JP2508900B2 - 多重インバ―タ装置の制御方法 - Google Patents

多重インバ―タ装置の制御方法

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JP2508900B2 JP2199702A JP19970290A JP2508900B2 JP 2508900 B2 JP2508900 B2 JP 2508900B2 JP 2199702 A JP2199702 A JP 2199702A JP 19970290 A JP19970290 A JP 19970290A JP 2508900 B2 JP2508900 B2 JP 2508900B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、所定周波数の補償電圧をノイズ発生源に
注入してノイズ成分の電力系統への流出を防止するアク
ティブフィルタ等において、三角波キャリア信号の周波
数成分の除去用のフィルタの小型化のために補償電圧発
生用の電圧型パルス幅変調インバータ(以下、単にイン
バータと略す)を複数台用いて構成される多重インバー
タ装置を制御するための多重インバータ装置の制御方法
に関するものである。
〔従来の技術〕
第4図(a)にU相,V相,W相の3相交流電圧を発生す
る3多重の多重インバータ装置の基本的な回路図を示
す。第4図(a)において、1は第1の3相インバータ
で、直流電源1EとU相用,V相用,W相用の3台の単相イン
バータ1U,1V,1Wから構成されている。例えば、単相イン
バータ1Uは、4個のスイッチ素子S1〜S4と、スイッチ素
子S1〜S4にそれぞれ逆並列接続したダイオードD1〜D4
からなり、これらをブリッジ状に接続し、スイッチ素子
S1,S3の接続点とスイッチ素子S2,S4の接続点を直流電源
1Eの正極および負極にそれぞれ接続し、スイッチ素子
S1,S2の接続点およびスイッチ素子S3,S4の接続点にそれ
ぞれ出力端子T1,T2を設けている。残りの単相インバー
タ1V,1Wについても、詳しい回路構成の図示は省略して
いるが、単相インバータ1Uと同じ構成であり、各相の単
相インバータ1U,1V,1Wの各々スイッチ素子S1〜S4の制御
極(図示せず)にそれぞれ各相の基準電圧と三角波キャ
リア電圧との比較結果であるパルス幅変調信号が加えら
れ、これによって各相の単相インバータ1U,1V,1Wの出力
端子T1,T2間に各相の基準電圧に相似な3相交流電圧が
出力される。ただ、この3相交流電圧には、三角波キャ
リア電圧の周波数成分およびその高調波成分が含まれて
いるので、後段にてLCフィルタでそれらの周波数成分を
除去する必要がある。
2は第2の3相インバータで、3は第3の3相インバ
ータで、これらの具体的な回路構成は第1の3相インバ
ータ1と同様である。ただ、各単相インバータ2,3の各
スイッチ素子に加えるパルス幅変調信号を作成するため
の三角波キャリア信号が第1の3相インバータ1の三角
波キャリア信号に対して、それぞれ60度,120度の位相遅
れを有している点で相違する。
そして、第1,第2,第3の3相インバータ1,2,3のU相,
V相,W相の各相電圧を合成する。例えば、U相について
は、第4図(b)に示すような多重変圧器4Uを用い、第
1の3相インバータ1のU相用の単相インバータ1Uの出
力端子T1,T2を多重変圧器4Uの一次巻線n11に接続し、同
様に第2の3相インバータ2のU相用の単相インバータ
(図示せず)の出力端子T3,T4を多重変圧器4Uの一次巻
線n12に接続し、第3の3相インバータ3のU相用の単
相インバータ(図示せず)の出力端子T5,T6を多重変圧
器4Uの一次巻線n13に接続する。これによって、多重変
圧器4Uの二次巻線n2から第1,第2,第3の3相インバータ
1,2,3のU相用の単相インバータ1U,…の出力を3多重合
成したU相の交流電圧が得られる。V相およびW相につ
いてはU相と同じである。
第5図はU相のパルス幅変調信号の作成の模様および
各単相インバータの出力および多重合成出力の模様を示
すタイムチャートであり、以下この第5図を参照して従
来の多重インバータ装置の動作をU相について説明す
る。なお、V相およびW相についても同じ動作である。
この多重インバータ装置では、図示しないパルス幅変
調用の比較回路でもって、第1の3相インバータ1につ
いては、第5図(a)に示すように、基準電圧VRと、実
線で示す三角波キャリア信号V11およびそれの反転信号
である二点鎖線で示す三角波キャリア信号V21とが比較
される。
基準電圧VRと三角波キャリア信号V11との比較結果と
して、第5図(b)に示すような矩形波(パルス幅変調
波)が得られ、この第5図(b)の矩形波がハイレベル
のときに単相インバータ1Uのスイッチ素子S1がオンに駆
動され、逆にローレベルのときに単相インバータ1Uのス
イッチ素子S2がオン駆動される。また、基準電圧VRと三
角波キャリア信号V21との比較結果として、第5図
(c)に示すような矩形波(パルス幅変調波)が得ら
れ、この第5図(c)の矩形波がハイレベルのときに単
相インバータ1Uのスイッチ素子S4がオンに駆動され、逆
にローレベルのときに単相インバータ1Uのスイッチ素子
S3がオン駆動される。以上の結果、単相インバータ1Uの
出力電圧は第5図(d)に示すような波形となる。
同様に、第2の3相インバータ2については、第5図
(a)に示すように、基準電圧VRと、短破線で示す三角
波キャリア信号V12およびそれの反転信号である一点鎖
線で示す三角波キャリア信号V22とが比較される。基準
電圧VRと三角波キャリア信号V12との比較結果として、
第5図(e)に示すような矩形波が得られ、また基準電
圧VRと三角波キャリア信号V22との比較結果として、第
5図(f)に示すような矩形波が得られる。そして、こ
れらの矩形波でもって上記と同様の4個のスイッチ素子
が駆動され、U相用の単相インバータの出力電圧は第5
図(g)に示すような波形となる。
また、第3の3相インバータ3については、第5図
(a)に示すように、基準電圧VRと、長破線で示す三角
波キャリア信号V13およびそれの反転信号である三点鎖
線で示す三角波キャリア信号V23とが比較される。基準
電圧VRと三角波キャリア信号V13との比較結果として、
第5図(h)に示すような矩形波が得られ、また基準電
圧VRと三角波キャリア信号V23との比較結果として、第
5図(i)に示すような矩形波が得られる。そして、こ
れらの矩形波でもって上記と同様の4個のスイッチ素子
が駆動され、U相用の単相インバータの出力電圧は第5
図(j)に示すような波形となる。
そして、3相インバータ1,2,3のU相用の各単相イン
バータ1U,…の出力電圧を多重変圧器4Uで多重合成する
と、第5図(k)に示すような波形の電圧が得られる。
このように構成すると、多重変圧器4Uの出力電圧中に
含まれる三角波キャリア信号の高調波成分としては6次
以上のものが含まれるのみとなり、三角波キャリア信号
の高調波成分を除去するためのLCフィルタの共振周波数
を高く設定することができ、したがってLCフィルタを構
成するインダクタおよびコンデンサを小さいものとする
ことができ、LCフィルタを小型化できるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、この多重インバータ装置は、3相インバー
タ1,2,3の何れか一つが故障で運転停止したとき、例え
ば3相インバータ3が運転停止すると、このとき正常な
3相インバータ1,2の三角波キャリア電圧は故障前と同
様に位相差が60度であるため、多重インバータ4Uの出力
電圧は第5図(l)に示すような波形となる。このよう
な時間軸上で不均一な波形となると、多重変圧器4Uの出
力電圧中に含まれる三角波キャリア信号の高調波成分の
最低次数が下がることになる。つまり、この例では、三
角波キャリア信号の周波数をfcとしたときに、 2fc<f<4fc の範囲の三角波キャリア信号に起因する不要な高調波成
分が発生することになる。
このように、除去すべき不要高調波成分の最低次数が
下がると、それを除去するためのLCフィルタの共振周波
数を低く設定することが必要となり、したがってインダ
クタのインダクタンス値もしくはコンデンサの容量を大
きく設定することが必要となり、LCフィルタの大型化す
るという問題がある。
したがって、この発明の目的は、インバータの運転停
止による多重数の減少時に、多重合成出力電圧中の三角
波キャリア信号の高調波成分の最低次数の低下を抑え、
三角波キャリア信号の高調波成分の除去用のフィルタの
小型化を図ることができる多重インバータ装置の制御方
法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の多重インバータ装置の制御方法は、n台
(nは3以上の整数)のインバータが正常であるとき
は、n台全てのインバータに対して、180/n度ずつの位
相差を有する三角波キャリア信号をそれぞれ供給し、n
台のインバータの出力を多重変圧器で合成して出力す
る。一方、何らかの原因でn台のインバータの何れか1
台が故障したときには、故障したインバータの運転を停
止し、残りのn−1台のインバータに供給する三角波キ
ャリア信号の位相差を180/n度から180/(n−1)度に
切り替え、n−1台のインバータの出力を多重変圧器で
合成して出力する。
〔作用〕
この発明の構成によれば、n台のインバータが全て正
常であるときに限らず、n台のインバータのうち何れか
1台が故障してそのインバータの運転を停止したときに
も、運転状態のインバータに加える三角波キャリア信号
の位相差が均等になり、多重変圧器の出力電圧中の三角
波キャリア信号の高調波成分の最低次数が2(n−1)
となり、それ以下の次数の高調波成分の発生が防止され
ることになる。この結果、三角波キャリア信号の高調波
成分を除去するためのフィルタの共振周波数を高く設定
することができ、フィルタの小型化を図ることができ
る。
〔実 施 例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図はこの発明の一実施例の制御方法を実施する多
重インバータ装置の構成を示すブロック図である。この
多重インバータ装置は、正常時に3台のインバータの出
力電圧を多重合成する3多重のもので、1台のインバー
タの故障時に2多重に切り替えるものである。なお、こ
の多重インバータ装置は、3相交流電圧を出力するもの
であるが、U相,V相,W相の各相の構成が同じであるの
で、第1図では図面の簡単化のために、U相の回路構成
のみ図示し、V相およびW相については図示を省略して
いる。
第1図において、1は第1の3相インバータ、2は第
2の3相インバータ、3は第3の3相インバータ、1Uは
3相インバータ1内のU相用の単相インバータ、4UはU
相用の多重変圧器である。
5は各相共通の三角波キャリア信号発生回路で、60度
の位相差をもった三角波キャリア信号V11,V12,V13と三
角波キャリア信号V11に対して90度の位相差をもった三
角波キャリア信号V14を発生するとともに、これらとち
ょうど位相が反転した三角波キャリア信号V21,V22,V23,
V24を発生する。
6Uは三角波キャリア信号切替回路で、三角波キャリア
信号発生回路5から発生した三角波キャリア信号V11,V
12,V13,V14,V21,V22,V23,V24を、3相インバータ1,2,3
内のU相用の各単相インバータ1U,…の各々の故障信号K
S1U,KS2U,KS3Uに基づいて、3相インバータ1,2,3の全て
が正常であるときに、三角波キャリア信号V11,V12,V13,
V21,V22,V23を各3相インバータ1,2,3に対応して出力
し、3相インバータ1,2,3の何れか1台が故障のとき
に、例えば3相インバータ3が故障のときに、三角波キ
ャリア信号V11,V14,V21,V24を3相インバータ1,2とに対
応して出力する。その具体回路構成は後述する(第2図
(a),(b)参照)。
7Uはパルス発生回路で、三角波キャリア信号切替回路
6Uから与えられる基準電圧と三角波キャリア信号V11,V
12,V13,V14,V21,V22,V23,V24とを比較して各3相インバ
ータ1,2,3の各単相インバータ1U,…のスイッチ素子S1
S4を駆動するための矩形波信号(パルス幅変調信号)を
作成し、この矩形波信号を増幅して各3相インバータ1,
2,3のU相用の単相インバータ1U,…にゲートパルスとし
て与える。
ここで、三角波キャリア信号切替回路6Uの具体回路構
成を第2図(a),(b)を参照して説明する。この三
角波キャリア信号切替回路6Uは、第2図(a)に示すア
ンドゲートAN1,AN2およびノット回路NT1〜NT4と、第2
図(b)に示すスイッチSW1〜SW5とからなる。
3台の3相インバータ1,2,3が全て正常であるとき
は、3相インバータ1,2,3が全て運転され、このとき
は、第1表に示すとおり、故障信号KS1U,KS2U,KS3Uが全
てローであり、スイッチSW1〜SW5の制御信号SS1〜SS5
それぞれロー,ハイ,ロー,ハイ,ローとなる。
この結果、三角波キャリア信号V11,V21が3相インバ
ータ1のU相用の単相インバータ1Uの制御用に供され、
三角波キャリア信号V12,V22が3相インバータ2のU相
用の単相インバータの制御用に供され、三角波キャリア
信号V13,V23が3相インバータ3のU相用の単相インバ
ータの制御用に供される。つまり、3相インバータ1,2,
3のU相用の単相インバータ1U,…にそれぞれ60度の位相
差をもった三角波キャリア信号V11,V21;V12,V22;V13,V
23が供されることになる。このときの多重インバータ装
置の各部でのタイムチャートは、第5図(a)〜(k)
までと同じである。
つぎに、例えば3相インバータ3が故障したときは、
この3相インバータ3の運転が休止され、残る3相イン
バータ1,2のみが運転され、このときは、故障信号KS1U,
KS2U,KS3UとスイッチSW1〜SW5の制御信号SS1〜SS5と3
相インバータ1〜3の三角波キャリア信号はそれぞれ第
2表のようになる。
つまり、3相インバータ1,2のU相用の単相インバー
タ1U,…にそれぞれ90度の位相差をもった三角波キャリ
ア信号V11,V21;V14,V24が供されることになり、3相イ
ンバータ1,2で三角波キャリア信号V11,V21,V14,V24の位
相差が均等になる。
第3図は3相インバータ3の故障による多重数減少時
におけるU相のパルス幅変調信号の作成の模様および各
単相インバータの出力および多重合成出力の模様を示す
タイムチャートであり、以下この第3図を参照してこの
多重インバータ装置の多重数減少時の動作をU相につい
てのみ説明する。なお、V相およびW相についても、同
じ動作である。
この多重インバータ装置では、第1の3相インバータ
1については、第3図(a)に示すように、基準電圧VR
と、実線で示す三角波キャリア信号V11およびそれの反
転信号である二点鎖線で示す三角波キャリア信号V21
が比較される。
基準電圧VRと三角波キャリア信号V11との比較結果と
して、第3図(b)に示すような矩形波(パルス幅変調
波)が得られ、この第3図(b)の矩形波がハイレベル
のときに単相インバータ1Uのスイッチ素子S1がオンに駆
動され、逆にローレベルのときに単相インバータ1Uのス
イッチ素子S2がオン駆動される。また、基準電圧VRと三
角波キャリア信号V21との比較結果として、第3図
(c)に示すような矩形波(パルス幅変調波)が得ら
れ、この第3図(c)の矩形波がハイレベルのときに単
相インバータ1Uのスイッチ素子S4がオンに駆動され、逆
にローレベルのときに単相インバータ1Uのスイッチ素子
S3がオン駆動される。以上の結果、単相インバータ1Uの
出力電圧は第3図(d)に示すような波形となる。この
単相インバータ1Uの動作については従来例と同様であ
る。
つぎに、第2の3相インバータ2については、第3図
(a)に示すように、基準電圧VRと、短破線で示す三角
波キャリア信号V14およびそれの反転信号である一点鎖
線で示す三角波キャリア信号V24とが比較される。
基準電圧VRと三角波キャリア信号V14との比較結果と
して、第3図(e)に示すような矩形波(パルス幅変調
波)が得られ、この第3図(e)の矩形波がハイレベル
のときにU相用の単相インバータのスイッチ素子S1がオ
ンに駆動され、逆にローレベルのときにU相用の単相イ
ンバータのスイッチ素子S2がオン駆動される。また、基
準電圧VRと三角波キャリア信号V24との比較結果とし
て、第3図(f)に示すような矩形波(パルス幅変調
波)が得られ、この第3図(f)の矩形波がハイレベル
のときにU相用の単相インバータのスイッチ素子S4がオ
ンに駆動され、逆にローレベルのときにU相用の単相イ
ンバータのスイッチ素子S3がオン駆動される。以上の結
果、U相用の単相インバータの出力電圧は第3図(g)
に示すような波形となる。
そして、3相インバータ1,2のU相用の各単相インバ
ータ1U,…の出力電圧を多重変圧器4Uで多重合成する
と、第3図(h)に示すような波形の電圧が得られ、こ
の波形中に含まれる三角波キャリア信号の高調波成分は
4次以上となり、3次以下の高調波成分は含まれない。
この理由は、3相インバータ1,2に加えられる三角波キ
ャリア信号V11,V21,V14,V24の位相差が均等であるから
である。
つぎに、例えば3相インバータ2が故障したときは、
この3相インバータ2の運転が休止され、残る3相イン
バータ1,3のみが運転され、このときは、故障信号KS1U,
KS2U,KS3UとスイッチSW1〜SW5の制御信号SS1〜SS5と3
相インバータ1〜3の三角波キャリア信号は、それぞれ
第3表のようになる。
つまり、3相インバータ1,3のU相用の単相インバー
タ1U,…にそれぞれ90度の位相差をもった三角波キャリ
ア信号V11,V21;V14,V24が供されることになる。
つぎに、例えば3相インバータ1が故障したときは、
この3相インバータ1の運転が休止され、残る3相イン
バータ2,3のみが運転され、このときは、故障信号KS1U,
KS2U,KS3UとスイッチSW1〜SW5の制御信号SS1〜SS5と3
相インバータ1〜3の三角波キャリア信号は、それぞれ
第4表のようになる。
つまり、3相インバータ2,3のU相用の単相インバー
タ1U,…にそれぞれ90度の位相差をもった三角波キャリ
ア信号V11,V21;V14,V24が供されることになる。
このように構成すると、多重変圧器4Uの出力電圧中に
含まれる三角波キャリア信号の高調波成分としては4次
以上のものが含まれるのみとなり、3相インバータ1,2,
3が全て正常時の最低次数の6次よりは低くなるもの
の、従来例において例えば3相インバータ3の故障時の
最低次数の2次よりは高くすることができる。したがっ
て、三角波キャリア信号の高調波成分を除去するための
LCフィルタの共振周波数を高く設定することができ、し
たがってLCフィルタを構成するインダクタおよびコンデ
ンサを小さいものとすることができ、LCフィルタを小型
化できるものである。
なお、上記実施例は、正常時の多重数が3で、故障時
に多重数が2に減少する場合について、三角波キャリア
信号の位相差を60度から90度に切り替える点について説
明したが、これに限らず、正常時の多重数がn(nは3
以上の整数)で故障時に多重数がn−1に減少する場合
であれば、この発明を適用することができる。この場
合、三角波キャリア信号の位相差は、180/n度から180/
(n−1)度に切り替えることになる。
上記実施例では、3相交流電圧を発生する多重インバ
ータ装置の実施例について説明したが、この発明は単相
の交流電圧を発生するものにも適用できるのはいうまで
もない。
〔発明の効果〕
この発明の多重インバータ装置の制御方法によれば、
n台のインバータが全て正常であるときに限らず、n台
のインバータのうち何れか1台が故障してそのインバー
タの運転を停止したときにも、運転状態のインバータに
加える三角波キャリア信号の位相差を均等にすることが
でき、多重変圧器の出力電圧中の三角波キャリア信号の
高調波成分の最低次数を従来例の故障時より高くするこ
とができ、三角波キャリア信号の高調波成分を除去する
ためのフィルタの共振周波数を高く設定することがで
き、フィルタの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の多重インバータ装置の構
成を示すブロック図、第2図は第1図の要部の具体構成
を示す回路図、第3図は第1図の故障時の多重インバー
タの動作を示すタイムチャート、第4図は多重インバー
タ装置の従来例の構成を示す回路図、第5図は第4図の
多重インバータ装置の動作を示すタイムチャートであ
る。 1〜3……3相インバータ、4U……多重変圧器、5……
三角波キャリア信号発生回路、6U……三角波キャリア信
号切替回路、7U……パルス発生回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n台(nは3以上の整数)の電圧型パルス
    幅変調インバータに対して、180/n度ずつの位相差を有
    する三角波キャリア信号をそれぞれ供給し、前記n台の
    電圧型パルス幅変調インバータの出力を多重変圧器で合
    成して出力する多重インバータ装置の制御方法におい
    て、 前記n台の電圧型パルス幅変調インバータの何れか1台
    の故障時に、故障した電圧型パルス幅変調インバータの
    運転を停止し、残りのn−1台の電圧型パルス幅変調イ
    ンバータに供給する三角波キャリア信号の位相差を180/
    n度から180/(n−1)度に切り替えることを特徴とす
    る多重インバータ装置の制御方法。
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