックス模型を
イソプロピルアルコール1リットルにポリビニルブチラ
ール樹脂5g,赤色顔料0.003g 溶解した液に3秒
間浸漬し、12時間自然乾燥後、表1の鋳型材をコーテ
ィングし各層3時間乾燥固化した。鋳型製作時にはコー
ティング層の剥離脱落は無かった。同じ模型をトリクロ
ールエタン30vol% イソプロピルアルコール混合液と
イソプロピルアルコールとで各30秒間浸漬洗浄し、1
2時間自然乾燥後、表1の鋳型材を各層に用い各層3時
間乾燥固化した。4層目のコーティング時にコーティン
グ層の下部に剥離が生じ、初回コーティング層から脱落
した。これを防止するためには、模型の両側面に3mm直
径,高さ10mmの余分なワックスの突起を8本付ける必
要があった。この突起は鋳物の表面を仕上げる時点で、
除去して平坦にする。
【0043】スチレン:エスレンビーズ 積水化学工業
製 アクリル:CLAREX (日東)樹脂工業製 ポリビニルブチラール:#3000 電気化学工業製 スチレンブタジエン共重合物:JSR2801 日本合
成化学工業製 顔料:オリエント オイルレッド5B オリエント化学
工業製 染料:インキ パイロット社製
【0044】
【発明の効果】本発明のワックス模型処理液は模型表面
に薄い皮膜を形成し、これとスラリーが強固に付着する
から、乾燥後のコーティング層の剥離及びクラックの発
生がなく、鋳型の製作時間が短縮できる。
【0045】この処理液は使用回数が増してもほとんど
劣化することはなく、従来の洗浄液と異なり液交換及び
廃液処理の問題はない。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワックス模型の表面に、該ワックスにくら
    べ親水性の膜またはアルコールに濡れ易い膜を形成する
    工程を含むことを特徴とする精密鋳造用ワックス模型の
    処理方法。
  2. 【請求項2】ワックス模型の表面に、該ワックスにくら
    べ親水性の膜またはアルコールに濡れ易い膜を形成しう
    る組成物を接触させる工程を含むことを特徴とする精密
    鋳造用ワックス模型の処理方法。
  3. 【請求項3】ワックス模型を、該ワックスにくらべ前記
    親水性の膜またはアルコールに濡れ易い膜を形成しうる
    組成物の液中に浸漬、該組成物を塗布または散布し、ワ
    ックス模型の表面に形成された前記組成物中の液体媒体
    を、ワックスの軟化点未満の温度で自然乾燥または強制
    乾燥することにより前記ワックス模型の表面から除去す
    る工程を含むことを特徴とする精密鋳造用ワックス模型
    の処理方法。
  4. 【請求項4】有機溶剤または界面活性剤含有水溶液によ
    りワックス模型を洗浄する工程、および該洗浄されたワ
    ックス模型を、該ワックスに比較して親水性又はアルコ
    ールに濡れ易い膜を形成する膜形成剤を含む組成物に接
    触させる工程を含むことを特徴とする精密鋳造用ワック
    ス模型の処理方法。
  5. 【請求項5】ワックスに比べ親水性の膜又はアルコール
    に濡れ易い膜を形成しうる物質を含むワックスを用いて
    模型を成型する工程、および該模型を前記ワックスに比
    べ親水性の膜またはアルコールに濡れ易い膜を形成しう
    る物質と相溶性を有する液体媒体に接触させる工程を含
    むことを特徴とする精密鋳造用ワックス模型の処理方
    法。
  6. 【請求項6】水および有機溶媒からなる群より選ばれる
    少なくとも一の液体媒体、および樹脂より選ばれる少な
    くとも一の膜形成剤を含み、該膜形成剤はワックスに比
    較し親水性の膜又はアルコールに濡れ易い膜を形成する
    ことを特徴とする精密鋳造用ワックス模型処理用組成
    物。
  7. 【請求項7】前記樹脂が、熱可塑性合成樹脂,熱硬化性
    合成樹脂,酸素硬化性合成樹脂,熱可塑性天然樹脂,熱
    硬化性天然樹脂および酸素硬化性天然樹脂からなる群よ
    り選ばれる少なくとも一の樹脂である請求項6に記載の
    精密鋳造用ワックス模型処理用組成物。
  8. 【請求項8】前記液状媒体が、沸点が100℃以下で蒸
    発熱が540cal/g 以下の無機液体および沸点が10
    0℃以下で蒸発熱が540cal/g 以下の有機液体から
    なる群より選ばれる少なくとも一の液体である請求項6
    又は7に記載の精密鋳造用ワックス模型処理用組成物。
  9. 【請求項9】水および有機溶媒からなる群より選ばれる
    少なくとも1つの液状媒体,染料又は顔料、および樹脂
    より選ばれる少なくとも1つの膜形成剤を含み、該膜形
    成剤はワックスに比較し親水性又はアルコールに濡れ易
    い膜を形成するものであることを特徴とする精密鋳造用
    ワックス模型処理用組成物。
  10. 【請求項10】ワックスにくらべ親水性又はアルコール
    に濡れ易い膜を形成する物質を含むことを特徴とする精
    密鋳造用ワックス。
  11. 【請求項11】ワックスにくらべ親水性又はアルコール
    に濡れ易い膜を形成する物質を含むことを特徴とする精
    密鋳造用ワックス模型。
  12. 【請求項12】コロイダルシリカをバインダーとするジ
    ルコンフラワー及びジルコンサンドによって形成された
    鋳型面となる1層又は2層からなる初期層と、該初期層
    上に形成されたコロイダルシリカをバインダーとするジ
    ルコンフラワー及びシャモットサンドからなる複数層を
    有することを特徴とする精密鋳造用鋳型。
  13. 【請求項13】ワックス模型の表面に該ワックスにくら
    べ親水性の膜またはアルコールに濡れ易い膜を形成しう
    る組成物を接触させる工程、 前記膜が形成されたワックス模型の表面に、耐火物を含
    むスラリーを塗布し固化させることにより、ワックス模
    型の表面に鋳型を形成する工程、および鋳型が形成され
    たワックス模型から脱ロウする工程を含むことを特徴と
    する精密鋳造用鋳型の製造方法。
  14. 【請求項14】ワックス模型の表面に該ワックスにくら
    べ親水性又はアルコールに濡れ易い膜を形成し得る組成
    物を接触させる工程、該膜が形成されたワックス模型の
    表面にコロイダルシリカをバインダーとするジルコンフ
    ィラを有するスラリーとジルコンサンドとを交互に付着
    固化させて1層は2層からなる初期層を形成させる工
    程、該初期層上にコロイダルシリカとバインダーとする
    ジルコンフィラを有するスラリーとシャモットサンドと
    を交互に複数回くり返して付着固化させて複数層の耐火
    層を形成させる工程、および該ワックス模型上に形成さ
    れた鋳型から脱ロウする工程を有することを特徴とする
    精密鋳造用鋳型の製造方法。
  15. 【請求項15】ワックス模型の表面に該ワックスにくら
    べ親水性又はアルコールに濡れ易い膜を形成し得る組成
    物を接触させる工程、該膜が形成されたワックス模型の
    表面にコロイダルシリカをバインダーとするジルコンフ
    ィラを有するスラリーとジルコンサンドとを交互に付着
    固化させて1層は2層からなる初期層を形成させる工
    程、該初期層上にコロイダルシリカとバインダーとする
    ジルコンフィラを有するスラリーとシャモットサンドと
    を交互に複数回くり返して付着固化させて複数層の耐火
    層を形成させる工程、および該ワックス模型上に形成さ
    れた鋳型から脱ロウする工程、該脱ロウ後に焼成された
    鋳型に溶融金属を鋳込む工程を有することを特徴とする
    精密鋳造方法。
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