JP6721066B2 - Power converter - Google Patents
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Description
本発明は、電力変換装置に関するものである。 The present invention relates to a power conversion device.
大電流を流すことができるパワー半導体より構成されるパワーモジュールと、パワー半導体の駆動制御を行う駆動回路基板との間にパワーモジュール冷却用の冷却器を設けることで、パワーモジュールの発熱から熱的に弱い駆動回路を保護する電力変換装置が知られている(特許文献1の[0051]〜及び図8〜12の実施形態3参照)。
By providing a cooler for cooling the power module between the power module composed of the power semiconductor capable of flowing a large current and the drive circuit board for controlling the drive of the power semiconductor, the heat generated from the power module is thermally removed. There is known a power conversion device that protects a weak drive circuit (see [0051] of
上記従来技術では、平滑コンデンサについてもパワーモジュールからの熱的保護を行うために、パワーモジュールとの間に冷却器及び駆動回路を配置する構造とされている。しかしながら、平滑コンデンサは大電流が流れる強電部品であるため、その電流が作る磁界の影響によってインダクタンスが大きくなり、パワーモジュールのスイッチング損失が大きくなるという問題がある。 In the above-mentioned conventional technique, a cooling device and a drive circuit are arranged between the smoothing capacitor and the power module in order to protect the smoothing capacitor from heat. However, since the smoothing capacitor is a high-current component through which a large current flows, there is a problem that the inductance increases due to the influence of the magnetic field generated by the current, and the switching loss of the power module increases.
本発明が解決しようとする課題は、パワーモジュールのスイッチング損失を抑制できる電力変換装置を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide a power conversion device capable of suppressing switching loss of a power module.
本発明は、パワー半導体を含むパワーモジュール、平滑コンデンサ、パワー半導体を駆動する駆動回路部品が実装された回路基板及びパワーモジュールを冷却する冷却器を筐体に収容した電力変換装置において、パワーモジュールの高圧端子部と、平滑コンデンサの高圧端子部とをパワーモジュール及び平滑コンデンサの主面に沿って重ね合わせるとともに、パワーモジュールの高圧端子部と平滑コンデンサの高圧端子部とを筐体の底面と冷却器との間に配置し、冷却器を筐体と電気的に絶縁することによって上記課題を解決する。 The present invention relates to a power module including a power module including a power semiconductor, a smoothing capacitor, a circuit board on which drive circuit components for driving the power semiconductor are mounted, and a cooler for cooling the power module in a housing . The high-voltage terminal part and the high-voltage terminal part of the smoothing capacitor are superposed along the main surfaces of the power module and the smoothing capacitor, and the high-voltage terminal part of the power module and the high-voltage terminal part of the smoothing capacitor are attached to the bottom surface of the housing and the cooler. The above-mentioned problem is solved by disposing the cooler and the cooler to electrically insulate the cooler from the case .
本発明によれば、強電部品であるパワーモジュールの高圧端子部と平滑コンデンサの高圧端子部が重ね合わされるので、これらの電流が作る磁界の影響が打ち消し合い、インダクタンスが小さくなるので、パワーモジュールのスイッチング損失を低減することができる。 According to the present invention, since the high-voltage terminal portion of the power module, which is a high-voltage component, and the high-voltage terminal portion of the smoothing capacitor are superposed on each other, the influence of the magnetic fields generated by these currents cancels each other out, and the inductance is reduced. Switching loss can be reduced.
図1は、本例の電力変換装置30を直流−三相交流変換装置として具現化したものをモータ制御システム1に適用した実施形態を示す電気回路図である。詳細な図示は省略するが、本例のモータ制御システム1は、電気自動車の走行駆動装置のほか、交流無停電電源装置等にも適用することができる。本例のモータ制御システム1を電気自動車、ハイブリッド車両、燃料電池自動車に適用する場合は、図1に示す三相の交流負荷20が走行駆動用モータに相当し、二次電池などで構成される直流電源10が走行駆動用バッテリに相当する。
FIG. 1 is an electric circuit diagram showing an embodiment in which a
本例のモータ制御システム1は、直流電源10と、三相の交流負荷20と、直流電源10の直流電力を三相交流電力に変換するインバータ30とを備える。直流電源10は、たとえばリチウムイオン電池などの二次電池、太陽電池、燃料電池、PFC(力率改善,Power factor correction)コンバータなどで構成することができる。交流負荷20に回生機能がある場合には、交流負荷20の交流電力をインバータ30により直流電力に変換し、直流電源10を充電するように構成してもよい。
The
インバータ30は、上アーム回路31,33,35と、下アーム回路32,34,36と、平滑コンデンサ37と、コントローラ38とを含み、直流電源10の直流電力を三相交流電力に変換して、これを三相の交流負荷20に供給する。上アーム回路31,33,35は、パワーデバイスとしてのスイッチング素子Q1、Q3、Q5と、ダイオードD1、D3、D5とをそれぞれ並列に接続した回路を主要な構成とする。下アーム回路32,34,36は、同じくパワーデバイスとしてのスイッチング素子Q2、Q4、Q6と、ダイオードD2、D4、D6とをそれぞれ並列に接続した回路を主要な構成とする。
The
本例では、2つのスイッチング素子Q1とQ2,Q3とQ4,Q5とQ6をそれぞれ直列に接続した3対の回路が、電源線P及び電源線Nとの間に接続されることにより、直流電源10に並列に接続され、各対のスイッチング素子Q1とQ2,Q3とQ4,Q5とQ6を接続する各接続中間点と、三相の交流負荷20の三相入力部とがそれぞれ電気的に接続されている。すなわち本例のインバータ30は、上アーム回路31と下アーム回路32、上アーム回路33と下アーム回路34、上アーム回路35と下アーム回路36が、それぞれ対になって直列に接続され、上アーム回路31と下アーム回路32との接続中間点と交流負荷20のU相が接続され、上アーム回路33と下アーム回路34との接続中間点と交流負荷20のV相が接続され、上アーム回路35と下アーム回路36との接続中間点と交流負荷20のW相が接続されている。
In this example, three pairs of circuits in which two switching elements Q1 and Q2, Q3 and Q4, Q5 and Q6 are respectively connected in series are connected between the power supply line P and the power supply line N, so that a DC power supply is obtained. 10 are connected in parallel, and each connection intermediate point that connects each pair of switching elements Q1 and Q2, Q3 and Q4, Q5 and Q6, and the three-phase input section of the three-
これら上アーム回路及び下アーム回路31〜36は、コントローラ38により高周波でスイッチング制御される。コントローラ38は、上アーム回路31及び下アーム回路32を交互にON/OFFして、オン時間比率を増減させて、インバータ30からの出力を制御する。上アーム回路31は、スイッチング素子Q1、ダイオードD1及びゲート駆動回路で構成され、スイッチング素子Q1のドレイン電極はダイオードD1のカソード端子に接続され、スイッチング素子Q1のソース電極はダイオードD1のアノード端子に接続されている。またスイッチング素子Q1のゲート電極は、ゲート駆動回路を介してコントローラ38に接続されている。他の上アーム回路及び下アーム回路32〜36の各端子も同様の構成でコントローラ38に接続されている。
The upper arm circuit and the
本例のスイッチング素子Q1〜Q6としては、ワイドギャップ半導体デバイス(SiCデバイス、GaNデバイス、ダイヤモンドデバイス)またはSiデバイスであって、たとえば、接合型電界効果トランジスタ(JFET)、MOSFET又は絶縁ゲートパイポーラトランジスタ(IGBT)を用いることができる。また本例の各ダイオードD1〜D6としては、たとえばFRD(高速整流素子,Fast Recovery Diode)、SBD(ショットキーバリアダイオード,Schottky Barrier Diode)などを用いることができる。 The switching elements Q1 to Q6 of this example are wide-gap semiconductor devices (SiC devices, GaN devices, diamond devices) or Si devices, for example, junction field effect transistors (JFET), MOSFETs or insulated gate bipolar transistors. (IGBT) can be used. Further, as each of the diodes D1 to D6 of this example, for example, FRD (fast rectifying element, Fast Recovery Diode), SBD (Schottky barrier diode, Schottky Barrier Diode) or the like can be used.
本例のインバータ30は、1つの平滑コンデンサ37を有し、電源線P及び電源線Nとの間に、対をなす上アーム回路と下アーム回路31と32,33と34,35と36に対してそれぞれ並列に接続されている。なお、本例のインバータ30では、コンデンサ容量が大きい1つの平滑コンデンサ37を設けたが、対をなす3つの上アーム回路と下アーム回路31と32,33と34,35と36のそれぞれに対して1つずつ、都合3つの平滑コンデンサ37を設けてもよい。この場合に3つの平滑コンデンサをトランスファモールド等により1つの平滑コンデンサモジュールとしてもよい。後述するインバータ30のレイアウトに応じて適宜選択することができる。
The
以上が本例のインバータ30の電気的構成であり、本発明の実施形態に共通するものであるが、次にインバータ30の構成部品の外形形状やレイアウトその他の機械的構造について説明する。以下の説明において「上下」又は「鉛直」といった方向を示す場合は、本例のインバータ30が車両や無停電電源装置に装着された状態における方向を意味するものとする。以下に説明する筐体39の内部における配置構造は、各実施形態により相違するので実施形態ごとに説明する。
The above is the electrical configuration of the
《第1実施形態》
図2は、本例のインバータ30の筐体39の内部を示す正面図、図3は同じく側面図である。本例のインバータ30は、上述した平滑コンデンサ37と、上アーム回路及び下アーム回路31〜36がモジュール化されたパワーモジュール40と、冷却器42が筐体39に収容され、さらにコントローラ38を構成するプリント回路基板PCBやプリント配線基板PWBなどの回路基板41も筐体39内に収容されている。図2,図3に示すように本例の筐体39は、上面が開口した略直方体形状とされ、筐体39の4つの側壁面を構成する筐体側面391と、筐体39の底壁面を構成する蓋体底面392とを有し、絶縁性材料により構成されている。なお、筐体39の上面開口に蓋体を設けてもよい。
<<1st Embodiment>>
FIG. 2 is a front view showing the inside of the
平滑コンデンサ37は、直流電源10からの高圧電力が供給される一対の高圧端子部371と、この高圧端子部371に電気的に接続されてパワーモジュール40と電気的に接続するための接続部372とを有する。図2及び図3には一つの高圧端子部371を示すが、図1の電源線P,Nが一対の高圧端子部371の図示しない接続部に接続される。本例の平滑コンデンサ37は容量が大きい一つのコンデンサ体で構成されているので、図2及び図3に示すように筐体39の底面392の全体にわたってボス部などを介して固定されている。
The
本例のパワーモジュール40は、1つのスイッチング素子Q1〜Q6と1つのダイオードD1〜D6を内蔵し、内部において図1に示すとおりの並列配線がされた、略直方体形状のトランスファモールドで構成されている。そして、一つのパワーモジュール40の上面には、直流電源10からの高圧電力が供給される高圧端子部と、対をなす上アーム回路又は下アーム回路31と32,33と34,35と36と電気的に接続するための高圧端子部と、図1に示す交流負荷20のU相,V相,W相にそれぞれ接続される高圧端子部が、モールドから露出するように設けられている。これらの高圧端子部は、一つのパワーモジュール40において互いに絶縁されて設けられているが、本例ではこれらを総称して、図2及び図3に高圧端子部401で示す。
The
また、この高圧端子部401に電気的に接続されて平滑コンデンサ37と電気的に接続するための接続部402がモールドの一方の側面から突出して設けられ、さらにスイッチング素子Q1〜Q6の駆動信号を入力するために回路基板41と電気的に接続される駆動信号入力端子部403がモールドの他方の側面から突出して設けられている。本例では6つのパワーモジュール40を有する。パワーモジュール40としてトランスファモールドで樹脂成形されたパワーモジュールを採用することで、モジュール自体を薄型とすることが可能となり、インバータ30を小型化することができる。また、本例のようにパワーモジュール40が冷却器42の鉛直方向下側に実装される場合には、放熱用グリースなどの潤滑剤を使用しないため、熱性能の悪化を防ぐことができ、熱に強いインバータ30を提供することができる。
Further, a
なお、詳細な図示は省略するが、各パワーモジュール40のモールドの底部には取付部が設けられ、図2及び図3に示すように平滑コンデンサ37の上面に一列に配置されたうえで取付部の通孔にボルト等を挿通させて締め付けることにより、平滑コンデンサ37の上面に固定される。また図2に示すように、平滑コンデンサ37の接続部372は、図において右側から突出して下側に折り曲げられ、パワーモジュール40の接続部402も同様に右側に突出して下側に折り曲げられ、これら一対の接続部372,402は導電性を有するボルト44で締め付けることにより両者は電気的に接続されている。後述する実施形態も同様に、平滑コンデンサ37の接続部372とパワーモジュール40の接続部402との接続手段は図示するボルト44にのみ限定されず、導電性を有する材料による溶接など従来公知の手段を用いることができる。
Although not shown in detail, an attachment portion is provided at the bottom of the mold of each
パワーモジュール40の駆動信号入力端子部403は、図2に示すように接続部402とは反対に図において左側に突出して上側に折り曲げられ、回路基板41の接続端子に電気的に接続されている。
As shown in FIG. 2, the drive signal
本例の冷却器42は、銅、アルミニウム、ニッケルのような熱伝導性が良好な材料であって電磁波シールド性が良好な材料から構成され、放熱面積を大きくするために内部に複数の通孔が形成されている。なお、銅、アルミニウム、ニッケルは、電磁波の反射損失及び吸収損失の何れも大きくシールド性が高い材料である。特にアルミニウムのような成形時の材料流動性に富んだ材料を用いて押出成形などにより形成すると、冷却器42の厚さを薄くすることができ、パワーモジュール40と回路基板41とを接続する駆動信号配線の長さを極力短くすることができる。なお、冷却器42は空冷式、水冷式のどちらであってもよい。本例の冷却器42は、図2及び図3に示すように、6つのパワーモジュール40が一列に並んだ上面の、表面に絶縁処理が施された高圧端子部401に、はんだなどの接続手段(同図にはんだ部43にて示す。)により固定されている。
The cooler 42 of this example is made of a material having a good thermal conductivity and a good electromagnetic wave shielding property such as copper, aluminum and nickel, and has a plurality of through holes to increase the heat radiation area. Are formed. It should be noted that copper, aluminum, and nickel are materials having large reflection loss and absorption loss of electromagnetic waves and high shield properties. In particular, when a material having a high fluidity at the time of molding, such as aluminum, is formed by extrusion molding or the like, the thickness of the cooler 42 can be reduced, and a drive for connecting the
本例の回路基板41は、スイッチング素子Q1〜Q6のゲート電極に駆動信号を出力する駆動回路部品が実装されたプリント回路基板PCBやプリント配線基板PWBで構成され、図示しないボス部等を介して冷却器42の上面に固定されている。
The
以上のように、本例のインバータ30では、図2及び図3に示すように、直流電源10からの高圧電力が供給される平滑コンデンサ37と、同じく高圧電力が供給されるパワーモジュール40を、電磁波シールド性に富んだ材料で構成された冷却器42の下面側に配置する一方で、電磁波ノイズの影響を受け易い駆動回路部品が実装された回路基板41を冷却器42の上面側に配置する。これにより、平滑コンデンサ37又はパワーモジュール40にて強電による電磁波ノイズが発生しても、これが冷却器42によって反射または吸収されるので、回路基板41に実装された駆動回路部品への影響を抑制することができ、駆動回路の誤作動を低減することができる。
As described above, in the
また本例のインバータ30では、冷却器42と平滑コンデンサ37の間にパワーモジュール40を配置しているので、パワーモジュール40の冷却面となる高圧端子部401と、平滑コンデンサ37の内部に設けられた高圧端子部371とを、パワーモジュール40及び平滑コンデンサ37の主面に沿って重ね合わせることが可能となる。このため、これらの電流が作る磁界の影響が打ち消し合い、インダクタンスが小さくなるので、パワーモジュール40のスイッチング損失が低減することになる。
Further, in the
また本例のインバータ30では、電気自動車などに搭載される車載用電力変換装置であれば筐体39を車両本体に接地して車両本体と同電位にするとともに、パワーモジュール40の高圧端子部401と、平滑コンデンサ37の高圧端子部371とを、筐体39の底面392と冷却器42との間に配置する。これにより、ノイズ源となる高圧端子部401,371が、筐体39の底面392と作る容量結合の大きさをバランスさせることができ、コモンモードノイズの大きさを低減させることができる。すなわち、平滑コンデンサ37やパワーモジュール40などの強電部品が筐体39との間で形成する容量結合がアンバランスであるとコモンモードノイズが発生するという問題があるが、本例では、パワーモジュール40や平滑コンデンサ37といった強電部品の電流を通電させる高圧端子部401及び接続部372の、直流電源10のP端子(正極)に接続される側の高圧端子部と、N端子(負極)に接続される側の高圧端子部とのそれぞれが、電位の基準となる筐体39との間で形成する容量結合の大きさがバランスするので、駆動時に生じるコモンモードノイズの大きさを低減させることが可能となる。
In addition, in the
また本例のインバータ30では、冷却器42の冷却面とパワーモジュール40の被冷却面とをはんだ部43によって熱的に接合し、パワーモジュール40の被冷却面を冷却器42の冷却面に対して鉛直方向下側に配置したので、必然的に重量のある平滑コンデンサ37が筐体39の底面392側に配置される。このため、筐体39の重心が低くなって安定するので、平滑コンデンサ37を支持するボス部を小さくすることができ、インバータ30全体を小型化することができる。ちなみに、冷却効果を得るパワーモジュール40の被冷却面と冷却器42の冷却面との接合には、上述したとおりはんだなどの金属接合がされていることが望ましく、またパワーモジュール40は樹脂で封止成形されたトランスファモールドタイプであることが望ましい。この場合、パワーモジュール40は、パワーモジュール内部に絶縁基板を内在したものであっても、絶縁基板を内在せず冷却器42とパワーモジュール40との間に絶縁基板を介在させるものであっても、ともに冷却効果を得ることができる。この種の絶縁基板は、窒化珪素やアルミナなどの材料により構成される基板が望ましいが、これに限定される趣旨ではない。また、はんだ部43の接合に用いるはんだ材料は、パワーモジュール40の内部に使用されているものと比較して融点が低いものであることが実装工程上、望ましいといえる。
Further, in the
また本例のインバータ30では、パワーモジュール40の接続部402と平滑コンデンサ37の接続部372は、図2に示すように右側面から導出される一方で、パワーモジュール40の駆動信号入力端子部403は左側面から導出されている。すなわち、高圧電力が供給される接続部402,372と、そのノイズの影響を受ける駆動信号入力端子部403は、パワーモジュール40の対向する両側面からそれぞれ導出されているので、接続部402,372が駆動信号入力端子部403に及ぼすノイズの影響を抑制することができる。
Further, in the
さらに本例のインバータ30では、パワーモジュール40の接続部402及び平滑コンデンサ37の接続部372は図2に示すように下側に向かって折り曲げられる一方で、駆動信号入力端子部403は上側に向かって折り曲げられている。すなわち、パワーモジュール40の接続部402及び平滑コンデンサ37の接続部372と、駆動信号入力端子部403は互いに逆方向に折り曲げて導出されているので、接続部402,372及び駆動信号入力端子部403それぞれが作る磁界の渦が平面状で重なることがなくなり、これによっても接続部402,372が駆動信号入力端子部403に及ぼすノイズの影響を低減させることができる。
Further, in the
また本例のインバータ30では、パワーモジュール40の接続部402及び平滑コンデンサ37の接続部372は図2に示すように下側に向かって折り曲げられる一方で、冷却器42の冷却面は水平に延在している。これにより、パワーモジュール40の接続部402と平滑コンデンサ37の接続部372とをボルト44で締め付けた時に生じる応力が、パワーモジュール40の被冷却面と冷却器42の冷却面との接合面であるはんだ部に及ぼす影響を低減させることができる。その結果、はんだ部43の接合面にクラックが生じるなどの不具合が抑制され、熱性能がよい冷却構造を有するインバータ30を提供することができる。
In addition, in the
また本例のインバータ30では、図3に示すように、6つのパワーモジュール40は冷却器42の冷却面に一列に配置されているので、複数のパワーモジュール40を有する場合であっても、高圧電力が供給されるパワーモジュール40の接続部402と、この影響を受ける駆動信号入力端子部403とが冷却器42を隔てて分離されることになる。これにより、接続部402,372が駆動信号入力端子部403に及ぼすノイズの影響を低減することができる。
Further, in the
《第2実施形態》
図4は、第2実施形態に係るインバータ30の筐体39の内部を示す正面図である。本例のインバータ30は、上述した第1実施形態のインバータ30に比べ、筐体39に対する平滑コンデンサ37、パワーモジュール40、冷却器42及び回路基板41の配置順序が異なる。すなわち、本例のインバータ30では、筐体39の底面392から上方に向かって、回路基板41、冷却器42、パワーモジュール40、平滑コンデンサ37の順に積層して配置されている。また、上述した第1実施形態のパワーモジュール40はトランスファモールドで構成したが、本例のパワーモジュール40はパッケージ型モジュールで構成されている点で異なる。その他の構成については上述した第1実施形態と同様であるためその説明をここに援用する。
<<Second Embodiment>>
FIG. 4 is a front view showing the inside of the
本例のパッケージ型パワーモジュール40は、図4に示すようにパッケージング404内に半導体チップ405が内蔵され、当該半導体チップ405の端子がパッケージング404から露出する高圧端子部401に接続され、さらにパッケージング404の内部が絶縁性ゲル材406によって封止されている。本例のパッケージ型パワーモジュール40と冷却器42との接合は、第1実施形態と同様にはんだ部43にて接合してもよいし、これに代えてグリースを用いていてもよい。なお、パッケージ型パワーモジュール40の被冷却面が絶縁されている場合を除いては、パワーモジュール40と冷却器42との間に、絶縁性を有する窒化珪素やアルミナなどの絶縁基板やシリコンシートなどの絶縁材を介在させる必要がある。
In the packaged
本例のインバータ30では、上述した第1実施形態と同様に、直流電源10からの高圧電力が供給される平滑コンデンサ37と、同じく高圧電力が供給されるパワーモジュール40を、電磁波シールド性に富んだ材料で構成された冷却器42の上面側に配置する一方で、電磁波ノイズの影響を受け易い駆動回路部品が実装された回路基板41を冷却器42の下面側に配置する。これにより、平滑コンデンサ37又はパワーモジュール40にて強電による電磁波ノイズが発生しても、これが冷却器42によって反射または吸収されるので、回路基板41に実装された駆動回路部品への影響を抑制することができ、駆動回路の誤作動を低減することができる。
In the
《第3実施形態》
図5は、第3実施形態に係るインバータ30の筐体39の内部を示す正面図である。本例のインバータ30は、上述した第1実施形態のインバータ30に比べ、パワーモジュール40と平滑コンデンサ37が冷却器42の上面に沿って並んで配置されている点が異なる。また、冷却器42は、その電位が筐体39の電位に対して異なる電位になるように配置されている点が異なる。さらに、筐体39の底面392から上方に向かって、回路基板41、冷却器42、パワーモジュール40及び平滑コンデンサ37の順に積層して配置されている点が相違する。その他の構成については上述した第1実施形態と同様であるためその説明をここに援用する。
<<Third Embodiment>>
FIG. 5 is a front view showing the inside of the
本例のインバータ30では、平滑コンデンサ37とパワーモジュール40とを冷却器42の上面に沿って並べて配置するため、上述した第1実施形態や第2実施形態のインバータ30に比べてより高い冷却効果を得ることができる。その結果、インバータ30の熱性能が向上し、部品の小型化が可能となる。
In the
また本例のインバータ30において、パワーモジュール40は、その放熱性能を向上させるためにはんだ部43を介して冷却器42と接合されるが、これにより、高圧端子部401と冷却器42との距離は、高圧端子部401と筐体39との距離よりも小さくなる。そのため、冷却器42が筐体39と同電位であると、冷却器42とパワーモジュール40又は平滑コンデンサ37の高圧端子部401,371によって形成される容量結合に差が生じコモンモードノイズが発生するという問題がある。そこで、本例のインバータ30では、冷却器42が筐体39と同電位にならないように、冷却器42と筐体39とを電気的に絶縁して機械的に締結することで、コモンモードノイズの影響を低減させることが可能となる。
Further, in the
上記インバータ30は本発明に係る電力変換装置に相当する。
The
1…モータ制御システム
10…直流電源
20…交流負荷
30…インバータ(電力変換装置)
31,33,35…上アーム回路
32,34,36…下アーム回路
Q1〜Q6…スイッチング素子
D1〜D6…ダイオード
P,N…電源線
37…平滑コンデンサ
371…高圧端子部
372…接続部
38…コントローラ
39…筐体
391…側面
392…底面
40…パワーモジュール
401…高圧端子部
402…接続部
403…駆動信号入力端子部
404…パッケージング
405…半導体チップ
406…ゲル材
41…回路基板
42…冷却器
43…はんだ部
1...
31, 33, 35...
Claims (9)
前記パワーモジュールと電気的に接続された平滑コンデンサと、
前記パワー半導体を駆動する駆動回路部品が実装された回路基板と、
前記パワーモジュールを冷却する冷却器と、
底面及び側面を有し、前記パワーモジュール、前記平滑コンデンサ、前記回路基板及び前記冷却器を収容する筐体と、を有する電力変換装置において、
前記パワーモジュールの高圧端子部と、前記平滑コンデンサの高圧端子部とが、前記パワーモジュール及び前記平滑コンデンサの主面に沿って重ね合わされているとともに、
前記パワーモジュールの高圧端子部と、前記平滑コンデンサの高圧端子部とが前記筐体の底面と前記冷却器との間に配置され、
前記冷却器が前記筐体と電気的に絶縁されている電力変換装置。 A power module including at least one power semiconductor;
A smoothing capacitor electrically connected to the power module,
A circuit board on which drive circuit components for driving the power semiconductor are mounted,
A cooler for cooling the power module,
In a power conversion device having a bottom surface and a side surface, and a housing that houses the power module, the smoothing capacitor, the circuit board, and the cooler ,
The high-voltage terminal portion of the power module and the high-voltage terminal portion of the smoothing capacitor are superposed along the main surfaces of the power module and the smoothing capacitor ,
A high-voltage terminal portion of the power module and a high-voltage terminal portion of the smoothing capacitor are arranged between the bottom surface of the housing and the cooler,
A power converter in which the cooler is electrically insulated from the housing .
前記パワーモジュールの被冷却面は前記冷却器の冷却面に対して鉛直方向下側に配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。 The cooling surface of the cooler and the cooled surface of the power module are in thermal contact with each other,
Power converter according to any one of claims 1 to 3 disposed vertically lower side of the cooling surface of the cooling surface said cooler of said power module.
前記接続部と前記駆動信号入力端子部は、前記パワーモジュールの対向する面からそれぞれ導出されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。 The power module has a connection portion for connecting to a high voltage terminal portion of the smoothing capacitor, and a drive signal input terminal portion for inputting a drive signal to the power semiconductor from the circuit board,
Wherein the drive signal input terminal portion and the connecting portion, a power converter according to any one of claims 1 to 4 which is derived from each of opposite surfaces of the power module.
前記複数のパワーモジュールは、前記冷却器の冷却面に一列に配置されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。 Has multiple power modules,
Wherein the plurality of power modules, a power converter according to any one of claims 1 to 8 arranged in a row in the cooling surface of the cooler.
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