JP2007312546A - 電圧形三相インバータの制御方法及び制御装置 - Google Patents

電圧形三相インバータの制御方法及び制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 非対称型の空間ベクトル変調によるPWM制御において、各相スイッチング素子のキャリア周期中におけるスイッチング回数を容易に減らす。
【解決手段】 各相で対をなすスイッチング素子をブリッジ構成し、各相スイッチング素子により直流電源の電源電圧を交流変換する電圧形三相インバータを空間ベクトル変調によりPWM制御する装置であって、各相スイッチング素子のスイッチングパターンに応じて空間ベクトル変調されたPWMパルスについて、空間ベクトル変調における基本ベクトルが、その大きさを0とする零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子を強制的にオンオフさせないスイッチング低減回路30を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば太陽光発電装置などの分散化電源システムに組み込まれる電圧形三相インバータを構成するスイッチング素子のオンオフ動作を空間ベクトル変調によりPWM制御する制御方法及び制御装置に関する。
例えば、太陽光発電装置などの分散化電源システムに組み込まれる電圧形三相インバータは、図8に示すように太陽電池などの直流電源からの直流電圧を交流変換して系統側に電力供給するものであり、上下で対をなすU相、V相およびW相のスイッチング素子G1〜G6、例えばGTO(ゲート・ターンオフ・サイリスタ)、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)素子をブリッジ構成した構造を具備する。
この電圧形三相インバータは、各相スイッチング素子G1〜G6を所定のスイッチングパターンでもってオンオフ動作させることにより直流電圧を交流変換するようにしている。これら各相スイッチング素子G1〜G6のオンオフ動作は、電圧形三相インバータの高効率化を図るために空間ベクトル変調によるPWM制御で行われるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
この空間ベクトル変調は、図9に示すように各相スイッチング素子G1〜G6の8種類のスイッチング状態に応じて8種類の基本ベクトルE(000),E(100),E(110),E(010),E(011),E(001),E(101),E(111)が設定されている。この8種類の基本ベクトルからなる電圧ベクトルは、図10に示すように60°ずつ位相が異なる6つの基本ベクトルE(100),E(110),E(010),E(011),E(001),E(101)と、大きさが0である2つの零ベクトルE(000),E(111)とで構成されている(以下、大きさが0の基本ベクトルを零ベクトルと称す)。
これら6つの基本ベクトルE(100),E(110),E(010),E(011),E(001),E(101)と2つの零ベクトルE(000),E(111)のうち、任意の電圧ベクトルeに隣り合う基本ベクトルE(100),E(110)と零ベクトルE(000),E(111)とを一定期間内で時分割して選択する。これら選択された基本ベクトルE(100),E(110)および零ベクトルE(000),E(111)を時分割で出力するようにスイッチングパターンを決めることにより、任意の電圧ベクトルeに応じた電圧を電圧形三相インバータから出力させるようにしている。
例えば、図10に示す任意の電圧ベクトルeの場合、その電圧ベクトルeを隣り合う基本ベクトルE(100),E(110)の成分ごとに分解し、その基本ベクトルE(100),E(110)の成分e(100),e(110)の比率から各基本ベクトルE(100),E(110)の継続時間T100,T110を決定する。これら基本ベクトルE(100),E(110)は、電圧形三相インバータにおける各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチングパターン(PWMパルスP1〜P6)を決定する(図11参照)。
この時、図11に示すように電圧発生に起因する基本ベクトルE(100),E(110)の継続時間T100,T110をキャリア周期TSWから差分した残りの継続時間を2つの零ベクトルE(000),E(111)の継続時間T000,T111に等分した空間ベクトル変調を対称型と称する。また、前述の基本ベクトルE(100),E(110)の継続時間T100,T110をキャリア周期TSWから差分した残りの継続時間を1つの零ベクトルE(000)の継続時間T000だけに振り分けた空間ベクトル変調を非対称型と称する。図12はその非対称型の空間ベクトル変調によりPWM制御された各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチングパターン(PWMパルスP1〜P6)を示す。
特許第2689575号公報
ところで、太陽光発電装置などの分散化電源システムでの発電量が増加するにつれて、電圧形三相インバータ自体の損失が大きな問題となる。この電圧形三相インバータの損失の中でも重要視されるのが各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチング損失であり、このスイッチング損失を低減させるためには、各相スイッチング素子G1〜G6のキャリア周期TSW中におけるスイッチング回数を減らさなければならない。
ここで、図11に示す対称型の空間ベクトル変調では、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチング回数はキャリア周期TSW中で12回であるのに対して、図12に示す非対称型の空間ベクトル変調では、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチング回数がキャリア周期TSW中で8回となっている。このことから、スイッチング損失を低減させる面では、非対称型の空間ベクトル変調によるPWM制御の方が対称型の空間ベクトル変調の場合よりも好ましいことが分かる。
しかしながら、非対称型の空間ベクトル変調でも、各相スイッチング素子G1〜G6のキャリア周期TSW中におけるスイッチング回数をこれ以上減らすことが困難であるというのが現状であった。
そこで、本発明は、前述した現状に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、非対称型の空間ベクトル変調によるPWM制御において、各相スイッチング素子のキャリア周期中におけるスイッチング回数を容易に減らし得る電圧形三相インバータの制御方法及び制御装置を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、各相で対をなすスイッチング素子をブリッジ構成し、各相スイッチング素子により直流電源の電源電圧を交流変換する電圧形三相インバータを空間ベクトル変調によりPWM制御する方法であって、各相スイッチング素子のスイッチングパターンに基づく空間ベクトル変調における基本ベクトルのうち、大きさを0とする零ベクトルについて、基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子をオンオフさせない拡張零ベクトルを設定したことを特徴とする。
また、本発明は、各相で対をなすスイッチング素子をブリッジ構成し、各相スイッチング素子により直流電源の電源電圧を交流変換する電圧形三相インバータを空間ベクトル変調によりPWM制御する装置であって、各相スイッチング素子のスイッチングパターンに応じて空間ベクトル変調されたPWMパルスについて、空間ベクトル変調における基本ベクトルが、その大きさを0とする零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子を強制的にオンオフさせないスイッチング低減回路を設けたことを特徴とする。
本発明では、各相スイッチング素子のスイッチングパターンに基づく空間ベクトル変調における基本ベクトルの零ベクトルについて、基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子をオンオフさせない拡張零ベクトルを設定し、その拡張零ベクトルに基づいて基本ベクトルの零ベクトルへの推移時にスイッチングする相のスイッチング素子をスイッチング低減回路により強制的にオンオフさせないようにしたことから、各相スイッチング素子のキャリア周期中におけるスイッチング回数を減らすことができる。
本発明によれば、各相スイッチング素子のスイッチングパターンに基づく空間ベクトル変調における基本ベクトルの零ベクトルについて、基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子をオンオフさせない拡張零ベクトルを設定し、その拡張零ベクトルに基づいて基本ベクトルの零ベクトルへの推移時にスイッチングする相のスイッチング素子をスイッチング低減回路により強制的にオンオフさせないようにしたことから、各相スイッチング素子のキャリア周期中におけるスイッチング回数を減らすことができるので、スイッチング損失の低減化が図れて高効率の電圧形三相インバータを提供することができる。
図3は本発明を適用する電圧形三相インバータの基本回路構成を示す。例えば、太陽光発電装置などの分散化電源システムに組み込まれる電圧形三相インバータは、同図に示すように太陽電池などの直流電源からの直流電圧を交流変換して系統側に電力供給するものであり、上下で対をなすU相、V相およびW相のスイッチング素子G1〜G6、例えばGTO(ゲート・ターンオフ・サイリスタ)、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)素子をブリッジ構成した構造を具備する。
ここで、各相スイッチング素子G1〜G6のうち、プラス極に接続された各相スイッチング素子G1,G3,G5を上部アームと称し、マイナス極に接続された各相スイッチング素子G2,G4,G6を下部アームと称する。
この電圧形三相インバータは、各相スイッチング素子G1〜G6を所定のスイッチングパターンでもってオンオフ動作させることにより直流電圧を交流変換するようにしている。これら各相スイッチング素子G1〜G6のオンオフ動作は、電圧形三相インバータの高効率化を図るために空間ベクトル変調によるPWM制御で行われる。
特に、この実施形態における電圧形三相インバータでは、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチング回数が対称型よりも少ない非対称型の空間ベクトル変調を採用する。前述したように対称型の空間ベクトル変調では、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチング回数がキャリア周期TSW中で12回(図11参照)であるのに対して、非対称型の空間ベクトル変調では、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチング回数がキャリア周期TSW中で8回(図12参照)である。
図1は電圧形三相インバータを空間ベクトル変調によりPWM制御する制御回路10を示す。この制御回路10は、モジュレーションMおよび位相角θ情報に基づいて、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチングパターンに応じた非対称型の空間ベクトル変調を実行するベクトル変調回路20と、その空間ベクトル変調されたPWMパルスP1〜P6について、前述の位相角θ情報と共に、空間ベクトル変調における基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子を強制的にオンオフさせないPWMパルスP1〜P6を生成し直すスイッチング低減回路30とを具備する。ここで、ベクトル変調回路20に入力されるモジュレーションMとは、変調度(変調率)のことであり、入力電圧に対する出力電圧の割合を意味する。
ここで、空間ベクトル変調とは、前述したように各相スイッチング素子G1〜G6の8種類のスイッチング状態に応じて8種類の基本ベクトルE(000),E(100),E(110),E(010),E(011),E(001),E(101),E(111)が設定されている(図9参照)。この8種類の基本ベクトルからなる電圧ベクトルは、60°ずつ位相が異なる6つの基本ベクトルE(100),E(110),E(010),E(011),E(001),E(101)と、大きさが0である2つの零ベクトルE(000),E(111)とで構成されている(図10参照)。
このスイッチング低減回路30は、図2に示すように任意の電圧ベクトルe(図10参照)の位相角θに対して所定のモード(mode0、mode1、mode2)を生成するモード生成回路31と、複数のAND回路及びNAND回路からなる論理回路32〜38とで構成されている。
前述の制御回路10におけるベクトル変調回路20において、基本ベクトルに基づく空間ベクトル変調が実行され、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチングパターンに応じたPWMパルスP1〜P6を出力するのに対して、スイッチング低減回路30では、空間ベクトル変調されたPWMパルスP1〜P6に対して、その空間ベクトル変調における基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子をオンオフさせない拡張零ベクトルを設定する。
つまり、非対称型の空間ベクトル変調では、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチングパターンは、図12において説明したように各相スイッチング素子G1〜G6のキャリア周期TSW中におけるスイッチング回数が8回となっている。これに対して、この実施形態では、拡張零ベクトルにより、図4に示すように基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子、つまり、下部アームのスイッチング素子G2をオフ状態のままにすることでスイッチング回数を減らすことができる。このように、基本ベクトルの零ベクトルへの推移時に上部アームのスイッチング素子G1,G3,G5と下部アームのスイッチング素子G2,G4,G6を共にオフ状態とする零ベクトルを拡張零ベクトルと定義する。
この拡張零ベクトルとしては、図5に示すようにスイッチング素子G1,G2を共にオフ状態とするE(000)、スイッチング素子G3,G4を共にオフ状態とするE(000)、スイッチング素子G5,G6を共にオフ状態とするE(000)の3種類があり、これら3種類の拡張零ベクトルのいずれを採用するかは、図6に示すように任意の電圧ベクトルeの位相角θによって決定される。
つまり、図6に示すように任意の電圧ベクトルeの位相角θが0°≦θ<60°かつ270°≦θ<360°(図中の領域X)であれば、拡張零ベクトルは、スイッチング素子G1,G2を共にオフ状態とするE(000)に決定される。また、任意の電圧ベクトルeの位相角θが60°≦θ<180°(図中の領域Y)であれば、拡張零ベクトルは、スイッチング素子G3,G4を共にオフ状態とするE(000)に決定される。さらに、任意の電圧ベクトルeの位相角θが180°≦θ<270°(図中の領域Z)であれば、拡張零ベクトルは、スイッチング素子G5,G6を共にオフ状態とするE(000)に決定される。
例えば、任意の電圧ベクトルeの位相角θが0°≦θ<60°かつ270°≦θ<360°である場合(図6参照)、制御回路10では、その位相角θ情報に基づいて、その電圧ベクトルeが図6に示す領域X内にあることを判別し、そのときの拡張零ベクトルをE(000)とする。図1に示す制御回路10におけるベクトル変調回路20では、モジュレーションMおよび位相角θ情報に基づいて、非対称型の空間ベクトル変調を実行し、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチングパターンに応じたPWMパルスP1〜P6を出力する。
これに対して、スイッチング低減回路30では、ベクトル変調回路20から出力されるPWMパルスP1〜P6が位相角θ情報と共に入力され、そのPWMパルスP1〜P6を、図4に示すように基本ベクトルが拡張零ベクトルに推移する時にスイッチングするU相のスイッチング素子G2を強制的にオンさせないスイッチングパターン(図中の一点鎖線参照)のPWMパルスP1〜P6に変換する。
つまり、図2に示すスイッチング低減回路30では、ベクトル変調回路20から出力されるPWMパルスP1〜P6によりスイッチング素子G1,G3,G5の全てがオフするタイミング、すなわち、図4に示すように基本ベクトルが拡張零ベクトルE(000)へ推移する時に、論理回路32の入力が0であるのに対してその出力を1として論理回路33〜35の入力とする。これら論理回路33〜35では、論理回路32の出力が1であると共に、モード生成回路31からの出力がmode0=1、mode1=mode2=0(図7参照)であることから、論理回路33の出力が0で他の論理回路34,35の出力が1となる。
その結果、論理回路36の出力が0で他の論理回路37,38の出力が1となって、図4および図5に示すようにU相のスイッチング素子G2を強制的にオフ状態のままにするスイッチングパターンに変換することができる。
これにより、図4に示すスイッチングパターンでは、各相スイッチング素子G1〜G6のキャリア周期TSW中におけるスイッチング回数を6回に減らすことができる。非対称型の空間ベクトル変調では、各相スイッチング素子G1〜G6のスイッチングパターンは、図12において説明したように各相スイッチング素子G1〜G6のキャリア周期TSW中におけるスイッチング回数が8回であった。
なお、前述では、任意の電圧ベクトルeの位相角θが0°≦θ<60°かつ270°≦θ<360°である場合、つまり、任意の電圧ベクトルeが領域Xに位置する場合(図6参照)について説明したが、任意の電圧ベクトルeの位相角θが60°≦θ<180°(図中の領域Y)の場合や、任意の電圧ベクトルeの位相角θが180°≦θ<270°(図中の領域Z)の場合についても同様である。
任意の電圧ベクトルeの位相角θが60°≦θ<180°である場合(図6参照)、その位相角θ情報に基づいて、制御回路10では、その電圧ベクトルeが図6に示す領域Y内にあることを判別し、そのときの拡張零ベクトルをE(000)とする。図1に示すスイッチング低減回路30では、ベクトル変調回路20から出力されるPWMパルスP1〜P6が位相角θ情報と共に入力され、そのPWMパルスP1〜P6を、基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングするV相のスイッチング素子G4を強制的にオンさせないスイッチングパターンのPWMパルスP1〜P6に変換する。
つまり、スイッチング低減回路30では、図2に示すようにベクトル変調回路20から出力されるPWMパルスP1〜P6によりスイッチング素子G1,G3,G5の全てがオフするタイミング、すなわち、拡張零ベクトルE(000)へ推移する時に、論理回路32の入力が0であるのに対してその出力を1として論理回路33〜35の入力とする。この論理回路33〜35では、論理回路32の出力が1であると共に、モード生成回路31からの出力がmode1=1、mode0=mode2=0(図7参照)であることから、論理回路34の出力が0で他の論理回路33,35の出力が1となる。
その結果、論理回路37の出力が0で他の論理回路36,38の出力が1となって、図5に示すようにV相のスイッチング素子G4を強制的にオフ状態のままにするスイッチングパターンに変換することができる。
また、任意の電圧ベクトルeの位相角θが180°≦θ<270°である場合(図6参照)、その位相角θ情報に基づいて、制御回路10では、その電圧ベクトルeが図6に示す領域Z内にあることを判別し、そのときの拡張零ベクトルをE(000)とする。図1に示すスイッチング低減回路30では、ベクトル変調回路20から出力されるPWMパルスP1〜P6が位相角θ情報と共に入力され、そのPWMパルスP1〜P6を、基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングするW相のスイッチング素子G6を強制的にオンさせないスイッチングパターンのPWMパルスP1〜P6を生成し直す。
つまり、スイッチング低減回路30では、図2に示すようにベクトル変調回路20から出力されるPWMパルスP1〜P6によりスイッチング素子G1,G3,G5の全てがオフするタイミング、すなわち、拡張零ベクトルE(000)へ推移する時に、論理回路32の入力が0であるのに対してその出力を1として論理回路33〜35の入力とする。この論理回路33〜35では、論理回路32の出力が1であると共に、モード生成回路31からの出力がmode2=1、mode0=mode1=0(図7参照)であることから、論理回路35の出力が0で他の論理回路33,34の出力が1となる。
その結果、論理回路38の出力が0で他の論理回路36,37の出力が1となって、図5に示すようにW相のスイッチング素子G6を強制的にオフ状態のままにするスイッチングパターンに変換することができる。
本発明の実施形態で、電圧形三相インバータの制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施形態で、図1のスイッチング低減回路を示す論理回路図である。 本発明の実施形態で、電圧形三相インバータを示す回路図である。 本発明の実施形態で、拡張零ベクトルによる各相スイッチング素子のスイッチングパターンを示す波形図である。 本発明の実施形態で、拡張零ベクトルと各相スイッチング素子のスイッチング状態を示す表である。 本発明の実施形態で、拡張零ベクトルの領域を示す図である。 本発明の実施形態で、拡張零ベクトルを示す表である。 従来例で、電圧形三相インバータを示す回路図である。 従来例で、基本ベクトルと各相スイッチング素子のスイッチング状態を示す表である。 従来例で、基本ベクトルと任意の電圧ベクトルを示す図である。 従来例で、対称型の空間ベクトル変調による各相スイッチング素子のスイッチングパターンを示す波形図である。 従来例で、非対称型の空間ベクトル変調による各相スイッチング素子のスイッチングパターンを示す波形図である。
符号の説明
10 制御回路
20 ベクトル変調回路
30 スイッチング低減回路
G1〜G6 スイッチング素子

Claims (2)

  1. 各相で対をなすスイッチング素子をブリッジ構成し、前記各相スイッチング素子により直流電源の電源電圧を交流変換する電圧形三相インバータを空間ベクトル変調によりPWM制御する方法であって、前記各相スイッチング素子のスイッチングパターンに基づく空間ベクトル変調における基本ベクトルのうち、大きさを0とする零ベクトルについて、前記基本ベクトルが零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子をオンオフさせない拡張零ベクトルを設定したことを特徴とする電圧形三相インバータの制御方法。
  2. 各相で対をなすスイッチング素子をブリッジ構成し、前記各相スイッチング素子により直流電源の電源電圧を交流変換する電圧形三相インバータを空間ベクトル変調によりPWM制御する装置であって、前記各相スイッチング素子のスイッチングパターンに応じて空間ベクトル変調されたPWMパルスについて、前記空間ベクトル変調における基本ベクトルが、その大きさを0とする零ベクトルに推移する時にスイッチングする相のスイッチング素子を強制的にオンオフさせないスイッチング低減回路を設けたことを特徴とする電圧形三相インバータの制御装置。
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