JP4152760B2 - Absorbent article and manufacturing method thereof - Google Patents

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【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、女性の性器から排泄される経血やおりものなどの液体の吸収に適した吸収性物品に係り、特に中央部分での液吸収保持容量の大きい液吸収保持層を備えた吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
女性の性器から排泄される経血やおりものなどの液体を吸収する吸収性物品の一般的な構造は、装着者の肌に向けられる側で、吸収層が液透過性の表面シートで覆われ、着衣側に吸収層で吸収された排泄液を遮断する裏面シートが設けられている。前記吸収層は、パルプなどの親水性繊維と高吸収性ポリマー（ＳＡＰ）との混合体で形成されている。
【０００３】
また、前記吸収性物品では、経血などの排泄液が吸収層に素早く吸収されることが必要であり、さらには吸収層に吸収された排泄液が表面シート側に戻りにくいことが望ましいものとされている。そのための構造として、例えば以下の特許文献１には、前記吸収層の厚み方向に密度勾配を持たせたものが開示されている。
【０００４】
すなわち裏面シートに向く第１の吸収層を密度の高いパルプ層とし、表面シート側に向く第２の吸収層を、密度の低い脱脂綿層としている。この吸収性物品では、表面シートに与えられた排泄液が、第２の吸収層を透過して密度の高い第１の吸収層に引き付けられて保持されることにより排泄液の吸収速度が早くなる。また、装着者の肌側に密度の低い第２の吸収層が設けられることにより、前記第１の吸収層で吸収された排泄液が表面シート側に戻り難くなるというものである。
【０００５】
【特許文献１】
特開平４−３００５４４号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献１などに記載されている従来の吸収性物品では、吸収層が平面方向において均一な厚みで且つ平面方向において均一な密度となっているため、例えば前記第１の吸収層に吸収された排泄液が前記第１の吸収層の内部で平面的に広く拡散しやすい。吸収性物品に体圧が与えられると、第１の吸収層内に拡散された排泄液が表面シート側に戻ることがあるが、前記のように吸収層内で排泄液が周囲に広く拡散していると、吸収性物品の広い面積の範囲において、排泄液が表面シート側に戻り、表面シートが広い範囲で湿潤状態になりやすい。そのため、着用者の排泄部のみならずその周囲に湿潤感を与えたり、蒸れ感を生じさせる原因となりやすい。
【０００７】
また、前記特許文献１などに開示されている従来の吸収性物品は、パルプを積層したもので形成されているために、排泄液を吸収した湿潤状態において吸収層の剛性が低下しやすく、よって股間部に装着して身体からの外力が与えられたときに、縒れなどの変形が生じやすくなる。吸収性物品が変形し、しかもその変形状態から復元されにくくなると、表面シートと排泄部との間に隙間が形成されやすくなり、排泄液が吸収性物品の表面を伝わって側方から洩れやすくなるなどの問題が生じる。
【０００８】
そこで本発明は上記従来の課題を解決するものであり、液吸収保持層を複数の層で形成して中央部分での液の吸収容量を高くし、排泄液を中央部分で吸収保持しやすく、また排泄液が周囲に拡散しにくくした吸収性物品を提供することを目的としている。
【０００９】
また本発明は、吸収層が充分な吸収容量を有し、しかも適度な剛性を発揮できるようにして、縒れなどの変形が生じにくく、また変形しても復元しやすい吸収性物品を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、裏面シートと液透過性の表面シート、および前記裏面シートと前記表面シートとの間に位置する液吸収保持層が設けられた吸収性物品において、
前記液吸収保持層は、下側吸収シートと上側吸収シート、および前記両吸収シートの間に挟まれた前記両シートよりも面積の小さい中間吸収層を有し、
前記上側吸収シートには局部的な伸びを与えて繊維間の間隔が広げられた低密度領域が設けられており、
前記下側吸収シートと上側吸収シートおよび前記中間吸収層は、いずれも少なくとも一部が親水性繊維で形成されており、前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートが接合されて一体化されていることを特徴とするものである。
【００１１】
前記吸収性物品では、液吸収保持層が、３層構造であり中間吸収層が下側吸収シートと上側吸収シートよりも面積が小さくなっているため、前記中間吸収層が設けられている部分において排泄液の吸収容量を高くできる。よって液吸収保持層において中央部分に多くの排泄液が滞留するようになって、液吸収保持層の周囲に排泄液が拡散しにくくなる。排泄液が吸収性物品の中央部分に集中することにより、排泄液の横漏れを防止しやすく、また体圧が作用したときに身体の排泄部以外の部分が排泄液で汚れることが生じにくくなる。
【００１２】
また、下側吸収シートと中間吸収層および上側吸収シートが一体化されていることによって、液吸収保持層を構成する前記下側吸収シートと中間吸収層および上側吸収シートの個々の層の分離を防ぐことができ、前記個々の層が密着状態を維持できるようになって吸収性物品の縒れなどの変形を防止しやすくなる。
【００１３】
本発明では、例えば、前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートが複数箇所の圧縮部において圧縮されることによって、前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートが接合されて一体化されているものが好ましい。
【００１４】
複数箇所の圧縮部によって両吸収シートと中間吸収層とを一体化すると、液吸収保持層全体の嵩とクッション性を維持しながら、全体の剛性を高めることができる。
【００１５】
また、本発明は、前記液吸収保持層は、前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートとが重ねられた部分が中央吸収領域で、前記下側吸収シートと前記上側吸収シートとが前記中間吸収層を挟むこと無く重ねられた部分が側部吸収領域であり、
前記中央吸収領域の平均密度が、前記側部吸収領域の平均密度よりも高いものとなる。
【００１６】
液吸収保持層の中央吸収領域の密度を高くしておくと、排泄液が前記中央吸収領域に素早く吸収されるようになり、また排泄液が中央吸収領域に滞留しやすくなって、液吸収保持層内で排泄液が広く拡散しにくくなる。
【００２０】
前記上側吸収シートに低密度の領域が形成されているので、排泄液が上側吸収シートを透過して中間吸収層に引き込まれやすくなる。
【００２１】
また、本発明では前記下側吸収シートおよび上側吸収シートの湿潤時での引っ張り強度が、前記中間吸収層よりも高いことが好ましい。
【００２２】
この構成では、液吸収保持層の上下に湿潤時でも強度が高く形態を維持しやすい層が設けられることになって、液吸収保持層全体の湿潤時での形態を維持しやすくなり、液吸収保持層に縒れなどの変形が生じにくくなる。
【００２５】
さらに、本発明では、前記液吸収保持層では、前記中間吸収層の目付けが、前記上側吸収シートと前記下側吸収シートのそれぞれの目付けよりも大きいことが好ましく、例えば、前記中間吸収層の目付けは、下側吸収シートの目付けと上側吸収シートの目付けとの総和よりも大きいものである。
【００２６】
その結果、中間吸収層の単位面積当たりの液吸収保持容量が、前記下側吸収シートと上側吸収シートのそれぞれの単位面積当たりの液吸収保持容量よりも大きくなり、液吸収保持層の中央部分で多くの排泄液を貯留できるようになる。
【００２７】
例えば、前記下側吸収シートと上側吸収シートは、エアーレイド不織布であり、前記中間吸収層は粉砕されたパルプを主体としたものである。
【００２８】
また、前記下側吸収シートと上側吸収シートおよび前記中間吸収層のそれぞれが高吸収性ポリマーを含んでおり、前記中間吸収層での高吸収性ポリマーの目付けが、前記下側吸収シートと上側吸収シートのそれぞれでの高吸収性ポリマーの目付けよりも大きいことが好ましい。
【００２９】
この構成では、中間吸収層での排泄液の保持容量が大きくなり、また排泄液が中間吸収層に集中するようになり、周囲への排泄液の拡散を防止しやすくなる。
【００３０】
また本発明の吸収性物品の製造方法は、いずれも少なくとも一部に親水性繊維を含んでいる下側吸収シートと上側吸収シートおよび前記下側吸収シートと上側吸収シートよりも面積の小さい中間吸収層を用い、
前記上側吸収シートに局部的な伸びを与えて繊維間の間隔を広げた領域を形成する工程と、
前記下側吸収シートと上側吸収シートの間に前記中間吸収層を挟んで、下側吸収シートと上側吸収シートおよび中間吸収層とを一体化して液吸収保持層を形成する工程を有し、
裏面シートと液透過性の表面シートとの間に前記液吸収保持層を介在させることを特徴とするものである。
【００３４】
前記製造方法では、簡単な工程で、中央部分に排泄液を集中して保持でき、しかも縒れにくい吸収性物品を製造できる。
【００３５】
【発明の実施の形態】
本発明の吸収性物品は、身体から排泄される経血、尿、おりものなどを吸収することを目的として身体の股間部に着用されるものであるが、以下の実施の形態では、女性の膣口から排泄される経血を吸収することを主な目的とする生理用ナプキンを例として説明する。また吸収性物品の２つの表面のうち股間部に向けられる表面を肌側表面とし、反対側の表面は、その外側に着衣が着用されるか否かに拘らず着衣側表面と表現する。
【００３６】
また、縦方向中心線とは、吸収性物品を横方向に二分して縦方向に延びる線を意味する。一方、横方向基準線は、必ずしも吸収性物品を縦方向に二分する位置を横断していることを意味せず、以下の実施の形態のように両側部にウイング部を有する場合には、ウイング部を縦方向に二分する中心線を横方向基準線と定義する。また、縦長の吸収性物品で且つウイング部を有しない場合には、身体に装着したときに、膣口に当たる部分での縦方向の中心を通る線を横方向基準線と定義する。
【００３７】
図１は生理用ナプキン１１を肌当接面側である表面側を手前に向けて示した平面図、図２は図１に示す生理用ナプキン１１の分解斜視図、図３は前記生理用ナプキン１１を横方向基準線Ｏｘ−Ｏｘで切断した状態の分解断面図、図４は生理用ナプキン１１を横方向基準線Ｏｘ−Ｏｘで切断したＩＶ−ＩＶ断面図、図５は液吸収保持層を単独で示す断面図である。
【００３８】
図１に示す生理用ナプキン１１の平面形状は縦長であり、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙから横方向に等距離を開けて縦方向に延びる右側縁部１１ａと左側縁部１１ｂを有し、横方向基準線Ｏｘ−Ｏｘから前後に間隔を開けた突曲線形状の前縁部１１ｃおよび後縁部１１ｄを有している。また、左右両側部には、ウイング部１２ａ，１２ｂが左右に突出して形成されている。
【００３９】
図２ないし図４に示すように、この生理用ナプキン１１は、着衣側表面に現れる液不透過性の裏面シート１３を有し、この裏面シート１３の上に液吸収保持層１７が設けられている。この液吸収保持層１７は、下側吸収シート１４と中間吸収層１５および上側吸収シート１６が重ねられて一体化されたものである。前記液吸収保持層１７の上には液案内層１８が設けられている。そして肌側表面には液透過性の表面シート２１が設けられている。この表面シート２１は、前記液案内層１８に向けられる第１表面シート１９と、この第１表面シート１９を覆って肌側表面に現れる第２表面シート２０とから構成されている。さらに、肌側表面の左右両側部には、液不透過性のサイドシート２２，２２が設けられている。
【００４０】
前記裏面シート１３は、図１に示す生理用ナプキン１１の平面形状と同じ形状であり、その右側縁部１３ａと左側縁部１３ｂおよび前縁部１３ｃと後縁部１３ｄが、それぞれ生理用ナプキン１１の右側縁部１１ａと左側縁部１１ｂ、および前縁部１３ｃと後縁部１３ｄに一致している。また、裏面シート１３には、前記ウイング部１２ａ，１２ｂを形成するための突出部１３ｅ，１３ｆが一体に形成されている。
【００４１】
図１と図２に示すように、前記液吸収保持層１７は、前記裏面シート１３よりも小さい面積を有しており、縦方向に平行に延びる右側縁部１７ａと左側縁部１７ｂ、円弧形状の前縁部１７ｃと後縁部１７ｄを有している。液吸収保持層１７の最大の幅寸法はＷ１で、最大の長さ寸法はＬ１である。
【００４２】
前記下側吸収シート１４と上側吸収シート１６は共に同じ面積であり、その外縁形状は、前記液吸収保持層１７の外縁形状に一致している。中間吸収層１５の面積は、前記下側吸収シート１４および上側吸収シート１６の面積よりも小さい。前記中間吸収層１５の平面形状は直方形であり、縦方向に平行に延びる右側縁部１５ａと左側縁部１５ｂ、および横方向に平行に延びる前縁部１５ｃと後縁部１５ｄを有している。図１に示すように、前記中間吸収層１５は、その中心が、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙと横方向基準線Ｏｘ−Ｏｘとの交点にほぼ一致するように配置されている。図２では、前記中間吸収層１５の幅寸法をＷ２で示し、縦方向の長さ寸法をＬ２で示している。
【００４３】
なお前記中間吸収層１５の平面形状は直方形に限られるものではなく、下側吸収シート１４や上側吸収シート１６と同様に前縁部１５ｃと後縁部１５ｄが前後に向けて凸状の円弧形状であってもよいし、または、前記中間吸収層１５の平面形状が楕円形状などであってもよい。
【００４４】
前記液吸収保持層１７では、前記中間吸収層１５が設けられている部分が中央吸収領域１７Ａであり、この中央吸収領域１７Ａでは、下側吸収シート１４と中間吸収層１５および上側吸収シート１６の３層構造となっている。また前記中間吸収層１５が設けられていない周囲部分は側部吸収領域１７Ｂであり、この側部吸収領域１７Ｂでは、下側吸収シート１４と上側吸収シート１６が、前記中間吸収層１５を介在させることなく重ねられた２層構造である。
【００４５】
図２、図３および図５に示すように、前記液吸収保持層１７では、上側吸収シート１６から下側吸収シート１４に向けて熱エンボス加工が施されて、多数のドット状の第１の圧着部２６が形成されている。個々の第１の圧着部２６は小径の円形であり、前記液吸収保持層１７内で、前記第１の圧着部２６が規則的に配列されている。前記中央吸収領域１７Ａでは、前記第１の圧着部２６により、下側吸収シート１４と中間吸収層１５および上側吸収シート１６が一緒に圧縮されており、前記側部吸収領域１７Ｂでは、前記第１の圧着部２６により下側吸収シート１４と上側吸収シート１６とが一緒に圧縮されている。この熱エンボス加工により、下側吸収シート１４と中間吸収層１５および上側吸収シート１６とが一体化されている。
【００４６】
また、前記熱エンボス加工が施される前、または施された後、あるいは前記熱エンボス加工と同時に、下側吸収シート１４と中間吸収層１５および上側吸収シート１６の積層体の全面が加圧され、その結果、中央吸収領域１７Ａでの３層の平均密度が、側部吸収領域１７Ｂでの２層の平均密度よりも高くなっている。あるいは、前記中間吸収層１５のみが圧縮された後に、圧縮後の中間吸収層１５が、下側吸収シート１４と上側吸収シート１６とで挟まれ、その結果、中央吸収領域１７Ａでの３層の平均密度が、側部吸収領域１７Ｂでの２層の平均密度よりも高くなったものであってもよい。
【００４７】
前記液案内層１８は、その平面形状が直方形であり、前記液案内層１８の面積は、前記中間吸収層１５と同じ大きさかあるいはそれよりもわずかに小さくなっている。この液案内層１８は、表面シート２１に与えられた排泄液を液吸収保持層１７に向けて透過させるものであり、図４に示すように、液案内層１８は、液案内シートを折り畳んで３枚重ねまたは２枚重ねとしたものである。前記液案内層１８は、前記液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａの領域内に位置し、前記領域の外へはみ出さないように配置されている。
【００４８】
前記表面シート２１を構成している第１表面シート１９は、前記液吸収保持層１７と同じ形状であり、且つほぼ同じ面積である。この第１表面シート１９は、互いに平行な右側縁部１９ａと左側縁部１９ｂおよび円弧形状の前縁部１９ｃおよび後縁部１９ｄを有している。この第１表面シート１９は、液透過性のシートを２枚重ねまたは３枚重ねとすることにより形成されている。前記第２表面シート２０は、生理用ナプキン１１の肌側表面に現れるトップシートとして機能するものであり、液透過性である。第２表面シート２０の、右側縁部２０ａと左側縁部２０ｂは、互いに平行で縦方向に延びており、前縁部２０ｃと後縁部２０ｄは、前後方向へ向けて凸状の円弧曲線形状である。生理用ナプキン１１が組み立てられた状態では、第２表面シート２０の前縁部２０ｃが裏面シート１３の前縁部１３ｃに一致し、第２表面シート２０の後縁部２０ｄが裏面シート１３の後縁部１３ｄに一致する。
【００４９】
図３に示すように、前記表面シート２１では、第２表面シート２０の下側に第１表面シート１９が重ねられた状態で、第２表面シート２０から第１表面シート１９にかけて多数の液透過孔２３が形成されている。この液透過孔２３は、規則的に配列して形成されており、図１では、この液透過孔２３が形成されている領域の幅寸法をＷ３で示し、縦方向の長さ寸法をＬ３で示している。前記液透過孔２３が形成された領域は、前記中央吸収領域１７Ａの内部に位置しており、前記幅寸法Ｗ３は、中央吸収領域１７Ａの幅寸法Ｗ２よりも小さくなっている。前記第１表面シート１９と第２表面シート２０は、前記液透過孔２３を形成することにより互いに容易に剥がれないように一体化されている。
【００５０】
図１に示すように、生理用ナプキン１１の肌側表面には、熱エンボス加工により形成された圧着部が現れている。図１においては、液案内層１８が設けられている領域を点線で示しているが、この領域内に位置しているのが第２の圧着部２４である。前記第２の圧着部２４は、小径の円形のドットパターンであり、前記液透過孔２３と重複しない領域に形成されていることが好ましい。前記第２の圧着部２４は、第２表面シート２０から液案内層１８に向けて凹形状となるように形成されて、この第２の圧着部２４によって、液案内層１８、および第１表面シート１９と第２表面シート２０が一緒に圧縮されている。そしてこの第２の圧着部２４によって、液案内層１８、および第１表面シート１９と第２表面シート２０が一体化されている。
【００５１】
また、図１に示すように、前記点線で囲まれた領域の外側で、且つ液吸収保持層１７が配置されている領域内に、第３の圧着部２５が形成されている。この第３の圧着部２５は、第２表面シート２０から前記液吸収保持層１７にかけて凹状に形成されている。前記第３の圧着部２５は、小径の円形で形成されたドットパターンである。この第３の圧着部２５によって、第２表面シート２０、第１表面シート１９および液吸収保持層１７が一緒に圧縮されており、この第３の圧着部２５によって、液吸収保持層１７と表面シート２１とが接合されている。
【００５２】
図１に示すように、前記第３の圧着部２５は、前記中間吸収層１５および前記液案内層１８が設けられている領域を囲むように配列されており、生理用ナプキン１１の肌側表面では、前記第３の圧着部２５で囲まれた領域において、表面シート２１が装着者の肌に向けて隆起している。
【００５３】
生理用ナプキン１１の左右両側には液不透過性のサイドシート２２、２２が設けられている。図１および図４に示すように、サイドシート２２，２２は、その対向縁部２２ａ，２２ａが、液吸収保持層１７の右側縁部１７ａと左側縁部１７ｂおよび第１表面シート１９の右側縁部１９ａと左側縁部１９ｂよりも少し内側部分に位置しており、サイドシート２２，２２により表面シート２１の両側部が覆われている。また、サイドシート２２，２２には、左右両側へ突出する突出部２２ｂ，２２ｂが形成されており、前記ウイング部１２ａ，１２ｂにおいて、前記サイドシート２２，２２の突出部２２ｂ，２２ｂが、前記裏面シート１３の突出部１３ｅ，１３ｆに重ねられている。
【００５４】
図３に示す各層は、ホットメルト型接着剤で互いに接着されている。このホットメルト型接着剤は、前記裏面シート１３と液吸収保持層１７との間、液吸収保持層１７と液案内層１８との間、液案内層１８と第１表面シート１９との間、液吸収保持層１７と第１表面シート１９との間、裏面シート１３と第２表面シート２０との間、サイドシート２２，２２と第２表面シート２０との間、裏面シート１３とサイドシート２２との間に塗布されて、それぞれが接着される。なお前記ホットメルト型の塗布量は、液の透過性や吸収性を考慮し、０．５〜１５ｇ／ｍ２程度であることが好ましい。なお、液吸収保持層１７の側部吸収領域１７Ｂにおいて、下側吸収シート１４と上側吸収シート１６とがホットメルト型接着剤で接着されていてもよい。
【００５５】
また、図４に示すように、裏面シート１３の外面には、中央部分に感圧接着剤層３１が設けられ、またウイング部１２ａ，１２ｂの着衣側表面にも感圧接着剤層３２，３２が設けられている。
【００５６】
次に、各構成素材の好ましい例を説明する。
前記液吸収保持層１７では、前記上側吸収シート１６および下側吸収シート１４は、中間吸収層１５よりも湿潤時の引っ張り強度が高く、また中間吸収層１５の目付けは、上側吸収シート１６の目付けと下側吸収シート１４の目付けとの総和よりも大きくなっている。また、少なくとも上側吸収シート１６よりも中間吸収層１５の方が繊維密度が高くなっている。
【００５７】
前記のように湿潤時の強度の高いシートとして液透過機能を有するエアーレイド不織布が好ましく使用される。
【００５８】
エアーレイド不織布は、化学パルプや天然パルプなどの親水性繊維、あるいは前記親水性繊維に再生セルロース繊維を混合したものが使用される。これら繊維を空気中に浮かせ、スクリーン上に前記繊維を回収して積層した後にバインダーで接合することでエアーレイド不織布（エアーレイドパルプ）が製造される。また上側吸収シート１６および下側吸収シート１４として使用される前記エアーレイド不織布には、高吸収性ポリマーを含ませたものが好ましく使用される。
【００５９】
例えば、前記エアーレイド不織布の組成は、７０〜９５質量％の化学パルプまたは天然パルプあるいは両パルプと、５〜３０質量％の高吸収性ポリマーとを混合し（合計で１００％）、さらに前記パルプと高吸収性ポリマーの質量１００％に対して５〜２５質量％のバインダー（エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョン）を塗布したものが使用される。前記化学パルプとしては、マーセル化パルプ、クロスリンクパルプなどが使用され、天然パルプとして木材パルプが使用される。なお、前記化学パルプや天然パルプの一部を、レーヨン、アセテートレーヨン、などの再生セルロース繊維で置き換えてもよい。
【００６０】
また、上側吸収シート１６は、下側吸収シート１４よりも平均密度が低いものが好ましい。上側吸収シート１６の繊維の平均密度を低くすることにより、液吸収保持層１７に与えられた排泄液が上側吸収シート１６を透過して中間吸収層１５に移行しやすくなる。また下側吸収シート１４の密度を比較的高くすることにより下側吸収シート１４の湿潤強度が高くなり、生理用ナプキン１１の形状の保持機能を高くできる。また、上側吸収シート１６を中間吸収層１５よりも繊維密度を低くしておくことにより、液吸収保持層１７に与えられた排泄液が、上側吸収シート１６を透過して中間吸収層１５に引き込まれやすくなる。
【００６１】
上側吸収シート１６の密度を下側吸収シート１４の密度よりも低くする手段として、下側吸収シート１４に比べて全体の密度が低いエアーレイド不織布を形成してもよいが、さらに、上側吸収シート１６と下側吸収シート１４を同じエアーレイド不織布で形成し、上側吸収シート１６に、繊維間の間隔が他の部分に比べて広げられた領域を多数箇所に形成することにより、上側吸収シート１６の平均密度を低くしている。
【００６２】
例えば、図６に示すように、一対のギヤアロール４０とギヤロール４１との間にエアーレイド不織布を挟み込むことにより、図７に示すように、上側吸収シート１６を部分的に破壊させ、繊維間の間隔が広げられた低密度部１６ａを複数箇所に形成することができる。前記ギヤロール４０の外周には円周方向に一定のピッチＷ６（例えば４ｍｍ）で形成された凸部４２が形成され、他方のギヤロール４１にも前記凸部４２と同じ形状の凸部４３が前記と同ピッチで形成されている。ギヤロール４０，４１の接線に対する凸部４２，４３の側面４２ａ，４３ａの傾斜角度θ１は９０〜１１０度程度であり、凸部４２，４３の先端面４２ｂ，４３ｂの幅寸法Ｗ５は０．５〜２ｍｍ程度である。そして、両ギヤロール４０と４１との間にエア−レイド不織布を張力を与えながらロールの回転方向へ向けて供給し、凸部４２と凸部４３との噛み合い寸法Ｈを１．５〜３．５ｍｍ程度とすることにより、エアーレイド不織布の一部を破壊して前記低密度部１６ａを形成することができる。
【００６３】
なお、図６では、図示の都合上、上側吸収シート１６となるエアーレイド不織布が、凸部４２と凸部４３との間に波打つように供給されているように現されているが、実際には前記エアーレイド不織布は、図の左右方向へ張力を与えられた状態で前記凸部４２と凸部４３との間に供給される。
【００６４】
また、上側吸収シート１６を形成する際に、前記エアーレイド不織布を、加熱した前記凸部４２と凸部４３とで挟んで加圧することにより、局部的な前記低密度部１６ａを複数箇所に形成するとともに、前記エアーレイド不織布を波状に変形させ、または、限られた面積の凸部と凹部が縦方向と横方向に向けて繰り返して多数存在する立体的な凹凸形状のものとすることもできる。上側吸収シート１６を、前記のように立体的な凹凸形状とすることにより、排泄液を上側吸収シート１６の凹部で溜めてからその下の中間吸収層１５に移行させることができ、一時に多くの排泄液が与えられたときに、この排泄液が周囲に拡散することなく、中間吸収層１５に移行できるようになる。
【００６５】
また、上側吸収シート１６に繊維間の間隔が広げられた低密度部を形成する他の手法として、エアーレイド不織布に多数の針を刺し、あるいは多数のスリットを切り込むようにしてもよい。
【００６６】
なお、湿潤強度の高い上側吸収シート１６と下側吸収シート１４として、前記のようにパルプを主体としたエアーレイド不織布（エアーレイドパルプ）の代りに、合成繊維と親水性繊維である再生セルロース繊維との混合物をバインダーで結合してシート化したもの、あるいは前記合成繊維を熱融着させてシート化したものを使用することができる。
【００６７】
前記合成繊維は、ポリエチレン（ＰＥ）繊維、ポリプロピレン（ＰＰ）繊維、ポリエステル（ＰＥＴ）繊維、ＰＥとＰＰとの複合繊維、ＰＥとＰＥＴとの複合繊維が用いられる。前記合成繊維を５〜５０質量％と、残りを再生セルロース繊維とした繊維混合体に、アクリル系エマルジョンを塗布して結合させてシート化したものや、熱処理により前記合成繊維を熱融着させてシート化したものを使用することができる。あるいは上側吸収シート１６と下側吸収シート１４として、親水性で液透過機能を有する発泡樹脂シートを用いることも可能である。あるいは再生セルロース繊維のみをバインダーで結合したものであってもよい。またこれらのシートを用いる場合も、高吸収性ポリマーを含ませることが好ましい。
【００６８】
前記上側吸収シート１６を前記のように合成繊維を含む不織布で形成すると、液吸収保持層１７に与えられた排泄液は、上側吸収シート１６を透過してその下のパルプを主体とした中間吸収層１５に引き込まれやすくなる。
【００６９】
前記中間吸収層１５は、化学パルプまたは天然パルプあるいは化学パルプと天然パルプとの混合体、あるいはこれらの一部を再生セルロース繊維で置き換えたもので、さらに高吸収性ポリマーが混合されたものが使用される。中間吸収層１５は、前記繊維を結合させるバインダーを含んでおらず、繊維と高吸収性ポリマーとが互いに結合されておらず、単に混合されたものが使用される。また前記繊維と高吸収性ポリマーとの混合物が、親水性のティッシュで包まれた状態で使用される。
【００７０】
例えば、中間吸収層１５は、化学パルプで目付けが１００〜３００ｇ／ｍ２であり、これに化学パルプの質量１００％に対して１０〜３０質量％の高吸収性ポリマーが含まれている。
【００７１】
中間吸収層１５に含まれている高吸収性ポリマーの目付けは、下側吸収シート１４における前記目付けよりも大きく、また上側吸収シート１６における前記目付けよりも大きいことが好ましい。このように構成することにより、排泄液が液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａの部分に滞留して、側部吸収領域１７Ｂに拡散しにくくなる。
【００７２】
前記下側吸収シート１４と中間吸収層１５および上側吸収シート１６を重ねたものが、共に表面が平滑な一対のフラットロール間に供給されて加圧処理される。前記一対のフラットロールは、表面温度が１２０℃であり、このフラットロールに液吸収保持層１７を挟んで４９０ｋＰａの圧力で加圧することにより、図５に示すように中間吸収層１５を有する中央吸収領域１７Ａが高密度となり、中間吸収層１５を挟んでいない側部吸収領域１７Ｂが低密度の領域となる。あるいは、中間吸収層１５のみを前記条件で加圧して圧縮した後に、この中間吸収層１５を、前記下側吸収シート１４と上側吸収シート１６とで挟むようにする。これにより、中間吸収層１５を有する中央吸収領域１７Ａの平均密度を高密度とし、中間吸収層１５を挟んでいない側部吸収領域１７Ｂの平均密度を低密度の領域とすることができる。
【００７３】
さらに、下側吸収シート１４の外面に、表面が平滑な円筒面で表面温度が１２０℃のフラットロールが当たり、上側吸収シート１６の表面にエンボス突起を有し表面温度が１１０℃のエンボスロールが当たるようにして、両ロール間に液吸収保持層１７を供給して１４７０ｋＰａで加圧することにより、第１の圧着部２６が形成される。
【００７４】
前記のように製造された液吸収保持層１７において、下側吸収シート１４と上側吸収シート１６の第１の圧着部２６を除いた部分での密度（図７に示すように低密度部１６ａが形成されている上側吸収シート１６ではシート全体の平均密度）が、０．０７〜０．２ｇ／ｃｍ３の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは０．０７〜０．１８ｇ／ｃｍ３の範囲である。前記範囲よりも低いと、排泄液を液案内層１８から液吸収保持層１７に引き込む能力が低下し、前記範囲よりも高いと身体に剛直感を与えやすくなる。
【００７５】
また、液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａの厚みは１．５〜２．５ｍｍ、側部側部吸収領域１７Ｂの厚みは０．５〜１．５ｍｍの範囲である。前記範囲内であると、薄型の生理用ナプキンを形成でき、また経血などの排泄液の吸収容量を充分に確保することができる。
【００７６】
また、液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａの３層の平均密度、および側部吸収領域１７Ｂの２層の平均密度（いずれも第１の圧着部２６を除いた部分での密度）も０．０７〜０．２ｇ／ｃｍ３の範囲であることが好ましく、さらには０．０７〜０．１８ｇ／ｃｍ３の範囲が好ましい。また前記中央吸収領域１７Ａの平均密度は、側部吸収領域１７Ｂの平均密度よりも高く、その差は０．０１ｇ／ｃｍ３以上であることが好ましい。
【００７７】
前記のように平均密度の差を設けることにより、液吸収保持層１７に与えられる排泄液は、中央吸収領域１７Ａに引き付けられて滞留するようになり、側部吸収領域１７Ｂへの排泄液の拡散を防止しやすくなる。
【００７８】
なお、前記第１の圧着部２６と同等の圧縮部が形成された下側吸収シート１４を単独で測定したときの湿潤時の引っ張り強度は２〜１０Ｎの範囲が好ましい。この測定は、前記下側吸収シート１４を生理用ナプキン１の縦方向に５０ｍｍ、横方向に２５ｍｍの寸法に切断した試験片を用い、これを温度が２０℃で相対湿度６５％の環境下に２時間放置した後に、蒸留水の中に漬けて直ぐに引き上げ、３０秒経過後に測定したものである。その測定は、試験片の長手方向のチャック間距離を２５ｍｍとし、引っ張り速度を１００ｍｍ／分とし、最大荷重を測定したものである。
【００７９】
下側吸収シート１４の湿潤強度が前記範囲内であると、排泄液を吸収した状態で生理用ナプキン１１の形状を維持でき、縒れなどの変形が生じにくくなる。前記範囲を越えると、生理用ナプキン１１の曲げ剛性が高くなって、身体に剛直感を与えやすくなる。
【００８０】
また、上側吸収シート１６の湿潤強度も同様であることが好ましいが、図７に示すような低密度部１６ａを形成している場合、前記湿潤時の引っ張り強度は０．５〜１０Ｎの範囲であればよい。すなわち下側吸収シート１４は、生理用ナプキン１１の形状を維持する機能を重視されるものであり、上側吸収シート１６は、中間吸収層１５に排泄液を導きやすいことが重視される。
【００８１】
第２表面シート２０は、合成繊維で形成されたエアースルー不織布が好ましく使用される。例えば、合成繊維としては芯部が酸化チタンを１．１質量％程度含んだポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）で、鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の芯鞘型複合合成繊維（２．２ｄｔｅｘ、繊維長４４ｍｍ）が使用され、熱風によって前記芯鞘型複合合成繊維どうしを熱融着により接着させたものである。前記芯部に酸化チタンを添加した芯鞘型複合合成繊維は、表面の滑り性が良くなって、第２表面シート２０の風合いが良くなる。また第２表面シート２０としてエアースルー不織布を使用すると、嵩高で繊維間に空隙が形成されているものであるため、液の透過性が良好である。
【００８２】
または、前記第２表面シート２０が、合成繊維で形成されたポイントボンド不織布やスパンボンド不織布、あるいはレーヨンなどの親水性繊維と前記撥水性繊維を含んだスパンレース不織布で形成されてもよい。
【００８３】
前記第２表面シート２０の目付けは１５〜６０ｇ／ｍ２の範囲が好ましい。前記未満であると表面強度を充分に得ることができず、湿潤状態で破れが生じるおそれがある。また前記範囲を超えると、表面シート６がごわごわしたものとなり着用中に違和感を生じるおそれがある。また第２表面シート２０の密度は０．１２ｇ／ｃｍ３以下であることが好ましい。使用者の生理時の経血は比較的粘度が高いため、この経血を透過させるためには密度が前記値以下であることが好ましい。
【００８４】
また前記第２表面シート２０の下に設けられた第１表面シート１９は、前記第２表面シート２０と同じ材質で形成されてもよいし異なる材質で形成されてもよい。前記第１表面シート１９に求められる物性は、まず経血等の液体の浸透速度を邪魔しないようにある程度、空隙を有していることが必要である。そのため前記第１表面シート１９の密度は０．０１６ｇ／ｃｍ３〜０．０８ｇ／ｃｍ３で、さらに好ましくは０．０３ｇ／ｃｍ３〜０．０６ｇ／ｃｍ３のものが使用される。また経血等の液体の浸透を良好に保つため、湿潤時でもある程度、嵩を維持していることが必要である。前記第１表面シート１９は具体的には、化学繊維で形成されたエアースルー不織布が使用され、化学繊維としては芯部がポリプロピレン（ＰＰ）で、鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の芯鞘型複合合成繊維（４．４ｄｔｅｘ、繊維長５０ｍｍ）が使用され、熱風によって前記芯鞘型複合合成繊維どうしを熱融着により接着させたものである。前記エアースルー不繊布の目付けは２０ｇ／ｍ２程度である。
【００８５】
この実施の形態では、前記エアースルー不織布を２枚重ねとしたものが第１表面シート１９として使用される。
【００８６】
なお第１表面シート１９の２つのシートの間、および第１表面シート１９と第２表面シート２０との間は、前記液透過孔２３を形成することにより互いに接合されている。また前記表面シート２１は、第１表面シート１９と第２表面シート２０の積層構造でなくてもよく、単層構造でもさらに多数の層の積層構造であってもよい。ただし前記表面シート２１を１層のシートのみで構成する場合、前記表面シート２１に空隙を多く設けるには、目付けの高い不繊布を使用しなければならず、不繊布自体の過度なごわつきで使用者に不快感を与えやすくなる。また前記表面シート２１をさらに多層の積層構造とすると、層間の数が増えるため各層間を接着固定するためにホットメルト接着剤を使用することが必要となり、表面シート２１が硬くなって生理用ナプキン１１の使用時における不規則な動きに適切に追従できなくなる。以上のような理由から前記表面シート２１は、２枚重ねの第１表面シート１９と第２表面シート２０の３層の積層構造で構成され、これを液透過孔２３を形成することにより接合したものが好ましい。
【００８７】
次に、前記液案内層１８は、親水性の合成繊維で形成された液透過機能を有するエアースルー不織布やエアーレイド不織布が好ましく使用される。これら不繊布は、親水性の合成繊維どうしが接合されて三次元の骨格を成し空隙を有する構造を備えているものである。このように空隙を有する液案内層１８を用いることにより、液体が表面シート２１を透過して自重で前記空隙内に入り込みさらに液吸収保持層１７の液吸引力により前記空隙間を通過することができる。
【００８８】
前記エアースルー不織布は、芯部がポリプロピレン（ＰＰ）で鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の偏芯タイプの芯鞘型複合合成繊維（例えば繊度が４．４ｄｔｅｘ、繊維長が５０ｍｍ）を熱処理することにより形成されたもので、前記繊維には親水性油剤が塗布されたものが使用される。
【００８９】
また前記エアーレイド不織布は、親水性の天然繊維や再生セルロース繊維と熱可塑性樹脂繊維とを混合したものを空気中に浮かせ、スクリーン上に前記繊維を回収して積層した後、加熱処理を施し、前記熱可塑性樹脂繊維の表面を溶融させ、熱可塑性樹脂繊維と親水性繊維とを熱溶着させることで製造される。
【００９０】
例えば前記エアーレイド不織布の組成は、６０質量％の親水性繊維と２６質量％の化学繊維と１４質量％のバインダー（エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョン）の混合したものである。親水性繊維としては、例えば木材パルプ、レーヨン、アセテートレーヨン、パルプ以外の天然セルロース繊維、マーセル化パルプ、クロスリンクパルプなどが使用され、化学繊維として芯部がポリプロピレン（ＰＰ）で鞘部がポリエチレン（ＰＥ）の芯鞘繊維（例えば繊度が２．２ｄｔｅｘ、繊維長が５ｍｍ）が用いられる。
【００９１】
この実施の形態では、前記エアーレイド不繊布を３枚重ねに折り畳んだものが前記液案内層１８として使用されている。
【００９２】
また前記液案内層１８の密度は、その下に設けられた液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａの密度よりも低いことが必要である。前記液案内層１８の密度を前記液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａよりも低くすることで、前記液案内層１８に与えられた排泄液が前記液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａへ素早く吸引されるようになる。
【００９３】
具体的な前記液案内層１８の密度は、０．０５〜０．１６ｇ／ｃｍ３の範囲内であることが好ましい。前記密度が０．１６ｇ／ｃｍ３よりも高くなると液の透過性が悪くなり、また前記密度が０．０５ｇ／ｃｍ３よりも低いと表面シート２１が吸収した液体を前記液案内層１８内に引き込む能力が低下する。なお前記液案内層１８のより好ましい密度範囲は、０．０７〜０．１ｇ／ｃｍ３である。
【００９４】
前記液案内層１８は、繰り返し流入する経血等の液体を吸収し、そして前記液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａに前記液体を排出する機能が必要であるため、前記液案内層１８が例えば単なるパルプ材のみで形成されていると、前記液案内層１８の嵩が湿潤時にへたり、前記液体を前記液案内層１８内に溜め込んでしまい本来の機能を適切に果たすことができない。
【００９５】
このため前記液案内層１８は、経血等による湿潤時でも嵩を維持する特性があるセルロース繊維を主体として形成されることが好ましく、また前記液案内層１８の湿潤時での引張り強度は、幅２５ｍｍ当たり２Ｎ〜１０Ｎの範囲内であることが好ましい。前記液案内層１８の引張り強度をこの範囲内に設定すると湿潤時でも嵩をある程度維持することができる。さらに好ましくは前記引張り強度は幅２５ｍｍ当たり２．５Ｎ〜７．５Ｎであり、かかる範囲内であると風合いも良好である。
【００９６】
次に前記裏面シート１３は、液不透過性で且つ通気性のシートであり、微細な通気孔が形成されたポリエチレン（ＰＥ）フィルム、あるいはポリプロピレン（ＰＰ）フィルムなどである。例えば、前記のプラスチックシートにＣａＣｏ３、ＢａＳｏ４等の無機フィラーを混合させて延伸処理することにより、フィルムに微細な通気孔が適切に分散して形成され、通気性を向上させたものであって、厚みが１５〜５０μｍ程度のものである。あるいは、不繊布に熱可塑性樹脂をラミネーションした材料であってもよい。
【００９７】
また前記サイドシート２２，２２は、液不透過性の不織布で形成され、例えばスパンボンド不織布、メルトブローン不織布、または前記両不織布の積層体で形成され、撥水処理が施されたものが好ましく使用される。
【００９８】
以下、各部の好ましい寸法を説明する。図１に示す生理用ナプキン１１は昼間などに使用される通常サイズであり、横方向基準線Ｏｘ−Ｏｘでの幅寸法は１６０ｍｍ、縦方向中心線Ｏｙ−Ｏｙでの長さ寸法は２１０ｍｍ程度である。
【００９９】
また、表面シート２１が女性の排泄部に密着した際に、前記中間吸収層１５が前記排泄部（局部）よりもわずかに広い面積を有していることが必要である。また中間吸収層１５の面積が広すぎると、生理用ナプキン１１が局部に当たる範囲よりも広い範囲で排泄液を保持するようになり、局部以外の部分に湿潤感を与えるおそれがある。
【０１００】
よって、前記中間吸収層１５の横方向における最大の幅寸法Ｗ２は２５ｍｍ〜５５ｍｍで、縦方向における最大の長さ寸法Ｌ２は、７０ｍｍ〜１２０ｍｍであることが好ましい。前記幅寸法Ｗ２および長さ寸法Ｌ２よりも小さいと、排泄液が中央吸収領域１７Ａを外れた位置に多く与えられるようになり、横漏れの原因となりやすい。また前記幅寸法Ｗ２および長さ寸法Ｌ２よりも大きいと、局部からの経血等の排泄液が多く排出されたときに、前記排泄液が生理用ナプキン１１の広い面積内に拡散し、前記のように局部以外の場所に湿潤感を与えやすくなる。
【０１０１】
また、就寝時の着用などに適したロングタイプの生理用ナプキンでは、前記ウイング部１２ａ，１２ｂと後縁部１１ｄとの間の後方領域の縦方向の長さおよび幅寸法が、前記ウイング部１２ａ，１２ｂよりも前方の領域の前記寸法よりも大きくなっている。このようなロングタイプの生理用ナプキンでは、前記中間吸収層１５が肛門の後方領域と対向する位置まで延びていることが好ましく、この場合には前記中間吸収層１５の縦方向の寸法Ｌ２の上限は２８０ｍｍ程度である。
【０１０２】
前記液案内層１８は、前記中間吸収層１５と同じ幅寸法及び長さ寸法を有するか、あるいは若干小さく形成される。この液案内層１８も、前記中間吸収層１５と同様に、使用者の局部よりも大きい面積を有していることが必要である。前記液案内層１８の最大の幅寸法は、２５ｍｍ〜５０ｍｍの範囲内、縦方向の最大の長さ寸法６０ｍｍ〜１２０ｍｍの範囲内であることが好ましい。
【０１０３】
また、前記液吸収保持層１７の縦方向の長さ寸法Ｌ１および横方向の幅寸法Ｗ１は、前記中間吸収層１５の寸法Ｌ２およびＷ２の１．５倍以上であることが好ましい。またＬ１とＷ２の最大寸法は生理用ナプキン１１の全体寸法と同じである。この範囲であれば、中央吸収領域１７Ａから外れた位置に排泄液が与えられた場合でも、これを液吸収保持層１７の側部吸収領域１７Ｂで捕捉することができ、排泄液の横漏れを防止しやすくなる。
【０１０４】
また図１に示すように、液透過孔２３が形成されている領域の長さ寸法Ｌ３は前記中間吸収層１５の長さ寸法Ｌ２と同じかわずかに小さく設定される。また幅寸法Ｗ３も前記幅寸法Ｗ２の０．３〜０．８倍の範囲に設定される。液透過孔２３を前記範囲で形成することにより、表面シート２１に与えられた排泄液が前記液透過孔２３を通過して、前記液案内層１８およびその下の中央吸収領域１７Ａに確実に与えられるようになる。
【０１０５】
次に、前記生理用ナプキン１１の製造方法を説明する。
まず前述のように、下側吸収シート１４の上に中間吸収層１５および上側吸収シート１６が重ねられて、フラットロールで加熱される。あるいは中間吸収層１５のみが加圧されてから下側吸収シート１４と上側吸収シート１６とで挟まれる。さらに下側吸収シート１４、中間吸収層１５および上側吸収シート１６に、熱エンボス加工が施されて一体化される。
【０１０６】
一方、表面シート２１は、第１表面シート１９と第２表面シート２０が重ねられて、第２表面シート２０の表面側から第１表面シート１９にかけて常温の多数の針、または加熱された多数の針が差し込まれて、前記液透過孔２３が形成される。次に、第１表面シート１９の下に液案内層１８がホットメルト接着剤により接着されると共に、液案内層１８にフラットロールが当てられ、第２表面シート２０の表面にエンボスロールが当てられ、前記第１の圧着部２６と同じ加熱加圧条件により第２の圧着部２４が形成され、液案内層１８と表面シート２１とが一体化される。
【０１０７】
その後に、液案内層１８の下に液吸収保持層１７が重ねられ、ホットメルト接着剤を介して接着されるとともに、液吸収保持層１７にフラットロールが当てられ、第２表面シート２０の表面にエンボスロールが当てられ、前記第１の圧着部２６と同じ加熱加圧条件により第３の圧着部２５が形成され、液吸収保持層１７と液案内層１８および表面シート２１とが一体化される。
【０１０８】
さらに、着衣側表面に裏面シート１３がホットメルト型接着剤で接着され、肌側表面にサイドシート２２，２２が接着される。
【０１０９】
この生理用ナプキン１１を使用するときには、まず感圧接着剤層３１および３２を保護している離型シートを剥がし、感圧接着剤層３１によって、前記生理用ナプキン１１の着衣側表面を下着のクロッチ部の内側に接着させ、さらに前記クロッチ部の縁部に沿って前記ウイング部１２ａ，１２ｂを曲げ、前記感圧接着剤層３２によって前記ウイング部１２ａ，１２ｂを前記クロッチ部の外面に接着する。
【０１１０】
女性の膣口から排泄される経血などの比較的粘度の高い排泄液は、第２表面シート２０に与えられ、この液体はその自重により、第２表面シート２０および第１表面シート１９を透過し、特に液透過孔２３が形成されている領域を透過して前記液案内層１８の空隙内に導かれる。液案内層１８は合成繊維が接合されて三次元方向に延びる骨格を有して空隙が形成されている構造を有しているため、液体は前記液案内層１８に一時的に溜められた後に、その下に位置している密度の高い液吸収保持層１７の親水作用および毛細管作用により吸引され、液吸収保持層１７の主に中央吸収領域１７Ａに与えられる。
【０１１１】
図７に示すように、上側吸収シート１６には低密度部１６ａが形成され、中間吸収層１５よりも密度が低くなっているため、上側吸収シート１６に与えられた排泄液は中間吸収層１５に引き込まれやすくなる。
【０１１２】
前記液吸収保持層１７では、中央吸収領域１７Ａが、下側吸収シート１４と中間吸収層１５および上側吸収シート１６の３層構造で、側部吸収領域１７Ｂよりも目付けが大きくなっており、さらに液吸収保持層１７では、中間吸収層１５に含まれる高吸収性ポリマーの目付けが、下側吸収シート１４と上側吸収シート１６の前記目付けよりも大きいため、中央吸収領域１７Ａでの液の吸収容量が側部吸収領域１７Ｂよりも高くなっている。よって、排泄液は主に中央吸収領域１７Ａに滞留し、側部吸収領域１７Ｂに浸透しにくくなる。
【０１１３】
この実施の形態では、中央吸収領域１７Ａの平均密度が、側部吸収領域１７Ｂの平均密度よりも高いため、排泄液は中央吸収領域１７Ａに滞留して貯蔵されやすく、側部吸収領域１７Ｂに拡散しにくくなっている。したがって、液吸収保持層１７内での液体の横方向への拡散を阻止でき、横漏れの発生を抑制することができる。
【０１１４】
また、着座姿勢などで身体の体重による押圧力が作用したような場合でも、液体は前記中央吸収領域１７Ａ内に滞留して保持されやすいため、表面シート２１方向への液戻りは起こりにくい。また中央吸収領域１７Ａと表面シート２１との間には液案内層１８が存在して距離が離れているため、これによっても中央吸収領域１７Ａに吸収されている排泄液が表面シート２１に逆戻りしにくくなる。
【０１１５】
また、液吸収保持層１７の側部吸収領域１７Ｂへの排泄液の拡散が少ないため、前記のような身体の圧力が作用したときに、側部吸収領域１７Ｂから表面シート２１への液の逆戻りが生じにくくなる。よって、着用者の局部以外の部分で肌が前記排泄液で汚されることが少なくなる。
【０１１６】
また、身体の局部から排泄された排泄液が生理用ナプキン１１の中央を外れた部分で表面シート２１に与えられた場合、その下に位置する液吸収保持層１７の側部吸収領域１７Ｂは、高吸収性ポリマーを含む上側吸収シート１６と下側吸収シート１４で形成されているため、排泄液を前記液吸収保持層１７の側部吸収領域１７Ｂで保持することができ、よって横洩れが生じにくくなる。
【０１１７】
また、中間吸収層１５の湿潤時の引張り強度が例えば２５ｍｍ幅あたり０．５Ｎ以下であったとしても、その上下が湿潤時の引張り強度の高い上側吸収シート１６および下側吸収シート１４で挟まれているため、液吸収保持層１７が排泄液を吸収した状態においても、液吸収保持層１７がその形状を保てるようになる。よって、生理用ナプキン１１に縒れなどの変形が生じにくく、また変形した場合も元の形状へ復元しやすくなる。
【０１１８】
また、この実施の形態では、図２に示すように、液吸収保持層１７の全域において、第１の圧着部２６が均一に分散して形成されているため、これによっても液吸収保持層１７が湿潤時でも形状を維持しやすくなっており、前記変形が生じにくくなる。
【０１１９】
また、前記第１の圧着部２６では繊維が圧縮されて密度が高くなっているため、側部吸収領域１７Ｂへ排泄液が拡散したときにも、その排泄液が密度の高い前記第１の圧着部２６に引き付けられるようになり、これによって排泄液の拡散を抑制でき、排泄液の横洩れを防止しやすくなる。
【０１２０】
また、前記側部吸収領域１７Ｂにおいて下側吸収シート１４と上側吸収シート１６とが疎水性の接着剤で接合されていると、前記中央吸収領域１７Ａに吸収された排泄液が側部吸収領域１７Ｂに拡散しようとしたときに、前記接着剤によりこの拡散を抑制できるようになる。
【０１２１】
なお、前記実施の形態で示した生理用ナプキン１１では、表面シート２１と液吸収保持層１７との間に液案内層１８が介在されているが、例えば前記表面シート２１の下に直接に、前記液吸収保持層１７が位置しているものであってもよい。ただし、前記液案内層１８を設けた方が、表面シート２１に与えられた排泄液が自重で液案内層１８に入り込みやすくなって、表面シート２１に排泄液が残りにくくなって、身体に湿潤感を与えにくくなる。さらに、液案内層１８を設けることにより、表面シート２１に与えられた排泄液を液吸収保持層１７の中央吸収領域１７Ａへ向けて集中的に案内しやすくなる。また液案内層１８によって、液吸収保持層１７から表面シート２１への排泄液の逆戻りも防止しやすくなる。
【０１２２】
またこの実施の形態では、図２に示すように、前記表面シート２１から液案内層１８にかけて多数の液透過孔２３が形成されているため、前記表面シート２１の表面に与えられた液体は、前記液透過孔２３を透過して液案内層１８に与えられる。そのため、表面シート２１に与えられた液体は、液案内層１８に自重で降下しやすくなり、これによって、表面シート２１での液体の残りや液体の拡散をさらに防止しやすくなる。
【０１２３】
また前記表面シート２１から前記液案内層１８にかけて形成された多数の第２の圧着部２４、およびさらにその外側に位置する第３の圧着部２５も、中央吸収領域１７Ａに貯留された排泄液が周囲に拡散するのを防止する機能を発揮できる。
【０１５３】
【発明の効果】
以上のように本発明では、表面シートの下に配置された液吸収保持層の中央吸収領域に素早く液を吸収保持できるとともに、前記中央吸収領域の横方向の両側に位置する側部吸収領域に、液が拡散するのを抑制できる。よって液の拡散範囲を中央吸収領域内に限定でき、使用者の局部以外の肌に前記液が付着しにくく、また湿潤感を感じにくいものにできる。また湿潤時に変形しにくく、また変形しても元の形に復元しやすい吸収性物品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の吸収性物品の実施の形態の生理用ナプキンを示す平面図、
【図２】図１に示す生理用ナプキンを示す分解斜視図、
【図３】前記生理用ナプキンを横方向基準線Ｏｘ−Ｏｘで切断したものを示す分解断面図、
【図４】前記生理用ナプキンを横方向基準線Ｏｘ−Ｏｘで切断したものを示すＩＶ−ＩＶ矢視の断面図、
【図５】液吸収保持層のみを示す断面図、
【図６】上側吸収シートをギヤロールで加工している状態を示す断面図、
【図７】ギヤロールで加工された上側吸収シートの断面図、
【符号の説明】
１１ 生理用ナプキン
１３ 裏面シート
１４ 下側吸収シート
１５ 中間吸収層
１６ 上側吸収シート
１７ 液吸収保持層
１８ 液案内層
２１ 表面シート
２３ 液透過孔
２４ 第２の圧着部
２５ 第３の圧着部
３０ 第１の圧着部
１７Ａ 中央吸収領域
１７Ｂ 側部吸収領域[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article suitable for absorbing liquids such as menstrual blood and vaginal discharge excreted from female genitals, and in particular, absorbency provided with a liquid absorption holding layer having a large liquid absorption holding capacity in the central portion. It relates to goods.
[0002]
[Prior art]
The general structure of absorbent articles that absorb liquids such as menstrual blood and vaginal discharge excreted from female genitals is the side facing the wearer's skin, and the absorbent layer is covered with a liquid-permeable surface sheet. A back sheet is provided on the clothing side to block excretory fluid absorbed by the absorbent layer. The absorption layer is formed of a mixture of hydrophilic fibers such as pulp and a superabsorbent polymer (SAP).
[0003]
Further, in the absorbent article, it is necessary that the excretory fluid such as menstrual blood is quickly absorbed by the absorbent layer, and further, it is desirable that the excreted fluid absorbed by the absorbent layer is difficult to return to the surface sheet side. Has been. As a structure for this purpose, for example, Patent Document 1 below discloses a structure having a density gradient in the thickness direction of the absorption layer.
[0004]
That is, the 1st absorption layer which faces a back surface sheet is made into a pulp layer with high density, and the 2nd absorption layer which faces the surface sheet side is made into the absorbent cotton layer with low density. In this absorbent article, the excretion liquid given to the top sheet permeates the second absorption layer and is attracted and held by the high-density first absorption layer, so that the excretion liquid absorption rate is increased. . In addition, by providing the second absorbent layer having a low density on the skin side of the wearer, the excretory fluid absorbed by the first absorbent layer is difficult to return to the topsheet side.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 4-300544
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional absorbent article described in Patent Document 1 and the like, the absorbent layer has a uniform thickness in the planar direction and a uniform density in the planar direction. Absorbed excretory fluid is likely to diffuse widely in a plane within the first absorption layer. When body pressure is applied to the absorbent article, the excretory liquid diffused in the first absorbent layer may return to the surface sheet side, but as described above, the excretory liquid diffuses widely around the absorbent layer. Then, in the wide area range of the absorbent article, the excretory fluid returns to the surface sheet side, and the surface sheet tends to be in a wet state in a wide range. Therefore, it tends to cause not only the excretion part of the wearer but also the surrounding area to be moistened or cause a feeling of stuffiness.
[0007]
In addition, since the conventional absorbent article disclosed in Patent Document 1 and the like is formed by laminating pulp, the rigidity of the absorbent layer is likely to decrease in a wet state where the excretory liquid is absorbed, and thus When an external force is applied to the crotch portion and applied from the body, deformation such as drowning is likely to occur. If the absorbent article is deformed and is difficult to be restored from the deformed state, a gap is easily formed between the topsheet and the excretory part, and the excretion liquid tends to leak from the side along the surface of the absorbent article. Problems arise.
[0008]
Therefore, the present invention solves the above-mentioned conventional problems, the liquid absorption retention layer is formed of a plurality of layers to increase the absorption capacity of the liquid in the central part, and excretion liquid is easily absorbed and retained in the central part, It is another object of the present invention to provide an absorbent article in which excretory fluid is difficult to diffuse around.
[0009]
In addition, the present invention provides an absorbent article in which the absorbent layer has a sufficient absorption capacity and can exhibit an appropriate rigidity so that deformation such as squeezing hardly occurs and can be easily restored even when deformed. The purpose is that.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
  The present invention relates to an absorbent article provided with a back sheet, a liquid-permeable top sheet, and a liquid absorption holding layer located between the back sheet and the top sheet.
  The liquid absorption holding layer has a lower absorbent sheet and an upper absorbent sheet, and an intermediate absorbent layer having a smaller area than the two sheets sandwiched between the two absorbent sheets,
  The upper absorbent sheet is provided with a low density region in which the spacing between fibers is widened by giving local elongation,
  The lower absorbent sheet, the upper absorbent sheet, and the intermediate absorbent layer are all formed at least partially from hydrophilic fibers, and the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet are joined together. It is characterized by being integrated.
[0011]
In the absorbent article, since the liquid absorption holding layer has a three-layer structure and the area of the intermediate absorbent layer is smaller than that of the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet, in the portion where the intermediate absorbent layer is provided The absorption capacity of excretory fluid can be increased. Therefore, in the liquid absorption holding layer, a lot of excretion liquid stays in the central portion, and the excretion liquid is difficult to diffuse around the liquid absorption holding layer. By concentrating the excretory fluid on the central part of the absorbent article, it is easy to prevent the lateral leakage of the excretory fluid, and when body pressure is applied, it is difficult for portions other than the excretory part of the body to be contaminated with the excretory fluid. .
[0012]
In addition, the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet are integrated, thereby separating the individual layers of the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet that constitute the liquid absorbent holding layer. This can prevent the individual layers from being kept in close contact with each other, thereby making it easier to prevent deformation of the absorbent article.
[0013]
In the present invention, for example, the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet are compressed in a plurality of compression portions, whereby the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet are compressed. What is joined and integrated is preferable.
[0014]
When the two absorbent sheets and the intermediate absorbent layer are integrated by a plurality of compression portions, the overall rigidity can be increased while maintaining the bulk and cushioning properties of the entire liquid absorbent holding layer.
[0015]
Further, according to the present invention, in the liquid absorption holding layer, a portion where the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer and the upper absorbent sheet are overlapped is a central absorbent region, and the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet And the portion overlapped without sandwiching the intermediate absorption layer is a side absorption region,
The average density of the central absorption region is higher than the average density of the side absorption regions.
[0016]
If the density of the central absorption region of the liquid absorption holding layer is increased, the excretion fluid is quickly absorbed into the central absorption region, and the excretion fluid tends to stay in the central absorption region, so that the liquid absorption is retained. In the layer, the excretory fluid is difficult to diffuse widely.
[0020]
  SaidUpper absorption sheetLow density area formedBecauseThe excretory fluid is easily drawn into the intermediate absorbent layer through the upper absorbent sheet.
[0021]
In the present invention, it is preferable that the tensile strength when the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet are wet is higher than that of the intermediate absorbent layer.
[0022]
In this configuration, layers that are strong and easy to maintain the form even when wet are provided above and below the liquid absorption holding layer, so that the liquid absorption holding layer as a whole can be easily maintained in a wet state. It becomes difficult for deformation such as drowning to occur in the holding layer.
[0025]
Furthermore, in the present invention, in the liquid absorption holding layer, the basis weight of the intermediate absorbent layer is preferably larger than the basis weight of each of the upper absorbent sheet and the lower absorbent sheet, for example, the basis weight of the intermediate absorbent layer Is larger than the sum of the weight of the lower absorbent sheet and the weight of the upper absorbent sheet.
[0026]
As a result, the liquid absorption holding capacity per unit area of the intermediate absorption layer is larger than the liquid absorption holding capacity per unit area of the lower absorption sheet and the upper absorption sheet, and at the central portion of the liquid absorption holding layer. A lot of excretion can be stored.
[0027]
For example, the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet are airlaid nonwoven fabrics, and the intermediate absorbent layer is mainly composed of pulverized pulp.
[0028]
Further, each of the lower absorbent sheet, the upper absorbent sheet and the intermediate absorbent layer contains a superabsorbent polymer, and the basis weight of the superabsorbent polymer in the intermediate absorbent layer is the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet. It is preferably larger than the basis weight of the superabsorbent polymer in each of the sheets.
[0029]
In this configuration, the retention capacity of the excretory liquid in the intermediate absorption layer is increased, and the excretion liquid is concentrated in the intermediate absorption layer, so that it is easy to prevent the excretion liquid from spreading to the surroundings.
[0030]
  Further, the method for producing an absorbent article of the present invention includes a lower absorbent sheet and an upper absorbent sheet each including at least a part of hydrophilic fibers, and an intermediate absorbent having a smaller area than the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet. Using layers,
  Forming a region in which a space between fibers is widened by giving local elongation to the upper absorbent sheet;
  Sandwiching the intermediate absorbent layer between the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet, forming a liquid absorbent holding layer by integrating the lower absorbent sheet, the upper absorbent sheet and the intermediate absorbent layer,
  The liquid absorption holding layer is interposed between the back sheet and the liquid permeable top sheet.
[0034]
In the manufacturing method, an absorbent article that can concentrate and hold the excretory liquid in the central portion and can hardly be squeezed can be manufactured by a simple process.
[0035]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The absorbent article of the present invention is worn on the crotch part of the body for the purpose of absorbing menstrual blood, urine, and urine excreted from the body. A sanitary napkin whose main purpose is to absorb menstrual blood excreted from the vaginal opening will be described as an example. The surface facing the crotch portion of the two surfaces of the absorbent article is the skin-side surface, and the opposite surface is expressed as the clothing-side surface regardless of whether or not clothing is worn on the outside.
[0036]
The longitudinal center line means a line extending in the longitudinal direction by dividing the absorbent article into the lateral direction. On the other hand, the horizontal reference line does not necessarily mean that the absorbent article bisects the position that bisects the absorbent article in the vertical direction, and if there are wings on both sides as in the following embodiment, the wing A center line that bisects the part in the vertical direction is defined as a horizontal reference line. Moreover, when it is a vertically long absorbent article and does not have a wing portion, a line passing through the center in the vertical direction at the portion that contacts the vaginal opening when worn on the body is defined as a horizontal reference line.
[0037]
FIG. 1 is a plan view showing the sanitary napkin 11 with the surface side that is the skin contact surface side facing forward, FIG. 2 is an exploded perspective view of the sanitary napkin 11 shown in FIG. 1, and FIG. 11 is an exploded cross-sectional view in a state where the line 11 is cut along the horizontal reference line Ox-Ox, FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line IV-IV in which the sanitary napkin 11 is cut along the horizontal direction reference line Ox-Ox, and FIG. It is sectional drawing shown independently.
[0038]
The planar shape of the sanitary napkin 11 shown in FIG. 1 is vertically long, and has a right edge portion 11a and a left edge portion 11b extending in the vertical direction at equal distances from the vertical center line Oy-Oy. It has a front edge portion 11c and a rear edge portion 11d having a projecting curve shape spaced from the direction reference line Ox-Ox in the front-rear direction. In addition, wing portions 12a and 12b are formed on both the left and right side portions so as to protrude left and right.
[0039]
As shown in FIGS. 2 to 4, the sanitary napkin 11 has a liquid-impermeable back sheet 13 that appears on the clothing side surface, and a liquid absorption holding layer 17 is provided on the back sheet 13. Yes. The liquid absorption holding layer 17 is formed by stacking and integrating the lower absorbent sheet 14, the intermediate absorbent layer 15, and the upper absorbent sheet 16. A liquid guide layer 18 is provided on the liquid absorption holding layer 17. A liquid-permeable surface sheet 21 is provided on the skin side surface. The top sheet 21 is composed of a first top sheet 19 directed to the liquid guide layer 18 and a second top sheet 20 that covers the first top sheet 19 and appears on the skin side surface. Furthermore, liquid-impermeable side sheets 22 and 22 are provided on the left and right sides of the skin-side surface.
[0040]
The back sheet 13 has the same shape as the planar shape of the sanitary napkin 11 shown in FIG. 1, and the right edge 13a and the left edge 13b, and the front edge 13c and the rear edge 13d are respectively provided with the sanitary napkin 11. The right edge 11a and the left edge 11b, and the front edge 13c and the rear edge 13d coincide with each other. Further, the back sheet 13 is integrally formed with projecting portions 13e and 13f for forming the wing portions 12a and 12b.
[0041]
As shown in FIGS. 1 and 2, the liquid absorption holding layer 17 has an area smaller than that of the back sheet 13, a right edge 17 a and a left edge 17 b extending in parallel to the vertical direction, and an arc shape. The front edge portion 17c and the rear edge portion 17d are provided. The maximum width dimension of the liquid absorption holding layer 17 is W1, and the maximum length dimension is L1.
[0042]
Both the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16 have the same area, and the outer edge shape thereof matches the outer edge shape of the liquid absorption holding layer 17. The area of the intermediate absorbent layer 15 is smaller than the areas of the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16. The intermediate absorbent layer 15 has a rectangular planar shape, and includes a right edge 15a and a left edge 15b extending in parallel in the vertical direction, and a front edge 15c and a rear edge 15d extending in parallel in the horizontal direction. Yes. As shown in FIG. 1, the intermediate absorption layer 15 is arranged so that the center thereof substantially coincides with the intersection of the vertical center line Oy-Oy and the horizontal reference line Ox-Ox. In FIG. 2, the width dimension of the intermediate absorption layer 15 is indicated by W2, and the length dimension in the vertical direction is indicated by L2.
[0043]
The planar shape of the intermediate absorbent layer 15 is not limited to a rectangular shape, and the front edge portion 15c and the rear edge portion 15d are convex arcs in the front-rear direction, like the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16. The shape may be sufficient, or the planar shape of the said intermediate | middle absorption layer 15 may be elliptical shape etc.
[0044]
In the liquid absorption holding layer 17, a portion where the intermediate absorption layer 15 is provided is a central absorption region 17A. In the central absorption region 17A, the lower absorption sheet 14, the intermediate absorption layer 15, and the upper absorption sheet 16 are arranged. It has a three-layer structure. In addition, the peripheral portion where the intermediate absorption layer 15 is not provided is a side absorption region 17B. In the side absorption region 17B, the lower absorption sheet 14 and the upper absorption sheet 16 interpose the intermediate absorption layer 15. It is a two-layer structure that is superimposed without any problems.
[0045]
As shown in FIGS. 2, 3, and 5, in the liquid absorption holding layer 17, heat embossing is performed from the upper absorbent sheet 16 toward the lower absorbent sheet 14, so that a large number of dot-shaped first layers are formed. A crimping portion 26 is formed. Each of the first pressure-bonding parts 26 is a small-diameter circle, and the first pressure-bonding parts 26 are regularly arranged in the liquid absorption holding layer 17. In the central absorbent region 17A, the lower absorbent sheet 14, the intermediate absorbent layer 15, and the upper absorbent sheet 16 are compressed together by the first crimping portion 26, and in the side absorbent region 17B, the first absorbent portion 17B is compressed. The lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16 are compressed together by the crimping portion 26. By this heat embossing, the lower absorbent sheet 14, the intermediate absorbent layer 15, and the upper absorbent sheet 16 are integrated.
[0046]
Further, the entire surface of the laminate of the lower absorbent sheet 14, the intermediate absorbent layer 15, and the upper absorbent sheet 16 is pressurized before, after, or simultaneously with the thermal embossing. As a result, the average density of the three layers in the central absorption region 17A is higher than the average density of the two layers in the side absorption region 17B. Alternatively, after only the intermediate absorbent layer 15 is compressed, the compressed intermediate absorbent layer 15 is sandwiched between the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16, and as a result, three layers in the central absorbent region 17A. The average density may be higher than the average density of the two layers in the side absorption region 17B.
[0047]
The liquid guide layer 18 has a rectangular shape in plan view, and the area of the liquid guide layer 18 is the same as or slightly smaller than that of the intermediate absorption layer 15. The liquid guide layer 18 allows the excretory liquid given to the top sheet 21 to permeate the liquid absorption holding layer 17, and as shown in FIG. 4, the liquid guide layer 18 folds the liquid guide sheet. Three or two sheets are stacked. The liquid guide layer 18 is located within the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17 and is disposed so as not to protrude outside the region.
[0048]
The 1st surface sheet 19 which comprises the said surface sheet 21 is the same shape as the said liquid absorption holding | maintenance layer 17, and is the substantially the same area. The first topsheet 19 has a right side edge 19a and a left side edge 19b which are parallel to each other, an arc-shaped front edge 19c and a rear edge 19d. The first surface sheet 19 is formed by stacking two or three liquid permeable sheets. The second surface sheet 20 functions as a top sheet that appears on the skin side surface of the sanitary napkin 11, and is liquid permeable. The right edge portion 20a and the left edge portion 20b of the second surface sheet 20 are parallel to each other and extend in the vertical direction, and the front edge portion 20c and the rear edge portion 20d have a circular arc shape that is convex in the front-rear direction. It is. In a state where the sanitary napkin 11 is assembled, the front edge portion 20c of the second topsheet 20 coincides with the front edge portion 13c of the backsheet 13, and the rear edge portion 20d of the second topsheet 20 is behind the backsheet 13. It corresponds to the edge 13d.
[0049]
As shown in FIG. 3, in the surface sheet 21, a large number of liquid permeates from the second surface sheet 20 to the first surface sheet 19 in a state where the first surface sheet 19 is stacked on the lower side of the second surface sheet 20. A hole 23 is formed. The liquid permeation holes 23 are regularly arranged. In FIG. 1, the width dimension of the region where the liquid permeation holes 23 are formed is indicated by W3, and the length dimension in the vertical direction is L3. Show. The region where the liquid permeable hole 23 is formed is located inside the central absorption region 17A, and the width dimension W3 is smaller than the width dimension W2 of the central absorption region 17A. The first surface sheet 19 and the second surface sheet 20 are integrated so as not to be easily separated from each other by forming the liquid permeable holes 23.
[0050]
As shown in FIG. 1, a crimped portion formed by hot embossing appears on the skin side surface of the sanitary napkin 11. In FIG. 1, a region where the liquid guide layer 18 is provided is indicated by a dotted line, but the second crimping portion 24 is located in this region. The second crimping part 24 is a small-diameter circular dot pattern, and is preferably formed in a region that does not overlap with the liquid-permeable hole 23. The second pressure-bonding portion 24 is formed so as to be concave from the second topsheet 20 toward the liquid guide layer 18, and the second pressure-bonding portion 24 allows the liquid guide layer 18 and the first surface to be formed. The sheet 19 and the second face sheet 20 are compressed together. And by this 2nd crimping | compression-bonding part 24, the liquid guide layer 18, the 1st surface sheet 19, and the 2nd surface sheet 20 are integrated.
[0051]
As shown in FIG. 1, the third crimping portion 25 is formed outside the region surrounded by the dotted line and in the region where the liquid absorption holding layer 17 is disposed. The third crimping part 25 is formed in a concave shape from the second topsheet 20 to the liquid absorption holding layer 17. The third crimping part 25 is a dot pattern formed in a small-diameter circle. The second surface sheet 20, the first surface sheet 19, and the liquid absorption holding layer 17 are compressed together by the third pressure bonding part 25, and the liquid absorption holding layer 17 and the surface are compressed by the third pressure bonding part 25. The sheet 21 is joined.
[0052]
As shown in FIG. 1, the third crimping portion 25 is arranged so as to surround a region where the intermediate absorption layer 15 and the liquid guiding layer 18 are provided, and the skin side surface of the sanitary napkin 11 Then, in the area | region enclosed by the said 3rd crimping | compression-bonding part 25, the surface sheet 21 protrudes toward the wearer's skin.
[0053]
Liquid-impermeable side sheets 22 and 22 are provided on the left and right sides of the sanitary napkin 11. As shown in FIGS. 1 and 4, the side sheets 22, 22 have opposite edges 22 a, 22 a that are the right edge 17 a and the left edge 17 b of the liquid absorption holding layer 17 and the right edge of the first surface sheet 19. It is located slightly inside the portion 19a and the left side edge portion 19b, and both side portions of the surface sheet 21 are covered with the side sheets 22 and 22. The side seats 22 and 22 are formed with projecting portions 22b and 22b projecting to the left and right sides. In the wing portions 12a and 12b, the projecting portions 22b and 22b of the side sheets 22 and 22 are formed on the back surface. The protrusions 13e and 13f of the sheet 13 are overlapped.
[0054]
The layers shown in FIG. 3 are bonded to each other with a hot melt adhesive. This hot-melt adhesive is between the back sheet 13 and the liquid absorption holding layer 17, between the liquid absorption holding layer 17 and the liquid guide layer 18, between the liquid guide layer 18 and the first top sheet 19, Between the liquid absorption holding layer 17 and the first surface sheet 19, between the back sheet 13 and the second surface sheet 20, between the side sheets 22, 22 and the second surface sheet 20, and between the back sheet 13 and the side sheet 22. Are applied to each other and bonded together. The application amount of the hot melt type is 0.5 to 15 g / m in consideration of liquid permeability and absorbability.2It is preferable that it is a grade. In addition, in the side part absorption area | region 17B of the liquid absorption holding | maintenance layer 17, the lower side absorption sheet 14 and the upper side absorption sheet 16 may be adhere | attached with the hot-melt-type adhesive agent.
[0055]
Moreover, as shown in FIG. 4, the pressure sensitive adhesive layer 31 is provided in the center part in the outer surface of the back surface sheet 13, and the pressure sensitive adhesive layers 32 and 32 are also provided on the clothing side surfaces of the wing portions 12a and 12b. Is provided.
[0056]
Next, a preferable example of each constituent material will be described.
In the liquid absorption holding layer 17, the upper absorbent sheet 16 and the lower absorbent sheet 14 have higher tensile strength when wet than the intermediate absorbent layer 15, and the basis weight of the intermediate absorbent layer 15 is the basis weight of the upper absorbent sheet 16. And the total weight of the lower absorbent sheet 14 is larger. Further, at least the intermediate absorbent layer 15 has a higher fiber density than the upper absorbent sheet 16.
[0057]
As described above, an airlaid nonwoven fabric having a liquid permeation function is preferably used as a sheet having high strength when wet.
[0058]
As the airlaid nonwoven fabric, hydrophilic fibers such as chemical pulp and natural pulp, or those obtained by mixing regenerated cellulose fibers with the hydrophilic fibers are used. An air laid nonwoven fabric (air laid pulp) is manufactured by floating these fibers in the air, collecting the fibers on the screen, laminating them, and bonding them with a binder. In addition, the airlaid nonwoven fabric used as the upper absorbent sheet 16 and the lower absorbent sheet 14 preferably includes a superabsorbent polymer.
[0059]
For example, the composition of the airlaid nonwoven fabric is 70 to 95% by mass of chemical pulp or natural pulp or both pulps and 5 to 30% by mass of superabsorbent polymer (100% in total), and further the pulp And the thing which apply | coated 5-25 mass% binder (ethylene vinyl acetate copolymer emulsion) with respect to 100% of mass of a superabsorbent polymer is used. As the chemical pulp, mercerized pulp, cross-linked pulp or the like is used, and wood pulp is used as natural pulp. A part of the chemical pulp or natural pulp may be replaced with regenerated cellulose fibers such as rayon and acetate rayon.
[0060]
The upper absorbent sheet 16 preferably has a lower average density than the lower absorbent sheet 14. By lowering the average density of the fibers of the upper absorbent sheet 16, the excretory liquid given to the liquid absorbent holding layer 17 easily passes through the upper absorbent sheet 16 and moves to the intermediate absorbent layer 15. Further, by making the density of the lower absorbent sheet 14 relatively high, the wet strength of the lower absorbent sheet 14 is increased, and the function of retaining the shape of the sanitary napkin 11 can be enhanced. Further, by making the upper absorbent sheet 16 lower in fiber density than the intermediate absorbent layer 15, the excretory liquid given to the liquid absorbent holding layer 17 permeates the upper absorbent sheet 16 and is drawn into the intermediate absorbent layer 15. It becomes easy to be.
[0061]
  As a means for making the density of the upper absorbent sheet 16 lower than that of the lower absorbent sheet 14, an airlaid nonwoven fabric having a lower overall density than the lower absorbent sheet 14 may be formed.But furtherThe upper absorbent sheet 16 and the lower absorbent sheet 14 are formed of the same airlaid nonwoven fabric, and the upper absorbent sheet 16 is formed with a plurality of regions where the distance between fibers is widened compared to other parts. Lower the average density of the upper absorbent sheet 16is doing.
[0062]
For example, as shown in FIG. 6, by sandwiching an airlaid nonwoven fabric between a pair of gear rolls 40 and gear rolls 41, the upper absorbent sheet 16 is partially broken as shown in FIG. It is possible to form the low-density portions 16a with the spread at a plurality of locations. On the outer periphery of the gear roll 40, convex portions 42 formed at a constant pitch W6 (for example, 4 mm) in the circumferential direction are formed, and the convex portions 43 having the same shape as the convex portions 42 are also formed on the other gear roll 41. It is formed with the same pitch. The inclination angle θ1 of the side surfaces 42a and 43a of the convex portions 42 and 43 with respect to the tangent line of the gear rolls 40 and 41 is about 90 to 110 degrees, and the width dimension W5 of the front end surfaces 42b and 43b of the convex portions 42 and 43 is 0.5 to. It is about 2 mm. Then, an air-laid nonwoven fabric is supplied between the gear rolls 40 and 41 in the direction of rotation of the roll while applying tension, and the meshing dimension H between the convex portion 42 and the convex portion 43 is 1.5 to 3.5 mm. By setting it as a grade, a part of air raid nonwoven fabric can be destroyed and the said low density part 16a can be formed.
[0063]
In FIG. 6, for convenience of illustration, the airlaid nonwoven fabric that becomes the upper absorbent sheet 16 is shown to be supplied so as to wave between the convex portion 42 and the convex portion 43. The air laid nonwoven fabric is supplied between the convex portion 42 and the convex portion 43 in a state where a tension is applied in the horizontal direction in the figure.
[0064]
Further, when the upper absorbent sheet 16 is formed, the airlaid nonwoven fabric is sandwiched between the heated convex portions 42 and convex portions 43 and pressed to form the local low density portions 16a at a plurality of locations. In addition, the airlaid nonwoven fabric may be deformed into a wave shape, or may have a three-dimensional concavo-convex shape in which convex and concave portions having a limited area are repeatedly present in the vertical and horizontal directions. . By making the upper absorbent sheet 16 into a three-dimensional concavo-convex shape as described above, the excretory liquid can be accumulated in the concave portion of the upper absorbent sheet 16 and then transferred to the intermediate absorbent layer 15 below, and many at once. When the excretion fluid is given, the excretion fluid can be transferred to the intermediate absorption layer 15 without diffusing to the surroundings.
[0065]
In addition, as another method for forming a low-density portion in which the distance between fibers is widened in the upper absorbent sheet 16, a large number of needles may be inserted into the airlaid nonwoven fabric or a large number of slits may be cut.
[0066]
In addition, as the upper absorbent sheet 16 and the lower absorbent sheet 14 having high wet strength, a regenerated cellulose fiber which is a synthetic fiber and a hydrophilic fiber, instead of the airlaid nonwoven fabric (airlaid pulp) mainly composed of pulp as described above. Can be used that is formed into a sheet by binding with a binder, or a sheet obtained by heat-sealing the synthetic fiber.
[0067]
As the synthetic fiber, polyethylene (PE) fiber, polypropylene (PP) fiber, polyester (PET) fiber, composite fiber of PE and PP, and composite fiber of PE and PET are used. A fiber mixture in which the synthetic fiber is 5 to 50% by mass and the remainder is a regenerated cellulose fiber, and an acrylic emulsion is applied and bonded to form a sheet, or the synthetic fiber is thermally fused by heat treatment. A sheet can be used. Alternatively, as the upper absorbent sheet 16 and the lower absorbent sheet 14, it is also possible to use a foamed resin sheet that is hydrophilic and has a liquid permeable function. Or what combined only the regenerated cellulose fiber with the binder may be used. Also when these sheets are used, it is preferable to include a superabsorbent polymer.
[0068]
When the upper absorbent sheet 16 is formed of a non-woven fabric containing synthetic fibers as described above, the excretory liquid given to the liquid absorbent holding layer 17 passes through the upper absorbent sheet 16 and is intermediately absorbed mainly with the pulp below it. It becomes easy to be drawn into the layer 15.
[0069]
The intermediate absorbent layer 15 is a chemical pulp, natural pulp, a mixture of chemical pulp and natural pulp, or a part of them replaced with regenerated cellulose fiber, and further mixed with a superabsorbent polymer. Is done. The intermediate absorbent layer 15 does not contain a binder that binds the fibers, and the fibers and the superabsorbent polymer are not bonded to each other, and are simply mixed. Moreover, the mixture of the said fiber and a superabsorbent polymer is used in the state wrapped with the hydrophilic tissue.
[0070]
For example, the intermediate absorbent layer 15 is a chemical pulp and has a basis weight of 100 to 300 g / m.2It contains 10-30% by mass of superabsorbent polymer with respect to 100% by mass of chemical pulp.
[0071]
The basis weight of the superabsorbent polymer contained in the intermediate absorbent layer 15 is preferably larger than the basis weight of the lower absorbent sheet 14 and larger than the basis weight of the upper absorbent sheet 16. By comprising in this way, excretion liquid stays in the part of central absorption area | region 17A of the liquid absorption holding | maintenance layer 17, and becomes difficult to spread | diffuse to the side part absorption area | region 17B.
[0072]
A laminate of the lower absorbent sheet 14, the intermediate absorbent layer 15, and the upper absorbent sheet 16 is supplied between a pair of flat rolls having a smooth surface and subjected to pressure treatment. The pair of flat rolls has a surface temperature of 120 ° C., and a central absorption having an intermediate absorbent layer 15 as shown in FIG. 5 by pressurizing the flat roll with a liquid absorption holding layer 17 at a pressure of 490 kPa. The region 17A has a high density, and the side absorption region 17B that does not sandwich the intermediate absorption layer 15 is a low-density region. Alternatively, after pressing and compressing only the intermediate absorbent layer 15 under the above conditions, the intermediate absorbent layer 15 is sandwiched between the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16. Thereby, the average density of the central absorption region 17A having the intermediate absorption layer 15 can be made high, and the average density of the side absorption regions 17B not sandwiching the intermediate absorption layer 15 can be made a low density region.
[0073]
Further, a flat roll having a smooth cylindrical surface and a surface temperature of 120 ° C. hits the outer surface of the lower absorbent sheet 14, and an emboss roll having an emboss projection on the surface of the upper absorbent sheet 16 and a surface temperature of 110 ° C. The first pressure-bonding portion 26 is formed by supplying the liquid absorbing / holding layer 17 between the two rolls and applying pressure at 1470 kPa so as to hit.
[0074]
In the liquid absorption holding layer 17 manufactured as described above, the density of the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16 excluding the first pressure-bonding part 26 (the low density part 16a is shown in FIG. 7). In the formed upper absorbent sheet 16, the average density of the entire sheet) is 0.07 to 0.2 g / cm.3It is preferable that it is the range of these. More preferably 0.07 to 0.18 g / cm3Range. If it is lower than the above range, the ability to draw the excretion fluid from the liquid guiding layer 18 to the liquid absorption holding layer 17 is reduced.
[0075]
Further, the thickness of the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17 is 1.5 to 2.5 mm, and the thickness of the side portion side absorption region 17B is 0.5 to 1.5 mm. Within the above range, a thin sanitary napkin can be formed, and a sufficient capacity for absorbing excretory fluid such as menstrual blood can be secured.
[0076]
In addition, the average density of the three layers in the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17 and the average density of the two layers in the side absorption region 17B (both densities in the portion excluding the first crimping portion 26) are also 0. .07-0.2 g / cm3Is preferably in the range of 0.07 to 0.18 g / cm.3The range of is preferable. The average density of the central absorption region 17A is higher than the average density of the side absorption regions 17B, and the difference is 0.01 g / cm.3The above is preferable.
[0077]
By providing the difference in average density as described above, the excretory liquid given to the liquid absorption holding layer 17 is attracted to the central absorption region 17A and stays there, and the diffusion of the excretion fluid to the side absorption region 17B. It becomes easy to prevent.
[0078]
In addition, the tensile strength at the time of wetness when the lower absorbent sheet 14 on which the compression part equivalent to the first crimping part 26 is formed is measured alone is preferably in the range of 2 to 10N. For this measurement, a test piece obtained by cutting the lower absorbent sheet 14 into a size of 50 mm in the vertical direction and 25 mm in the horizontal direction of the sanitary napkin 1 was used, and this was placed in an environment where the temperature was 20 ° C. and the relative humidity was 65%. After being left for 2 hours, it was immersed in distilled water, immediately pulled up, and measured after 30 seconds. In this measurement, the distance between chucks in the longitudinal direction of the test piece was set to 25 mm, the pulling speed was set to 100 mm / min, and the maximum load was measured.
[0079]
When the wet strength of the lower absorbent sheet 14 is within the above range, the shape of the sanitary napkin 11 can be maintained in a state where the excretory fluid is absorbed, and deformation such as dripping is less likely to occur. Beyond the above range, the bending rigidity of the sanitary napkin 11 becomes high, and it becomes easy to give a rigid intuition to the body.
[0080]
The wet strength of the upper absorbent sheet 16 is preferably the same, but when the low density portion 16a as shown in FIG. 7 is formed, the tensile strength at the time of wet is in the range of 0.5 to 10N. I just need it. That is, the lower absorbent sheet 14 emphasizes the function of maintaining the shape of the sanitary napkin 11, and the upper absorbent sheet 16 emphasizes that the excretory fluid can be easily guided to the intermediate absorbent layer 15.
[0081]
The second topsheet 20 is preferably an air-through nonwoven fabric formed from synthetic fibers. For example, as a synthetic fiber, a core-sheath type composite synthetic fiber (2.2 dtex, fiber length 44 mm) whose core part is polyethylene terephthalate (PET) containing about 1.1% by mass of titanium oxide and whose sheath part is polyethylene (PE). Are used, and the core-sheath composite synthetic fibers are bonded to each other by hot air. The core-sheath type composite synthetic fiber in which titanium oxide is added to the core portion has improved surface slipperiness, and the texture of the second surface sheet 20 is improved. Further, when an air-through nonwoven fabric is used as the second surface sheet 20, the liquid is good because it is bulky and voids are formed between the fibers.
[0082]
Alternatively, the second surface sheet 20 may be formed of a point bond nonwoven fabric or a spun bond nonwoven fabric formed of synthetic fibers, or a spunlace nonwoven fabric including hydrophilic fibers such as rayon and the water repellent fibers.
[0083]
The basis weight of the second surface sheet 20 is 15 to 60 g / m.2The range of is preferable. If it is less than the above, the surface strength cannot be sufficiently obtained, and there is a risk of tearing in a wet state. Moreover, when the said range is exceeded, there exists a possibility that the surface sheet 6 may become stiff and a discomfort may be produced during wear. The density of the second topsheet 20 is 0.12 g / cm.3The following is preferable. Since menstrual blood at the menstrual period of the user has a relatively high viscosity, the density is preferably equal to or less than the above value in order to allow the menstrual blood to pass through.
[0084]
The first surface sheet 19 provided under the second surface sheet 20 may be formed of the same material as the second surface sheet 20 or may be formed of a different material. The physical properties required for the first surface sheet 19 need to have a gap to some extent so as not to disturb the permeation rate of liquid such as menstrual blood. Therefore, the density of the first surface sheet 19 is 0.016 g / cm.3~ 0.08g / cm3And more preferably 0.03 g / cm3~ 0.06g / cm3Is used. Moreover, in order to maintain good penetration of liquid such as menstrual blood, it is necessary to maintain a certain amount of bulk even when wet. Specifically, the first surface sheet 19 is made of an air-through nonwoven fabric formed of chemical fibers. As the chemical fibers, a core-sheath type composite having a core part made of polypropylene (PP) and a sheath part made of polyethylene (PE). Synthetic fibers (4.4 dtex, fiber length 50 mm) are used, and the core-sheath type composite synthetic fibers are bonded to each other by hot fusion with hot air. The weight of the air-through non-woven fabric is 20 g / m2Degree.
[0085]
In this embodiment, the first surface sheet 19 is formed by stacking two air-through nonwoven fabrics.
[0086]
The two sheets of the first surface sheet 19 and between the first surface sheet 19 and the second surface sheet 20 are joined to each other by forming the liquid permeable holes 23. Further, the top sheet 21 may not have a laminated structure of the first top sheet 19 and the second top sheet 20, and may have a single layer structure or a laminated structure of a larger number of layers. However, when the topsheet 21 is composed of only one sheet, in order to provide a large number of voids in the topsheet 21, a non-woven fabric with a high basis weight must be used, and the non-woven fabric itself is used with excessive stiffness. It is easy to give discomfort to the person. Further, when the surface sheet 21 has a multi-layered structure, the number of layers increases, so it is necessary to use a hot melt adhesive to bond and fix the layers, and the surface sheet 21 becomes hard and the sanitary napkin. 11 will not be able to properly follow irregular movements when used. For the reasons described above, the top sheet 21 is composed of a three-layer structure of a first sheet 19 and a second sheet 20 that are stacked on top of each other, and is joined by forming a liquid permeable hole 23. Those are preferred.
[0087]
Next, the liquid guide layer 18 is preferably an air-through nonwoven fabric or air-laid nonwoven fabric having a liquid permeable function formed of hydrophilic synthetic fibers. These non-woven fabrics have a structure in which hydrophilic synthetic fibers are joined together to form a three-dimensional skeleton and have voids. By using the liquid guide layer 18 having voids in this way, the liquid can pass through the top sheet 21 and enter the voids by its own weight, and further pass through the air gap by the liquid suction force of the liquid absorption holding layer 17. it can.
[0088]
The air-through nonwoven fabric is obtained by heat-treating an eccentric core-sheath composite synthetic fiber (for example, a fineness of 4.4 dtex and a fiber length of 50 mm) having a core part of polypropylene (PP) and a sheath part of polyethylene (PE). The formed fiber is coated with a hydrophilic oil agent.
[0089]
In addition, the airlaid nonwoven fabric is a mixture of hydrophilic natural fibers or regenerated cellulose fibers and thermoplastic resin fibers floating in the air, collecting and laminating the fibers on the screen, and then subjecting to heat treatment, It is produced by melting the surface of the thermoplastic resin fiber and thermally welding the thermoplastic resin fiber and the hydrophilic fiber.
[0090]
For example, the composition of the airlaid nonwoven fabric is a mixture of 60% by mass of hydrophilic fibers, 26% by mass of chemical fibers, and 14% by mass of a binder (ethylene vinyl acetate copolymer emulsion). Examples of hydrophilic fibers include wood pulp, rayon, acetate rayon, natural cellulose fibers other than pulp, mercerized pulp, cross-linked pulp, and the like, and the core portion is polypropylene (PP) and the sheath portion is polyethylene (polyethylene ( PE) core-sheath fibers (for example, the fineness is 2.2 dtex and the fiber length is 5 mm) are used.
[0091]
In this embodiment, a three-layer folded airlaid nonwoven fabric is used as the liquid guide layer 18.
[0092]
Further, the density of the liquid guide layer 18 needs to be lower than the density of the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17 provided therebelow. By reducing the density of the liquid guide layer 18 to be lower than the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17, the excretion liquid given to the liquid guide layer 18 enters the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17. It becomes sucked quickly.
[0093]
Specifically, the density of the liquid guide layer 18 is 0.05 to 0.16 g / cm.3It is preferable to be within the range. The density is 0.16 g / cm3Higher than that, the liquid permeability becomes poor, and the density is 0.05 g / cm.3If it is lower than that, the ability to draw the liquid absorbed by the topsheet 21 into the liquid guide layer 18 is lowered. A more preferable density range of the liquid guide layer 18 is 0.07 to 0.1 g / cm.3It is.
[0094]
The liquid guide layer 18 needs to have a function of absorbing liquid such as menstrual blood that repeatedly flows and discharging the liquid to the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17. For example, if the liquid guide layer 18 is formed only with a pulp material, the liquid guide layer 18 becomes bulky when wet, and the liquid is accumulated in the liquid guide layer 18 so that the original function cannot be properly performed.
[0095]
Therefore, the liquid guide layer 18 is preferably formed mainly of cellulose fibers having a characteristic of maintaining bulk even when wet by menstrual blood or the like, and the tensile strength when the liquid guide layer 18 is wet is It is preferably within a range of 2N to 10N per 25 mm width. If the tensile strength of the liquid guide layer 18 is set within this range, the bulk can be maintained to some extent even when wet. More preferably, the tensile strength is 2.5 N to 7.5 N per 25 mm width, and the texture is good when the tensile strength is within this range.
[0096]
Next, the back sheet 13 is a liquid-impermeable and air-permeable sheet, and is a polyethylene (PE) film or a polypropylene (PP) film in which fine air holes are formed. For example, the plastic sheet is CaCo3, BaSo4By mixing and stretching an inorganic filler, etc., fine air holes are appropriately dispersed in the film to improve air permeability, and the thickness is about 15 to 50 μm. . Or the material which laminated the thermoplastic resin to the nonwoven fabric may be sufficient.
[0097]
Further, the side sheets 22 and 22 are preferably made of a liquid-impermeable nonwoven fabric, for example, a spunbond nonwoven fabric, a meltblown nonwoven fabric, or a laminate of the two nonwoven fabrics and subjected to a water repellent treatment. The
[0098]
Hereinafter, preferable dimensions of each part will be described. The sanitary napkin 11 shown in FIG. 1 is a normal size used in the daytime and the like, the width dimension at the horizontal reference line Ox-Ox is 160 mm, and the length dimension at the vertical center line Oy-Oy is about 210 mm. is there.
[0099]
Moreover, when the surface sheet 21 adheres to the female excretion part, it is necessary that the intermediate absorption layer 15 has a slightly larger area than the excretion part (local part). Moreover, when the area of the intermediate | middle absorption layer 15 is too large, a sanitary napkin 11 will come to hold | maintain excretion liquid in the range wider than the range which hits a local part, and there exists a possibility of giving a wet feeling to parts other than a local part.
[0100]
Therefore, it is preferable that the maximum width dimension W2 in the horizontal direction of the intermediate absorption layer 15 is 25 mm to 55 mm, and the maximum length dimension L2 in the vertical direction is 70 mm to 120 mm. When it is smaller than the width dimension W2 and the length dimension L2, a large amount of excretory liquid is applied to a position outside the central absorption region 17A, which is liable to cause side leakage. When the width dimension W2 and the length dimension L2 are larger, when a large amount of excretion fluid such as menstrual blood is discharged from the local area, the excretion fluid diffuses within a wide area of the sanitary napkin 11, Thus, it becomes easy to give a wet feeling to places other than the local part.
[0101]
Further, in a long-type sanitary napkin suitable for wearing at bedtime or the like, the longitudinal length and the width dimension of the rear region between the wing portions 12a and 12b and the rear edge portion 11d are the wing portion 12a. , 12b is larger than the above-mentioned dimension in the area in front. In such a long-type sanitary napkin, it is preferable that the intermediate absorbent layer 15 extends to a position facing the posterior region of the anus. In this case, the upper limit of the longitudinal dimension L2 of the intermediate absorbent layer 15 is preferred. Is about 280 mm.
[0102]
The liquid guide layer 18 has the same width and length as the intermediate absorption layer 15 or is slightly smaller. The liquid guide layer 18 also needs to have an area larger than the local area of the user, like the intermediate absorption layer 15. The maximum width dimension of the liquid guide layer 18 is preferably in the range of 25 mm to 50 mm and in the range of the maximum longitudinal dimension of 60 mm to 120 mm.
[0103]
In addition, the longitudinal length L1 and the lateral width W1 of the liquid absorption holding layer 17 are preferably 1.5 times or more the dimensions L2 and W2 of the intermediate absorption layer 15. The maximum dimensions of L1 and W2 are the same as the overall dimensions of the sanitary napkin 11. Within this range, even when excretory fluid is applied to a position outside the central absorption region 17A, it can be captured by the side absorption region 17B of the liquid absorption holding layer 17 and side leakage of excretion fluid can be prevented. It becomes easy to prevent.
[0104]
As shown in FIG. 1, the length dimension L3 of the region where the liquid permeable holes 23 are formed is set to be the same as or slightly smaller than the length dimension L2 of the intermediate absorption layer 15. The width dimension W3 is also set in a range of 0.3 to 0.8 times the width dimension W2. By forming the liquid permeation hole 23 in the above range, the excretion liquid given to the top sheet 21 passes through the liquid permeation hole 23 and is surely given to the liquid guide layer 18 and the central absorption region 17A below it. Be able to.
[0105]
Next, a method for manufacturing the sanitary napkin 11 will be described.
First, as described above, the intermediate absorbent layer 15 and the upper absorbent sheet 16 are overlaid on the lower absorbent sheet 14 and heated with a flat roll. Alternatively, only the intermediate absorbent layer 15 is pressed and then sandwiched between the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16. Further, the lower absorbent sheet 14, the intermediate absorbent layer 15, and the upper absorbent sheet 16 are integrated with heat embossing.
[0106]
On the other hand, the top sheet 21 is a stack of the first top sheet 19 and the second top sheet 20, and a large number of needles at room temperature from the top surface side of the second top sheet 20 to the first top sheet 19, or a large number of heated sheets. The needle is inserted to form the liquid permeable hole 23. Next, the liquid guide layer 18 is bonded to the liquid guide layer 18 under the first surface sheet 19 with a hot melt adhesive, a flat roll is applied to the liquid guide layer 18, and an emboss roll is applied to the surface of the second surface sheet 20. The second pressure-bonding part 24 is formed under the same heating and pressing conditions as the first pressure-bonding part 26, and the liquid guide layer 18 and the surface sheet 21 are integrated.
[0107]
Thereafter, a liquid absorption holding layer 17 is stacked under the liquid guide layer 18 and bonded via a hot melt adhesive, and a flat roll is applied to the liquid absorption holding layer 17, so that the surface of the second topsheet 20 An embossing roll is applied to the first pressure-bonding part 26, and the third pressure-bonding part 25 is formed under the same heating and pressing conditions as the first pressure-bonding part 26, and the liquid absorption holding layer 17, the liquid guide layer 18 and the surface sheet 21 are integrated. The
[0108]
Further, the back sheet 13 is bonded to the clothing side surface with a hot melt adhesive, and the side sheets 22 and 22 are bonded to the skin side surface.
[0109]
When the sanitary napkin 11 is used, first, the release sheet protecting the pressure-sensitive adhesive layers 31 and 32 is peeled off, and the clothing-side surface of the sanitary napkin 11 is applied to the underwear by the pressure-sensitive adhesive layer 31. The wings 12a and 12b are bent along the edge of the crotch part, and the wing parts 12a and 12b are bonded to the outer surface of the crotch part by the pressure-sensitive adhesive layer 32. .
[0110]
A relatively viscous excretion fluid such as menstrual blood excreted from the vaginal opening of a woman is given to the second surface sheet 20, and this liquid permeates the second surface sheet 20 and the first surface sheet 19 by its own weight. In particular, it passes through the region where the liquid permeation hole 23 is formed and is guided into the gap of the liquid guide layer 18. Since the liquid guide layer 18 has a structure in which a synthetic fiber is bonded and has a skeleton extending in a three-dimensional direction and a gap is formed, the liquid is temporarily stored in the liquid guide layer 18. The liquid absorption holding layer 17 located underneath is sucked by the hydrophilic action and capillary action of the liquid absorption holding layer 17, and is given mainly to the central absorption region 17A of the liquid absorption holding layer 17.
[0111]
As shown in FIG. 7, the upper absorbent sheet 16 is formed with a low density portion 16 a, and the density is lower than that of the intermediate absorbent layer 15, so that the excretory fluid given to the upper absorbent sheet 16 is the intermediate absorbent layer 15. It becomes easy to be drawn into.
[0112]
In the liquid absorption holding layer 17, the central absorption region 17A has a three-layer structure of the lower absorption sheet 14, the intermediate absorption layer 15, and the upper absorption sheet 16, and has a larger basis weight than the side absorption region 17B. In the liquid absorption holding layer 17, the basis weight of the superabsorbent polymer contained in the intermediate absorption layer 15 is larger than the basis weight of the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16, and thus the liquid absorption capacity in the central absorbent region 17A Is higher than the side absorption region 17B. Therefore, the excretory fluid mainly stays in the central absorption region 17A and hardly penetrates into the side absorption region 17B.
[0113]
In this embodiment, since the average density of the central absorption region 17A is higher than the average density of the side absorption region 17B, the excretory fluid is likely to stay and be stored in the central absorption region 17A and diffuse to the side absorption region 17B. It is difficult to do. Accordingly, it is possible to prevent the liquid from diffusing in the lateral direction in the liquid absorption holding layer 17 and to suppress the occurrence of lateral leakage.
[0114]
Further, even when a pressing force due to the body weight is applied in a sitting posture or the like, the liquid tends to stay and be held in the central absorption region 17A, so that the liquid does not easily return toward the topsheet 21. In addition, since the liquid guide layer 18 exists between the central absorption region 17A and the top sheet 21, and the distance is long, the excretion liquid absorbed in the central absorption region 17A also returns to the top sheet 21. It becomes difficult.
[0115]
Moreover, since there is little diffusion of the excretion liquid to the side part absorption area | region 17B of the liquid absorption holding | maintenance layer 17, when the above body pressures act, the liquid returns to the surface sheet 21 from the side part absorption area | region 17B. Is less likely to occur. Therefore, it is less likely that the skin is soiled with the excretory fluid at portions other than the wearer's local area.
[0116]
Moreover, when the excretion fluid excreted from the local part of the body is given to the surface sheet 21 at a portion off the center of the sanitary napkin 11, the side absorption region 17B of the liquid absorption holding layer 17 located below the side absorption region 17B Since the upper absorbent sheet 16 and the lower absorbent sheet 14 containing the superabsorbent polymer are formed, the excretory liquid can be held in the side absorption region 17B of the liquid absorption holding layer 17, thereby causing side leakage. It becomes difficult.
[0117]
Even if the tensile strength when wet of the intermediate absorbent layer 15 is 0.5 N or less per 25 mm width, for example, the upper and lower sides are sandwiched between the upper absorbent sheet 16 and the lower absorbent sheet 14 having high tensile strength when wet. Therefore, even when the liquid absorption holding layer 17 absorbs the excretion liquid, the liquid absorption holding layer 17 can maintain its shape. Therefore, the sanitary napkin 11 is unlikely to be deformed, such as being squeezed, and when it is deformed, it can be easily restored to the original shape.
[0118]
Further, in this embodiment, as shown in FIG. 2, since the first pressure-bonding portions 26 are uniformly dispersed throughout the liquid absorption holding layer 17, the liquid absorption holding layer 17 is also formed thereby. Is easy to maintain its shape even when wet, and the deformation is less likely to occur.
[0119]
Further, since the fibers are compressed and the density is increased in the first pressure-bonding portion 26, even when the waste fluid diffuses into the side absorption region 17 </ b> B, the first pressure-bonded fluid has a high density. It becomes attracted to the part 26, and thereby, it is possible to suppress the diffusion of the excretory fluid and to easily prevent the lateral leakage of the excretory fluid.
[0120]
In addition, when the lower absorbent sheet 14 and the upper absorbent sheet 16 are joined with a hydrophobic adhesive in the side absorbent region 17B, the excretory fluid absorbed in the central absorbent region 17A is side absorbent region 17B. This diffusion can be suppressed by the adhesive when attempting to diffuse to the surface.
[0121]
In the sanitary napkin 11 shown in the above embodiment, the liquid guide layer 18 is interposed between the top sheet 21 and the liquid absorption holding layer 17. For example, directly under the top sheet 21, The liquid absorption holding layer 17 may be located. However, when the liquid guide layer 18 is provided, the excretion liquid given to the top sheet 21 is likely to enter the liquid guide layer 18 by its own weight, and the excretion liquid is less likely to remain on the top sheet 21, so that the body is wet. It becomes difficult to give a feeling. Furthermore, by providing the liquid guide layer 18, it becomes easy to guide the excretory liquid given to the top sheet 21 intensively toward the central absorption region 17 </ b> A of the liquid absorption holding layer 17. In addition, the liquid guide layer 18 makes it easy to prevent the excretory liquid from returning from the liquid absorption holding layer 17 to the top sheet 21.
[0122]
Further, in this embodiment, as shown in FIG. 2, since a large number of liquid permeable holes 23 are formed from the top sheet 21 to the liquid guide layer 18, the liquid applied to the surface of the top sheet 21 is The liquid guide layer 18 is given through the liquid passage hole 23. For this reason, the liquid given to the top sheet 21 is likely to drop to the liquid guide layer 18 by its own weight, and this further facilitates the prevention of the remaining liquid and the diffusion of the liquid on the top sheet 21.
[0123]
In addition, a large number of second pressure-bonding parts 24 formed from the top sheet 21 to the liquid guide layer 18 and a third pressure-bonding part 25 located further outside thereof also have excreta stored in the central absorption region 17A. A function to prevent diffusion to the surroundings can be exhibited.
[0153]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the liquid can be quickly absorbed and held in the central absorption region of the liquid absorption holding layer disposed under the top sheet, and the side absorption regions located on both sides in the lateral direction of the central absorption region. The liquid can be prevented from diffusing. Accordingly, the diffusion range of the liquid can be limited to the central absorption area, and the liquid is less likely to adhere to the skin other than the user's local area, and it is difficult to feel a wet feeling. Further, it is possible to obtain an absorbent article that is not easily deformed when wet and can be easily restored to its original shape even when deformed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a sanitary napkin according to an embodiment of an absorbent article of the present invention;
FIG. 2 is an exploded perspective view showing the sanitary napkin shown in FIG.
FIG. 3 is an exploded sectional view showing the sanitary napkin cut along a horizontal reference line Ox-Ox;
FIG. 4 is a cross-sectional view taken along arrow IV-IV showing the sanitary napkin cut along a horizontal reference line Ox-Ox;
FIG. 5 is a cross-sectional view showing only the liquid absorption holding layer;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a state where the upper absorbent sheet is processed with a gear roll;
FIG. 7 is a cross-sectional view of an upper absorbent sheet processed with a gear roll;
[Explanation of symbols]
11 Sanitary napkins
13 Back sheet
14 Lower absorption sheet
15 Intermediate absorption layer
16 Upper absorption sheet
17 Liquid absorption retention layer
18 Liquid guide layer
21 Surface sheet
23 Liquid permeation hole
24 Second crimping part
25 Third crimping part
30 1st crimping part
17A Central absorption area
17B Side absorption area

Claims (8)

裏面シートと液透過性の表面シート、および前記裏面シートと前記表面シートとの間に位置する液吸収保持層が設けられた吸収性物品において、
前記液吸収保持層は、下側吸収シートと上側吸収シート、および前記両吸収シートの間に挟まれた前記両シートよりも面積の小さい中間吸収層を有し、
前記上側吸収シートには局部的な伸びを与えて繊維間の間隔が広げられた低密度領域が設けられており、
前記下側吸収シートと上側吸収シートおよび前記中間吸収層は、いずれも少なくとも一部が親水性繊維で形成されており、前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートが接合されて一体化されていることを特徴とする吸収性物品。In the absorbent article provided with a back sheet and a liquid permeable top sheet, and a liquid absorption holding layer located between the back sheet and the top sheet,
The liquid absorption holding layer has a lower absorbent sheet and an upper absorbent sheet, and an intermediate absorbent layer having a smaller area than the two sheets sandwiched between the two absorbent sheets,
The upper absorbent sheet is provided with a low density region in which the spacing between fibers is widened by giving local elongation,
The lower absorbent sheet, the upper absorbent sheet, and the intermediate absorbent layer are all formed at least partially from hydrophilic fibers, and the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet are joined together. An absorbent article characterized by being integrated. 前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートが複数箇所の圧縮部において圧縮されることによって、前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートが接合されて一体化されている請求項１記載の吸収性物品。  The lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet are compressed at a plurality of compression portions, whereby the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer, and the upper absorbent sheet are joined and integrated. The absorbent article according to claim 1. 前記液吸収保持層は、前記下側吸収シートと前記中間吸収層および前記上側吸収シートとが重ねられた部分が中央吸収領域で、前記下側吸収シートと前記上側吸収シートとが前記中間吸収層を挟むこと無く重ねられた部分が側部吸収領域であり、
前記中央吸収領域の平均密度が、前記側部吸収領域の平均密度よりも高い請求項１または２記載の吸収性物品。In the liquid absorption holding layer, a portion where the lower absorbent sheet, the intermediate absorbent layer and the upper absorbent sheet are overlapped is a central absorbent region, and the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet are the intermediate absorbent layer. The portion overlapped without sandwiching the side is the side absorption region,
The absorbent article according to claim 1 or 2, wherein an average density of the central absorbent region is higher than an average density of the side absorbent regions. 前記下側吸収シートおよび上側吸収シートの湿潤時での引っ張り強度が、前記中間吸収層よりも高い請求項１ないし３のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 3 , wherein the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet have higher tensile strength when wet than the intermediate absorbent layer. 前記液吸収保持層では、前記中間吸収層の目付けが、前記上側吸収シートと前記下側吸収シートのそれぞれの目付けよりも大きい請求項１ないし４のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 4 , wherein in the liquid absorption holding layer, the basis weight of the intermediate absorption layer is larger than each basis weight of the upper absorbent sheet and the lower absorbent sheet. 前記下側吸収シートと上側吸収シートは、エアーレイド不織布であり、前記中間吸収層は粉砕されたパルプを主体としたものである請求項１ないし５のいずれかに記載の吸収性物品。The lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet is air-laid nonwoven fabric, the absorbent article according to any one of claims 1 to 5 intermediate absorbing layer are those mainly composed of crushed pulp. 前記下側吸収シートと上側吸収シートおよび前記中間吸収層のそれぞれが高吸収性ポリマーを含んでおり、前記中間吸収層での高吸収性ポリマーの目付けが、前記下側吸収シートと上側吸収シートのそれぞれでの高吸収性ポリマーの目付けよりも大きい請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。Each of the lower absorbent sheet, the upper absorbent sheet and the intermediate absorbent layer contains a superabsorbent polymer, and the basis weight of the superabsorbent polymer in the intermediate absorbent layer is that of the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet. The absorptive article according to any one of claims 1 to 6 larger than the basis weight of each superabsorbent polymer. いずれも少なくとも一部に親水性繊維を含んでいる下側吸収シートと上側吸収シートおよび前記下側吸収シートと上側吸収シートよりも面積の小さい中間吸収層を用い、
前記上側吸収シートに局部的な伸びを与えて繊維間の間隔を広げた領域を形成する工程と、
前記下側吸収シートと上側吸収シートの間に前記中間吸収層を挟んで、下側吸収シートと上側吸収シートおよび中間吸収層とを一体化して液吸収保持層を形成する工程を有し、
裏面シートと液透過性の表面シートとの間に前記液吸収保持層を介在させることを特徴とする吸収性物品の製造方法。Both use a lower absorbent sheet and an upper absorbent sheet that contain hydrophilic fibers at least in part, and an intermediate absorbent layer having a smaller area than the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet,
Forming a region in which a space between fibers is widened by giving local elongation to the upper absorbent sheet;
Sandwiching the intermediate absorbent layer between the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet, forming a liquid absorbent holding layer by integrating the lower absorbent sheet, the upper absorbent sheet and the intermediate absorbent layer,
A method for producing an absorbent article, characterized in that the liquid absorption holding layer is interposed between a back sheet and a liquid permeable top sheet.
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