JP2001037101A - 系統連系用太陽光発電システムの制御装置 - Google Patents
系統連系用太陽光発電システムの制御装置Info
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Abstract
系用太陽光発電システムにおいて、太陽電池を最大電力
動作点で動作させるように制御する際に、前記系統に急
激な電流や電力の変動を与えることのない系統連系用太
陽光発電システムの制御装置を提供する。 【解決手段】 太陽電池の出力電圧を目標電圧までラン
プ状に変化させることにより、太陽電池の最大電力動作
点を探索するように構成した。
Description
圧を制御して最大電力を出力させる太陽光発電システム
の制御装置において、特に電力変換装置としてのインバ
ータの出力電流や出力電力が急激に変動することのない
ように制御する手段を備えて構成した装置の改良に関す
る。
きく変化し、太陽の移動に伴って変化する日射量に応じ
て出力電力が最大となる動作点も移動する。そのため、
日射量に追従して太陽電池の出力電力が最大となるよう
に前記太陽電池に接続する変換装置としてのインバータ
やチョッパ等を制御する装置が種々存在する。
インバータによって交流電力に変換して系統に供給する
系統連系用太陽光発電システムの一例を示しており、図
5において、1は太陽電池2と既存の電力系統3との連
系をとる直交変換器としてのインバータであり、4は前
記インバータ1の制御装置である。
説明する。前記制御装置4は、太陽電池2の出力電圧V
dと出力電流Idから太陽電池2の動作電圧を決定する
直流電圧指令値Vdrを作成する最大電力制御部5と、
太陽電池2の出力電圧Vdが前記直流電圧指令値Vdr
と一致するように電流指令値Iarを作成する直流電圧
制御部6、および、インバータ1の出力電流IaがIa
rになるようにインバータ1を制御する交流電流制御部
7から構成されている。
すフローチャートに従って時間T0秒毎に動作する。す
なわち、前記最大電力制御部5は、最初に、太陽電池2
の現在の出力電圧Vdと出力電流Idを計測する。そし
て、前記計測した太陽電池2の出力電圧Vdと出力電流
Idから現在の太陽電池2の出力電力Pdを演算する。
(T0秒前)に同様の手順により求めた出力電力Pd’
との大小比較をし、その結果、現在の出力電力Pdが過
去の出力電力Pd’未満である場合は、前記計測した太
陽電池2の現在の出力電圧Vdと過去の出力電圧Vd’
との大小比較をする。
電圧Vd’未満であった場合は、現在の直流電圧指令値
Vdrから予め設定した電圧値ΔV分だけ直流電圧指令
値Vdrを増加させる。また、現在の出力電圧Vdが過
去の出力電圧Vd’以上であった場合は、前記直流電圧
指令値Vdrを予め設定した電圧値ΔV分だけ減少させ
る。
Pdが過去の出力電力Pd’以上であった場合も前述し
た制御動作同様、現在の出力電圧Vdと過去の出力電圧
Vd’とを比較し、現在の出力電圧Vdが過去の出力電
圧Vd’以上であった場合は、直流電圧指令値Vdrを
予め設定した電圧値ΔV分だけ増加させ、現在の出力電
圧Vdが過去の出力電圧Vd’未満であった場合は、直
流電圧指令値Vdrを電圧値ΔV分だけ減少させる。
rが時間T0秒毎に変更されると、図5に示す直流電圧
制御部6は、太陽電池2の出力電圧Vdが前記変更した
直流電圧指令値Vdrと同値になるような電流指令値I
arを作成し、交流電流制御部7に出力する。すると、
前記交流電流制御部7はインバータ1の出力電流Iaが
前記作成した電流指令値Iarと等しくなるように前記
インバータ1を制御する。
太陽光発電システムでは、図7に示すように、太陽電池
2の出力電圧VdがT0秒毎に予め設定した電圧幅ΔV
だけステップ状に変化する。その結果、前記系統連系用
太陽光発電システムの出力電力Paは、前記出力電圧V
dの変化に追従して電力幅ΔPだけステップ状に変化す
る。但し、ここではインバータ1による電力損失は無視
している。
電圧は一定であることから、系統連系用太陽光発電シス
テムの出力電流Iaも電力幅ΔPに相当する分だけT0
秒毎にステップ状に変化する。
電力Pd’を現在の出力電圧Vdおよび出力電力Pdに
置換える。そして、時間T0秒経過後、再び図6のフロ
ーチャートに示す動作を行う。この動作を繰返し行うこ
とによって、図4に示した太陽電池2のP−V特性から
わかるように、太陽電池2の出力電力Pdが常に最大と
なる付近に制御されるのである。
前記従来の系統連系用太陽光発電システムは、太陽電池
2の出力電力Pdが最大となる動作点近傍で前記太陽電
池2を動作させることはできるが、太陽電池2の最大電
力動作点を探索する際、前記系統連系用太陽光発電シス
テムの出力電力Paや出力電流Iaはステップ状に変動
する。このため、このステップ状の変動が系統に接続さ
れる機器に好ましくない影響を与え、特に系統が商用の
場合、電力の急激な変動は電力品質の面でも好ましくな
いといった問題があった。
ば、太陽電池2の出力電圧Vdの変化幅ΔVを小さくす
ることにより、前記出力電力Paおよび出力電流Iaの
変動を小さくして、系統に接続された機器への影響を抑
制するようにしたとする。しかし、この場合、電力の変
化速度が小さくなるため、必然的に最大電力動作点に達
するまでの時間が長くなり、太陽電池2の発電効率が低
下してしまう。
タとした場合、前記日射量の増大にしたがって前記出力
電力Paおよび出力電流Iaの変動分の変動は増大す
る。このため、日射量の増加に伴う出力電力Paおよび
出力電流Iaの増加は、系統に接続された機器に一層好
ましくない影響を与えることとなり、電力品質を低下さ
せることとなる。
ものであり、太陽電池2の発電電力を系統に供給する系
統連系用太陽光発電システムにおいて、太陽電池を最大
電力動作点で動作させるように制御する際、系統に急激
な電流や電力の変動を与えることなく、前記太陽電池の
最大電力動作点を探索することのできる系統連系用太陽
光発電システムの制御装置を提供することを目的とす
る。
用太陽光発電システムの制御装置は、太陽電池の出力電
圧を所望の電圧までランプ状に変化させる手段を備えて
構成したことを特徴とする。
テムの制御装置は、太陽電池の出力電圧を所望の電圧ま
でランプ状に変化させる手段において、太陽電池の出力
電圧をランプ状に変化させた後、その電圧を一定時間維
持した状態で、太陽電池の出力電圧と出力電力の所定時
間内の平均値を演算し、この平均値を利用して太陽電池
の出力電力が最大となる動作点を探索するようにしたこ
とを特徴とする。
テムの制御装置は、太陽電池の出力電圧を所望の電圧ま
でランプ状に変化させる手段において、演算した太陽電
池の出力電圧および出力電力の所定時間内の平均値と、
既定時間前に同様に演算した太陽電池の出力電圧と出力
電力の所定時間内の平均値との大小比較によって、前記
太陽電池の出力電力が最大となる動作点を探索するよう
にしたことを特徴とする。
に変化させて太陽電池の出力電力が最大となる動作点を
探索するように構成したので、系統に悪影響を及ぼす電
流および電力の急激な変動を確実に防止することがで
き、電力品質の低下を未然に阻止することができる。
出力電力の平均値を計算する際、前記出力電圧を一定時
間維持するように構成したので、系統に供給される電流
や電力の変動を一層緩和することができる。
ないし図4により説明する。なお、図1において図5と
同一部品は同一符号を付して簡単に説明する。図1は本
発明の実施の一形態である制御装置を備えた系統連系用
太陽光発電システムの構成を示すものであり、図2は本
発明の制御装置を構成する後述する最大電力制御部の動
作アルゴリズムを示すフローチャートである。
流Id,出力電力Pdとインバータ1が系統3に供給す
る交流出力電流Ia,交流出力電力Paの時間的変化を
示す波形図であり、図4は前記太陽電池2のI−V特性
およびP−V特性を示す特性図である。なお、ここでも
インバータ1による電力損失は無視している。
ステムの構成について説明する。図1において、1は直
交変換器としてのインバータであり、2は太陽電池、3
は電力系統、4aはインバータ1の制御装置を示してい
る。前記制御装置4aは、Δt秒毎に計測した太陽電池
2の出力電圧Vdと出力電流Idから図2のフローチャ
ートにしたがって、太陽電池2の動作電圧を決定する直
流電圧指令値Vdrを作成する最大電力制御部5aと、
太陽電池2の出力電圧Vdが前記作成した直流電圧指令
値Vdrと同値となるように電流指令値Iarを作成す
る直流電圧制御部6、および、インバータ1の出力電流
Iaが前記電流指令値Iarと等しくなるようにインバ
ータ1を制御する交流電流制御部7から構成されてい
る。
て説明する。なお、図2に示す一連の動作S1 〜S10は
Δt秒毎に繰返し行われるものであり、そのうち、太陽
電池2の出力電力Pdを最大にする出力電圧Vdの判定
動作S3 〜S7 はT0秒毎に行われる。
aは図2(a)のS1 において、図示しないタイマのカ
ウント値TをΔt秒分増加させ、つづいて、S2 におい
てタイマのカウント値TがT0秒以上になったか否かの
判定を行う。その結果、T0秒未満の場合は、同図
(b)に示すS8 に移行して、それ以降の動作を行う。
がT1秒以下(T≦T1)であった場合(当然、T<T
0)は、S9 に移行して、直流電圧指令値Vdrを以下
の計算式より作成する。
直流電圧指令値Vdrをランプ状に変化させる際の開始
値であり、ΔVrは図2(a)に示すS6aまたはS6bに
て設定される直流電流指令値Vdrの変化分である。
定した結果、前記カウント値TがT1<T<T0の範囲
内にある場合は、直流電圧指令値VdrをVdr0+Δ
Vrに維持する。
T3≦T<T0の範囲内にあるときは、S10に移行し
て、太陽電池2の出力電圧Vdと出力電力Pdの平均値
Vave,Pave を求める。そして、Δt秒経過後、図1
に示す最大電力制御部5aは、図2(a)に示すS1 ま
で戻り、それ以降の動作を繰返し実行する。
部5aは、太陽電池2の出力電圧Vdをランプ状に変化
させる直流電圧指令値Vdrの作成(演算動作S9 )を
T1秒間行い、その後、直流電圧指令値VdrをT2
(=T0−T1)秒間一定に維持した状態で、太陽電池
2の出力電圧Vdと出力電力PdのT3秒間の平均値V
ave ,Pave を求める(S10)のである(図3(a)参
照)。
それぞれT0=T1+T2,T3<T2の関係があり、
ΔtはT0〜T3と比較して十分小さい値である。
合、図2(a)に示すS3 において、前記カウント値T
を0にリセットし、つづいて、同図(b)のS10にて計
算した太陽電池2の出力電力平均値Pave が、過去(T
0秒前)に計算した出力電力平均値Pave ’と比べて増
加しているか否かを判定する(S4 )。
が、過去の出力電力平均値Pave ’以上であった場合
は、S5aに移行して、現在の出力電圧平均値Vave が過
去の出力電圧平均値Vave ’(T0秒前にS10で計算し
た値)と比較して増加しているかどうかを判定する。
去の出力電圧平均値Vave ’以上である場合は、S6aに
移行して、時間T1秒の間に増加させる直流電圧指令値
Vdrの変化分ΔVrを、予め設定したΔVにする。
平均値Vave が過去の出力電圧平均値Vave ’未満であ
った場合は、S6bに移行して、T1秒間に減少させる直
流電圧指令値Vdrの変化分ΔVrを予め設定した−Δ
Vにする。
平均値Pave が過去の出力電力平均値Pave ’未満であ
る場合は、S5bに移行して、現在の出力電圧平均値V
ave と過去の出力電圧平均値Vave ’との大小を比較
し、その結果、現在の出力電圧平均値Vave が過去の出
力電圧平均値Vave ’以上である場合は、S6bに移行し
て、T1秒間に減少させる直流電圧指令値Vdrの変化
分ΔVrを−ΔVに設定する。
平均値Vave が過去の出力電圧平均値Vave ’未満であ
る場合は、S6aに移行して、T1秒間に増加させる直流
電圧指令値Vdrの変化分ΔVrをΔVにする。
変化分ΔVrを予め設定したΔVもしくは−ΔVにする
ことによって、前記直流電圧指令値VdrはT1秒間に
ΔVまたは−ΔV分ランプ状に変化することとなる
(〔数1〕参照)。
前記太陽電池2の出力電圧Vdが、Δt秒毎に設定され
る電圧指令値Vdrになるように電流指令値Iarを作
成し、つづいて、交流電流制御部7はインバータ1の出
力電流Iaが直流電圧制御部6にて作成した電流指令値
Iarと同値となるようにインバータ1を制御する。
直流電圧指令値Vdrの初期値Vdr0と、過去の出力
電圧平均値Vave ’および出力電力平均値Pave ’を、
前記S9 およびS10(図2(b)参照)で求めた直流電
圧指令値Vdrの最終値Vdr0+ΔVrと現在の出力
電圧平均値Vave および出力電力平均値Pave にそれぞ
れ変更する。
をΔt秒毎に繰返すことにより、太陽電池2の出力電圧
Vdは図3に示すように、時間tの経過とともに予め設
定した電圧値ΔV分ずつランプ状に増減を繰返すことと
なる。このとき、前記太陽電池2の出力電流Idと出力
電力Pdも前記太陽電池2の出力電圧Vdの増減に追従
してランプ状に変動する。
dを増減させると、図4の矢印で示すように、太陽電池
2の動作点は出力電力Pdが増加する方向に移動してい
く。
作点に近づいていき、最大電力動作点近傍になると、太
陽電池2の出力電圧Vdは、最大電力動作点近傍の一点
を中心に±ΔVの電圧幅で増減を繰返すことになる(図
4参照)。
の出力電流Iaや出力電力Pa、太陽電池2の出力電圧
Vdや出力電流Id,出力電力Pdは、時間tとともに
図3に示すように推移していく。
太陽光発電システムの制御装置は、太陽電池2の出力電
圧Vdを変化させて、前記太陽電池2の出力電力Pdが
最大となる動作点を探索する際に、前記太陽電池2の出
力電圧Vdをステップ状に変化させるのではなく、ΔV
r/T1の傾きでランプ状に変化させる。これにより、
系統に接続された機器に急激な電力変動を与えることは
なく、電力品質を低下させることもない。
テムの制御装置は、直流電圧指令値Vdrをランプ状に
変化させた後、その値を一定時間維持するように構成し
たので、系統に供給する電流や電力の変動をより緩和さ
せることができ、電力系統に急激な電力変動や電流変動
を与えて、前記系統に接続される機器に好ましくない影
響を及ぼすことを確実に防止することができる。
の制御装置は、太陽電池の出力電圧を任意に設定可能な
所定の電圧幅でランプ状に変化させていくことにより、
前記太陽電池の出力電力が最大となる動作点を探索する
ように構成したので、本システムが電力系統に供給する
電流や電力の変動を緩々とすることができ、前記系統上
に接続される各種機器に悪影響が及ぶことを未然に阻止
することができるため、非常に便利である。
テムの制御装置は、太陽電池の出力電圧をランプ状に変
化させた後、一定時間その電圧を維持した状態で、太陽
電池の出力電圧および出力電力の平均値を演算するよう
に構成したので、系統に供給する電流や電力の変動をよ
り緩やかにすることができ、系統の電力品質の低下を招
くこともない。
連系用太陽光発電システムの構成を示すブロック図であ
る。
を説明するためのフローチャートである。
び電圧、電力の時間的推移を示す波形図である。
図である。
システムの構成を示すブロック図である。
作を説明するためのフローチャートである。
よび電圧、電力の時間的推移を示す波形図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 太陽電池の出力電圧を制御して太陽電池
の出力電力を最大とする制御装置において、前記太陽電
池の出力電圧を所望の電圧までランプ状に変化させる手
段を備えて構成したことを特徴とする系統連系用太陽光
発電システムの制御装置。 - 【請求項2】 前記太陽電池の出力電圧を所望の電圧ま
でランプ状に変化させる手段は、太陽電池の出力電圧を
ランプ状に変化させた後、その電圧を一定時間維持した
状態で、太陽電池の出力電圧と出力電力の所定時間内の
平均値を演算し、その平均値を利用して太陽電池の出力
電力が最大となる動作点を探索するようにしたことを特
徴とする請求項1記載の系統連系用太陽光発電システム
の制御装置。 - 【請求項3】 前記太陽電池の出力電圧を所望の電圧ま
でランプ状に変化させる手段は、演算した太陽電池の出
力電圧および出力電力の所定時間内の平均値と、既定時
間前に同様に演算した太陽電池の出力電圧と出力電力の
所定時間内の平均値との大小比較によって、前記太陽電
池の出力電力が最大となる動作点を探索するようにした
ことを特徴とする請求項2記載の系統連系用太陽光発電
システムの制御装置。
Priority Applications (1)
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JP20587199A JP3630589B2 (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 系統連系用太陽光発電システムの制御装置 |
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- 1999-07-21 JP JP20587199A patent/JP3630589B2/ja not_active Expired - Fee Related
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